ひっそりと群生

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【大図書館の羊飼い】感想

【男性向け18禁】



なんとなくオーガストの作品を最初からプレイしたくなったので初回版を購入part11。



2013年01月25日発売
オーガスト』※リンク先公式HP(18禁)
大図書館の羊飼い】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








オーガスト、おかえり!!
いやぁ、これがオーガストだよ、こっちがオーガストなんだよ。
穢翼の方の物語が肌には合うと言いつつ、オーガストらしさはコッチだなと再確認しました。


学園!部活!!青春!!!
まさにオーガストですね。
学園も、今までの学園と違い、巨大な学園都市になった事でこう…学園!家!その他!と分かれる事なく、全ての出来事が学園で起こっている事で、ずっと学園生活を楽しんでいるような気持ちになりました。
部活をしながら、学園都市の中で噂されている都市伝説の「羊飼い」の存在を追う事で語られていく物語…青春ですね。
今回はFAのような命に関わる暗くなりすぎなシリアスも無く、明るいまま進んだのが好みでした。


今回思ったのは、演出がとにかく洗練された事。
立ち絵を遠くに置く事で、遠くにそのキャラが居るように見せる演出や、会話のシーンで細かいエフェクトが入る事で、とにかく見てて飽きませんでした。
立ち絵枚数が多いので、その立ち絵をふんだんに使い、まるで一枚絵のように見せる手法はとても良き。
今回は男キャラ(高峰)にも立ち絵が二種類あり、穢翼で男キャラも立ち絵の種類が沢山あればいいのに…と思っていたので凄く嬉しかったです。
そして、オーガスト初、主人公が女装します、有難うございました。


さり気にエロシーンで粘液系のSEがあったのもオーガスト初なはず。
エロさが増して良かったと思います。


音楽も、EDは各ヒロインが歌う歌で、ED毎に歌唱曲が変わるのはオーガスト初な気がします。
どのキャラのEDも好きですが、玉藻ED「さざなみ椿」、千莉ED「夜空のステアーズ」、サブヒロインED「Dear Smile」、凪ED「みちて、ひいて」辺りが好きです。
各ヒロインの着メロも、今までの歴代オーガスト作品のOP曲で、誰がどの曲を着メロにしているのかなど聞いてて楽しかったです。


システムは快適ですが、若干不便だと思ったのは、今まで、月が設定されている作品だったらセーブすると◯月◯日と表示されていましたが、それが表示されなくなっていた所。
私は、ゲーム内の日付を結構確認するので、残念でした、攻略作る人とか苦労しそう。
あと、おそらくパッドにも対応しているのでしょう、細やかな設定には本当に驚愕。
寝ながらパッドでプレイしたい層、絶対居ますからね…今の世の中に合ったシステムで、快適さで言うなら軍を抜いていると思います。
PCゲームはもっとパッドに対応していくべき。


今回は穢翼のおまけで娼婦達のエロが好評だったからか、サブキャラの女性にもルートがあり、大変満足度が高かったです。
このキャラ攻略したい!でも、ルートが無い…が基本無いですね、凄い事だ。
その上で、メインのヒロイン達にはENDが二種類あるので、物語が膨大な量に感じました。
個人的に萌えゲーで長すぎると結構辛いので、そこは辛かったのですが、オーガストの萌えゲーを求める人にとっては大満足、お腹いっぱいになる事でしょう。



プレイ順は
つぐみ END1→真帆 END→玉藻 END1→千莉 END1→水結 END→佳奈 END1→紗弓実 END

つぐみ END2→玉藻 END2→千莉 END2→佳奈 END2→凪 END

の順で攻略



『つぐみ ルート』
とにかく眩しい、眩しいよこの子!!
今までのオーガストヒロインらしいヒロイン。
ですが、こう…何も出来ないけど人を惹きつける力はあり、善の力で引っ張っていくタイプ。
…個人的にこういうタイプは苦手なんですよね…言う言葉があまりにも綺麗過ぎて、「辛…」となったので、私の心は汚れている。
とにかく綺麗な案を出すけど、自分では特に何も出来ないタイプって苦手なんですよ。
まぁ、そこが素直に青春として受け入れられるのがオーガスト世界なので、ヒロインとしては間違っていないのですが、そこは私の好みなので。
自分が変わろうとした理由も、楽しい事を企画する図書部を作った理由も、何もかもが眩しすぎる。
「軽蔑されるから…」の理由も「え!?それだけで軽蔑!!?」となるような理由で…いや、もう、眩しいよ、眩しさナンバーワンだ。
ヒロインとしては大正解ですが、グイグイと自分の望みのままに無自覚に必要だと思った相手の外堀から埋めて、押しを強く周りを巻き込んで光の方に行くタイプなので、個人的に親しい友人にはちょっと欲しくないタイプだなと思いました。
なんかこう…人の入って欲しくない領域に、自分の望みがあったら簡単に入ってきそうだよね、この子…
自分の正しさを疑いなく正しいと思い続ける人は苦手です。

