ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【Routes -ルーツ-】感想

【男性向け18禁】



なんとなくLeafのノベルゲーム作品を最初からプレイしたくなったので購入part13。



2003年02月28日発売
Leaf』※リンク先公式HP(18禁)
Routes -ルーツ-】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








リーフ・ビジュアルノベルシリーズとしては「To Heart」以来の第4弾らしいですね。
WHITE ALBUM」とか「誰彼」は…?と思いましたがそうか…「WA」は移動システムがあって「誰彼」は横スクロール一応アニメーションがありましたね…
完全ノベルゲームは「TH」以来でした。


まずシステム面は7でもインストール起動可能。
ディスクレス起動は不可。
ただし、パッチを当てないと絶対に所々で落ちるので公式パッチを必ず当てて下さい。
パッチさえ当てれば起動はサクサクで快適でした。
左クリック押しっぱなしで未読も含めてスキップはかなり使いやすかったかも。


物語は…思った以上にノリとテンションがアメリカンでB級映画でした。
プレイ順が固定で、
リサ→(七海 and 夕菜)→(皐月 and ゆかり)→ROUTES→ROOTS→おまけ
になるのですが最初のリサルート開始の時点でかなりテンション高いノリにビックリしました。
正直テンションが高いのと独特すぎて…合うか合わないかと言われたら合わず…
読むのにかなり疲弊しました。
そして次に七海に進んだのですが、ここから一気にテンションが変わったので驚きました。
あまりのテンションと文体の違いにライターが違うのでは…?と思いましたが。
某所で調べてみた所、
リサ、皐月、ゆかり、ROUTES、おまけ
七海、夕菜、ROOTS
で違うみたいですね…やっぱり…
リサ、皐月、ゆかり、のシナリオは良く言えば明るい、悪く言えばテンション高くて疲れる
七海、夕菜、のシナリオは良く言えば落ち着いている、悪く言えば文章が読みにくく主人公の性格が悪い
…こんな感じで。
どちらも一長一短な感じ。
でも、リサ、皐月、ゆかり、のシナリオ側の方が主人公が良かったのでこちらの方が合っていました。
七海、夕菜、側の主人公は性格が悪すぎる…ヒロインの扱いもそんなに良くなく腹が立ったのもですがお金を粗末に扱うんじゃない!!
七海、夕菜、のシナリオが終わり、皐月で文体が戻った時には少し安心しました。
あまり文章を気にしない(というか違いが分からない)タイプの自分ですら気付けたので両者ともかなりクセが強いとは思います。
それでも基本はアメリカンB級映画のノリや戦闘系少年漫画のノリで進み常に高いテンションだった所は凄いです。
ちょっと暑苦しかったりクドかったりしましたが、面白い世界観だったとは思います。
あと、骨董品屋の「五月雨堂」や「来栖川」などLeafを追いかけているとニヤリとする物が出てきたのは楽しかったです。


好きなキャラは
エディ>ゆかり>リサ>夕菜>さくや>皐月>七海
…え?ヒロインよりエディが上?
いや、エディは今作の一番萌えキャラでしょう…異論は認めない。
…いや、冗談抜きでエディが一番印象に残ってるんですよね…キャラ濃いし良い奴だし。
正直野郎キャラの方が濃かったゲームだと思います。
エロは…あってないような…うん…


絵は流石のカワタヒサシさんで美しい…美しいのですが…
かなり絵柄変わりましたね!!
To HeartWHITE ALBUM、誰彼と続けて来ましたが…前の3作が等身が高めなのに対してRoutesでグッと等身が下がった印象。
(本来はコンシューマゲームのテネレッツァから下がったっぽいですが)
等身高い絵柄が好きだったのでプニ絵になった事に驚きました。
いや、カワタヒサシさんの絵に出会ったのはToHeart2なので驚いたというより「ここで変わったのか…」という。
PS3WHITE ALBUMでまた等身高めに戻るみたいですが…絵柄の等身をコロコロ変える事が出来て凄いなぁと思います。
背景も美しく、一度しか使わないような隠し扉が開いた背景や建物が崩壊した背景など背景面で妥協が無く良かったです。


音楽は流石のLeaf
特に「E Junk」はド名曲でしょう。
この曲はRoutes未プレイでもボーコレ収録のボーカル版を知っているほどでした。
「長瀬博物館長」は…Leafプレイヤーには曲を聞いただけで分かる仕様なのはズルいです。
長瀬一族…長瀬と付く人物は「痕 リニューアル」を除くと「誰彼」と「うたわれ」には居なかったので「まじアン」以来でしょうか。
今回も面白おかしい人で楽しかったです。


色々と合わない箇所があったと言えばありましたが、この高いテンションを最後の最後おまけまで維持し続けたのは本当に凄いなぁと思います。
誰が何と言おうとヒロインはエディだから!!!



