ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【神の目のアイオーン ~前編~】感想

【ツクール系男性向け18禁】



2019年10月10日発売
サークルゴリッチュ』様 ※リンク先公式HP(18禁)
神の目のアイオーン ~前編~】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








「美少女の鼻水、唾液、脇汗、おしっこは飲み物ですか?」 YES or NO
「繰り返しプレイに耐えられたり面白い物語の為なら作業プレイは耐えられるタイプですか?」 YES or NO
「シリアスなシーンの合間に挟まって話のテンションが変わるアホなエロは大丈夫ですか?」 YES or NO
「美少女と距離を縮める細やかな描写が無くても平気だ、エロだけで構築される関係?無問題!」 YES or NO
「難しい設定に心を囚われずその時の熱い展開にノリにノレる漢だぜオレは!!!」 YES or NO
全てYESならばこの狭き門を潜るべきだ!ようこそ、神の目のアイオーンの世界へ…



『元兵士の用務員を操作して、
 魔法少女が集まる学園『アカデミックワイズ』で
 Hなイベントを起こしていこう。

 他人の心理を見透かす『神の目』でヒロイン達に取り入り
 次々に堕としていくのがゲームの目的です。』
(公式より引用)



全クリ時間51時間。
前編全章クリア+白いお母さんクリア+学園長イベントそこそこにクリアして本編と呼べる物にはほぼ触れたと思っているので感想をしたためています。
まず何を書こうか…書きたい事が多くて悩むくらいには思っている事が沢山あり困ってます、感想を書くのに悩むのは久しぶりです。


<辿った道筋>
ではまず、自分が辿った道筋を。
このゲーム、最初に見栄えだけで見るとやる事がかなり多そうに見えて所見だと何をすれば良いのか分からず困惑します。
ある程度進むと実は出来る事の量や最終的にしなければならない事はそんなに多くないと気付くのですが…
なので、ヌルゲーマーの自分でも「これだけやってれば困らなかった」という部分を順序付けて書いていこうかなと。
攻略はもう既にネット上に攻略の手引や攻略を書かれている先人の方々がいらっしゃるのでそこを参考に。


・イベントが進み軍資金がある程度溜まったらまずは『AW男性用トイレ』と『外:街中』を解放する。
・男性用トイレ左側に居る黒い男性と会話して『ブレンド術式』に投資出来るようにする(一度『ブレンド術式』への投資を解放するとトイレの入り口に赤い四角の枠が出来るのでそれ以降は男性に会話しなくてもそこで投資が出来ます)。
・なるべく軍資金を使い『ブレンド術式種類』をLV3まで上げる。
・LV3まで上げると投資出来る術式が増えるので最初は『風車』になるべく軍資金で投資する(何故なら売価が1500で一番高いから)。
・投資金額はどの術式も同じなので『風車』を真っ先に上げる事を念頭に『フェイタルプラネット』『セブンスフラッシュ』『トライデッドワース』『グラビトン』『ダイヤモンドダスト』『クロノスゲイト』『アカシックレコード』『ディスペル』に投資していく(これらは売価が1000なので)
・投資レベルは最高LV9、LVの分だけイベント後に術式が貰えるので、『外:街中』で売ればお金には基本困らなくなる。
・それでも困ったら他のなるべく高い術式順に投資してイベント後に術式を貰って売るようにする。


これでお金には殆ど困りませんでした。
まずこのゲーム、進む際に真っ先に困るのは「お金」なんですよね。
戦闘、街の修繕、農作でもお金が入るといえば入りますが、入る金額が本当に微々たるものでただただ時間だけ浪費する事になります…
特に街の修繕に関しては使う工具の方が貰える金額よりも高いのでマイナスにしかならないです。
とりあえず序盤はバトルHも入って来ないイベントばかりなので、投資を真っ先にしていきます。
軍資金は『AW男性用トイレ』と『外:街中』を解放やイベント進行などで必要な街の解放にはバッシバシ使いましょう、自分は前半でお金の工面をし過ぎて後半で軍資金使う場所が無くなり余りまくりました…
『AW男性用トイレ』と『外:街中』を解放し、投資さえしてしまえば、後は様々な攻略サイト様でサンドバッグ扱いされている家の前にいる女学生を20回くらい倒せば毎回投資した術式が入ってくるのでガッポガッポ儲かります。
敵はサガ○ロの敵と同タイプで主人公のレベルと一緒に上がっていくので、レベル上げをしたい際は家の前にいるサンドバ…女学生以外だと術式攻撃以外ではかなり厳しい戦闘になるので女学生と戦ってのレベル上げを推奨します。
レベルは比較的早く上がっていくのでレベル上げ自体はそんなに苦労はしないと思います。


まぁ進行に関してはこんな感じかな…
あ、ヒントがあるHに関してですが進行してもその場に女の子が現れず途方に暮れていたのですが、「配置」というコマンドで自らセッティングしないとイベントを見る事が出来ないとしばらくして気付きました。
本当に途方に暮れました…このゲーム中で一番迷ったかも。
この説明、見た限り無かったので…
「神の目のアイオーンってか神の手のアイオーンじゃん!!」という気持ちになりました。
あと、EXイベント関係のヒントは中ボス(名前有り系のマップに居るキャラ)を一定の条件下で倒したらリゲルの家にヒントアイテムが出現する…なんて分からないですよ!
説明も無く家にアイテムがあったので何かなー?とは思いましたが…本当に至る所で説明が無いなとは思います。


<戦闘で使った術式など>
戦闘に関してですが…まぁ鬼のように数がある術式なのですが実質数個しか使いませんでした。
あと、物理攻撃は反撃されるので術式での攻撃を推奨します。


・ファイアランス(炎属性) (位置的に便利でかなり重宝、前半はほぼこの術式で一掃出来るので術式のレベル上げ推奨)
・ウォーターボール(水属性) (炎属性持ちの子に有効だった、あったら便利)
・サンダーライン(雷属性) (水属性持ちの子が多く有効だった、あったら便利)
スターゲイザー(無属性) (無属性は耐性持ちが居ないのでかなり重宝する、レベル上げ推奨)
・リフレクト(反射) (とあるキャラとの戦闘で自分に『リフレクト』をかけて自分に術式を放ち相手に跳ね返してダメージを与える戦闘を行ったのであった方が良い)
アカシックレコード(蘇生) (2章目辺りから術式で倒しても反撃してくるのでかなり重宝)
・マインドソード(無属性)(最大1000%×1~5) (無属性なのでまぁあれば良いかなくらい)
・サザンクロス(無属性)(精神力+最大9999×5) (後半のHPが高い敵でかなり重宝)
・風車(無属性)(最大2000%) (無属性なのであったら便利)
ダイヤモンドダスト(属性無しで最大9999攻撃) (属性関係ないのであったら便利)
・アストロイドギャラクシー(魔防と絶防が術式を使う際に面倒なので付与破壊用、前半は売っても良いですが後半でかなり重宝)