他のキャラが大勢居る中で告白はオーガスト初ですね。大胆な。
しかし…花を植える系の物語の流れってなんかギャルゲーとかエロゲになると地味になりがちですよね?
アニメとか漫画だと結構盛り上がるのに…何故だ…?
どんどん規模が膨らんでいく花植えに「いや、それは流石に無理だろ」みたいな気持ちが正直湧きました。
らしいっちゃらしいけど、この学園の人達がどれだけ良い人ばかりなのか…とにかく善意で構成されていたお話だったので、光が眩しすぎました。
でも、途中でつぐみが自分の正しさは正しくないんじゃないか?と自分を見つめた所は好きです、そういう向き合い好きです。
(結果的に皆優しいから(というか自分が楽しいから)図書部の活動をしているというオチに辿り着きましたが、うん、そこはもう光属性だなぁと。)
つぐみと会長のCGで会長があまりにも男前に描かれていたので、主人公差し置いてお姫様(つぐみ)と王子様(会長)に見えたのは秘密です。
あと初体験のエロシーンがかなりアクロバティックな態勢で始まったのでビックリしました。

…ってな感じで、上記END2までは苦手なキャラだったんですよね、正直。
ですがラストルート(羊飼いルート?)で、「生徒が失敗した時は生徒会長の私が悪かったことにすればいいんだよ」みたな台詞を言った時に、「あ、好きだな」と思いました。
それまでは、グイグイ入って来ては理想論だけを唱えるキャラというイメージだったのですが、ちゃんと何か起こった際の責任を取るキャラなんだなぁと。
この「責任を取る」というのが一番難しいと思うんですよ、どんな管理職でも本当はそれが仕事なのに、それを避けたがる。
彼女はそれを受け入れる人なんだなって…一瞬にして苦手意識が変わり、手のひらクルクルーしました(物語読んでるとよくある事)。
羊飼いルートの基本構造は同じなので、ここではつぐみの事しか語りませんが、裸エプロン担当が今回居ないな…と思ってたらしっかりとこのルートであったので安心しました。
オーガストにはやっぱり裸エプロンが無いと!!!


『真帆 ルート』
会長、可愛いよ会長。
今までのオーガストヒロインはヒロイン同士で対になるキャラが結構多かったのですが、今作ではサブキャラが対になってて面白い試みだなと思いました。
最初から主人公の事が好きだと見ててモロバレしてる会長。
つぐみと二人だと張り合うように話したり、とにかく見てて可愛い。
その上で、主人公を取られたからと邪魔するでもなく、公私混同はせずに主人公達を応援もする、可愛い。
とにかく可愛い人でしたね…これで攻略出来なかったら顰蹙モノだったと思うので、あって良かったです会長ルート。
正直、つぐみルートから進んで、図書部を選んだ時、素直に「会長ぉぉおおぉおぉぉ!!!」と言いました、会長可愛い。
会長ルートに入ると、つぐみがあっさりを身を引くので、こういう部分に「良い子」は感じてましたね…ドロドロしなくて良かった…
ずっと主人公を追ってて、ずっと主人公が好きで、主人公が生徒会の手伝いをする、自分の側に居ると分かった時の「やっと筧君が来てくれた!」「やっと筧君が振り向いてくれた」「また抱いてね」は卑怯でしょう、可愛い。
「私は図書部の子みたいに可愛くないわよ」とか…おま…貴女がナンバーワンだ…
正直、メインのルートを辿るメインヒロインのつぐみよりも好みだったので、めちゃくちゃ楽しかったです(羊飼いルートでつぐみも好みになりましたが)。
初体験で他の人からかかる電話に出るエロプレイとかエロくない?エロい。
残念だったのは、サブヒロインなので長さが短かった事と(と言いつつ、このくらいが丁度いいとも思い…)、何故、筧を好きなのかが明かされなかった所。
これはあれですか?FDに期待ですか??ならFDに期待します!!


