ひっそりと群生

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【時間封鎖】感想

【男性向け18禁】



2008年11月14日発売
『ALL-TiME(解散)』
時間封鎖】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








ずっと純愛物や明るい作風をプレイしてきたのでダークなゲームをプレイしたいと開始。
「どんな事があっても絶対に屈しないヒロイン」という5chのスレかどこかで麻耶佳の名前が異常に上がっていてずっと気になっていました。


スタート時はもうビックリするくらい普通のギャルゲーで、ここからどう辱ゲーになるんだろうと思えるくらいのほのぼのっぷり。
主人公のやる気、気力が無いくらいだなーと思ってましたが…
まさかその気力が無い部分が自分の欲望を発散出来ない、根の部分では陵辱願望があるとは思ってもよらず。
よくよく考えればこのタイプのゲームなのでそういう性癖を持つ主人公じゃないと進まないんですよね。
でも、あまりにも無害そうだったので能力を手に入れ欲望を語り出した辺りから「おっ、なるほど…」でした。
そして能力を手に入れ無双する主人公。
最初おそらく童貞だっただろうに能力で様々な女の子達に無双しだした辺りは若干笑いました。
なにせ展開が早い早い、思い立ったら即行動。
それが出来る能力ではあるのですが、展開の速さが凄まじく…
いや、逆に好きです、こういうスピード感、メインがエロシーンなのでこれくらい早い方がグダらなくて良い。
5人の会った事のない少女達を能力で屈服させた後、ヒロイン達にターゲットを絞ります。


色々と陵辱行為を行って行くのですが、最後にはかなり予想外の真相があったり…
展開的には予想の範疇といえば範疇で能力発祥はいきなり感はあるのですが、辱ゲーでここまで描いてあのラストに持っていく物が少ないイメージがあるので「ここまで描くのか!」という驚きがあり。
サクサクとプレイできた事もあり期待の斜め上を行き楽しかったです。


絵は可愛いです。
ゲームがゲームなら天下を取れそうなヒロイン達でした…がジャンルがジャンルなので難しいですね。
ただ立ち絵は可愛いのですがイベントCGが若干立ち絵よりクオリティが下な気がしました。
絵柄は好きな分残念。


音楽は普通…というかフリゲの素材曲よりちょい下くらい。
懐かしのMIDIっぽい曲が多かった気がします。
印象は薄いです。


システム面はかなり揃ってますが、一つ履歴が…
Logで履歴を開けるのですが、マウスロールだと一行前にシーンごと戻るので、マウスロールでも戻るのではなくLogを開けるようにして欲しかったです。
履歴じゃなく戻る系のゲームに成れてないのもあり少し困りました。
Log…履歴内でもマウスロールで遡れず、ロールを動かすとゲーム画面に戻り右の矢印でしか戻れないのが若干不便でした。



プレイ順は
ほのみ→華→凛子→麻耶佳→優→トゥルー
の順で攻略



『ほのみ ルート』
メイン中のドメインヒロイン。
おそらく主人公の事を最初から好きな娘。
これが純愛ゲーだったら天下を取れたものだろうに…という程の健気さ。
主人公が自分を抱くのは構わないけど、他の子を抱くのは許せない、主人公以外に抱かれる方が精神的ダメージを受ける。
健気ですね…そこに浸け込まれアナザーENDでは輪姦されたり、同じ能力者の優を堕とすため味方になる対象になります。
いや、本当に、序盤の健気さが可愛くて可愛くて…
途中の男子生徒と会ってるシーンも、男子生徒が好きな訳じゃなく、主人公とのプレイを誰にも見せたく無いだけなんだろうなと感じたり。
主人公の性癖が歪んでなかったら間違いなく普通に結ばれてそうな所が切ないです。
あ、でもオンリーENDではボロボロになりながらも主人公はほのみしか見ないので、ある意味では幸せ…なのかな?
CGの光を失った目で微笑む彼女が印象的でした。


『華 ルート』
おそらく主人公の事を好きだったキャラその②。
でも彼女の好きは家族としての好きというか…兄妹としての好きというか…
でも好きだった事は間違いないでしょう。
彼女も純愛ゲーだったら良い位置に来そうな子です。
最後の「翔太になら助けてって言えると思ったのに」にはグッと来ました。
そういう自分が犯されてる相手が分からず主人公に助けを求めるの…好きです。
最後の最後でそれを伝えるので、もう少し前、暗闇の中のエロシーンで主人公の名前を呼ぶシーンがあれば良かったなと思います。
そういうのめちゃくちゃ性癖なので………ひどい性癖ですが……
しかし、金田まひるさんはこういう子犬系小さアホっぽキャラが本当にお上手です、今年プレイした作品でかなりお見かけしましたが流石お上手だなと思いました。


『凛子 ルート』
「私は余裕」系お姉さん、好きです。
ヒロインの中で唯一の非処女、余裕が違います。
裸を見られても気にしない&実際に強いヒロインなので序盤のカッコよさと終盤の墜落感がたまりませんでした。
自分の事は気にしないけれども妹には手を出さないで欲しいという弱みもGOOD。
良いお姉さんしてて好きです、そしてそれに浸け込むプレイも好きです。
麻耶佳目当てでしたが、初対面の印象は最悪ですが、正直かなり好きな性格と思考をしたヒロインでした。


