ひっそりと群生

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【公衆電話】感想

【男性主人公全年齢】



2018年08月27日配信
『加藤 匠』様
公衆電話】(PC&ブラウザ) ※リンク先ノベルゲームコレクション
以下感想です。








そこには無限の可能性があった。
ゲームの可能性も、主人公の可能性も、無限の可能性を模索し公衆電話の中で足掻く意欲作。



『ふと目が覚めると、男は公衆電話ボックスに閉じ込められていた・・・。
 プレイヤーは自分で好きな番号に助けを求めることができますが、所持金は10円玉が3枚だけ。
 30円分(=3回)しか電話をかけられないので、すぐに力尽きてしまうでしょう。
 しかし新たな番号さえ知ることができたなら、次回は初めからかけていくことで、
 物語の真相へと近づくことができるはずです。
 あなたを助けてくれそうな人は誰だろう?』
(公式より引用)



一周3分程。
ホラーな内容だ!と意気込み丑三つ時(深夜の2時30分)に始めましたが、そんなにホラーではありませんでした。
見た目の印象に予想を裏切られました!!
…が、予想とは違っても、期待を裏切られる事は全く無く。
3回しか電話をかけられない少ない行動、繰り返す事で増えていく情報、それらを組み合わせる事で出来る事が増えていき、どんどん可能性が増えていきます。
得られた情報だけ可能性は無限大。
それを駆使してなんとか公衆電話からの脱出を図る過程が楽しかったです。
一周は3分くらいですが、私は14周程しました。
運がいい…というか鋭過ぎる人は数周でクリア出来そうです(その場合エンブレムなどは見つから無さそうですが…)。



『システム、演出』
ティラノ製。
履歴無し、メッセージスピード変更不可、音量調節不可というまさかの作りですが、一周が3分くらいで音楽も無いのでストレスはありませんでした。
あ、でも選択肢前でセーブしたかったので、セーブ機能は欲しかったです。


『音楽』
鳴り響くは虫の声と電話の音のみ。
感じるのは公衆電話のみ。
そこが好きです。


『絵』
電話ボックスと電話のボタン。
シンプルイズベスト。


『物語』
どんどん明かされていく登場人物達各々の過去や主人公の後悔が魅力的でした。


『好みのポイント』
狭い世界と少ない行動で出来る事を探し続ける所が凄く好きです。
行動の限界と、けれど繰り返す事により得られるプライヤーの知識を組み合わせる事で無限の可能性を秘めていました。





以下ネタバレ含めての感想です





都市伝説を使い、ボタンを組み合わせ過去を変える。
ホラゲーだと思ってたのでまさかの過去改変系だとは思いませんでした…そう来たか…
最初は何もない状態から始まるので一般的な電話番号で試す…というのも綺麗に見破られてて楽しかったです。
そうですよね、最初は警察にかけますよね。
それから徐々に情報が明かされ、かける場所が増えていき、主人公の過去もジワジワと明かされ。
誰も助けてくれない中、過去に電話をかけられる都市伝説の情報を得て、過去に触れていく。
過去を変える事により様々な人達が助けてくれる展開は地味に胸熱でした。
ギミックがたまらないです!!


真相は病院で…って事は他の救われたENDとの関係はどうなのでしょう?
救われるENDは過去を変えたから事故には合わず、病院ENDは過去を変えなかったけれども事故からは救われる…という事で良いのかな?
プレイヤーそれぞれで解釈がありそうです。


個人的には「実家END」と「無職END」が好きでした!!



以下、プレイ記録です。



初回は情報が無いので無難に、
「110」
のみで。
警察に頼りたくなる善良な市民なので。
結局は何も得られず、最後に実家の番号、
「560222」
という番号のみが手に入りました。


2週目は、
「119」
のみで。
…消防にもかけたくなる善良な市民なので。
でも、イタズラ電話だと思われて終わりました。
まぁ病人じゃないし仕方ない。
「110」
にかけたほうが良いという助言だけ貰いEND。


3週目は情報があるので、
「560222」
の実家にのみ電話。
助かりませんでしたが田中陽平、
「398600」
海老原達也、
「804532」
福田雄介
「775583」
という人物の番号をゲット。


4週目は田中陽平、
「398600」
にのみ電話。
無言電話で終わるという。
田中の野郎…
でも、主人公も友人に対して思う所があるっぽい終わりを迎えました。


5周目は海老原達也、
「804532」
にのみ電話。
海老原がかなりクソ野郎で100万の報酬をふっかけられたけれど、主人公もまた昔に海老原を助けなかった過去があり…
因果応報な感じでEND。


6周目は福田雄介、
「775583」
にのみ電話。
救ってはくれなかったものの、都市伝説を教えて貰えました。
「番号の前に#を2つくっつける」
と10年前に電話がかかるという。
そして自分のスマホ番号、
「000121」
の番号をゲット。
一応新たな情報を手に入れEND。


7週目は自分のスマホ番号、
「000121」
にのみ電話。
すると閉じ込めた女性と会話する事に。
意味深な言葉を残し一度以降かからずEND。


8周目は、
「番号の前に#を2つくっつける」
という情報から過去の自分のスマホへ電話。
10年前はスマホを持っていないので繋がらず。
2度目に過去の福田雄介へ。
10年前の福田の過ちを変えられる選択肢が出現し、選択。
そして現在の福田雄介へと電話。
すると結婚した福田が主人公を救ってくれ、「福田END」。
真実の断片「・・・・・5」を入手。
なるほど、ここで過去を改変して救って貰うのだと気付きました。


9周目は過去の海老原達也に1度、現在の海老原に2度電話。
彼の過去を変える為にお金を貸す事に。
成功した海老原が主人公を救ってくれ、「海老原END」。
真実の断片「・・・・0・」を入手。


10周目は過去の田中陽平に2度、現在の田中に1度電話。
…田中まさかの難病で声が出ないという。
恨んで申し訳無い事をした気持ちに。
彼の過去も変わり、病気が治った田中が主人公を救ってくれ、「田中END」。
真実の断片「・・・5・・」を入手。


11周目は過去の実家に3度電話。
自分の生年月日、1987年8月31日30歳と知る。
ここで主人公の事を知るとは…
二択の選択肢の内「外出するな」を選択。
外出しない世界が訪れ「実家END」。
真実の断片「・8・・・・」を入手。


12周目は上記と同じ道を辿り「生き方を見直せ」を選択。
まさかの「無職END」。
真実の断片「・・0・・・」を入手。
今の所、真実の断片が「・80505」なので、おそらくあと一つあるだろうと散策。


13周目は過去の警察に2度、現在の警察に1度電話。
警察の過去も変わるとは…まさかの展開に驚く中「町川警察END」。
真実の断片「1・・・・・」を入手。
「180505」ここで真実の断片が揃いました。


14周目は「180505」へ電話。
…よくよく考えたら主人公が公衆電話に閉じ込められた日ですね。
気付く人は気付く、なるほど、こういう事なのかと頷きました。
そして「公衆電話」完。


…となりますが、まだエンブレムがあるのでかけてみたいのが(ぬる)ゲーマー魂。
過去の消防署にかけると、エンブレムが見つかりました!
エンブレムを合わせると「004545」。
こちらの方にも電話をかけましたが、現在ではオネエ口調、過去では男口調の男にかかるだけという…
いえ、その口調の違いに、彼(?)の10年にも色々とあったのだろうなと思うと、電話でしか全く分からない人ですが様々な人生を送られてそうです。
ただ、この「いいことあるよ」の方には助けてもらえませんでした(笑)