ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【TAIHAism】感想

【男性向け全年齢】



2008年07月19日発売
『Giant Ant Unit』様 ※公式HP閉鎖
【TAIHAism】(PC)
以下感想です。








技術が発達し、働く必要も、部屋から出る必要もなくなった。
死すらも楽になり「タイハイズム」と呼ばれる精神的な病により人類が滅びつつある世界。
そんな世界で「タイハイズム」に冒されない「ユニーク」と呼ばれた1万人に1人の人類を救う存在の2人が理想郷(ユートピア)を探す。
日常会話がとにかく面白くなくダレますが、世界観はとても良い、そして最後の最後にどっと引き込まれました。



『ほとんどのギャルゲーへの ほのかなアンチテーゼ

 人類は退廃していた。
 誰もがタイハイズムという精神的な病に冒され、次々と自殺した。
 人類は滅びを待つだけとなった。
 しかし、1万人に1人、タイハイズムに掛からない特別な人間がいた。
 彼らは「ユニーク」と呼ばれ、人類を救うと信じられている。

 主人公・黒瀬陽一はある日の朝、曲がり角で少女にぶつかる。
 生まれて初めて、同じ存在の少女に出会った陽一の生活は
 大きく少しづつ変わり始める…。

 「一抹の想像力があなたに“タイハイズム”を浸透させる」』
(公式より引用)


…とパッケージ裏から引用しましたが、公式も潰えているのでもう少し詳しく書きます。


2244年、機械技術が発達し、全てが機械化となり人は働く必要が無くなった。
家でも部屋の中一つ一つに生活できるスペースが確保され、テレポーターと呼ばれる瞬間移動出来る装置により、食事もいつでも自由に供給を受け、家から学校までの移動すらも必要なくなってしまった。

何しなくても生きる事が出来、人々は生き甲斐を失っていた。
生きがいを無くし人々は次々と自殺をした。
そんな精神的な病を「タイハイズム」と呼んだ。

世界の人口は半減し、人類は滅びを迎えようとしていた。

しかし、例外として1万人に1人、「タイハイズム」に掛からず周りの人々へ積極的に接し、周りをプラスに導く特別な人間がいた。

その人間は「ユニーク」と呼ばれていた。
「ユニーク」は周りに影響を与え人類を救うのだと。

主人公・黒瀬陽一はその1万人に1人の確率の「ユニーク」であった。
彼は積極的に人と接しそして利便性の高すぎる機械やテレポーターをを使わないという、この時代ではあり得ない生活をしていた。

そんなある日の朝の曲がり角、絶対に外では出会うはずのない他の人間の少女とぶつかる。
少女は久遠悠樹(ひさと ゆうき)。
生まれて初めて自分と同じ存在である「ユニーク」に出会った陽一。
彼はその少女、ヒサトから一緒にタイハイズムから人類を救う理想郷(ユートピア)を探さないかと提案される。


…と世界観をもう少し説明するとこんな感じの物語です。


正直に言います。
GiveUpした方をお二人見かけていますが、本当に間違いなく、挫けるくらいに最初はキツイです。


ギャルゲーなので主人公とヒロイン達の会話で構成されているのですが、こう…日常会話が平坦というか…
伝えた言葉に相手が返してくれず、宇宙人と会話してる感じがずっとしていました。
世界観的に「タイハイズム」という病が、自分の事しか見る事はなく、相手を気にしなくなる。
自分の興味のある事しかポンポン話さない…極端に言って、偏りに偏った自閉症のような病気なので、相手の言葉を受け取らず自分本位で話す、相手の事を気遣わないという部分がある以上、この会話間違いじゃないとは思っていましたが…
他のキャラはともかくユニーク同士の会話も面白くなかったんですよね。
単にこのゲームでの素の会話が面白味が無んだろうなと思い始めたあたりからもう苦痛で…


謎に関わる部分だったり、シリアスだったりする部分。
あと、主人公が一人で居る部分はサクサク読めていたので、とりあえず文が合わないんじゃなくて、会話が楽しくないんだと思いながら読んでいました…


