ひっそりと群生

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【こみっくパーティー DCE】感想

【男性向け全年齢】



なんとなくLeafのノベルゲーム作品を最初からプレイしたくなったので購入part14。



2003年05月30日発売
AQUAPLUS』※リンク先公式HP
こみっくパーティー DCE】(PC) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








今回はLeaf…ではなく、AQUAPLUSから発売された『こみっくパーティー』(※リンク先感想)の全年齢逆移植になります。


まず、システムは7でもインストール、起動可。
ディスクレス起動は不可。
プレイ時間は約28時間くらい。
総合的に見て移植作として良い部分と悪い部分がドッコイドッコイという感じです…
まず、悪い所はあまりにも、あまりにもPC版に比べてスキップや挙動が遅すぎました!
見栄えやアニメーションは確かにPC版よりも華やかにはなっていますが、華やかにした弊害というか…動きがビックリするくらいに遅くて。
PC版と比べると速さに倍くらい差があると思います。
多分PC版の速さだと半分+@で18時間くらいで終われる長さです。
28時間中確かに6時間~7時間くらいはステータスやフラグが足りず同じ攻略を彷徨ってましたが、そういう事も無くスムーズに攻略が進めば初回プレイ5時間くらい、次から2時間くらいで…20~23時間くらいで攻略可能だと思います。
とにかくスキップが遅い+プレイ途中でスキップの設定を変えられないわ、アニメーションは飛ばせないわ、オプションは充実してないわ、移植版と変わらず通常会話時はセーブ出来ないわで…
システム面では決して良い移植とは言えない物でした。
ただ、コレは逆移植なのでDC版とPSP版が良い移植をしてるかもですが…DCE版は遅い挙動に耐えられる人しか無理だとは思います。


ですが、システム面以外はかなり良く、特に物語の追加要素の充実っぷりは本当に素晴らしかったです。
全年齢になった事でエロシーンは当然削除されていますが、削除された分、余りある程の追加要素がミッチリ詰まってました。
シナリオの追加のみだけでなく、CGの追加、そして新キャラクターも追加。
新キャラクターの物語も世界観を損なわず、他の既存のキャラクターの性格などをより深堀りするようなシナリオで…
話に関しては良い移植のお手本のような追加要素でした。
特に各キャラクターのエピローグはPC版とは全く違うエピローグとなっており、PC版プレイヤーも十分最後まで楽しめる要素になっています。
そう…PC版をプレイしてても十分に楽しめる、エロをただ削るだけじゃなく、削った分他の要素でキッチリと違和感無く穴埋めをする…移植とはこういう事ですよ…


システム面ではマイナス、物語面ではプラスというものの見事に+にも-にも傾ききれてない感じがします…若干+寄りくらい。
…が、追加要素は確実に良い移植ではあるとは思うので、今作に触れられて、個性豊かなキャラクター達の新たな一面を見れて良かったです。


声はメインキャラのみだけでなくほぼ完全にフルボイスに。
曲はOPが「君のままで」になってたのが嬉しかったです。
こみっくパーティー」は最初に存在を知ったのは10年以上前にどこかでアニメを見て、その際に流れてたOPだったので自分の中では「君のままで」が強く印象に残っています。
ED曲は…PC版の「恋わずらい」が好みですね…新EDも好きですが。
ただ、EDを飛ばせないのはどうなのかな?とは思います。
あと、EDの入り方はPC版の方が好きかも。


ちなみに、タイピングモードは最後の最後の攻略で使用しました。
タイピング苦手なので無しでずっとプレイしていましたが…ある程度キーボード打てる人は有りの方が良い成果が出るかも。
タイピングモードを一度使ってみて思ったのは、救済処置だなと思いました。



プレイ順は
瑞希→南→由宇→詠美→彩→千紗→玲子→あさひ→郁美→すばる
の順で攻略
主人公の名前はデフォルト名。
一度PC版をプレイ済みなので、追加キャラ以外はあまりシナリオに触れずにサクサクと。



