ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【FORTUNE ARTERIAL】感想

【男性向け18禁】



なんとなくオーガストの作品を最初からプレイしたくなったので初回版を購入part8。



2008年01月25日発売
オーガスト』※リンク先公式HP(18禁)
FORTUNE ARTERIAL】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








オーガスト作品プレイ8作品目!
実際は『夜明け前より瑠璃色な』と『夜明け前より瑠璃色な -Moonlight Cradle-』の間にあるので発売順としては6作品目ですね。
夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue- for PC』は移植版でARIAから発売ですので。
オーガストの中では若干印象が薄く感じます…アニメ化もしているのですが…なんとなく。
プリホリから必ず移植版があるのに、今作だけ無いからかもしれない。
後は『夜明け前より瑠璃色な』と『穢翼のユースティア』というオーガストの中で知名度の高い作品に挟まれているからな可能性も。
おジ◯魔女ど◯みとプリ◯ュアの間に挟まれた明◯のナー◯ャ現象…
最初は『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』として移植予定と『FORTUNE ARTERIAL 伊織の野望』という作品が発売予定だったらしいのですが、延期の末、開発中止になったらしく。
仕方ないとはいえ、オーガストは移植版で世界観を掘り下げるかなり良い追加要素があるので、すごく残念です、移植版追加ヒロインの東儀観夜さん…攻略してみたかったです。


世界観はオーガストらしい学園物。
そしてエロゲーらしい生徒会が超強力な権力を持っている学園。
空気感やらなにからオーガストらしさを感じました。


システムがはにはにけよりなの時から変わり、行動選択方式に。
プリホリの時に戻りましたね。
個人的には、行動選択分岐の方が結構好きなので嬉しいです。
選択肢分岐系はガッツリシナリオゲーだと良いのですが、キャラ萌系だとコチラの方がサクサク進めて有り難い。
その上で、おそらくこちらが、けよりな逆移植版と、けよりなFDよりも発売順が先だと思うのですが、履歴から読んだ履歴の好きな所へジャンプして再開出来るようになりました、大変有り難い。


いつもは起動時にあったOPも起動後放置すると流れる仕様に変更。
起動時にムービーも好きだったのですが、直ぐにプレイしたい際に面倒だったので有り難い仕様変更でした。
演出は更にパワーアップ。
背景や人物、動きに関して力が入ってるのを感じました。
白ルートの舞のシーンとかは凄く好きですね、良いと思います。
ただメッセージウィンドウのキャラの顔グラが出る校章の羽(?)の部分が女の子の頭と被った時、髪飾りに見えたりしたので、校章無くても良かったんじゃなかな~とも。


視点が主人公から変わり様々なキャラの場面に移動するので、コロコロ視点が移動するのが苦手な自分は少し疲れたのと、いきなり主人公の居ない視点に行くので困惑しましたが、他の側面が見れるのは楽しかったです。


プレイ順は
瑛里華→白→桐葉→かなで→陽菜→瑛里華 真ルート(グランドエンド)
の順で攻略



『瑛里華 ルート』
観村さん、はにはにのほなみん以来ですね。
吸血鬼という存在としての自分、血を吸いたくないという衝動に抗おうとあがく瑛里華の物語。
吸血鬼だけれども人間の心があるから葛藤する。
オーソドックスですが良いですね、主人公との距離の詰め方も自然だったと思います。
全ルートもですが、基本、主人公が自分の気持ちにちゃんと素直に自覚して、素直に好きの気持ちを持ち続けて、告白するので見ててイライラする事がなく良かったです。
あとは千堂兄妹の兄妹コントは好きです。
EDは眷属ED、こういう主従関係ED結構好きだなぁ。
真ルートがあるので察してましたが、このルートでは謎が多く残るだけで、明らかにならない事が多いです。
真ルートや他ルートで色々と分かる事があると信じながら進みました。
とりあえず、ラストの瑛里華が主導権握る手コキエロは女の子主導権とても良しなのと、主人公も可愛いCGで最高でした。
高慢そうに見えるけれども実は皆の事、学園の事を思って頑張っている人で。
最初の印象は実はそんなに良くなかったのですが、彼女のルートや他のキャラのルートに進むとかなり好感度が上がったヒロインでした。