そういう日常会話の上で、おそらくフラグ的に一番最初に行きやすいであろうキャラのルートがまた人を選ぶ選ぶ…
主人公もヒロインも最低にしか見えないルートでただひたすらに「すげぇ」と「ひでぇ」が口から漏れてました。
ドクズ系のお話好きなので、最低と文句を言いつつも展開は好きで。
その、一番辿り着きやすいルートの最後に結構ヒロインの今までの行動は納得したので好きな感じに落ち着きましたが、とにかく初っ端から人を選び蹴落としにかかってきています。


…と、ここまでボロクソに言いましたが評価は高いです。
何故なら、この作品最終ルートに全てが集約される系だったから。
某海底テーマパークに閉じ込められるダブル主人公作品並に最終ルートが全てと言っても過言ではありません。


そしてそのくらいの最終ルートでの集約力に加えてこの作品はまだそれだけでは終わらない隠し玉を持っています。
各ルート面倒臭いキャラのオンパレード。
今までとにかく人を選びに選ぶ展開を持ってきて、蹴落としにかかったのはその、
「好きとダメがハッキリ出る」
ほどのラストへの布石だったのではと思う程に…
ダメな人は本当にダメで、本当に好きになる人は好きだし、ハマる人はヤバイくらいにハマるタイプ。


世界観は会話は苦痛でしたが、その面白さを感じない会話からもその退廃感が滲み出てはいたと思います。
日常は起伏が無いのですが世界観に触れるような重要な場所ではその退廃的な雰囲気も相まって面白いのです。
本当に日常さえ楽しければ…


その世界観と選択肢の表示がとにかく独特で…
時間制限選択肢などは何度かありますが、画面内を逃げ回る選択肢を追いかける、画面の隅っこにある選択肢を探すなんて初めてしました…


絵は絵師の方が二人居るので差はありますが、どちらも高水準で綺麗なイラストだと思います。


そしてBGMですが、BGMが本当に良かった!
BGMもオリジナルで世界観の表現に本当に一役買ってますが、ゲーム終わった後にでもメインテーマをたまに流すほどにはとても好みでした。


ただ、システム的にはEDのムービーを飛ばせないのは辛かった…
かかる曲がそのとても好みのメインテーマなので許してた部分はありますが、やっぱりスキップは欲しいです…


日常会話と(私は好みですが)ルート毎のヒロインの行動の凄まじさにさえ耐え抜いた先。
最終ルートと、とある展開は本当に度肝を抜かされました。
そして、上記あらすじにあるように間違いなくほのかなアンチテーゼがあり、だからこそ足掻きました。
それでもどうにもなりませんでした…
足掻いた分、この評価にせざるを得ませんでした…


入手は結構困難になっていますが、ある一定層には確実に濃いファンが居るだろうと思わされる作品。
「TRUEルート」などで最後の最後で巻き返す系の作品が好きな方には見かけたら是非手に取って頂きたいです。


ちなみに、わたしはヒサトでした。



『システム、演出』
LiveMaker製。
基本的なのは揃ってます。
しかし、同人で珍しいディスクレス起動不可。
殆ど無い中で珍しいです…例のシステムで必要だった?
演出としては相当珍しく、ラストのアレなど相当面白いのですが、操作性に関しては本当に…
逃げる選択肢やサイズの違う選択肢は面白いですが繰り返しプレイには辛い…辛すぎます。
あと履歴で誰の台詞か分からない部分があったりしたので、履歴での名前表示欲しかったです。
演出は背景の見せ方や、場面転換の見せ方、そして最後の最後で全部持って行かれました。
あれはズルいよ…
選択肢で面白かったのは、
「主人公の選びたい、望んでいる選択肢は大きかったり動きが遅い」
という部分。
主人公の気持ちによって選択肢の表示が左右されるのは凄く独創的でした。
そして、やっぱり最後のアレですね…
最後で全て持って行きます。
ここまで最後に全部が集約されてるの久しぶりでした。