『麻耶佳 ルート』
お目当てのヒロインでした。
ビックリするくらい性格に難がある、平たく言えば性格が悪い、好き。
孤高の存在でもあり、冷徹に見えて激情家の為クラス内でもほのみ意外との交流が無いという。
そして最初から最後まで主人公の事が大嫌いな娘。
本当にここまで嫌ってくるヒロインも珍しい…というか純愛ゲー、白パケージゲームが続いたのでとても新鮮でした。
純愛系だとここまで嫌うヒロインは居ないので流石の黒パッケージ。
どうやら主人公と幼馴染のようですが何故ここまで嫌ったのかの理由はこのルートでは明かされません。
まぁ幼馴染なのでなんとなく過去を察する事は出来ますが…あと主人公の本来の気質、欲望を敏い第六感で感じていた所もありそう。
そういうわけでめちゃくちゃプライド高いわ主人公を嫌悪しているわで彼女のルートは物騒です。
主人公に犯された後、刺殺、毒殺、轢殺、様々な方法で主人公を屠ろうとしてきます。
バイクに乗って本気で殺す気で突っ込んで来たヒロイン初めてでした…CLANNADでもあったけどあれはギャグなので。
オンリーENDでは優と協力しつつも裏切られ最終的に堕ちてしまい残念でした。
「堕ちないヒロイン」と聞いていたので「あ、最後には堕ちちゃうのかー」と残念感が…それまでの抵抗する姿は魅力的でしたが。
アナザーENDでは唯一対抗できるもう一人の能力者の優に協力してもらおうとしますが、主人公を殺す事に抵抗のある優に全く協力されず。
出した結論が「優も主人公に犯されて怒り狂えば協力的になる」という物には笑いました、良い感じに性格悪いです、最高。
クラス全員の男子のフェラをさせ、主人公に犯される姿を嬉々として見る姿はバチクソに性格が悪くて笑ってしまいました、好きです。
主人公は最低ドSなので「相手の嫌がる事をさせたい」為に優の献身っぷり、自己犠牲っぷりに心動く事は無く。
優をとりあえず犯しはしますが、最終的に「優を犯した事により愉悦感に浸っている麻耶佳を犯せば更にプライドをへし折れる」と結論付けて最終的に麻耶佳を犯す展開には「ドS的にはそうなるよね」という納得感が凄かったです。
まぁ麻耶佳に全部ぶつける為に優への射精をセーブしたという主人公には笑いましたが、射精って本能的な物なのにセーブ出来るもんなん?そこんとこどうなのよ?
プライドがエベレスト級で性格、根性がビックリするくらいひね曲がっており、こんなに「死ね」と「殺す」という単語を浴びせかけてくるヒロインは初めてだったので楽しかったです。
そして実際本気で殺しにかかってくるので攻防戦がかなり楽しいヒロインでした。
小倉結衣さんの「ちくしょう」は最高だとスレでお見かけしてたのですが、今作には「ちくしょう」は無かった気がします。
ですが、地を這う様な罵倒は最高でございました…とても好きです。


『優 ルート』
もう一人の時間封鎖能力者。
献身的で自己犠牲的で、ある種正義の娘。
主人公を止めようとする彼女との能力攻防戦。
…と見えて優の性格が性格なので主人公が圧倒的パワーを発揮して屈服させるルートでもありました。
清純そうな少女が痴態に苦しみながら主人公の要求を飲んでいく姿はそそります、とても良きです。
見た目や服装、性格では優が一番が好きです。
そして、サードENDは時間封鎖の真相の物語。
サードENDは何も起こらずある意味幸せかも…もうそのまま逃避行しちゃえよと思いました。


『トゥルー ルート』
世界の真相を知り、また虚無に戻る主人公。
世界の一部を手に入れるとノリノリなのに、実は世界の全てを手に入れていた事を知るといきなりやる気を失う。
この辺りに人間味を感じました、そうだよね、全て自分の思い通りもまたつまらないよなぁと。
真相を知ってから各ヒロインのトゥルーに行けますが、このゲームは各々のヒロインの芯が強い所が反映されてて好きでした。
ここで彼女達の過去が明らかになるのですが、どれも彼女達の性格を構築した出来事として納得で。
特に麻耶佳はやっぱり良い意味でズルいですね…
「昔は何でも出来ていた主人公に憧れ突き進んでいたのに、その憧れが自堕落になってしまう姿を見る事での怒り」
こういうの本当に弱いです、こういうの嫌いな人居ますか?居ないでしょう(暴論)。
主人公の為に作られた世界だからご都合主義ではありますがどんな目に合っても主人公の元に現れる彼女達。
でもきっと、元の世界の彼女達も立ち向かって来たのだろうなと感じました。
優トゥルーがおそらくある意味での真相で正史だと思いますが…
彼女が居ない世界が正史なのもまた…そういうの好きです。
きっとED後に優を探しに向かうのでしょう、向かう事が生きがいになり、向かった先で彼女に会える事、人として正しい道を進める事を祈ります。



辱ゲーでは確かにありますが、ラストの予想外の展開と、トゥルー後には正しい世界で正しくヒロイン達と過ごしていくのだろうと思います。
その姿を描かないのは辱ゲーらしくて好きですが…まぁ正しい姿も見たかったです(でもそれでは純愛ゲーになるので…難しい所ですね(笑))。


色々と素晴らしいEDが揃ってて好きなのですが一つだけ。
主人公に彼女達が打ち勝つEDも見たかったです!特に麻耶佳。
BADとかで本当に彼女達が打ち勝って主人公が殺されるEDも見たかった気持ちが強いです…主人公を打ち負かし高笑いする麻耶佳…とか。
主人公に反撃して打ち負かすヒロイン大好きなので。
まぁ世界観やジャンル的に難しそうなのでそこは諦めます(笑)。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 時間封鎖 ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/s/jikanhuusa.html