アカシックレコード』で(蘇生)を付与し、(魔防)と(絶防)があれば『アストロイドギャラクシー』で破壊し、術式で攻撃して倒していく…というのが基本構図になります、というかこの構図以外の戦闘はほぼ無いです。
「オレは物理で行くぜ!!」という方が居ても止めませんが、挑戦好きなゲーマー向けの戦法でヌルゲーマーだったらまずオススメはしません。
『ファイアランス』『ウォーターボール』『サンダーライン』『スターゲイザー』『リフレクト』は通常購入出来ますが、それ以外は投資系になりますので、『AW男性用トイレ』の解放は金銭面だけでなく戦闘面でもした方が良いです。


<そして本題>
本題の感想に移ります、良い所も悪い所も湯水の如く湧いてくるのでどちらを語ろうか迷ったのですが、最初は悪かった所から書こうと思います、やっぱり良い事で〆たいので。


<悪い所>
はい、まずはゲーム性は宜しくないと言っておきます。
自分はセーブロードしないといけないシステムのゲームでも繰り返しプレイできるタイプなのでバトルHではセーブロードが無かった分アホなエロで大爆笑したくらいで発狂するほどの苦労はしてませんでしたが、単純にRPGとして宜しく無く、エロRPGとしても宜しくないんじゃないかな…と思っています(エロRPGを数個しかプレイした事が無いので比べようが無いのですがそれでも良い方じゃないと思う)。


まず、やる事が多そうに見えて少ない。
上記で書いた「見栄えだけ」とはこの部分です。
このゲーム、行く場所や出来る事が多そうに見えますが、最終的にやらなければならないのは『ワイズ総統室』で出来る『街の解放』と『Hイベントのヒントの取得』のにみになります。
本当に、この2つだけです。
特に『Hイベントのヒントの取得』に関しては街の住民の願いを聞き入れると教えてくれるので解放方法が2つあり、その片方がマネーパワーで解決できるという事になっています。
なので実質本当にお金が必要なのは『街の解放』のみ。
しかも上記の方法でお金を貯めれば前半でほぼ全ての街を解放出来るので次にヒントの取得にお金を当てれば、お金を使う事は術式のレベル上げくらいになります。
こんだけやる事が多そうに見えて実はめちゃくちゃ少ないってどうなのよ?というのがRPG系として思った事です。
そしてRPGとしては説明が不足している。
『「男子トイレ」で術式(魔法)に投資が出来る』なんて誰が思います?
FFやDQで鍛冶屋に言ったけど鍛冶屋の隣のトイレでしか合成出来ないとかだったらどう思います?鍛冶屋って何だよ!!?となりません?
とにかくよく分からん場所でよく分からん事をするのが多いので、有名所のRPGって適材適所、場所に合った事をしてるのだなと妙な所で感心しました。


次に、RPGの戦闘として選択肢が多い癖に単調過ぎます。
これ、ゲームと名の付く物全てに言える事なのですが「選択肢は選択で悩む所に楽しみがある」と思っています。
大量の選択肢があっても数個だけ突出する選択肢があって他がクソ選択肢になった時、そのクソ選択肢ってぶっちゃけ要らないんですよ。
むしろ数個の中で悩めた方がまだゲームしてます。
「クソ選択肢が無い」というのがゲームで重要な中、とにかく術式が多すぎます。
まぁいくつかは物語上で必要な術式がありますが…物語上で必要な術式もゲームシステム上では殆ど使わない使えないクソ選択肢に入ってるのが「本編ではこんなに重要な術式なのに…」と凄く残念。
これならまだ戦闘では使わない術式として別個で存在してほしかったです。
そして戦闘があるとしても実質バトルはヒロインとのバトルHか街中のキャラクターのみ。
作中で「お!戦ってみたい!!」となった男性キャラとシステム的な戦闘をする事はほぼありません。
「戦ってみたいキャラと戦える」のが楽しい要素でもあるRPGとしては致命的だと思います。


次はエロRPGとして微妙だなと思った部分。
多分エロRPGって「戦闘がエロと一体型になってる作品」と「戦闘とエロは別に分かれている作品」に分かれると思うんですよね。
魔法や攻撃にエロ要素が含まれており戦闘そのものがエロとイコールで結びついていて戦闘する事自体がエロである物と、戦闘は戦闘で通常RPGのように戦い物語進行の中にエロがある物…こういう分かれ方をしてるのではないかな?と(あくまで基本のシステム上でのイメージでそれ以外に独創的なエロRPGもあるとは思っています)。
そういう分かれ方をしている中で神の目のアイオーンは後者だと思っています。
確かにバトルHとして存在していますが、戦闘自体は普通のRPGです。
で、この場合、何が問題かって、通常のRPGとしての戦闘をするならば戦闘を楽しくしなければならないのに、その戦闘が単調になっている所だと思います。
上記の私的戦闘の手引でも書きましたが「これをやってれば勝てる」というのが確立されてしまっていて、「戦略」という物が全くありません。
これも戦闘は通常のRPG戦闘として存在するエロRPGとしては致命的だと…
(あとボタンの配置も…連打したら直ぐに回想になるので教えて頂いた「キャンセルキーで会話を飛ばす」は多用させて頂きました…誠に有難うございます。連射機能もあったら使用される事をオススメします…)


そのままの流れでエロの話題にも移りますが、エロゲにはおそらく3種類あり


・物語の進行上エロが必要不可欠なタイプ(黒パケタイプ、辱ゲーやグロゲー、物によっては鬱ゲータイプ)
・恋愛中心で攻略キャラとの交流の延長線上でエロがあるタイプ(白パケタイプ、エロ無くせば移植出来る)
・エロを入れれば売れると思ったり作者の性癖で入れたけれどもそれ以外の要素が突出してるタイプ(燃えゲータイプ、これもエロを無くせば移植出来る)


こう…ある程度の区分をした時にですね…アイオーンは!!正直3番目なんですよ!!!
濃い性癖のエロを入れてるし、所々でチ◯コ画像が盛りっと出てくるし、水気のあるSEは多様されて異様に耳にクチュ音が残るけど、3番目なんですよ!!!!
いや、本当に、マジで物語そのものが面白すぎて「エロは要らない」と素直に思えてしまうタイプで。
エロの無い物語としての部分が面白くなってきたぞ…!と思ったらいきなりエロが挿入されます。
しかも戦闘として、戦略ほぼ皆無の戦闘として、しかも何ターンも戦わなければならない。
こんなの…生殺しを超えた何かでしょう…
その上エロの方向性として「ぶひぃ」「あへぇ」「んほぉ」系なんですよ。
知能指数0以下の情緒もムードもロマンもへったくれも無い方面のエロで。
個人的にこのタイプのエロは笑えるけれど性癖ではなく。
毎回バトルHの度に笑ってしまうんですよ。
ってかそもそも「物語が純粋に面白くなって来たぞ~」という流れの中でいきなり「んほぉ!!」なエロが始まって笑わない人居ます?居たらその揺れない鋼の心を教えて欲しい!!
もうね、テンションの↑↓の波の揺れ方が半端じゃないんですよ!!ぶっちゃけエロで笑い過ぎてエロ前に語られてた重要な設定が頭からスポーンと吹っ飛ぶ。
だから一番最初に書いた通り、その差を受け容れられる人間じゃないとまず無理な作風ではあります(そもそもイベントも街中を移動して指定の場所に行くタイプでイベントのシーンが終わる度に途切れイベントは細切れになるので連続してテンションを保って読みたいタイプの人には合わないかもです…)。