『音楽』
BGMは本当に、音楽が…というかメインテーマ、
「TAIHAism -タイハイズム-」
が良すぎます…
この一曲に全てを捧げたいくらいに。
SEはなんか若干ぶつかる時の音などが合わない時がいくつかありました、
音楽により、退廃した雰囲気はとても出ていました。
そしてやっぱり「TAIHAism -タイハイズム-」が良ry


『絵』
二人絵師の方がいらっしゃいますが、何枚か立ち絵とは逆の方が逆のキャラのCG書かれてたりしたのを感じました。
そういうのは同人の醍醐味な気もしますがやっぱり違和感は感じました。
背景はオリジナル。
背景が写真などでなくオリジナルなのは珍しいのと、世界観には凄く合っていたと思います。
立ち絵はコロコロ動きます。
表情もポーズも多いので絵的に見るのは楽しかったです。
ただ、絵師さん二人の絵柄がかなり個性的なのでその部分には違和感を感じました。
完全に日常会話の面白くなさを雰囲気で何とか押していた感じです。
よって雰囲気ゲーであり合わない人には合いません…


『物語』
文章は会話以外は普通でした。
本質に触れそうな部分や主人公の独白は普通に読めました。
本当に会話が足を引っ張る…
構成は各ヒロインルートは結構唖然としてしまいがちです。
いきなり雪山に行ったりしますし…
でも最後の引き込みは半端ないです。
しかし、日常会話が本当に…
最初で挫けたら大分辛いです。
世界観にハマれるかが大きいです。
笑いはほぼ全スベリですが独自性の部分は凄まじいです。
あれは凄い…
キャラクターはキャラクター性よりも配置型だと思います。
なのでキャラ性を求めているとかなり痛い目を見ます。
ですが柊に関しては最後の最後で巻き返しキャラクター性が好きです。


『好みのポイント』
最後の「TAIHAism」で全てを持って行かれた側だと。
そう言っておきます。





以下ネタバレ含めての感想です





いいですか?
ここからはTAIHAismに関わる重大なネタバレがあります…
もし難易度の高い柊の攻略で行き詰まられていらっしゃる場合は、


・柊と榎は共通なので、榎と一対一の場合は榎の高感度も上がるように心がける
・ヒロインをクリックで選択の場合は表情を見る
・買い物での柊を避けない
・ケーキはセーブロード繰り返しても当てる
・ケーキを当てるコツは、画像よりもマウスを合わせた際の音に合わせてクリック


以上を頑張ってみて下さい。
それではネタバレ大丈夫ならお進み下さい…










初めてネタバレ枠を二段構えにするくらいにはネタバレが重大過ぎる事を察して欲しい…
それくらいです、それくらいこのTAIHAismは最後に全てが含まれている物語でした。


壮大だった、大きかった…
あまりにも大きすぎる創世の物語だった。
つか、壮大すぎるだろ!!


自分の繰り返しプレイそのものがカウントされており、最終ルート『TAIHAism』では自分の周回数によって○○2244年と○○の部分に周回した数が表示される拘りもね…
ナンテコッタイ…


正直主人公「ユニーク」という一点でモテていて、
「性格もクソなのに何でモテるんだろう…」
と思っていましたが、この設定を知ったら、まぁ彼が中心にある世界ならばモテても当然かなと凄く納得しました。
性格がクソなのも納得、元がクソじゃないと世界にこんな事しないと思うので。


ラストのアレも一時期話題になった商業の某作品を彷彿としています。
商業の方を未プレイなので大きく言えないですが流石有名になりすぎて話題は耳に挟んでいます。
しかし、その作品よりもウン年前の作品なんですよねコレ…
いや、すっごいなぁと、時代が時代なら、同人ではなかったら相当ウケてたんだろうなぁと感じました。
時代的にコレを商業で出してしまったら総叩き食らいそうなのもまた「時代が早かった」感が…
「幸福」の部分についても、そういえば最近「幸福」にならないとマジもんの世界ループする同人ゲームもプレイしたな~と思ったり。
やっぱり時代が早かったと思います。