『白 ルート』
ロリっ子 その①
家関係の事で結婚相手が決まっている…こちらも結構見かけるタイプ。
こういうのは好き嫌いが分かれそうですが、私は普通に。
でも、月のお姫様との恋愛よりかは困難ではないだろうとは思いました(笑)
シスコンお兄ちゃんとの三角関係、シスコンお兄さんは良いですね、征一郎さん好きです。
実質、征一郎さんのシスコンと当主の狭間で揺れるルートでもあると思う。
恋愛を抜かすと東儀家の事情が主な話かな。
「しきたりとは縛られる物ではなく、一族を敬いその意志を継ぎ、自ら守るもの」
という思想はかなり好きでした。
故に、強すぎる強制はしないんですよね…なんだかんだ良い人だなと思います。
でも、東儀家の事情は完全には描かれないんですよね…
両親がどうしてあぁなったのかも謎のまま。
征一郎さんも体調を悪くする理由も分からないまま。
このルートだけでは家の事情は分からないけれども、なんかとりあえず結ばれた…みたいな流れでした。
もう少し家の事情が難しい物だと思っていたので、このルートではそんなに家の事情は難しい物には見えずビックリしました。
キャラとしては、ちっちゃ可愛い兎のような女の子は本当に可愛いと思います。
彼女の空気を含んだような声(ウィスパーボイス?)最高でした。
おまけ「ウサギは見た!」にて男女の営みを行うという事、で瑛里華とのエロシーンがモザイクで表示された時は笑うと同時に何で!!?な気持ちに。
白とのシーンのCGじゃないんだ(笑)
しかし、白だけ個人でおまけが2つとも個人でエロシーン有りとは…優遇されてますね…白。


『桐葉 ルート』
あ、あれ?もっと厳しい対応されたり、キツイ当たり方されるかと思ったら、この人案外優しいぞ!!?
そういうイメージ。
もう少し性格キツイかと思ったらそんな事は無く、街でお婆さん助けたり、めっちゃ良い人でした。
キツイクール系じゃなく、人は避けるけど、それなりに常識を弁えたクール系だったので予想外。
性格キツイクールも好きですがこういう予想外なクール系も良いですね、優しい人は好きです。
けよりなエステルさんといい、ツンやクール系が主人公にデレて行くのは至高。
視点も、彼女の視点が多いので、心情の変化をすんなりと受け入れられました。
実は真ルートを除いて、一番最初の日数でエロシーンがあるキャラって桐葉なんですよね、そこもまたビックリ。
クールだけど、主人公に慣れるのも早いって…中々に美味しい所を持って行くなぁ。
眷属として持つハンデを主人公に助けて貰い親交を深めていく姿はオーソドックスながらも良いですね。
秘密を共有し合うとか好き。
彼女の主が千堂母だという事、そしてネネコが母の使い魔(のような物?)だという事は分かりましたが、どうして彼女が眷属になったのか、何故母と征一郎さんは普通に会話しているのかなど、謎は多く残ります。
きっと真ルートで明かされるのでしょうが、解明された事はかなり少な目に感じます。
CGですが、女の子の膝枕も良いですが、主人公がヒロインにしてあげる膝枕好きなんですよ、最高ですね。
キャラクター造形としては一番の好みのキャラクターでした。
でも、この学園、学校のパソコンにはにはに(エロゲ)がインストールされているのはどうかとは思いますよ(笑)
彼女のEDは、桐葉さんだけは永遠に生き残る未来があるので、先を見ると少し切なかったりします。