エロがエロいかに関しては…正直性癖じゃないので上手く説明は出来ません。
作者様の性癖なのか同じ様なシチュが多用されるので性癖じゃない人から見たらシチュに飽きると言えば飽きますし、イラストも全キャラほぼ同じ構図ですし…下手したらドットの方がエロそう(視覚的なエロではイラスト無しの学園長が一番エロかった)。
好みで言えば黒いお母さんはギャップ萌えで???の子は女の子攻めシチュだったので好きでしたがそれ以外が基本受け身&雌豚化シチュだったので好みではなく…
主人公のリゲルも軽いエロゲ主人公としては有りですが硬派なタイプのエロゲとしては何股もかけてヒロインを恋人と呼ぶ癖にヒロインが他の男に目を向けようとすると嫉妬して、恋愛的に見ると最低野郎だし。
挿入描写も絵的にチ◯コが膣内(なか)に入っておらず擦ってるように見える描写で大変残念でした…自分はズッポシ入ってるのが好きなんですよ!!!
あ、でもこのタイプのエロが好きな方には最高に抜ける…のかな?
ただ通常シーンのエロはまだしもバトルHは途中で挟まるRPG的にクソ戦闘で抜いてても集中すら出来無さそう…所々で付与破壊もしないといけないし。
エロって戦闘でのご褒美だと思うんですが、回想モードは使えるとしてもプレイ中は集中すら出来ないエロって…誰得なんだろうとは思っています。
いや、でも、バトルHをリアル戦闘中に使用された方も居るかもなので安易に否定は出来ませんね。
エロ方面での否定は置いておきますが、話の腰を折るエロとしては言わせて下さい。
例えばfateとかで凄く重要な作品設定が語られた後に連チャン面白くない戦闘があって「んほぉ!」なエロが来たらブチ切れるじゃないですか!
ようはそれと同じ事をしてると思うので…切に、切にエロゲのままでも良いのですがバトルH半減、もしくはバトルH無しの神の目のアイオーンも見たい気持ちがありました。


<良い所>
上記で悪い所と言っておきながら後半若干褒めてる部分ありますね…
つまりはそういう事です。
物語は!物凄く!面白かったんです!!
エロで阻害される事が勿体ないくらいに面白かったんです!!
いや、別にエロそのものはあっても良く、所々でエロ(というよりスケベ要素)によって緩和されたりした部分もあるので全年齢に!!とは言えず…
あえて言うならもう少しエロのシチュエーションをソフトにしたら狭き門じゃ無くなるよなーとは思ってます。
この手のタイプのエロは凌辱系とタメ張れるか下手したら凌辱系よりも人を選ぶかもしれない…
あの汁気が多く知能指数0以下のエロがアイオーンらしさで、おそらく作者様の性癖でもあると思うのと同人である以上「こうした方がいい」なんて絶対に言えず…でも狭き門である以上知名度が上がる事は難しく。
物語は間違いなく良作でなので広まって欲しいけれども作者様の性癖で作られた物は変えるべきではないというこのジレンマ、同人やフリゲによくあるジレンマを抱きます。


話に関して、それはもう凄かった。
正直構造や設定に関しては頭の中カラッポな自分は全く分かってない部分がかなりあります。
それでも章毎の盛り上がりは本当に凄まじく、物語の彼ら、彼女らが魔法や技で様々な物と立ち向かい背き合い、時には協力する…とにかく熱さに塗れた展開でした。
諦めていた事に再び可能性を感じて前に突き進んだり、諦めたく無かった事に自分なりにケリを付けて別の可能性を目指したり、最後の最後で全力で足掻き噛み付くシーンがとにかく格好良過ぎて。
特に女性陣はあんなにアヘアヘしてた女の子がこんなに格好良く…みたいな不思議なギャップに襲われました。
物語に出てくる術式や魔法の設定は型月レベルの細やかな設定が貼られ、術式や魔法で戦う時の戦術の構造や説得力はH×Hレベル、そして敵に立ち向かって行く際の熱さや共闘は王道少年漫画…それこそDBやワンピとタメを張れるレベル、そして物語の構造は数多の構造考察系で有名な作品と並べるレベルなのではないかな?と思っています(構造考察系にあまり触れた事が無いので例えが出せず申し訳ない…)。
そういやって作られた物が面白くないわけないじゃないですか!そりゃあ面白いよ!!
毎章毎章…鳥肌が立ち感極まって涙が滲んで余韻が凄まじい程に面白かった。
ただ一点、自分がアホなので設定を理解出来て無くて設定を理解しようと頭を一生懸命回転している所で「驚愕の事実!!」を突きつけられたので驚きよりも設定の理解の方に頭のリソースを割かれてて驚くべき所で上手に驚けなかった所が数箇所あった所が辛かったです。
自分のように「一つの物事が理解できないとそれに引きずられて他の要素や驚きポイントを見逃してしまうタイプ」には結構辛いかも。
かなり頭使ったり時間軸や相関図を駆使しなければならないので(その上で例のバトルHも挟まる)自分の脳みそでは足りなかったな…と悔しくなったり。
なので時間軸や相関図を直ぐに組み立てられる理解力が高い人にめちゃくちゃやって欲しい作品なんですよ!!
ただしエロが人を選ぶけど!!!
厳しいバトルHを乗り越えた先には至高の物語が待っている。
最高と最悪が両立している、そんな悪魔的ゲームです。



『システム、演出』
ツクール製。
既存の操作性でのシステムで言うなら流石ツクール。
ただし上記でも書きましたがこの作品特有の戦闘としてのシステムはそれほど良くはありませんでした…そこは本当に残念です。


『音楽』
いくつかは素材曲で、オリジナルが数曲あるみたいですが、主題歌や挿入歌がとにかく格好良いです!
特にシステム戦闘としてのバトルではなくイベントでの戦闘シーンで主題歌のインストが流れる所はどこもかしこも最高でした。
音楽がイベントとここまでピッタリとハマった作品は久しぶりです。
システム戦闘でのいくつかの特殊戦闘で流れる曲も良い曲が多かったです。