柊&榎、トリコ&ハーリー、トマトその後にヒサトが攻略出来るようになり、ヒサトのEDでの他ヒロインがあんまりにもあんまりで…唖然したまま、観測者、白井のルートに入りあのED。


そりゃね…あんなEDとか演出見せられたらズルいですよ…
そりゃヒサトに気持ち傾きますって…
ヒサトルートでの他ヒロインのクソっぷりを見ていたら余計に。
そうなるように、必然とヒサトに吸い寄せられるように向かえる最終ルート「TAIHAism」。
そして世界の始まりの男女、アダムとイブになる二人…


人によってはこの構成が、
「キャラを駒として扱っている」
と感じる所もありそうだなと思いつつ、私もそう感じた部分はありましたが、それでもラストのあの展開から選択肢、そして創世までの流れは本当に世界観も相まって唯一無二だと思います。
(…と言いつつ商業の某ゲーやった事がないので近いものがあるかもですが)
いや、本当にとことん壮大でした。
そしてフルコンするくらいにはハマりました。


でも、いくら近未来で食料に不自由しなくなってても、食べ物を投げたり疎かにするシーンが多いのは個人的に好きじゃなかったです。



『各キャラ感想』


【黒瀬陽一】
ク ズ 野 郎!!
2年前から何も成長してないなお前!!
まぁオリジナルを考えると間違ってはいない感が否めません。
もう、最初に行ったトリコルートでは本当にドクズで…
おめぇその行動は普通に考えて、
「鞍替えした!?」
ってなって逆効果になるだろ…と何度思ったか
それでも「彼の為に有る世界」と考えると主人公である正しさと仕方無さを感じます。
2年前の出来事も総合して考えると…とんでもない奴であると発覚して。
いやぁ彼のオリジナル見てみたかったです。


【久遠悠樹(ヒサト)】
ヒロインになるべくして生まれたヒロイン。
最終ルートへの統合の仕方、世界からの必要度、プレイヤーから彼女へ向ける感情、そして最後のシステム面でも全てが彼女に繋がるように成ってるのが本当に…
この在り方はとても人を選びそうです、元からそう有るように作られている所など。
でも、システムと世界のリンクが好きなので私はこの在り方…とても好きでした。


【秋庭柊】
正直彼女のギャグがギャグになってなくて一番面白くなく、出る度に結構会話が苦痛だったのですが、彼女の「TAIHAism」を見た時に一番印象が変わりました。
「馬鹿の真似は馬鹿には出来ない」と榎に言われていますが、おそらく天才に近い…
というか2年前の過去も色んな事も全て知ってそうなのが最後の最後で描かれてました。
個別での彼女のルートは正直可哀想だと思ってたんですよ。
彼女のルートに行っても主人公は榎側に気持ちを寄せるので報われねぇなと。
でも、実はそんな事無くてむしろ言ってるんですよねトリコの「TAIHAism」で、
「お姉ちゃんのお古は要らない」
と、この台詞見た時に、2年前の過去も、おそらくボンヤリながらも主人公の本質に気付いてるんじゃないかな~と。
ヒサトの一件といい、日常会話の苦しいギャグといい、主人公の本質を見抜いた上でワザとやってるんじゃないかと。
そして、他のヒロインと違い、主人公と結ばれようとは思っていない…
彼女が目指しているのは榎で主人公の恋人ではないんだろうな~とか。
そして本来の柊は…きっと一番主人公が求めている儚さで…
そんな推測をしてしまうような終わり方でした。


【秋庭榎】
過去におそらく色々あったと察せられる人。
まぁ少なくとも他のヒロインとは違う主人公との関係を持っているのがなんとなく空気で伝わります。
その上で色々見ていくと一番可愛そうな人だなぁと。
主人公がドクズでこうなった部分もありますね…
でも弟だからや、この世界の成り立ち故の主人公補正で許している辺り都合のいい感も…
でも彼女の「TAIHAism」を見ると分かりますが彼女だけは確実に生を選択しない辺りに、どうあがいても一緒には居てくれないんだろうなと思っています。


