ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【こいびとどうしですることぜんぶ】感想

【男性向け18禁】



2007年11月30日発売
Sirius(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
こいびとどうしですることぜんぶ】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








保住圭さんの単独作に触れるのは3作目、「こいびとどうしですることぜんぶ」に。
Sirius作品プレイは3作目であり、Siriusの最終作品になります。
プレイ時間は約7時間くらい。
分岐は最後の選択肢で2つED有り。


まずはシステム面、7でもインストール可。
ディスクレス起動も可。


2007年、ヒロインが5人以上とかが多かった時代に固定カプゲーとして珍しさを放っていた作品だと思います。
未だにヒロイン固定作の話題になるとタイトルが上がるので固定ヒロインゲーとしては有名作かと。
話は…とにかく一人のヒロインを可愛がる話!イチャイチャラブラブ俺の嫁!!という言葉が冗談抜きで展開されます。
個人的に複数ヒロインよりも少数ヒロイン~固定ヒロインの方が好みなので、今までのSiriusゲーよりもテンションが上がりました。
ただ、恋人になる過程を完全にふっ飛ばして開始速攻で告白が成功し、恋人状態からスタートするので、恋人になるまでが好きな人には合わないかなーと。
あとは、開始10分以内で告白→成功、これはまだ良いとしても、開始10分以内で告白成功して速攻でエロに突入するので主人公の節操無さにはちょっとオイオイ…という気持ちでした。
まぁ童貞だし…仕方ないか…とも思いつつ、童貞でももう少し節度ってもんがあるだろ!?と…
エロに至るまでの過程が好きな過程厨としてはちょっとエロまでが早すぎて合わなかったです。
あと、一部好きな女性に対して「謎の多い女だ…」とか若干失礼な言い回しで考えるので、その部分は合わなかったかな。
プロローグ以降のイチャイチャのシチュと、ヒロイン一人に対してのみ好きを貫く所は好きでしたが。
固定ヒロインの玖羽も、「表情や反応が少ない」と言われているみたいですが、個人的にクーデレが好きなので大変好みのヒロインでした。
開始10分でのエロは如何な物かと思いつつ、最初からイキまくるヒロインではなく、一話の最後にてようやくイケるようになるヒロインで、過程厨としては大変そそりました。
段階を踏んでどんどんエロくなっていきますし…
ヒロインのイくスイッチや回路が出来る…みたいなシチュエーション大好き!
童貞と処女のカップリングは好きです。


ただひたすらにイチャイチャして15~30分に一回はエロが入るので、ある意味ほぼ抜きゲーに近い作風かと。
保住さんの作品はよく「イチャラブに定評がある」と言われているのですが、イチャラブに定評がというよりも、イチャラブに不必要な展開を抜かしている…というのが正しい気がします。
とにかくイチャラブしか書かない、マイナスになるシーンは描かないor長く続かないを徹底されているような。
優しい世界を極めたような世界で、周りの人物皆基本良い人ばかり、主人公とヒロインの障害になる物は一切無く、現実的な要素?ナニソレ美味しいの??という作風を極めていて…ここまで「ご都合主義」を極めたらある種の芸術かと。
まぁ、なので、少しでも現実的な要素が入る方が好き派としては、読んでいて予想通りというか…平坦感が否めませんでした。
その予想通りの部分や障害なんか何も無い!という部分が好きな方もいらっしゃるのでそこが良い所だとも思っているのと、これは今までプレイしたSiriusの2作品でもそうだったので作風として受け入れます。


ただ、固定ヒロインになった事で、その予想通りの展開に飽きるという部分が減ったのは有り難かったです。
今までの複数ヒロイン場合、ルート分岐してもイチャラブの過程で重複するような流れが多く、その上で分岐しているのでスキップ出来ない事ばかりでかなりダレたので…
それに、甘さ100%みたいな展開が続くので、複数ヒロインの場合は最初のヒロインは良いのですが、それ以降別のヒロインのルートに入ると主人公に対して「全員に同じ様な甘い事を言いよって…」みたいな気持ちが芽生えてしまったんですよね…
シナリオが分かれる事によって色々な部分が見えてくるような…構成上必須で複数ヒロインになるタイプは良いのですが、イチャラブするだけで複数ヒロインになるとどうしても最初のヒロインや好みのヒロインに肩寄せしてしまい…自分の複数ヒロイン向いてなさすぎる問題。
なので固定ヒロインに割り切ってただひたすらに一人のヒロインに愛を注ぎまくるように振り切った今作はプレイしててとても個人的なストレスが少なく今までよりも楽しめました。
…つくづくイチャラブ系は固定ヒロインタイプが合うなと思いました……


ミヤスリサ氏の絵は嫌いではないですが、この頃はそんなに…という感じ。
後の絵柄が好み過ぎます。
音楽はBGMは今までのSiriusと同じ感じ。
SEで今までの作品と同じSEが何度も聞こえたので聞いてて楽しかったです。
主題歌の「こいびと☆アクセント!!」は「Rabbit Syndrome」というCDに入っていた曲なのですが、この作品の主題歌だったのですね…
naoさん、最高です。
Siriusの中では一番メジャーな歌手起用…かと思いましたが詩月カオリさんや、未プレイですが「まいにち好きして」でKOTOKOさんがいらっしゃいましたね…結構メジャーな方を起用してたメーカーでした。
声は…固定ヒロインの玖羽役の如月葵は「Clover Heart's」で夷月、「Triptych」でナツキ、「時間封鎖」で優でお聞きしていたみたいです。
「時間封鎖」の時も思いましたが、儚げというか…ボソボソとした話し方良いですよね。
サブキャラの金田まひるさんと桜川未央さんはもう…なんというか流石です。
バチクソに演技が上手い方をサブ2名に据えている所は最高でした、金田さんの雑な話し方をする女子が好き過ぎる…
男性キャラに声がないのが残念なくらい濃いキャラ達なのですが(お父さんも、特にハワイ君が好き)、時代を考えると…仕方ないかとも思います。
個性的なキャラ達なので、下手な人を配役しないだけでも良いとも思います…あの2名は上手くないと厳しいと思うので。


固定ヒロインゲーとしては概ね満足だったのですが、一点だけ、イチャラブで物を申したい事があるとするならば…一瞬にしてカップルが出来て、一瞬にして付き合う要素をぶっこむので、デートが少な過ぎた事かなと…
もう少しふたりで街を歩いたりウィンドウショッピングをするなどの描写が見たかったです。
買い物が生活感溢れる物を買う事に全振りしてて…
速攻で同棲を始めるので、待ち合わせとかも殆ど無く…そこは少し残念でした。


告白、一瞬で成功、即初体験、速攻イチャイチャカップル、同棲、結婚、出産…と大成功を収めた人生の縮図を芸術的とも言えるほどの完成されたご都合主義で固め、何一つ障害は無くただひたすらに一人のヒロインを愛でる為に作られたような作品でした。
2009年には珍しい固定ヒロインゲーとして中々に楽しむ事が出来ました。
次回は保住さん単作では「キッキングホース★ラプソディ」に触れる予定です。
コチラ、知人の方がオススメされていた作品なので楽しみです!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 こいびとどうしですることぜんぶ ページ
https://seiya-saiga.com/game/sirius/konbu.html