ひっそりと群生

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【めいどさん☆すぴりっつ! ~わたしの中にいるあなた~】感想

【男性向け18禁】



2006年01月27日発売
Sirius(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
めいどさん☆すぴりっつ! ~わたしの中にいるあなた~】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








保住圭さんの単独作に触れるのは2作目、「めいどさん☆すぴりっつ! ~わたしの中にいるあなた~」に。
プレイ時間は約13時間くらい。


まずはシステム面、7でもインストール可。
ディスクレス起動も可。


話はタイトルとサブタイの通り、館の精霊のメイドさんの中(館)で主人公達が暮らすお話。
色々と事件は起こりますが、生死を掛けるほどの事件は起こらず、ヒロイン達も皆優しくて良い子ばかりでホワホワとした雰囲気で常に進み、穏やかな気持ちになれました。
個人的に高得点だったのは、前作、『魔法はあめいろ?』(※リンク先感想)よりも地の文での例えが無く、読みやすい上で、主人公がヒロインの想いに気付ける聡いタイプになっていたのでストレスが少なかった所。
既に女性経験がそこそこに豊富っぽく、女性の細やかな気持ちの変化に直ぐに気付いてくれます。
前作の主人公の鈍感っぷりにイライラした身としては凄く有り難かったです。
その中でも女性に対して失礼だなーと感じる所は確かにありましたが、気質や話し方が江戸っ子寄りなので、そういう失礼さを見事に緩和していたと思います。
良い意味で雑な話し方でした。
話の作りもマップ移動形式なので、イベントがサクサクと終わって切り所などが良く、とても読みやすかったです、個人的にマップ移動形式好きなので。
面倒だったのは「H研究」のシステムかな…
そこがメインなのですが、研究する際の各行為の選択の仕方が凄く面倒でした。
もう少し選ばせようがあったはず…
あと、エピローグ後も一波乱二波乱起こるので、エピローグは少し話を添えるだけ…が好きで短い方が好き派の自分としてはちょっと好みでは無かったです。
エピローグ後もダラダラ続くのは正直ダレました。


音楽は普通、可もなく不可もなく。
個人的に好みのBGMはそんなに無かったかも…「ライオット!ライオット!」は好きかな。
主題歌はとても良いと思います。
サントラがコミケと公式通販のみ販売らしく若干高騰してますが…主題歌良かったのでいつか欲しいかも。
声に関しては…かなり上手い人とそうでもない人に差があった気がします。
個人的に上手さで言うなら
リーチェ=シャロ>アヤリ>>フィエナ>>クオ
な感じ。
あさり☆さんと天天さんが上手すぎた気はします。


全体的に前作よりも読みやすく、主人公やヒロインも苦手なキャラが居らず萌え系としては好みの方でした。
ただ、正直、各ルートに入るよりも店子の皆が恋愛関係無くワイワイガヤガヤしてる前半の方が好みだったので、各ルートに入った瞬間に妙にテンションが下がった所はありました。
恋愛物としてこの感覚を持つのはどうなのよ?とは思いましたが、好みの問題なので仕方ない。
後半で明らかになるヒロインの謎とかも予想の範囲内なので、大きな物事が動く!みたいなタイプが苦手で、ずっとホワッとした話が続くのが好みな人には凄く合うお話だろうなーとは思いました。



プレイ順は
フィエナ→リーチェ→シャロ→アヤリ→クオ→回収
の順で攻略


『フィエナ ルート』
超メインヒロイン。
彼女が館の精霊として具現化する前の館の記憶を思い出していくのが物語の本筋になります。
思い出して行くのは優しく暖かい前の主人の魔道師の記憶…
最初から最後まで前館の主人の思い描いた通りに進んでいたのだなぁと考えると歯がゆくもあり、でもやられた感もあり。
フィエナはどこまでも主人公の為に作られたのだなーと…主人公の為に居るヒロイン、好きです。
サブタイの通り「わたしの中で沢山の人が息づく」という事が重要視されますが、過去が戻る事でフィエナがその事を更に実感していく姿がとても良かったです。
途中、精霊バレをして気まずくはなりますが…店子の皆が良い子なので暗くなりすぎないのは良かったです。
ただ、話や主人公自体は前作よりもとても好みになっていたのですが、基本がフィエナゲーで…
「H研究」により必ずフィエナとは関係を持った状態で進む事になりますが、他のキャラのルートに行った際にフィエナを切り捨てるような事になるのはちょっと…辛かったです。
前作のあの鈍感主人公ですらハーレムがあったのに今作の主人公に無いのおかしくないですか?
フィエナとそれぞれのヒロインとのハーレムルートに途中で分岐するかどうか…みたいな流れも欲しかったです。
(それだと容量がとんでもない事になりそうなので難しそうではありますが…)


