TRUE REMEMBRANCEをn週目している人のネタバレ記録 その4
※この記録は里見しば様制作のTRUE REMEMBRANCE-remake-をn週目する人間の記録です。
※軽く片手の指以上の数の周回をしているのでネタバレ込み、伏線に触れまくりの記録になります。
※好き過ぎてスクショ撮り放題です。
※また、同作者様作『送電塔のミメイ』もプレイしてるのでその辺りにも触れています。
前置きは コチラ
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TR記事まとめは コチラ
【一話 雪と街と始まっている話】その③
ここでセーブを取ると『一話 All delete.』というセーブタイトル。
『全て削除』。黒目では不可能だけれど、マールがそうならなくて良かったです。
BGMは煉獄庭園様製作「Sunday」。
この曲は平和な日常でよくかかるので凄く穏やかな気持ちになります。
一話目の一枚絵。
クリア済だと一周回って「夫婦か?」となるCGです。
ここでラは物事を知らないだけで、知れば、理解すれば何でもこなす子だと言うことが描かれるのもgood!
ラはやれば出来る子なんです!!
この傍までやって来た時、きっとラは色んな事を考えて居たのでしょう。
元々嘘を吐くのが絶対に得意じゃないラが嘘を吐いても顔に出てしまう程素直な性格のラが、黒目の為とはいえ本当の事を言えず黒目の『錆色の記憶』の為に真実を言えず口をつぐみ傍に居ないといけない。
彼女にとっては不安しかなく、常に本当の事を言ってしまいそうな自分と戦って居たのでしょうね。
マールの登場。マールは公式で15歳らしいです。
マールと並んでも同じかそれ以下に見えるラ、よくネタにされますが彼女の置かれていた環境を考えると成長が難しい環境なのも致し方ありません。
【里見さんの日記】11月11日であるように、2、3年して成長したラも見てみたいものです。
装飾の少ない文だけれどちゃんと伝えたい事、内容を丁寧に伝えている文章に1億満点。
ここの掛け合い本っ当に好きです!!
一周目ではラが『「怖い?」』と言われて怖がっていると思われた事に怒っているように見えますが、ニ周目になると不思議と意味合いが異なります。
彼女は封士自体が怖いものという言葉に怒ったんですよね…黒目が黒目自身を怖いものとして扱った事、そしてアナライの事。
彼女自身も含まれていますがラの事です、きっと自分の知り合いの扱いで怒っていると思います…本当に繊細で良い子です。
本っ当…本っ当に…
彼女にアナライの、そしてS級封士の説明をさせるのが罪深すぎます!!
大人になって門を開けさせ最後には子供に記憶を預け子供を消す街…平和の、健常者のため特異な子供を犠牲にする。
この街の罪もまた深い。
様々な本を読むようになり最後にはアナライの本を読んでるラが周回すると感慨深いです。
元々本が好きなのもありますが、きっと彼女の目標ではアナライの難しい本を読むために勉強していたのかもしれません。
マールの言い分も分かる、マールの両親が良い人過ぎて理解がある上での放任をされそれで逆に才能の無い自分が萎縮してしまう気持ちも分かる。
けれど、ラの前でそれは…決して良いとは言えない両親から閉じ込められ抑圧しかされて来なかったラから見たら、それはどんなに羨ましい事か。
人の悩みはそれぞれの重さがありマールの悩みも軽い物では無く彼なりに考えた上での決断だとは分かるのですが、選択する余地もそんなに無く上からの名で黒目の記憶を消さないといけなくなったラには両親の事も重なり二重に羨ましいでしょうね。
ここで音楽が煉獄庭園様製作「死ノ音色-SiNoNeiro-」に変わり、一瞬止まり、無音から煉獄庭園様製作「聖なる亡時-SeinaruBoutoki-」が流れる瞬間には分かってても毎回息を飲みます。
初回プレイ時には「えっ!?戻してあげて!!」と必死になったものです。
嗚咽からの理解、大切な物は後になって大切だったと気づくのだと思い知ります。
黒目、貴方は今はマリアさんの事やアナライの事しか覚えていないだろうけど貴方にも言える事なんだよ。
『「誰かに大切にされるってことは、それだけでかなり凄いことだと思うよ」
「そうだね。
でも新しく生まれ変わる君も、きっと同じような考え方をして、同じようなことで悩んで、同じようにご両親に愛されるはずだよ。
たぶん、そういうものだから」』
きっと黒目もそうなのでしょう、彼は忘れない道を選ぶ。
からのコレである。
良いお話がギャグになる構図は癒やしです。
一話で重苦しい話が来すぎても辛い中でこういうオチになった事に一話がこのオチで良かったと安心したものです。
煉獄庭園様製作「でも…」が鳴る中で切り替わる煉獄庭園様製作「廃墟のメリーゴーランド」の軽快さに癒やされます。
二話の最後が重めの流れになるので一話目がジャブで丁度良いです。
ジャブと言いつつ張り巡らされてる伏線や周回をすると分かる本当の意味にはいつも驚きを隠せませんが。
Amor Kana様製作「安らぎの灯火」が緩やかに流れる中、マールを見送る二人。
『自分のためにも……。』
黒目が深層心理ではラが怖がる姿をやっぱり望んでないような所が好きです。
ラは他のお客様とは違うのだという印象を既に持っているような、細かい所からラへの消しきれていない感情が伝わります。
物語は次話へ……。
はい、既に何周もしているのに物凄く楽しめています。
何周もしているのに気付かされる所が多すぎて…。
同じ物語にずっと居続ける事が多いのですが、やっぱり好きな物語は何度読んでも好きなのだと実感しました。
二話はラ視点になるのですが、ここでも彼女の視点からかなりの事が描かれるので楽しみたいと思います!!
次回 →→→