『絵』
絵はかなり綺麗な方、男性の書き分けも出来ていました(ひょっとしたら男性の方が書き分けお上手かも…)。
男女どちらとも表情パターンが多く、ドット絵やその場に合った差分もあり見ていて楽しかったです。
ただ、エロシーンでの女性キャラの構図がシチュエーションも相まってほぼ一緒なのは残念…
あと、女性キャラが叫ぶシーンはアヘ顔からの流用なのでシリアスなシーンでアヘっぽい顔で叫ばれるのには若干笑ってしまいました。
シリアスに叫ぶ時の顔パターンも欲しかったです。
あと、これだけ差分が多いのにエロシーンでの主人公、リゲルの服は絶対に脱げないのも少し残念でした。
男性向けのエロゲなので野郎の裸を見ても…だとは思いますが、差分が多いので折角ならリゲルの服を脱いだパターンも見たかったです。


『物語』
最の高。
自分はゲームである以上システムを考慮した上での評価で考えていきたいと思っていますが、システムは悪くても物語は確実に面白いと断言出来るほどの面白さで、人によってはシステムの評価を上塗りするほどの面白さを持っていると思います。


『好みのポイント』
男キャラ。
誰が、と言うとネタバレにもなりそうなので個人名で語るのは伏せますが、正直全男キャラが最高でした。
抜きゲーに見える男性向けのエロゲとは思えないほど男達が最高のゲームでした。
男が活躍する物語に出会う為ならどんな苦労も惜しまない!という方、絶対に触れて下さい!!





以下ネタバレ含めての感想です





ネタバレ項目なのでこちらに書きますが、本作、どんでん返しの要素でかなり「◯◯は実は◯◯だった!」が多用され、名が変わっていたり他キャラから襲名しているキャラが多数居るタイプのどんでん返しが多くなります。
そのタイプのどんでん返しが多用されるのが苦手だったりズルさを感じる方には向かない作品だったなーと少し思いました。
そういう部分を感じても物語やキャラの相関図、演出自体はとても最高だったので二周目をプレイする程の面白さは保証します。
以下、一周目と二周目での各章での感想です。


<一周目のみの純粋な感想>
まずは先人の方のご感想や考察などに触れず、単純に一周目をクリアした際の気持ちです。
この時点ではキャラクターの過去の姿などはどうにか理解していますが術式の設定や時間軸は全然分かっていません。
ので、各章を思い出しながら熱量のみで書いています。


[プロローグ]
正直、何が起こってるのか全く分かりませんでした。
一応分かった事は「風水師」と「人間」は対立している。
「人間」は「魔法少女」を生み出し「風水師」を鎮圧した。
マンイーター」と呼ばれる種族も生み出したが「マンイーター」はいずれ魔物化する。
ヴァンガード」という守る組織があり、それは「魔法少女」が生まれた事で解散させられてしまっている。
…とりあえずプロローグ辺りで察せたのはこのくらい。
何も分からない中でもジゼル戦は熱かったのと、二周目になったら分かる事がバシバシありそうな状況はいくつか垣間見えました。


[ディッセンバー編]
エロの方向性がハッキリと分かった回。
最初見た時大!爆!笑!!でした。
バトルHも大爆笑しながら進めましたが同時に「こんな知能指数0以下のエロをかましておいて周りが言う程面白くなるのか?」というのも心の隅っこにあり。
ですが…章の終わりが物凄かった…
マンイーターとの戦いそして幼馴染との対立。
「私、天才じゃないけれど……そこそこに腕は立つの」
ってディッセンバー先輩格好良すぎません??
ラファエロを止める際の戦いも…理論は全然分からないけれど熱い、熱すぎる…
この章の終わりで話の方向性がなんとなく見えてきました。
これ絶対に熱い物語だ…
そして同時に数々のキャラクターの思惑が重なる物語だと感じました。


[イリヤ/ミラ編]
教師と生徒の亀裂と、そして今度こそ認め合い繋がる絆。
イリヤを止めさせたミラを認めるイリヤ、そしてそんなイリヤを認めざるを得ないミラの構図が良すぎる。
主人公差し置いてイリヤとミラの関係が最高で最高で…
でもミラがイリヤを認めたのも、イリヤが自信を得たのも主人公に利用されたからで…
途中のイリヤが指示する所とか鳥肌モノですよ!!
アホなエロは変わらずアホエロなんだけど、その行為があるからこそ新しい価値観や自信を得ていくのが凄すぎません?
こんなにアホなエロなのに物語のトリガーになってるって…どういうバランス感覚だよ…
こうやって女の子を利用はするけれども同時に彼女達に正しい道筋を示していくのだなと。
途中、ミラとディッセンバーの彼氏の言い合いにはニヤリとしました…まぁリゲルは不誠実ではあるので(笑)


[アルゲバル編]
リゲル?知らんよ!
トライさんとアルゲバルの物語だろコレ!!!
もうね…擬似親子に弱いんですよ…
今までは熱さで涙腺緩んだけど今回はアルゲバルの為に自分を犠牲にしていくトライさんに涙腺ガッスガスにされました。
まぁリゲルも手に入れた術式で活躍したけどさー、けどさー…やっぱりラストのトライさんの決断とアルゲバルの一言には勝てませんわ…
…もう…擬似親子万歳です…


[アモン編]
今まではリゲルの不誠実さに疑問だったのですが、ここで物凄く納得しました。
あぁ、アモンは間違いなくメインヒロインだったと。
OPやタイトル画面から彼女が中心ですが…リゲルはアモンにだけは損得関係無く一緒に居たのだなと。
「真ん中の世界」それを正しくは理解できて居ないかもですが「平等性のある世界」に近い物という認識では居ます。
その世界に近づく為にマンイーターの彼女が架け橋となる中、どんどん彼女の容態も気になっていく…
あぁ、ヒロインだ、間違いなくヒロインだ。
「別の大事なメインヒロインの為に他のヒロインを踏み台にする」ってたしかに不誠実中の不誠実なんだけど…同時に胸アツでもあるなって。
そうか、全部アモンの為で…それに気付いた時に「「真ん中の世界」という理想があるけれども、それと同時にメインヒロインだけが特別で他のヒロインは技術だけで割り切ってるの…最低だけど最高…」と思いました。
だからこそラストはヤバイです。
リゲルの目がもう見えておらず、アモンの変異した姿を見る事は無く…見られない事で女性として救われたアモンの構図はズルいです本当にズルい。
助けたかった特別な人を助けられなかった絶望感ヤバイ、最高です。