『玉藻 ルート』
こう…他の人の才能を凄いと思ってて、自分の取り柄は事務しか無いと思い、打ち込んでるタイプ。
同人ingにも居たなぁ…
本当はそんな事無くて、その「誰でも出来る」は玉藻しか出来ず、玉藻が居る事で皆がどれだけ救われているか本人は知らないんですよね…
共通ルートでもずっと最後まで一人で作業してたので、彼女のルートでは手助けしそうだな~と思ってましたが、結構当たりました。
声優さんは前作のフィオネと同じ方でしたね、途中で「この声どこかで…」となってwiki見て気付きました、ダメ絶対音感なので気付くのが遅かった。
橘さんは真面目キャラに声質がよく合うと思います。
しかし…他キャラは(凪は別として除き)基本他のサブキャラと対になってるのに、玉藻だけ居ないな…とおもってたらまさか高峰とは…
予想外でした。

恋人ごっこから始まる恋愛。
少女漫画好きな玉藻らしい少女漫画的な流れからスタート。
けれど、融通が効かない実直タイプでとにかく自分を追い込む追い込む。
それを自覚していない所が見ていて辛かったです。
つぐみが心配して、休みを提案しますがそれを跳ね除け主人公と別れると言い出した時には「そう来たか…」という気持ちに。
まぁ、でも、前提として、図書部の活動をする事になった発端はつぐみですからね。
そんな彼女が「働き過ぎ」と言っても、その働きの根底にはつぐみが居るので、なんというか…分からなくも無いけど、絵を止めた事も仕事を背負った事も「誰が発端だと…」という気持ちにはなりました。
「自分を大事にして欲しい」という気持ちも分かるけど、学園でトップに成れず、家から追い詰められ、自分の無力さに打ちひしがれてる玉藻にとっては、凄いと思ってるつぐみの言葉はダメージ大きいと思います。
…絵にしても、何にしても、何をどれだけ削るは本人が大切な物に無自覚でも本人の問題だと思うので、そこを変えろと言うのはなぁ……
そういうブレーキの効かなさをどうにかするのが玉藻ルートなんだろうなと思いつつ。
親の重圧で自分を失ったというのはなんというか完全にではないけれど、理解できる所が多いので、幸せになって欲しいなぁと素直に思いました。
しかし、エロシーンに入るか!!と思いきや入らなかったので、そういう寸止め、フェイントエロが入ったのオーガストで初めてだったので新鮮でした。
エロシーンに入ったら入ったでまさかの今回のおしっこ担、まさか玉藻だとは思いませんでした、ビックリ。
そしてまさかのおまけでアナル担、ビックリ。


『千莉 ルート』
オーガストではここまでのがっつりショートカットは久しぶりかな、はにはにちひろ以来?
才能はあるけれども、その才能を使おうとしない子。
羨ましいなぁと思うけれども、才能を使うも使わないも本人の自由なのでそれはそれ。
それに、持ってるから辛い事も当然あるので、私には私、貴方には貴方の地獄がある、そんな感じ。
しかし…EDは声優さんが歌っているのでしょうか…?
ヒロイン名義だけど、別歌手とか…??
もし、声優さんご自身なら、歌声が凄かったので確かに歌姫だなぁと感じました。

才能のある人間がただ楽しく歌いたい、それがどんなに難しい事か。
嫉妬もある、しがらみもある、そんな中で、向上や出世ではなくただ、楽しく、好きな人のために歌いたい。
それを実現していくお話。
水結とは対になっていて、彼女とも和解…というか再出発出来たのは良い事だと思います。
ただ、エロシーンは2回入れないといけないという制約があるからか、若干2回目のエロシーンが突貫な気も…
回数気にせず、必要な時に必要な数入れても良いんやで。