プレイ順は攻略通り
リサ→七海→夕菜→皐月→ゆかり→ROUTES TRUE END→ROOTS→おまけ
の順で攻略



『リサ=ヴィクセン ルート』
総合してなんだかんだ物語が一番好きだったルートです。
一番最初に通るルートだし調王道。
リサが選択肢によって裏切るか裏切らないかが分かれるのが良いですね…
まさに女狐、こういうヒロイン好きです。


『立田七海 ルート』
えっと…一番印象が薄い…
ヒロインの七海よりもずっと暗号を解読していたような…
ってかほぼ解読の文章で埋まるのでヒロイン必要だったか?みたいな。
暗号に関してもずっと難しい事を語られてるので正直目が滑って。
こういう難しい情報って小出しにした方が分かりやすいと思うのですが…
とりあえずずっと暗号解読して七海をなんか引き取って一緒に暮らしてたお話でした。


『梶原夕菜 ルート』
二人の世界スキーとしてはかなり好きです。
ただ、Routesの中ではエージェント活動を殆どしないのでかなり異端なルートかも。
ひたすらにお姉さんとの昔話と微笑ましい一家団欒。
途中の物語と自分たちの関係が重なったりお姉さんは結局は主人公が一番大好きな所とか好きでした。
そういえばライターが違うからか七海と夕菜ルートではエディや他キャラが全く出なかったのも印象的でした。


湯浅皐月 ルート』
メインヒロイン。
なのですが…すいません、好みの問題でツンデレというかワガママ系ヒロイン好みじゃ無いんです、すいません。
流石に6万全部使って料理は無いっすよ皐月さん…
後半のイチャラブが良い!という方が多いのですが、キャラが好みに合わなかった為、そんなにテンション上がりませんでした。


『伏見ゆかり ルート』
ルートやキャラ的には一番好きかも…メシマズを除けば!!!
敵の策略によって肉体関係だけを先に持ってしまう…というのが好きでした。
(とは言っても口の行為だけですが…)
後半の新幹線のシーンも過去のCGと重なる所とかが良くて…
キャラ的にはゆかりが一番好きです。
あとエディの「ゆかりを救う以上に重要な任務はないぜ!その任務に参加出来ないなら俺は降りる!」的な台詞は本当に良かった。
エディ…お前がNo.1だ!!


『ROUTES TRUE END ルート』
皐月、ゆかり、リサは登場しますが七海と夕菜が名前以外登場しないのは大人の事情(ライターが違う)からか…
ぶっちゃけ「物語的にはこのルートさえあれば良くね?」ルート。
最初からエージェントバレしててリサが仲間に居る事が前提ですが、全ての事柄が解決するのはこのルートでした。
正直、各ルートではそれぞれ微妙にしこりが残って「全部綺麗に解決!大団円!!」じゃなかったのでちゃんとした補完があって良かったと思うのと同時に、「このシナリオがあればルート分岐要らないのでは?」とは思いました。
最後のCGにはエディもしっかり居るし…やっぱエディヒロインじゃないかな?


『ROOTS ルート』
…一番難解。
というか日本神話と歴史と神道的な要素があり…知識無しで見るにはかなり厳しいと…
そういうので知識無しでも読んで楽しいタイプもありますが、このルートは無いとあまり引き込まれないと同時に、個人的に合わない方のライターさんだった為に大変辛かったです。
ROUTES TRUE ENDで大団円に見せかけてROUTES TRUE ENDでも明かされなかった部分が解明はされますが…
ROUTES TRUE ENDで「テンション高いB級映画、完!!」としたのに対し、ROOTSではかなり暗めに話が展開し良く言えばゆったりと、悪く言えばテンションが低めに終わりを迎えました。
このルートがラストになるので…正直ROUTES TRUE ENDとルート構成は逆が良かったのでは?と思ったり。
ROUTES TRUE ENDが永田さんの完結ならROOTSはまるいさんの完結という印象。
ライター別に終わりを設けてるのは良いなとは思いました。


『おまけ』
恒例のおまけ…と言いつつ、いつものようにおまけでシナリオがあると言うよりも完全にLeaf販促動画でした。
(うたわれ、初回に扇とかあったんですね…流石に新品では手に入らなかったので知りませんでした…)
お久しぶりなおまけのノリ。
というかLeafスタッフご本人の影絵は「TH」以来?
相変わらず影絵が凄い効果で動いたのと、効果が現代寄りにパワーアップしていたのが面白かったです。
途中でバグっぽく出すの、プログラマーらしくて良いなと。



Leaf作品を続けて来ましたが、Routesはかなりテンション面でLeafの中では変わっていたなと思います。
その変わっている要素が好きな人を惹きつけているんだなぁとも感じました。
次は一度Leafから離れてアクアプラスで発売された「こみパ」の逆移植をプレイしたいと思います。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 Routes -ルーツ- ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/r/routes.html