[ダイス編]
アルマースさん、あぁ、アルマースさん…
ダイス編なんですがそれ以上アルマースさんに心奪われました。
最初にいじめられっ子として登場して、リゲルに惚れ込み。
リゲルに惚れ込んで学力はあってもどこまでも秀才止まりだから天才の術式を求めるリゲルには目も向けられず。
(例えアルマースさんが天才型だとしても「リゲルの求める才能を持っていない」という所がとても辛い…)
自分の出生を知り、他人に認められたい、リゲルに見てもらいたい一心で人間をどんどん捨てて行き数々の思惑に踊らされながらもその思惑の中で自分に出来る限りの戦いをして。
それでも、それでも尚、勝つことは出来ず…
…もう、何なんですか?彼女が何をしたっていうんですか??
自分は「秀才が努力しても天才を追い越せない展開」に胃がキリキリするのですが(黒○スでも胃がキリキリしてた)、ここまで何度も絶対的に超えられない展開が連続して描かれる事が中々に無いので作者様の底意地の悪さを感じてました。
(黒バ○でも才能は無くてもチームプレイで勝ってたぞ!!!)
他のヒロインが基本天才型で、天才型であるが故に向かうべき場所はキッチリと見据えていて迷いが無い分、人間っぽさは希薄な方で。
物語のキャラクターとしては優秀なのですが、凡人からはかけ離れているなと思う部分は大きいヒロイン達ばかりで。
そんな中、アルマースさんはあまりにも"人間"なんですよ。
親に認められたいから頑張って、好きな人に振り向いて欲しいから頑張って、矮小で自分が助かる事を一番に考えて人の影に隠れて、それでも自分の願いや我は強くて…
初登場から良い性格してるなーと思ってましたが、ダイス編で更に性格の良さを見せつけられ。
ダイスと戦っている時もリゲルに危害が加わればリゲルの方へ向ける憤怒の気持ちを優先し。
他のヒロインが協力や信頼など正の方向でのキャラ付がされているならアルマースさんは嫉妬や欲望など負の意味でのキャラ付をされている方なんですよね。
そこが更に"人間"していて…リアルタイプのキャラを好む人程アルマースさん大好きなんじゃないかなと思ってます。
そんなアルマースさんがどんなに頑張っても咬ませ犬の如くあしらわれる姿はアルマースさん以下のド凡人の自分からしたらそれはもう見ていてダメージが大きくて。
じゃあ、彼女はどうすれば良かったんですか?と…
ダイスに対しての気持ちも痛いほどに分かってしまって。
今まで「かけら」扱いでそれは必要とされている、友人だと思っていたけれどもリゲルが現れた事で自分の扱いの「かけら」は単なる駒扱いだと知ってしまって…それはつまり今まで自分を下に見ていたという事で。
ダイスからしたらそんな事はなく「かけら」扱いしていた事に申し訳無さを感じていてリゲルとの交流で逆にアルマースさんに友情を感じていくのは分かるのですが、それはそれで強者や天才の余裕で、その上惚れたのは自分が一番最初なのにリゲルまで奪って。
そりゃあアルマースさんも腹が立つよね、と。
このダイス編でダイスのエロシーンの方向性は好きでもダイス自身がそれほど好みじゃないのはダイスが強者の余裕をかますのと、だからこそアルマースさんに感情移入し過ぎてしまうからだと思いました。
胃がキリキリしっぱなしで正直前編ではとても見ていて辛いキャラだったのですが、後編でどうなるのか…
このまま敵わないまま終わるのか、それとも彼女にとっての更なる地獄が待ち構えているのか…それとも逆に才人をぶっ飛ばす程の何かが手に入るのか…どうなるのかは分かりませんがどの道に行っても面白い物語になると思いますし、"美味しい"結果にはなると思います(本人にとっては不服かもですが)。
そういう意味ではゲーム的には見ていて一番"美味しい"キャラクターですね…ゲーム本編で報われるかどうかは別として。
…で、あれ?これはダイス編なのにダイスの話題を出してないぞ?
うーんダイスに関しては…姉妹の物語と???って最初になっていますがヒントから攻略キャラである事が直ぐに分かる事。
あとエロの方向性が今までの受け身系ヒロインじゃなく攻め系ヒロインだったので好みでした!以上です!!
ってくらいで…申し訳ないです…
彼女の天才性も価値観がどんどん変わっていく成長物として見ると確かに面白いのですが…あまりにもアルマースさんのインパクトがありすぎました、すいませんダイスさん。


[カタナ編]
えっと…カタナ編?これはクラウ編、ヌアザ編、レイド編じゃないんですか???
と思うくらいにカタナをそっちのけで物語が進みました。
ジゼル戦で覚醒するカタナさんは格好良かったのですが、それ以上にクラウがカタナとの才能の差を見せつけられて絶望したり、取り巻き二人がいじめっ子でも友達想いだったり(とは言っても今までアルマースさんは虐められてきて腸煮えくり返ってると思うので自業自得だとも思ったり)、ヴァンガードや教師を諦められないアルフレドが格好良かったり、アルマースさんが結局はジゼルに敵わない姿にまた胃に穴が空きそうになったり。
才能の無い側の表現が一つ一つ細かく丁寧過ぎるくらいで辛さが加速しました。
カタナがラストに来るのはイベント一覧の条件的に察しては居ましたが、カタナのエロは正直好みじゃ無かったので「また雌豚タイプのエロか…」とエロに対しての疲弊感が強かったです。
好みで言うならダイス編のダイスと黒いお母さんのエロが好み過ぎました。