『かなで ルート』
ロリっ子その②
ちっちゃいお姉ちゃんって良いよね。
陽菜との三角関係…というか、かなでさんが陽菜に気を使い過ぎて主人公と疎遠になり…というお話。
こちらもまた、オーソドックス。
でも、ヒロインとの三角関係は…バイナリィとはにはに以来ですね。
吸血鬼的な意味かもですが、伊織がかなでさんを高評価なの好きです。
伊織とかなでさんのこの二人…良いなぁと思いました、エロゲギャルゲではご法度かもですが、ヒロインとサブキャラ男性のコンビとか好きです。
そしてまさかのオーガスト恒例(?)裸エプロン担当。
かなでさんが担当だとは驚きました…そう来たか…
それに、思った以上に胸がある方でビックリもしました…もう少し無かと…
お話は…木を守ろうとする話…うん、それ以上でもそれ以下でも無かったかな。
ただ、彼女の物語は吸血鬼関連とは殆ど絡まなかった気がしますね。
ED後のエピローグで伊織の過去が明かされる…所くらいかな。
あとは舞い降りた鳥の羽…?
とりあえずこのルートだけでは関連性は無いように感じました。
しかし…かなでさんにだけおまけが無い(というかクリア後おまけが登場しない)のは寂しいなぁ…


『陽菜 ルート』
おそらく、このヒロイン達の中で、一番オーガストっぽいのは?
と聞かれたら間違いなく陽菜でしょう、THEオーガストな見た目のヒロイン。
今までのオーガストだったら間違いなくメインヒロインの次を行く2番手のヒロインだったと思います。
今回の2番手ヒロインは白ですが…人気投票で1位を取る辺り、そのオーガストヒロインっぷりが伺えますね。
とにかく幼馴染、とことん幼馴染。
かなでさんも幼馴染ですが、同い年で主人公の過去の傷を知ってる幼馴染っていうのは強いよ、本当に。
ただ、「救われちゃダメ」と思っているポイントがあまりにも…自己満足過ぎるというか…
分からなくもないけど、自分のせい=救われてはいけないに捉えるにはあまりにも逆にお母さんやかなでさんが報われず。
それを解決していくルートなので仕方ないのですが、どうも考え方が凝り固まり過ぎだとも思います。
しかし、吸血鬼関連は関わってきませんでしたね…ビックリ…真ルート後にアレが伏線だったのか!!?があるかもですが、このルートだけでは吸血鬼関連は無い感じです。
これが吸血鬼とかの一件が無ければ間違いなくメインヒロインだったはず。
思ったのですが、アイロンかけるシーンのCG、シャツじゃなくて制服っぽかった気がするのですが…
あと、たこ焼きをあーんは絶対に口が火傷するからな!気をつけろ!!
ラストのラストで一度しか使われない立ち絵が出るとは思わなかったよ…
かなでルートから行ってフラグが立ったからか、妄想とはいえまさかのおまけでかなでさんとの3P有り。
かなでさんと個人でのエロシーンのおまけは無いのに陽菜とのエロシーンは有りな辺り流石の幼なじみでした。


『瑛里華 真ルート』
バイナリィ、けよりなと続く、全ヒロイン攻略後の真相解明ルート。
陽菜の事故の記憶の真相と、瑛里華が今まで陽菜によそよそしかった理由。
その事が明かされました…が、他の人に言うなと言って、了承も無く姉に話すのはどうかと思いますよ陽菜さん…
いくらかなでさんなら受け入れて貰えるとはいえ、話さない約束を守らないのはどうかと……
そして明かされていく真相と、今までのルートを統合したお話。
伽耶様がまさかロリっ子。
東儀家の真実や伽耶様の過去など、様々な真相が明らかになります。
ただ…結論が「間違った家族を形成しようとしていた伽耶様を救う」というのはどうなんでしょうね…
前提として伽耶様は沢山の人を殺してきてる訳なんですよ、そこを無視して、
「彼女は本当の家族の作り方を知らなかったから、まずは伽耶様の見ている価値観を考えて許して行きましょう」
ってのはちょっと…都合良すぎません?
悪かった事は悪かった事で何らかの裁きがあるべきだと思うのですが、それを無視して知らなかったからと許しだけを与えるというのはどうも…うん…
知らなかったら人を殺しても良いんかい??みたいな。
そして「新しい正しい家族を形成しましょう」って…
なんか、一度大きな過ちを子に犯した親に、また子を預け家族を形成して欲しくないというか。
要するに伽耶様のやってきた事って自分の価値観で子を縛り付ける…今で言う所の毒親だったわけですよ。
毒親が人外で力持ち過ぎて余計にヤバくなったパターン。
そういう親を救うってどうなの?という気持ち。
「家族の絆は絶対」で「家族は正しい家族として再形成されるべき」な結論はあまりにも自分が持っている「家族」の思想と食い違い辛かったです。
…正しい家族が幸せだとも限らないし、親が皆、救える存在ばかりでは無いよ…離れないといけないような歪な繋がりなら離れるべきだ…と私は思います。
まぁ歪んだ形で家族を形成させようとした稀仁さんが一番の諸悪の根源ですね……
全く関係ない他人にそちら側の都合で永遠の命を与えるような物を作るなや。
オーガストらしい大団円で終わったといえばオーガストらしいので良いのですが、まぁ…「家族」って難しい問題よね。