『水結 ルート』
どのキャラもプロの声優さんが演じているので(当たり前ですが…)「声優」という特徴のキャラって難しいですよね…
自分からしたらどのキャラのお声も可愛いので、「声優」という特徴は何かこう…地味な印象がありました。
ですが、千莉ルートでの千莉との昔から続くいざこざ、そして和解は王道ですが好きです。
水結ルートでは千莉が彼女を心配して…なんだかんだ幼馴染ライバルで思い合ってる二人は良いなと思いました。
努力家で、めげずに向上心を持ち突き進む水結。
負の感情があっても吹き飛ばす彼女はつぐみとは違う意味で眩しいです。
とにかく自分を磨き、努力し続ける所、好みだなぁと。
「声優に恋人は居ません」な女の子の特別になる感じ…彼女のファンを思うと申し訳ないですが、特別感は確かにありました。


『佳奈 ルート』
主人公との会話や、千莉ルートなどで察してましたが、彼女は陽キャを演じる陰キャでしたね。
人との距離感や色々な負を溜め込んで、それでも明るく振る舞おうとするタイプ。
結構オーガスト陽キャ演じる陰キャのヒロイン初めてな気がします。
攻略を見てると他のキャラよりも複雑なルート分岐してる所もあり、内面は複雑なタイプ。
一番根本的に主人公と近いタイプで、最初から若干の闇が漏れてました。

過去、友人とのイザコザがあり、心に傷を負い、人間関係を上辺で通してきた佳奈。
そんな彼女が演劇の、役を演じる物の脚本を書く…結構好きでした。
演じる事がいつか素になっていく…嘘を通してたら本当になったとか好きなので。
オーガストヒロインで過去の友人関係で傷を負ってるキャラってのは初めての印象、闇寄りだなぁ。
キスのCGとか一番気合が入っていた気がします。
しかし…千莉の部屋に置かれていた白い猫の人形、見た目といい名前といい…キューb…


『紗弓実 ルート』
今回のロリ担…ロリ担だよな?多分…
謎多き腹黒ドSロリ。
彼女のルートで穢翼のおまけ、アイリスのエロシーンが流れるとは思いませんでした、ビックリ。
話は…ゲーマールート?とにかくゲームしてた記憶。
なので結構記憶が薄かったり…個人的にあまりパッとしませんでした。
ただ、エロシーンが今まで女性キャラからの奉仕だったのに対し、紗弓実だけ女性上位系だったので地味にインパクトありました(と言っても、オーガストなので可愛いものですが)。
そして、おしっこ担その②の上、まさかの主人公が被る側の小スカ…色々とオーガストにしては凄いなぁと。


『凪 ルート』
2周目以降、しおりが風に飛ばされず無くならなかったらルート突入。
ルート突入後も、上記のメインヒロインの2ndENDにルート分岐があるので、彼女のルート入りはオーガストにしては難易度が高いのではないでしょうか?
実質、ラストルートで裏ヒロイン。
実は幼馴染だったり、実は義理の妹だったりと裏ヒロインの貫禄を見せ付けてくれました。
昔想ってた人に忘れられる(これは凪が羊飼い見習いを選んだからですが)、その想い人が自分より高い能力を持ってて自分より羊飼いになる未来がある。
この、主人公をライバル視してるヒロインってズルくないですか?ズルい、それだけでもう強いですもん。
羊飼いは全てを平等に見れないといけない中で、昔から主人公だけは平等に見る事が出来ず。
人を導く存在でありながら、その生まれから誰かの幸福を願う事が出来ず、ただ、人の上に立ちたい、とにかくこの人の世から去りたい不器用な少女。
そんな少女を好きになり、忘れたくない、一緒に居たいと願う主人公。
構図はまさに裏ヒロイン、パーフェクト。
表ヒロインのつぐみが、信頼、人の為に人の上に立つ(生徒会長)、人の光、ならば、凪はまさに、懐疑、自分の為に人の上に立つ(羊飼い)、人の闇なんだなぁ。
主人公に守られ、主人公に邪魔され、しかしまた主人公に救われる。
とにかく、主人公に良い意味でも悪い意味でも昔から振り回されたヒロイン。
彼女が最終ルートなのも納得でした。



今回は凄く長かった、メインルートがあった上で、サブキャラにもルートがあり、羊飼いルートがあり…穢翼より体感が長い印象。
実質、メインの物語を読むだけなら羊飼いルートだけで良いんですよね…メインルートでは何の謎も解明されないので。
でもそうなったら、各ヒロインとのイチャラブが少なくなり…人によってはメインルートでイチャラブがあって、羊飼いルートで真相が明かされて調度良い!という人も居そう…というかオーガスト好きは大満足でしょうが、個人的には長すぎたなぁという気持ち。
…多分、自分がイチャラブよりも物語の解明を求めるタイプなのでそういう気持ちになったんだとは思ってます。
長くて沢山のヒロインと関われるのも魅力的ですが、穢翼くらいが丁度良かったなぁ。
(でも、「一周目で誰かと一緒になる事」が凪が策略した事だとするなら必要…ではあるのか…長さ的に難しい所ですね…)