『リーチェ・ベッセン ルート』
剣士。
キャラでは声といい性格といい一番好みです、無自覚無邪気ヒロイン可愛い。
剣術大会もですが、女という部分に疎く、自分が女であるという事を自覚していく話。
剣士であるべきか、女であるべきか…でも本当はどちらも両立する事が出来る。
そういう流れやコンセプトはとても好きでした。
無邪気に「抱いて」という姿はたまらんです、たまらん。
そこで手を出さない主人公もとても良かったです…今作の主人公は年相応に大人をしていてとても良きです。


『シャロ・プルチーニ ルート』
魔道師見習い。
ロリっ子。
いや、あんまりにもロリっ子で小さくて可愛すぎて…(お酒飲んでるし成人はしてるっぽいですが。)
恋愛関係になっていくのはエロゲのセオリーではありますが、個人的に彼女とは恋愛よりも父娘くらいの関係が良かったな―と思ってしまします。
そう言ってしまうとシャロに「私だって立派なレディーです!」と怒られそうなのは分かりますが…
マスコット小動物みたいな印象なので、どこまでも仲の良い師弟くらいが丁度良いなーと。
なので、正直、彼女のルートよりも他ルートで出てくる彼女との関係が好きだったりしました。
そういう関係にはならず…一緒に魔術を追い求める師弟が良いなーみたいな。
これはもう好みの問題なので、難しいところです。


『アヤリ・アヤリエ ルート』
料理人。
一番少女漫画してたルートかも。
主人公の事がどうしようもなく好きになっていく姿は見ててキュンとしました。
主人公の事が好きすぎて自慰するヒロイン、とても良き。
ベッドでとお風呂場でと2種類の自慰シーンがあるのでヒロインの自慰大好き教にはたまらんと思います。
キャラクターの中で一番フィエナに嫉妬したり…可愛い娘さんです。
エピローグ後も退職したりかなり大変な展開がありますが、料理人としてコモト料理を正しく受け入れてくれる場所で大成して安心しました。
王都が望む一流料理ではないかもしれないけれど、誰かが望む一流料理では確実にあって…
アヤリはアヤリのコモト料理を大切にしていくのだろうなーと感じました。


『クオレリア・ルティエ ルート』
吟遊詩人。
…と見せかけて……な娘さん。
最初から謎が多い人なので、「ひょっとして館に関係があるキャラか…?」と思っていましたが…全く違いました。
貴族の娘で結婚が嫌で逃げ出したアグレッシブ娘さん。
彼女のルートは貴族とのイザコザが入ってきます。
基本、今作が館の中だけのお話だったので、外で色々な事が巻き起こるのは見ていて新鮮でした。
兄の記憶喪失に敵貴族の襲来に葡萄の精霊召喚に…一番主人公とヒロインの外で激動していた気がします。
でも迎えるのは絶対的なハッピーエンド。
貴族とのイザコザという流れもあり、結構難しい単語が出てきましたが、展開自体は分かりやすくて良かったです。
少なくともこの作風で「貴族と平民は結ばれる事が出来ない~」みたいな展開にはならなくて安心しました。
ちょっとした困難ではありそうですが…それでも良い方向に進むのが分かるEDでした。


『回収 ルート』
とりあえず「H研究」は全回収しました。
一部攻略と違う選択肢がありますが、問題なく回収出来ると思います。



今作はヒロイン視点が入る事で、ヒロインの乙女チックな気持ちがダイレクトに伝わり、そういう意味で一部少女漫画チックなドキドキを感じる事が出来たので大変良かったです。
ただ、個人的に残念だったのは、今作はヒロインから主人公を好きになるキャラばかりで、初手ヒロインから惚れるので主人公がどこまでも落ち着き払っているのが残念でした。
まぁそこが主人公の大人な対応をする魅力的な所ではありますが、ルートの中には主人公から惚れて主人公がワタワタする姿も見たかったです。
どこまでも冷静な主人公が魅力的だと思いつつ、そういう姿も見たかったなーと。


次回この流れでのプレイ予定は「こいびとどうしですることぜんぶ」を予定。
固定ヒロインゲー大好きですし、ちょっと目指していた作品なのでかなり楽しみです!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 めいどさん☆すぴりっつ! ~わたしの中にいるあなた~ ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/m/mspirits.html