今までは結構、告白してから即エロシーンという流れが多かった中で、一旦日付を開けてからエロシーンの流れになり、告白から一度交流が挟むと嬉しい派の自分としては大変嬉しかったです。
相も変わらずのド童貞主人公にはド童貞主人公厨の自分もニッコリ。


ただ、オーガストの学園モノの中で、若干印象が薄い気がするのは、はにはによりも感じる勢いが少ないからか、けよりなよりも世界観の神秘性が薄いからか。
とりあえず、良くも悪くも落ち着いたなという印象がします、故に、ちょっと影が薄い。
でも、気の合ったメンバーとお茶会したり、プール開きで先生をプールに突き落としたり、あとは学園モノの空気感だったり、なんとなくやりたかった事ははにはにに近いのかなと感じました。
桐葉ルートでパソコンを操作する際に、デスクトップにはにはにがあったりもするので。
はにはにのように、それぞれのヒロインを攻略する事で見えてくる物語にしたかったのかなーと。
結果として、はにはによりは洗練された設定と物語ではありますが、学園モノのハイテンション↑↑な勢いが落ちて影が薄めにはなっているので…オーガスト作品としては五十歩百歩な所。
神秘性も、吸血鬼の設定は良いのですが、吸血鬼とか出てくるとどうしてもバトルを期待してしまいそうになるのがオタク心。
オーガストなのでそういう部分に特化はしてないので、吸血鬼という設定だけがあったな~くらいな感じになってました。
いや…神秘性は流石に月にも人が住んでいて王国があるという設定にはちょっと見劣りしますよ…けよりなの世界観、雰囲気は良すぎたなとは思ってます。


そして最後に、今回は男性キャラが最高でございました!!
実質伊織の方が主人公してるし、征一郎の方がヒロインしてない!!?気のせい???
この二名がその関係性を含めて、もうあまりにも最高オブ最高。
この二人はそうか、永遠に共に有り続けるのか…そうか…
しかし、最後まで征一郎さんが眷属になった経緯は明かされなかった気がします。
どうして眷属になったんだろう…
そういう事を色々と考えたくなるくらいに征一郎さんは長髪系男子は苦手な自分でも好みでした、眼鏡理数系男子は最高!!
長髪部分も舞で必要な髪型だったのであまり気になりませんでした。
今までのオーガストのTHE・友人!!のようなキャラと若干違う、最初は話しかけづらいけども情に厚い司もまた良いキャラで。
伊織なんかはもう…彼の恋愛物語といい、裏の主人公ですよね…
吸血鬼は自分で見た目の年齢を決められる(ただし、年齢を下げる事は出来ない)という事から、伊織はツキさんと出会った時やシスター天池のお母さんと結ばれた時からきっと姿を変えていないんですよ。
彼の中でツキさん、シスター天池のお母さんが心に残り続けているんだなと…昔の恋を忘れられない純でニクい男ですよ伊織…
声もケビン・スパイシーさん(諏◯部さん)で、聞いてて飽きませんでした。


『ふぉーちゅんファイブ』はロゴクリックおまけが無い分のネタかな?
爆発ネタはプリホリから続くなぁ~
『ふぉーちゅんファイブ』の声が無かったのが残念ですが、楽しそうで何よりです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:初音島の音色 様
http://hatsunejimanoneiro.web.fc2.com/index.html
 FORTUNE ARTERIAL ページ
http://hatsunejimanoneiro.web.fc2.com/cap11.html