と、思いつつも、今回は学園モノとしてはオーガストの中でかなり良かったです。
特に主人公。
頭が良く、感が鋭く、人を怖がる。
このキャラクター性がしっかりと、羊飼いルート、物語の主軸に生かされていました。
主人公の過去と父親、そして選んだ決断。
「善い未来を選択するのではなく、例え善くなくても、ただ側に居て欲しかった」
本当にそうだと思います。
羊飼いは素晴らしいものかもしれませんが、大切な人の自分を大切に思ってくれる気持ちに気付かない事もまた罪だなぁと。
羊飼いルートの佳奈編で、「羊飼いは世界に認識されないある種の自殺」と語られますが、主人公の父親に関してはそちらの方が納得できます。
主人公の父親は確かに可愛そうだし、明るい学園エロゲでは表現できないような濃い暗い経験を一手に担うような立ち位置に居ますが、それでも幼馴染が救われないです…
羊飼いを選んだ以上、その道を進んで行くのでしょうが、自分を幸せに出来ない人が誰かを幸せに出来るのか…?という所ですね。
人は誰もが誰かの「羊飼い」になれる、そういうコンセプトなんだろうなぁ。
「本を読む」という、確かに知識を得るには素晴らしい行為だけれど、主人公にとっては誰かに語りかけられないようにする為の自分を守る行為だった行動。
その「本を読む」という大きな壁を少しづつ取り除いていき、誰かと関係を築き、今後は、きっと主人公も誰かの「羊飼い」になるのでしょう。
誰かの好意に気付く鋭さや、読書で培われた聡明さ、そして物語の根底に関わる性格。
羊飼いルートでは自ら好きな子に告白して自分の殻を破った所。
そういう部分をひっくるめて、ただのやれやれ系主人公になっておらず、良かったと思います。
そして、学園モノでド童貞だったので満足です!!(ここ個人的に大事)(穢翼は世界観がアレだったので別)


友人の高峰も…もしかしたら一番ある意味で主人公が大事なんじゃないかなぁと思いつつ。
今までのオーガスト作品以上にホモ(?)ネタが多かったのと、真剣に主人公を心配していましたし。
あとは、私は常々主人公の友人はこんなに良い奴なのに何故モテないのか?と疑問に思っていましたが(広瀬君とか司君とか)。
今回、高峰に元カノが居た事で大変満足しました、CVもアンダルシアさん(森◯保さん)ですし…
(ナナイさんに黒木さん(大◯さん)、ギザ様に秋山さん(鶴◯さん)、毎回オーガストは男性声優豪華だ…)
主人公の友人には恋人とか居て欲しい派なので…有難う世界。


しかし…今回、若干思ったのは、佳奈の胸ネタは良いのですが、「ノーマル」とか「アブノーマル」とか「女同士で気持ち悪い」とか、若干同性愛に関しての作者の思考というか…そういうのが漏れてた事。
いや、ネタで数回なら良いのですが、かなり多かったので気になって…
別にLGBTに対して小煩く言うタイプでは無いし、フィクションのネタだと笑いだと割り切って気にならないのですが、それが気になるくらいには多かったので、キャラの主張というよりも作者の主義が見えたようで、なんだかなぁでした。


羊飼いルートでは穢翼の天使様が出たり、歴代の主題歌着メロなどでこう…今までの陽の意味での集大成感がありました(陰の意味での集大成感は穢翼)。
おまけには学園モノ安定の(妄想)ハーレムエロがあったり、オーガストらしく良かったです。


恒例の全ルート攻略後のタイトルロゴ。
今までは王がストしてましたが、今回は王が居ないのにどうなるか…と思ってたらオーガスト安定の爆発ネタで来ましたね。
王はストしなかったかぁ…(王が居ないから仕方ないけど)


この後に主人公達とはまた別のこの学園での物語を描いた「放課後しっぽデイズ」とFDもあるので、楽しもうと思います!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 大図書館の羊飼い ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/t/daitoshokan.html