[最終章]
完っ全にヒロイン差し置いて野郎の世界だよ…
漢共の熱き背中を見ろ!!って世界ですね。
黒いお母さんの正体は…今までも好きなキャラでしたが余計好きになりました…
自分の欲望の為に全てを堕とす女性、好き過ぎます。
あぁ、貴女は間違いなくアルマースさんの母です…アルマースさん母のとんでもない部分を引き継いじゃったんですね…
でも黒いお母さんもアルマースさんもどこまでも醜く自分優先の"人間"してて好きだなぁ。
トライさんに関しては…もう正直今作一番驚きました、多分一番驚くポイントなんだろうな。
ですが、先人様が「どんでん返しがある!」と強くおっしゃってたのと、アダマスの正体が発覚した時の構成から「今作では時間軸がバラバラで様々なキャラが名前を変えて存在して居そう」だとは思っていてある程度の構えをしていたので椅子から転げ落ちるほどの衝撃は受けず耐えきりました。
でも…同一人物だったからこそこの物語でリゲルに一番傷付けられて、けれど同時に一番救われたのはトライさんなんだなと。
神の目も周りから受ける寵愛も全部全部奪われて、それでもリゲルは彼を慕って。
慕ったからこそヴァンガードであり続け、トライも目指した「真ん中の世界」を目指し続け、そして彼の想いを受け継ぐ。
自分は作中で一番主人公に傷付けられ、けれども主人公に救われるキャラをヒロイン認定する所があるのですが、その基準で行くならトライさん完全にヒロインなんですよ。
いや、トライさんだけじゃない、傍若無人で絶対に交わる事はない平行線なのにここぞという時には共闘出来る生き様の芯はブレないロックも、そんなロックにどこまでも認められたかった本当は平凡以下なクラウも、カタナに対して、そして分かたれたクラウに対して人間の情を切り離しながらも二人に囚われ続けたヌアザも、誰とも分かり合う事は出来ない圧倒的孤高を貫いたカイザーも。
男達が、男達があまりにも格好良すぎて、正直ヒロイン勢よりもエロで直ぐに屈さない分生き様が逞しく、リゲルとの関係もエロで即落ちが無い分、懇切丁寧に描かれるので男達の方が細やかな関係を築いているように見えるんですよ…
え?このゲームのヒロインって漢だったんじゃない?漢達の物語で漢共の背中を見よ!という物語では無いんですか?と思ってしまう程に。
いや、最後の方で「神の目は最も効率の良い方法が見えている」みたいに語られるのでおそらくヒロインとのエロでの関係というのは「神の目」が導き出した最も効率の良い方法でそれにリゲルが習っただけだとは思うのですが…そう考えるとエロで関係を構築も納得出来つつも、「神の目にチョロいと思われてるヒロインとは…?」とも思ってしまい。
エロでは絶対に関係が構築出来ない野郎共の方が地に足が付いてるように見えて非常に好きな生き様をしていました。
…本当にエロがもう少しマイルドだったなら女性ファンがもっと絶対に付く!と断言出来る程に野郎共が素晴らしい関係図で。
作者様がそういう展開を望まれていないと思うのと、求めているユーザーがエロゲユーザーだと思うので強くは言えませんが、この関係図が好きな人は沢山居る!と断言出来るほどラストは漢の熱い物語でした。


<そして二周目の感想>
先人の方のご感想や考察に触れ、キャラクター関係をなるべく理解してバトルHを飛ばして物語のみを読んで行った感想になります。
術式や細かい設定などは自分の脳みその都合上上手く理解していないかもですが、二週目でここはこういう意味だったんだ…や、この人だからこうなってるのか…と思った所など。
あと、先人様の知恵により通常視点と神の目視点の時の事を心がけながら、なるほど!と思った事を。
しかし二周目エロ系を飛ばしても物凄い時間がかかるの…化け物ゲーですね…


[プロローグ]
いや、本当に、二週目して更に思ったのですが…トライさんやっぱりヒロインじゃないかな?
トライさんとの会話でアンフの名前が出た時に上手い具合に違和感が無いような会話が組み立てられているんですよ。
いやー本当に上手い、一周目では何気ない会話でも二週目で様々な事を知ってたら気付けるような会話というのは理想の構成です、上手いなー。
そういう事を知った上でトライさんとの会話を見ると…本当に涙が出てくる。
リゲルは最初から最後までトライさんしか見ていないんですね…やっぱどのヒロインよりもヒロインじゃん…お昼忘れたらオニギリもくれるし。
冬のダイヤモンドも、よくよく考えたら彼女がリゲルを癒やすのって「おかしい事」で、でも一周するとそりゃあ絶対に癒やすし、なんならリゲルが怪我をしたのを見て発狂しそうになるのを必死に堪えてたんだなと思いました。
序盤のカイザーも、初見では全く「何を言っているのか分からない」状態だったのですが二週目になると…あぁ、すでに序盤の序盤で覚悟を決めていたんだなと。
二週目ではリゲルよりもカイザー、冬のダイヤモンド、そしてトライさんに心を奪われるプロローグでした。


[ディッセンバー編]
改めて見てもエロで構築される関係が凄くスピーディーなのと、そういう構築故にエロを排除出来ない…けれども物語は面白いというすんごいバランスだなと感じます。
ディッセンバー先輩のヤンデレフラグをエロでへし折る所とか。
これがエロゲじゃ無かったらヤンデレ要素で染まってそうなのでエロ…というかスケベ要素を排除も出来ないんですよね、凄い。
あと、エロの最中に『パッケージング術式』という重要要素の説明を挟むの止めてくれ(笑)
一周目完全にスルーしちゃってましたね…二周目で「あ、これ重要な説明だ…」と読みましたが、一周目は畳み掛けるエロとバトルHで完全にエロシーンはボタン連打しちゃっててこの部分スルーしてました。
エロシーンに重要な設定説明挟むのとかエロゲによくあるヤツー…そして集中出来ないヤツ!!
ディッセンバー編のエロは開始初っ端から唾液や鼻水プレイかますので「さぁ!このエロに付いて来れないヤツは帰れ!!」感凄まじいですね。
女の子との唾液プレイはご褒美!と言える人しか付いて行けないように最初の最初で切り捨てるの、好きだよ。
それでも熱血シーンはちゃんと熱血にシフト出来るのもアイオーンクオリティ。
ラファエロ戦、初回だと???でしたが二周目でキャラクター相関図が分かっててある程度のマンイーターの知識を持ってると180度変わりました。
ラファエロはそりゃあワイズに襲撃するし、ラファエロとトライさんの会話はもう重要じゃない所が無いし、ラファエロに人質にされるトライさんはやっぱりヒロインなんじゃないかな?
マンイーターのアモンを完全に信じてラファエロに立ち向かう所はもう…トライさんヒロインでアモンが主人公の相棒ポジじゃないですか!
クラウのなろう主人公からの陥落に真の天才のカタナの戦いの中での成長…序盤の最も熱くなるのがラファエロ戦だと思ってます。
ラファエロ戦で「おいおい、これは抜きゲーじゃないぞ…」というのを肌で感じる事になり二周目ですら鳥肌モノでした。
主題歌のインストが入るのは演出的にズルいですわ。
ディッセンバーとケビンの戦いも、恋をしてしまった事で自我が芽生えてミストが不安定になるディッセンバー先輩が本当に乙女で(雌豚乙女…)。
彼女のヤンデレの部分も「危うく不安定な精神」というちゃんとした理由付けされてるのが…ただ嫉妬して危うい空気にして「あの子…誰?」なヤンデレをするキャラじゃ無かったんだと。
そしてそれを克服するケビン戦2戦目。
術式の事はからっきしでも属性だけはなんとか把握出来、そしてその攻防戦が格好いいったら。
「秀才だけど負けず嫌い」の辺りとかもう…ディッセンバー先輩格好いいです、雌豚乙女が嘘のようだ…
主人公が助けに来るタイミングも最高だし、目が見えなくなった時の戦闘も模索している所になるほど…と唸りました。
ラファエロ、カイザー、アモンが直線に並ぶと二周目はヒヤヒヤしますね…アモンがカイザーに敵意を向けるのとかジクジク心が傷む。
ラストの紫の目のリゲルに関しては…考察感想を書かれていらっしゃる方のを拝読してなるほどという所なのですが、本編上はまだ答えは何も出ていないので後編でどうなるかが凄く楽しみです。