『高瀬瑞希 ルート』
追加イベントは「絵のモデル」「瑞希の食材買い物」「瑞希のヲタグッズ買い物」「同人スタッフ瑞希」のイベントが追加されていました。
「絵のモデル」は際どい水着でかなり良いCGでした。
瑞希の買い物」系のイベントは、12月の休日に「休息」を選び料理イベントを発生させ、次の平日に「瑞希の食材買い物」イベントを発生させないと、次の休日に「外出」「代々森駅」での「瑞希のヲタグッズ買い物」が発生しないという連続イベントになっていますのでかなり注意が必要です。
参考にした攻略サイト様では連続イベントであるという言及が無かったので…


『牧村南 ルート』
追加CGはありましたが、追加のイベントはあまり無かったような…
なんか若干不憫な気がしますが…実際PC版でも印象薄めだったのでまぁ…うん…


猪名川由宇 ルート』
クリスマスのイベントが変更になってたような。
由宇は…なんというか、本人のルートよりも他のルートでかなり出てくる印象が強く、他のルートでとても輝いてた気がします。
追加キャラのすばるのイベントでもかなり美味しい役どころだったり…関西弁キャラは美味しいポジションだなと。


大庭詠美 ルート』
ちゃんさま可愛いよ、ちゃんさま。
追加イベントは「家でゲーム」「モモに感激される」あと、2月の詠美の株が大暴落した際の告白のイベント後が変わってました。
「モモに感激される」イベント、凄く好きです。
詠美の悪ぶってるけど悪に成りきれない、純粋な存在にはすこぶる弱い部分がらしいなーと。
告白後の流れはPC版ではエロシーンでしたが、移植版の流れが個人的にエロシーンよりも好みでした。
移植版やってるとPC版のエロシーンの代用イベントがエロシーンよりも好みのに当たる事が多いです。


『長谷部彩 ルート』
PC版で難易度がラスボス並だった記憶があるので覚悟して臨んだのですが…DCE版ではサクッと攻略出来てしまった印象。
覚悟した分全然無かったです。
追加イベントは「洗濯してくれる」「お弁当を作ってきてくれる」。
どちらのイベントも家庭的で良いなーと思いました。
こみパ女子は基本、立川さんなど特殊な環境の方を除き、料理がド下手!なキャラが居らず、皆料理をそれなりに美味しく作れる子ばかりで料理上手女子が好き派としては嬉しいです。


『塚本千紗 ルート』
追加イベントは「七夕」「洋服」。
DCE版で一番苦戦してました…
難しいのではなく、自分のフラグ管理の把握が出来てなかっただけですが…
多分彼女のルートを2回くらい巡ったので28時間中6時間くらいは彼女に捧げてます、なんてこったい。
何が問題だったかというと、印刷所の危機の時に由宇に救援要請出来てなくて。
詠美は直談判で要請出来てましたが、由宇の一回目の電話は要請ではなく初回の会話になる事に気付いておらず。
由宇のフラグを完全にスルーしていたので何度も印刷所が終わってしまいました…ごめんよ、千紗ちゃん。
あと、さり気に手伝う…と書いて邪魔をしに来るイベントが鬼のように面倒でした。
確かPC版では来ても原稿描けてたはずだったのですが…何度か原稿描けませんでした…


『芳賀玲子 ルート』
追加イベントは「水撒き」「売り子」「決めポーズ」「衣装作り」。
追加めちゃくちゃ多かったです…というかPC版だと本当に少ししか出なかったので印象薄めだったので、移植で出番が増えて良かったです。
玲子ちゃんのオタクトーク、本当にTHE・腐女子の会話!って感じで、好きだよ。
しかし…手伝うと言いつつも邪魔なので帰って欲しいキャラその②でした…
何度やっても原稿が間に合わず、最終的にページ数を減らしました…
誰の為に「WildBlood翔」本描いとると思っとるんや!!!と何度も思いました。


