TRUE REMEMBRANCEをn週目している人のネタバレ記録 その22
※この記録は里見しば様制作のTRUE REMEMBRANCE-remake-をn週目する人間の記録です。
※軽く片手の指以上の数の周回をしているのでネタバレ込み、伏線に触れまくりの記録になります。
※好き過ぎてスクショ撮り放題です。
※また、同作者様作『送電塔のミメイ』もプレイしてるのでその辺りにも触れています。
前置きは コチラ
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TR記事まとめは コチラ
【七話 雨と仔猫と終わってしまった話】その①
語りは無くすぐに七話開始です。
『A cat got wet through in the rain & a story comes to an end.』
『A cat got wet through in the rain=猫が雨の中で濡れた』(グーグル翻訳)
『a story comes to an end.=物語が終わります。』(グーグル翻訳)
これはもうそのままですが一応、
『雨の中濡れた仔猫、物語は終わります』(意訳)
かなと思っています。
ここでセーブを取ると『七話 黒い仔猫』というセーブタイトル。
真実の記憶の扉が開かれました。
街が秋だった頃、五番街に住む黒目のアパートに職員が訪れます。
人を探している職員。
この時の黒目の皮肉、地味に好きです。
職員が探しているのは、小さな少女。
黒目は嘘を吐き「知らない」と対応。
職員が去った後、振り返ったその先には…
そう、これが、黒目とラの真実の出会い。
雨の中物語が動き出します。
まだ、彼女が黒髪だった頃。
まだ、誰の悲しみも癒やして居なかった頃。
『威嚇している猫』
※
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野良猫のような少女は黒目を警戒します。
一時間の睨み合い。
長い時間の中、職員よりも少女を優先してかくまってあげる辺り、ラが何度も言った通り黒目は優しいと思います。
この優しさは…もしかしたら昔の街で行き場のない自分と少女を重ねているのかもしれませんが…それでもラにとっての黒目の記憶は優しさで溢れていると思っています。
長い睨み合いの末、黒目の優しさに触れ、少女は黒目に心を開いていきます。
少女は話せません、会話をする方法をまだ知らないから。
知らない中で、必死に黒目に伝えようとしています。
そして渡される紙切れ。
濡れていて読めない紙切れからかろうじて読み取れる文字。
まるで運命のように、まるで決まっていたかのように、少女は辿り着くべき場所に辿り着いて居ました。
そして、そう、その筆跡はアナライの物。
※
『死にそうなヘビがのたくったような筆跡』
『ヒモのようなヘビのような字』
少女の『じいじ』が書いた文字。
ゆっくりと登場人物達の繋がりが示されていきます。
アナライが来るまでかくまう事を決めた黒目。
少女はうなずきます。
本当に健気だな…と思います、話せないながらも不安ながらも、必死でお礼をしようとする姿がラそのものです。
ここにCGが無いのが残ね…ゲフンゲフン…
質素な下着よりはちょっとはまし、くらいの服装の少女。
しかし、少女はその事を全く意識していないらしく…
※
『人の前で服を脱ぐのは恥ずかしくて抵抗がある。
以前はそんなこと考えもしなかったのに。
いろいろなことを覚えるにつれて、平気だったことができなくなるようだった。』
この時の彼女はまだ真っ更で、何も知らないから平気で。
恥ずかしさも覚えたその後を知ると、沢山の事を覚えられて本当に良かったと思います。
少女をバスルームに入れ、黒目は服を買いに出かける事に。
この時、本当に大丈夫か…?と思いましたが、帰って来た後に普通に話しているので、きっと怪我はしていないのでしょう。
当時はここで、服を一式買うのは凄くお金持ちだなぁと思ったものです。
服の一式を買うのはそんなに難しい事ではないという考えに変わったのは私がもういい歳になってしまったからか…
むしろ、一式揃えて買った方が変な組み合わせにはならないというのが今なら分かります。
初回プレイの時は学生時代だったのでTRがいかに長く私の心の中で残り続けているかを感じます、本当に私の中では永遠の作品だと改めて深く噛み締めます。
服を買った帰り、少女の事と同時にアナライの事を思い出す黒目。
多くは語られませんが、おそらく三年前、三年前が『マリア』さんを失った時なのだと言うことを察します。
右手が『大事なもの』を奪った時。
何もかもが虚しく思えていたそんな黒目の元に、「自分を殺してくれ」という老人が現れます。
それが、アナライ、『S級封士』の老人、アナライ。
黒目の経歴を軽々と調べていたアナライ。
「アナライズ」…「分析」…
きっと彼にとっては経歴を調べるなんて事はわけないのでしょう。
そして、アナライから流れる涙。
※
この涙は悲しいから流れている涙ではありません。
今、目の前の、黒目の『マリア』の錆色の記憶を、黒目を「分析」した事により癒やし、流れた涙だと思われます。
この瞬間、黒目が、
『救われたような気がする』
と思ったのは、おそらく『マリア』との錆色の記憶がアナライの「分析」によって完全にでは無いにせよ路地裏から出ることができるくらいには癒やされたからだと。
アナライの調子はずれさもありますが、そういう部分もあったのではないかと思います。
それからアナライとの交流…とも言えないような一方的な付き合いが始まります。
そして、変わり者のアナライは黒目の元へ謎の少女を送りこみました。
黒目が少女を救ってくれると信じて…
今話はセーブタイトルが変わる事は無いのですが、長いのでここで一旦〆ます。
少女…ラと黒目の本当の出会い、そして今後、アナライとの物語。
七話は全ての真相が明らかになる解決編のような話で、若干長めですが、長い分、読み応えは十分のお話なので、ゆっくり今までの伏線と絡めながら楽しんで行こうと思います。
次回 →→→