【羽鳥ココ(トリコ)】
一番行きやすい上で一番人を選びまくるルートでした。
主人公もクズければトリコもクズい…
特にハーリー分岐の場合は余計に。
トリコEDで何をしたかったのか分かれば結構あの行動も理解出来ましたが…
あと、彼女の「TAIHAism」を見たら何故ハーリーにあそこまでするのかも察しました。
昔からきっと、ハーリーが面白くなかったのだろうと。


【本宮玻璃(ハーリー)】
作中一番の被害者…過去も含めて、色々と本当に可愛そうで…
ただ、過去に関しては生きがいを見つけたので良かった…のかな?
彼女の「TAIHAism」は若干モヤッとしますね…
主人公…滅べば良いのに…


【小野里真燈(トマト)】
依存系女子、EDの唐突さが凄いです。
小さくて明るくて幼いけども、それ故に一番虚無だったのかなぁと。
彼女自身の印象深い所は特に無いですが、最後に今まで声をかけた人達が一緒にタイハイズムに巻き込まれるのは、
「人は最後にしか見向きをされない」
感が出ていて…凄い虚無感がありました。


【白井友喜】
観測者。
そして絶対に主人公の「幸福」になれない者。
「TRUE」でおそらく命を落としているので「TAIHAism」ではもう観測者は居ないんですよね…多分。
彼女のあのEDによって主人公もプレイヤーもヒサトに向かわせる構図は、好みは凄く分かれそうですが好きでした。
そういう意味でももう退廃した…システマチックさを感じます。


【湊美奈】
スカートめくり担当。


【伊吹ユウ】
トイレ担当。


【神尾藍】
もう一人の本当の「ユニーク」。
まぁヒサトルートでの最後の暴露以外に意味は殆どない感じがします…


【秋庭椿】
秋庭姉妹の長女。
本編には居らず、おそらく主人公の父とともに自殺システムで消滅?
榎が成ろうとした存在。


【んで、ヒサトルート何で他ヒロインあんな事をしたのよ】
単純にこの世界では失われた「嫉妬」という感情からだと思ってます。
主人公のトマトルートの独白でも「嫉妬」は辛いとあったので、これもプログラム的に起こったものかと思いましたがそれでは流石に…
でも主人公の「幸福」へのプログラム3割、「嫉妬」7割くらいが妥当…かな?
最後の最後でプレイヤーからの高感度をズサーッと下げていくヒロイン達も珍しいです。
ただ、上記のキャラ評でも書きましたが柊だけは違う気はしています。


…しかしこのゲーム基本的にあだ名でばかり呼ばれるので、本名書くと誰が誰だか分からなくなりますね。





『以下ちょっとしたアレ』










おそらく殆どの方が「TAIHAismヒサト」のEDしか見ることは無いと思います、私もそうでした。
では例のラスト、ヒサト以外に道は有るの?


構成もそしてプレイヤー心理すら確実にヒサトに向かうように肩入れするようになっているこのお話。
実質、ヒサト以外にEDがゲームとして用意されているのか?という疑問が湧くと思います。
少なくとも私は湧きました。
疑問に思ったら調べないと気がすまないタイプなので。


上にフルコンと書いたので述べると、ヒサト以外にEDは存在します。
確実にゲームデータ内に無いのと、辿り着けるけれども相当の難易度を持つ。


この「有る、けれども相当の難易度を持つ」というのは「無い」よりも大きな意味を持ちます。
「有る」のです「存在している」のです…でも難しい…
その上で感情面でもヒサトEDの他ヒロイン達があんまりにあんまりで…
余程一周目で運良くフラグを積み立てておかないと、ヒサトED後に他ヒロインの高感度を上げたいとは思わないと思います。
ヒサト…そして白井…本当にこの二人にプレイヤーの全感情を注がせるという作り方…ニクいんですよ。