『桜井あさひ ルート』
追加イベントは「カラオケ」「初詣」。
まさかのカードマスター☆ピーチが見れるとは…
このルートで更にまさかのこおろぎさとみさんverの「恋わずらい」も聞けました。
声可愛い、歌上手い、耳がとても幸せでした。


『立川郁美 ルート』
まぁ…立川さんに追加は無いですよね…みたいな。
コンセプトがコンセプトのお人なので…
エピローグ…救いがあるような…でもPC版を知ってるとなんとも言えないような…


『御影すばる ルート』
今回一番目指していたお話でした。
移植版追加キャラクター。
基本こみパで同人誌を作る人達は才能溢れる…元々絵が上手いとかの人ばかりな中で、「じゃあ、絵が下手な人はどうするの?」。
簡単に行ってしまえば「才能の無い人間はプロに成れるのか?」というお話…エゲツない所からのスタートです……
同人で描く分には何を描こうが構わないけれど、プロはまた違う…そういう世界に努力と根性で立ち向かうお話。
都合が良いなと思う部分はありますが、諦めてない人間に限界はない姿を見せつけられて…
プレイヤーとしては凄く「無理だろー」とか思って見てしまう部分がありましたが、それでもすばるは突き進んでいく…
一番スポ根してた気がします、進めば進むほどすばるの凄さと周りの人間の優しさを感じるルートで。
自分は擬音系や特殊語尾系ヒロイン苦手なのですが、すばるは…あまりの真っ直ぐさと純粋さに「良い子」だと素直に思えるキャラでした。
どこまでも真っ白で真っ直ぐで…その汚れの無さに主人公の方が惹かれていく…主人公が惹かれる理由も凄く分かったので、良いヒロインだったと思います。
後半の記憶喪失は若干唐突感がありますが…こみパらしいと言えばらしい、ノリとテンションでなんでも有りだ!というのも作風なので。
最後二人でプロになりますが、フラグのクオリティ90%以上というのがどうしても素のプレイだと到達できず…
ギリギリの期間だったのもあって、この段階で最初からやり直しはしたくないと思いタイピングモードをオンにしたのですが…
タイピングモード…かなり楽だと思います。
最初からクオリティMAXでミスると下がるけど、オートで原稿モードをやるよりもかなり効率良く進みます。
最後の最後で気付きましたがコレ…救済処置ですね。
ある程度キーボード打てる人はタイピングモードでのプレイをオススメします。
追加ヒロインとして由宇や詠美、南さん達を巻き込んでこみパに旋風を巻き起こす物語で…
全員すばるの熱意にあてられて熱血で付いてきて…最後には努力と根性で勝ち抜く、良いスポ根シナリオでした。



システム面での場所移動と電話の要素がランダムじゃなければ物語は全然今の世でも通用する…普遍的な物語だよなーとつくづく思います。
PSPが最後の移植になりますが、WHITE ALBUMのようにシステムを一新して再び移植して欲しい作品です。


…最後に、大志は男キャラだから最高なのも理解しているのですが、大志が女キャラで救済処置系の攻略対象だったら最高に好みにドヒットだったなぁとなんとなく。
ん?BLで女体化の二次創作を書くべき…?そうだね、それもまたこみパだね!
この広い同人世界、鍵葉ブームもあった事ですし、どこかにありそうなジャンルだなとは思いました。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:妄想天国 様
http://adusa-ciel.my.coocan.jp/index.html
 こみっくパーティー ページ
http://adusa-ciel.my.coocan.jp/comipa/comipa.htm
 参考攻略サイト様:スナップスルー 様
http://shisnap.iza-yoi.net/index.html
 こみっくパーティー ページ
http://shisnap.iza-yoi.net/game/dc/CP_DC/cp_DC_index.htm
 参考攻略サイト様:姫学 様
http://www.nextftp.com/hime_gaku/
 こみっくパーティーDCE ページ
http://www.nextftp.com/hime_gaku/game/normal/aqua/comi_dce_cp.htm