[イリヤ/ミラ編]
イリヤとミラを同時攻略する事に意味があるとか思います?最初は思いませんよ!!
エロがある事でイリヤは自信を、ミラはパラケルススの完成をしていくんですよね…エロの要素によって急速に目的を達成して行くので、リゲルは最も効率の良い方法を選んでいるんだと思うのですが…でもエロの物量が2人分になるのは多いです!!バトルHも多いです!!
中盤のラファエロとジゼルが徒党を組んだ時の絶望感と、冬のダイヤモンドが助けに来る間合いの良さにはビックリ。
でも二週目になるとそりゃあダイヤモンドが助けに来るな…と納得してしまうから凄い。
ディッセンバー編のカタナの助太刀といい、イリヤ/ミラ編のダイヤモンドの助太刀といい、このゲームは誰かが助太刀に来るタイミングがドンピシャな所も最高で最高で。
再度マンイーターの襲撃時もアンフさんが出てくるのも考察されていらっしゃる方の記事を読んで唸りました。
確かに、通常視点と神の目視点で出てくる時の容姿が違いますね…
ここでアモンを一番に信じる展開も確かに熱く一周目ではリゲルとアモンに滾ったのですが、二周目見ると作戦上戦えないのと同時にリゲル自身はアンフさんには手を上げる事は出来ないのですね…やっぱヒロインはアンフさんなのでは???
イリヤの指示のシーンの事は上記で書きましたが、二人を同時攻略する事は二人が和解する事でもある…なんて構図に行き着くなんて思わなくて。
イリヤとミラ、そして二人の父親達、成長した娘二人から父親が垣間見える構図。
二人がリゲルを振り払って己が道を進む姿。
最後には和解し、そしてロックの横暴を止めに来るアルフレド。
いやー、何度見ても章終わりの話は鳥肌が立ちます。
一周目では単純に格好いいなと思っていましたが二周目になって余裕があり見ると「このキャラが助けにやってくる」というのが凄く納得出来て、やっぱり助太刀の瞬間が何よりもピッタリとハマり最高だなと感じました。


[アルゲバル編]
トライさんが登場する度に心のキングブレードを振り回すくらいにはトライさん大好き人間になってます。
しかし…本当にトライさんは現代では通常視点の時にしか登場されないんですね。
考察様を見て気を付けてイベントを見て初めて気付きました、そうか神の目視点の時はアンフしか出ないのか…
ロックも、初回はこの野郎…嫌なヤツだな…と思って見てたのですが二週目になって一周目での彼との共闘や彼の芯のブレなさを知ってると確かに性格は宜しくは無いですが心の底から嫌なヤツとも思えず。
というか性格は正直全く宜しくないけれどもブレないキャラが大好きな自分としては「くそう…嫌なヤツだけど…キャラとしては凄く好き…」となるのでロック卑怯ですわ…
ヌアザも物語を正面から見れば嫌なヤツなのですが、彼の真意やカタナへの気持ちを考えると「そりゃあ歪むのも当然だ」と思える程の兄妹の亀裂を生んでいて。
親し過ぎる人物であるからこそ、その亀裂は修正不可能な物になっているのが分かり安易に敵キャラと言えない所がまたまたニクイ、ヌアザにもヌアザの人生があるという事をヒシヒシ感じます。
戦場に自分の姿が見えなくなったトライさんのシーンは…一周目でも熱かったのですが、二週目はなんかもう、涙が出てきて…
彼が居る場所はもう、リゲルに引き継がれたのだと。
自分の背を見てきたリゲル、でも今度はリゲルの背をみる事になり戦場ではない別の道を行くのだと。
二周目のトライさんに耐えられるわけがありませんでした、一周目は熱い!!!という感情だけだったのですが二周目はトライさんに感情移入し過ぎてもう情緒がボロッボロでした。
「神の目のリゲル」と認めて貰えた時のリゲルと来たら…本当にトライさんには全信頼や恩義置いてるなぁ…
トライさんの「幻は見えなくたっていい」の「見えなくたって」が二重に意味が被さってるとは二周目ひたすらに頭を抱えます。
レイドに対して「人の親になったことがある」と言うのも、そうですよねレイドは形はそうであっても絶対「親」ではないのだから。
アルゲバルとトライさんのリバースシーンは…思考を読み取ってトライさんの内面の懺悔を聞きながら本当の気持ちに触れるこのシーンは…二周目でもやっぱり最高に好きでした。


[アモン編]
カイザーとアモンの関係を知った上での二周目で切なさが加速するアモン編。
クラウとヌアザの真実が分かり、アダマスとラファエロの真実が見えて一番分かりやすいどんでん返しがあったり、アモンが散ったり、このアモン編が神の目のアイオーン前編のターニングポイントで最も盛り上がる所じゃないかな?
(故にアモン編の次であるダイス編での心の下がり方が激しく、ダイスとは完全に実験上の関係を築くのとダイス編と銘打ってあるのにアルマースさんがバリバリ活躍されるので若干メインのダイスの印象が薄く感じてしまうのが申し訳ない…)
リゲルはアモンを死なせない為に行動し、アモンはリゲルを死なせない為に行動する。
この辺りが他のヒロインと違う所だなと。
他のヒロインも確かにエロでやり込められてリゲルの為に術式を教えたり開発したり協力するのですが、生死が関わってるのはアモンだけな気がします。
互いが互いを想い合い、助けたいと思ってしまったが故に起こる悲劇でもあり。
流石、タイトル画面、そしてOPで一番居るメインヒロインの貫禄。
というか二人共目的がある程度同じな所とタイトル画面で隣に居る事も含めて完全に相棒のポジション。
今までヴァンガードの誇りを語って動いていたリゲルがアモンの為にヴァンガードを捨てるのも含めて最高に感情が高ぶる章です。
リゲルが生きて欲しい未来とラファエロが立ち向かった過去を背負い戦うアモン…ヒロインの中で一番漢だ…
しかし、そんなアモンも敗れてしまう…上記でも書きましたが今ままでの章の終わりは爽快な部分が多かった為、一番絶望感と後味が悪い章だとも思っています。
(ニーエッヒも遠くからの狙撃だし一々斜に構ええてて腸煮えくり返る…)
まさかアモンが居なくなると思っていなくて…カイザーとアモンの真実を知っていてもやっぱり…悔しいです。
でも、破壊の為の技を守る為に…ヴァンガードのように守る為に使えて最後は満足して魔物になる事もなくアモン逝ったと思うと。
守るためのヴァンガードだったリゲルが守られていたと思うと。
彼女の人生は苦難や苦痛を背負うものだったのかもしれないけれども、ずっと彼女が「人でありたい」と言い続けたように、最後は人のまま逝けたのだと、そしてリゲルがアモンの復讐の為に生きない事にきっと安心している、そう思うと…アモンに救いはあったのだと、願います。