少なくとも私は感情面では全く思いませんでした。
周回理由も感情面ではなく、どういう構成なのかを知りたいという意味でのシステム面での攻略なので。


これがパズルゲームやシューティングゲームだったら何一つ間違いのない行為だったと思います。
でもこれギャルゲーなんですよ。
恋愛でも、人間的興味でも、何かしらの感情をヒロインに向けるタイプのギャルゲーというジャンルからしたら間違いなくアンチテーゼでした。


まぁそんなアンチテーゼがあり本来の意図からは逆らいつつも、しかしゲームというシステムがある以上、逆らう人間も居て…
そんな風に全回収した身として、入手困難でも後世にTAIHAismを手にし、他ENDが気になり(私のように)胃痛がするような人もいるかもしれないと思いここに条件を少しだけ綴ろうと思います。


・「TAIHAism」は「TRUE」後に解禁されますが、ヒサトは特に「TAIHAism」での条件がない中で、他ヒロインの条件が、高感度が85以上ある事になっている、実は各ヒロインの高感度は全部で100なので実質85/100を埋めるというかなりの難易度
・トリコはハーリーと、柊は榎と最初は共通ですが、共通ルートでもどちらを攻略したいかを絞り選ぶ
・ヒロインが喜びそうな選択は当然喜びそうな側を、ヒロインにカーソルを合わせて選択の場合は、彼女達の表情をみると良い
・柊の難易度がかなり高いのですが、買い物で突っ込む彼女を受け止めケーキ投げは当てる


文章に起こすとこんな感じです。
高感度85以上を達成すると実績が解除されます。


以下ヒサトを除く各ヒロインの「TAIHAismED」による過去のまとめ。
どうしても気になったので…
というか主人公の過去ってヒサト以外の全「TAIHAismルート」を統合しないと何が起こっていたのか分からない仕組みになっているんですよね。
この部分もまさに、
「ヒサトに向かうように仕組まれているのだから、ヒサトに向かう主人公にとって過去は不要である」
と言わんばかりの構造で…描かれない2年前に何があったのかを紐解くと面白かったです。
あと、上記でも書きましたが主人公は最低野郎ですw


本当に見たい方にだけ向けます。
私の頭では限界があるので、もっと頭の良い方がTAIHAismの世界を組みといてくれる事を願って…










2232.03.03
TAIHAism トリコ 【トリコ、ユウを陽一に紹介する】

2235 06.25
TAIHAism 榎 【陽一の母死亡 椿と榎が陽一の話し相手に】
【椿と陽一が「ずっと一緒に居る」約束を交わす】

2236.08.16
TAIHAism 榎 【陽一の父に榎が犯されている所を陽一と椿が発見?】
【自殺システムにて椿と父死亡?】
【陽一、榎に嫌悪】
【榎「世界一綺麗になればまた側に居て欲しい」と約束】

2236.09.01
TAIHAism トリコ 【陽一の家に、椿、榎、柊が来る】

2237.08.02
TAIHAism 榎 【榎の誕生日に一緒に出かけようか声をかける(行かなかった?)】
2237.08.02
TAIHAism トリコ 【陽一、トリコ、ユウ、外で遊ぶ】

2239.04.08
TAIHAism トリコ 【陽一、トリコ、ユウ中学入学】

2240.03.17
TAIHAism 榎 【榎、高校卒業】
【卒業祝に何かしてほしいと言いかけるが、陽一、ユウとトリコと遊びに出かける】
2240.04.04
TAIHAism トリコ 【陽一、トリコ、ユウ、遊びに出かける】

2241.02.01
TAIHAism トリコ 【ハーリーが転校してくる】
2241.02.01
TAIHAism ハーリー【陽一、転校してきたハーリーが気になる】
【ハーリー当時の印象は儚い。陽一ハーリーに惹かれる】
2241.02.02
TAIHAism トリコ 【ハーリー、柊と同じく大人しい事を言い合う】
2241.02.14
TAIHAism トリコ 【トリコ、陽一に告白、振られる】

