ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

TRUE REMEMBRANCEをn週目している人のネタバレ記録 その6

※※この記録は里見しば様制作のTRUE REMEMBRANCE-remake-をn週目する人間の記録です。
※軽く片手の指以上の数の周回をしているのでネタバレ込み、伏線に触れまくりの記録になります。
※好き過ぎてスクショ撮り放題です。
※また、同作者様作『送電塔のミメイ』もプレイしてるのでその辺りにも触れています。


前置きは コチラ

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TR記事まとめは コチラ






ニ話 逃げて行くひと】その②


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ここでセーブを取ると『ニ話 彼女の理由』というセーブタイトル。
『AROMA』で流れる煉獄庭園様製作「フニャフニャ」は平凡な喫茶店の日常の一部のよう。


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キョウの本当の商売道具の精油
商売道具ですがしっかりと一つ一つ丁寧に管理している所が凄くキョウらしいです。
飄々としているけれども内面は細かく繊細なのは里見さんの男性友人キャラの魅力。


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そしてちゃんと帰ってくる貸し借り。
表面が仲良いという事ではなく、相手の力量を知りつつ損得で繋がってる関係好きです。
下手な友情よりもこういうタイプが長続きすると思います、黒目とキョウは良き悪友。


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イーリャから語られる彼女の過去。
キョウこういうさりげない気遣いが本当に大好きです、1兆万点。
友人にするなら黒目よりキョウが良いなとは思います(笑)


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ラが思い出す家族は『じいじ』だけ。
本当の両親を覚えていないのかもしれませんが、優しいラが家族と聞いて思い出すのが『じいじ』だけな所に、元の両親の業を感じます。
いつか彼女がED後に黒目と家族に成れる事を願ってやみません。


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そう、ここ、本当にさり気ないのですが、ラが記憶を封じる事に詳しい事が分かります。


処理したい記憶の内容がわかれば、それでいいのだ。
 その記憶がどのように患者にとって毒なのか、それは記憶処理に直接関わりのないことだ。


初回プレイだと「アナライの本を読んで勉強しててラは詳しな」くらいの印象が周回すると「ラが詳しいのは彼女自身が…」という印象に変わるので地味だけれど細かく好きな所です。


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怖かった、厳しかった、暴力的だった…TR世界でそれ以上のエグい事は想像したくないのですがイーリャにとっては耐え難い父親だったのでしょう。
煉獄庭園様製作「死ノ音色-SiNoNeiro-」が流れる中、冷たく重い雪が降り積もるように彼女の心を濁します。
優しい『じいじ』に育てられイーリャの過去を想像出来ない自分は幸せものだと思うとラは思っていますが、彼女の過去もまた重く。
それでもラは自分の本当の両親は過去のもの、思い出せないくらいのものになるくらいには両親の事が癒えていると思うと『じいじ』が居て良かったと心から思います。


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娘から逃げた父親と、父親から逃げようとする娘。
逃げが悪い事ではないのですがイーリャの一家は最初から一度は向き合ってみる事を完全に放棄していて、イーリャは嫌がるでしょうが…とても親子だなと。


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辛い気持ちや思い出ばかりが蘇り苦しめるのなら縛りかもしれないけれど、優しい『じいじ』を思い出すその想いは思い出だと思うよ、ラ。


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初回だと散々買ってあげればいいのにと思っていた事ですが、これはいつか居なくなるラに対して、いつか必ず別れる事になる事への配慮というか気構えみたいなものなのかな。
アナライも同じ様に買ってなかったみたいですし、黒目とアナライは似た者同士だなとつくづく思います。
きっと自分もそんなに金銭の自由が無かったでしょうにラの為にお金を残しておいてくれたアナライも偏屈だけど良い人です。
…ひょっとしたら本の印税や、持ってても使わないからお金持ちだった可能性もありますが(笑)、屋敷もありますし。


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暗い彼女の過去話から煉獄庭園様製作「フニャフニャ」に音楽が戻り緊張感が解け、少ない時間ですがイーリャとの一日が始まります。
女の子同士の買い物、決して華やかとは言い難い普通の買い物ですが楽しげです。
黒目は甘いものはあまり食べず嫌いなものは分からない、もしくはそんなに無い、食べ物にそんなに頓着しなさそうな所が黒目らしいというかなんというか。


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ニンジン嫌いのラはやはり可愛らしい。
一品作るだけでも料理は大変なのに、5品目も作ってしまうイーリャはお礼とはいえ凄すぎます。
この「サラダとスープ」は八番街の家に来てからの料理かもしれませんが、黒目と出会ってから五番街で振る舞われて。
ひょっとしたらその時の事かもしれないと数周して思いました、里見さんの鬼の伏線なのでありえなくもなさそうな所が怖いです。


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イーリャ、偉い。
後片付けとか後の自分に任せる身からしたらその都度は面倒だけれど後に片付けるのが減るので楽なのは楽です。
差し引きゼロは間違いないですが、どこに手間を置くかですよね。


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この二話、私はかなりイーリャの考えが分かるなぁとも思ってしまう側です。
記憶を消す事が最後、結局は自分から逃れられないという結論を黒目は解きますが、逃げることも悪くないんじゃないかと。
少なくとも不幸に酔って全く何もせず見えている幸福を逃し続ける人よりかはイーリャの考え好きです。


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一周目ではここで、じゃあラは黒目の事を忘れてしまうんだ…と悲しくなったものです。


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TRの数えきれない細やかな伏線の中の一つ。
日記というよりも記録、記憶処理の経過報告書。
言葉を覚えたように、ラは文字もきっと読むだけじゃなく書けるように努力したのでしょう。


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二話目の一枚絵。画面が華やかです。
妹の話題が出たり家族の事を忘れたいと言いつつも全部が全部嫌いじゃないらしい所が妙にリアルだと思います。
完全に切り替えて嫌いになる事は難しい。


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こういう話し方、してましたね。
ぶっきらぼうで硬い口調で、でも奥底では優しさで満ち溢れていて。
ラが『じいじ』を愛して彼がその愛に気付いて絆されたから、彼は自分の目的の為に連れ出したラに『錆色の記憶』を託す事が出来ず目的は果たせなかったけれど満足な最期を迎えられたと思ってます。
ラの愛は確かに伝わっていたよ。


何周もしているのにここでラと『じいじ』の繋がりを、愛情を再確認して既に感極まり。
S級封士同士であり自分の感情という物を上手く表現するのが難しかった二人に血の繋がりは無かったけれど、確かに間違いなく二人は家族だったのだと思います。



次回 →→→