[ダイス編]
[カタナ編]
[最終章]
後半、エロが完全に消滅しだして物語一筋になった辺りから序盤とは比べ物にならないくらい面白くなるのに(エロがフェードアウトした事やあまりもの物語の面白さなど)色んな意味で笑ったのが後半。
この辺りからは正直ラストに近く真相も判明したり真相自体を知っている事もあり、物語に関しては上記とほぼ変わらない感想になってくるので細かい所は省略。
(プレイ後即感想を書いたラストの方の章なので熱量的にも上記を超えられる熱量で感想を書ける気はしないので…あとダイスもカタナも書きたい事は特に…という感じなのと、アルマースさんについての熱い想いは上記で書いたので。それにしても復讐に生きないリゲルと復讐に手を染めたアルマースさんの対、対比も素晴らしいと思ってます)
後半で盛り上がった熱量はまた別として、自分、一周目のラストでトライさんに心奪われたのですが、二周目プレイするとますますトライさんに心をゴッソリ奪われました。
正直主人公のリゲルはヒロインの女性キャラに対しては自分の目的(術式)があって女性の気持ちを利用していく系の主人公で。
そんな中、アモンとトライさんは若干違うように見えるんですよね…
(アモンは違うと明確に言えるかもですがトライさんに関しては腐ィルターがかかってるかもしれない、そこは許して欲しい)
アモンにも確かに「真ん中の世界」に行く為にマンイーターの血の沸騰関係での解決策として一緒に居る所はありますが、そんな中でそれだけではない感情…恋ともきっと違う…まるで同士のような感情が芽生えてて。
アモンとの関係は男女の関係というよりももっとこう…相棒!な関係に見えるんですよ。
そしてトライさんはなんと言っても神の目に対しての負い目があり…ヴァンガードの生き様といい、序盤のラストでヴァンガードを除名しないで欲しいと掛け合ってもらった恩義といい、トライさんにだけは損得ではなく感謝と信頼の気持ちで居る所があって。
トライさん、主人公の生き方の指標にもなってるし、神の目に関してリゲルとトライさんの間で感謝や後悔など複雑な感情が入り乱れまくってて、そして損得で女性と関係を築くリゲルが損得ではなく恩義で関係を築いている。
序盤、熱血方面での感情ではジゼル戦でグワッと盛り上げるのですが、別の感情…信頼とか情とかの感情の盛り上げはトライさんのあの「ヴァンガードを止めさせないでくれ!」に持っていかれる所があって。
そしてラストのラストでアンフの真相と墓標を飾るのが…いや、やっぱり自分の中で前編の相棒がアモンでヒロイン的な立ち位置がトライさんなんですよ!!!
(そしてカイザーは「もう一人の父」)
女性が相棒で男性がヒロインなんですよ!こんな事ってあります??これ…紹介文や見た目は抜きゲーなんですよ…???
トライさんがあまりにも良い男で良い上司で良い人生の先輩で…二周目はトライさんばかり目で追ってしまいました。
クラウとロックの関係も…手柄を上げたいけど手柄以上になによりも最終目標はロックに認めて欲しいと空回りしまくるクラウを見て一周目は苛立ちはしましたけど、二週目からあまりにも健気というか一途過ぎて…臆病なのにこんなに頑張って…
ロックがロックじゃなかったらこんなに健気なクラウを少しでも認めていたのだろうけど、ロックがロックであるが故にクラウの頑張りは手柄の方でも心理的にも認められる事は無いという。
でも、認められは最後までしない中で、そんなクラウと前編ラスト本気で戦うのは交わる事のない平行線…リゲルと共闘したロックであるというのが…どこまでも悲劇的で。
勿論、「え…それは流石に深読みし過ぎでは…?」と思われる方もいらっしゃるかもですが、そこは腐ィルターのせいと腐ってる人間の本能の部分なので許して欲しい、我々は幻覚で生きてる…
…ってか後半トライさんとか野郎の話しかしてないですね。
自分がプレイしたのって本当に男性向けのエロ中心のエロゲなんでしょうか…?曲がりなりにもDLsiteの売り方は抜きゲーのゲームだったよな…??と疑いたくなるくらいに野郎の話しかしてなくて笑ってしまいます。
普通に余裕で腐ィルターがかかるくらいには最高の構図でございました。
物語に関してはまだまだちゃんと理解しなければ!と思う所が多く。
時間軸、術式、ゴーレム、ホムンクルス、(アイオーン世界での)クローンの設定は大変に入り混じっているので、やっぱり考察されていらっしゃる方の文章を読みながらでも自分の地頭では分からない所が多数なのが悔しいです。
でも、それでも面白いから…困りますね。
そして二周目のエロシーンふっ飛ばしプレイが快適過ぎるのも困りました…(笑)



さて、一周二周と終わって熱量と感情だけで感想を書き上げました。
とにかく言える事は、DLsiteの紹介文やスクショの数々に対してこの大嘘つきめ!!(良い意味で)という事です。
いやーこんなに濃厚な物語だなんて誰が予想出来たでしょうか…
エロ?間違いなくあるよ、物語の8割位エロですよ。
それでも、その圧倒的物量のエロに対して物語が負けてないんですよ!!
これは由々しき事態ですよ…普通物語が面白い!って言われてるエロゲーって基本エロが1、2割なのに対して、神の目のアイオーンは8割エロでエロとは関係ない物語部分が面白いんですよ…
やっぱりバランス感覚が異常なんですよ…普通こんなに両立なんて出来ません。
エロ無くても良いし無い方がプレイヤー層増えそうな作品だと思い、全年齢化…とは言わなくとも(物語上エロで緩和される部分もあるので)物語緩和タイプのスケベな部分は残したままヒロインと距離を詰めるガチエロの部分がもう少しエロ以外でのヒロインと距離を縮める描写になったら相当広まりやすいだろうなーとは思………ってはいても、この神の目アイオーンからエロを廃したらこのノリと空気と世界観は生まれないとも思っています(ただしバトルH、お前はもう少し減って良い)。
あと「単なるエロRPGで抜きゲーだと思ったら予想以上に硬派な物語だった」という部分がプレイヤーの不意を突いてると思うので、そういう意味でもこのままエロRPGで居て頂きたい気持ちもあります。


「1プレイヤーとして広がって欲しい、広がる為にはこのマニアックなエロが門を狭めている」という気持ちと「いや、このまま性癖に従順に魂のままに制作されて欲しい、付いて来れる奴だけ付いて来い!を是非貫いて欲しい」という気持ちが拮抗する正に気持ちが綱渡りしているゲームで…このバランス感覚…普通では真似出来ません、正に悪魔的魂の作品でした。
ただ一つ、間違いなく言える事は、後編が出てもきっとプレイするでしょうという事です。
後編楽しみにしています!!