2241.02.14
TAIHAism ハーリー【陽一、トリコに告白されるが振る】
【振った後に笑っていた所をハーリーに見られる】
【ハーリーに死にたいのか聞かれ否定すると用無し扱いされる】
【ハーリーに心奪われていた陽一、責任転嫁し、おそらく犯される?】
【ハーリー、家族を失い虚無の所に生きがい(おそらく肉体関係)を見出し、陽一にまた関係を望む】
2241.02.14
TAIHAism 榎 【陽一、何らか(おそらくハーリーとの一件)の衝動で榎を犯す】
【その償いに3つの約束を交わす】
【『1つお姉ちゃんと呼ぶ、2つ毎晩料理を作り一緒に食べる、3つ柊を見守る』】
2241.02.15
TAIHAism ハーリー【ユウ、トリコを慰められず、自分が陽一とトリコから離れる事を決意】
【陽一、ハーリーとの関係を拒否】
2241.02.15
TAIHAism 榎 【陽一、榎に料理を振る舞う】
2241.02.16
TAIHAism ハーリー【陽一、ハーリーを拒否し】
【気になったハーリーのせいでトリコを振ったと責任転嫁した自分を嫌悪】
2241.02.17
TAIHAism ハーリー【ハーリービッチ化。沢山の男性と関係を持つ】
2241.02.21
TAIHAism ハーリー【陽一、ハーリーに関係を持ちかけられるが拒否】
【生きがいをくれた恩人として親の形見のハートのペンダントを渡されそうになるが拒否】
【ハーリーによってハートのペンダント割れる】
【それでも親の形見だから付けておくように言う(立ち絵のペンダント?)】
2241.02.22
TAIHAism ハーリー【ハーリー、陽一に声をかける】
【陽一ずっと「明日」と言い拒否し続ける】
2241.03.03
TAIHAism 榎 【陽一、柊と打ち解けようと頑張る】
2241.03.28
TAIHAism 榎 【柊が4月から仲良くすると言う】
【図書館に通うとも告げる】
2241.04.11
TAIHAism トリコ 【陽一、柊、トリコ、同じクラスになる】
【陽一の隣の席がトリコ】
2241.04.25
TAIHAism トリコ 【陽一、柊の奇矯をトリコに相談】
2241.05.11
TAIHAism トリコ 【トリコ、食事量を減らす】
2241(2242のミス?).08.20
TAIHAism トリコ 【陽一、トリコ、柊、海へ】
2241.12.04
TAIHAism トマト 【靴紐を結べないトマトとの出会い】
2241.12.05
TAIHAism トマト 【トマトと一緒に昼食。とまとのあーんが始まる】
2241.12.19
TAIHAism トマト 【湊美奈との出会い】
【トマトへのつきまといが始まる】

2242.04.11
TAIHAism ハーリー【榎との会話中にハーリーが来る】
【榎、ハーリーを生き生きとしていると褒める】
2242.04.12
TAIHAism ハーリー【「今日もしよう」「明日な」の問答】
2242.04.13
TAIHAism ハーリー【「今日もしよう」「明日な」の問答】
【榎、男性が居るのに言い寄る疑問】
【次から「今度」にすればと言う】
2242.04.27
TAIHAism ハーリー【ハーリー、榎に陽一の恋人かを聞く】
【榎否定。ハーリー、榎に美人になる方法を聞く】
2242(2241のミス?).08.04
TAIHAism 榎 【トリコの水着に興奮した陽一を榎が慰める】


2243.03.10
TAIHAism 榎 【世界一綺麗になったら…の話】
2243.04.09
TAIHAism トリコ 【新学期。クラス替え】

2244.04.07
TAIHAism トマト 【新学期。クラス分け。トマトとトリコ、柊と陽一が同じクラスに。湊美奈は別クラス1組】
2244.12.01
TAIHAism 柊 【柊いつもより気分がハイ…というかタイハイズム最後の一ヶ月だからか?】