ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【ラムネ】感想

【男性向け18禁】



MANYOさんの担当されたゲームをクリアしていく企画第24弾。



2004年07月30日発売
ねこねこソフト』※リンク先公式HP(18禁)
ラムネ】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。






銀色 完全版』『朱 -Aka-』(※リンク先感想)と続きねこねこソフトは3作目。
冬のポラリス』(※リンク先感想)を含めると片岡ともさん作品は4作目です。


それぞれの少女達の大事な「ラムネ」の物語。
大きな物事が起こるわけでもなくただゆっくりと当たり前の日常を過ごす物語。
「なんでもない日々が、幸せ」と、まるでロードの歌詞のような言葉が過るような、当たり前の大切さが染み渡る、そんな作品でした。


個人的にシナリオの読みやすさは、
七海>鈴夏>多恵>ひかり
シナリオの好みは、
七海>多恵>ひかり>鈴夏
エロシーンの好みは、
七海>多恵>鈴夏>ひかり
という感じでした。
というか物語を読む時に文章よりも展開を読むタイプの自分でも察するくらいに4人のヒロインでライター違うんだろうな…と察しました。
実際某所を見たら違うみたいで…これは自分も文章が読めて来てるのか!?と思いましたが多分4人が個性的なだけですね…
メインヒロインでもある七海ルートがとにかく全方面に渡って最高だったのですが…某所を確認したら片岡ともさんで納得しました
あ…ですよね、好きなはずです。
どのヒロインも「当たり前の日々」が描かれていてとても良かったのですが七海はちょっと別格な気がします。
メインヒロインなのとタイトルと同名の歌唱曲「ラムネ」が流れる所、そしてシナリオがとにかく素晴らしく。
いやー、これはパッケージに居るメインヒロインでもありますがどうしても七海に肩入れしたくなりますね…
それほどまでに良かったです。


ボイスは女性人のみフルボイス。
全員かなり上手な方ばかりですが、女将さんだけ…だったかも。
履歴でボイスリピートがあり有り難かったです、「銀色 完全版」と「朱 -Aka-」には無かったので。
まぁあの2つは世界観が独特なので仕方ないかもですが。
色々と物語は最高だったのですが一つ勿体ないなと思ったのが主人公の名前が選択出来る故に名前部分を呼ばない仕様になっている所です。
主人公も良いキャラしてたので名前選択要らなかったなーと思います。
七海に「健ちゃん」と呼んで欲しかったです。
音楽はもう…最の高。
どの曲も田舎の夏を感じて穏やかな気持ちになります。
どの曲も良いですが…やっぱり歌唱曲「ラムネ」の良さは凄まじいです。
「欲しいと願うのは取れないから」「まるで対の片方(かたえ)だね二人」
…七海ルート後に歌詞を見るとこみ上げる物があります。
Ducaさんは当然存じ上げていたのですが、この曲をしっかりと聞いた事は実は無くて…
今回最高の状態で聞けて良かったです。


CGは綺麗で色々と細かくて…七海シナリオに入らないと髪飾りが無かったり。
上着を脱いで絡まる立ち絵があったり、動きはコロコロと動いて楽しかったり。
特に七海ルートのバイクのCGは量があるのもあって臨場感がありました。
あ、でも若干男性陣の立ち絵はそんなに…かも。
鈴夏とのエロシーンで「主人公の足どうなってんだ…?」という構図もありましたし。
まぁ00年代前半のエロゲなのでそこは仕方ないですね。



プレイ順は
七海 ルート→ひかり ルート→鈴夏 ルート→多恵 ルート→おまけ
の順で攻略



近衛七海 ルート』
当たり前の日々だから、愛おしい。
パッケージにも居るヒロインなので当然メインヒロインなのですが、予想以上に七海ゲーでした。
幼少期からゆっくりと過ぎていく日々の描写と学生になってからも幼少期の日々があったからこそ今の関係がある、時の流れがあるからこその今の関係がいじらしくて愛おしくて。
大切な大切な幼馴染で、幼馴染の関係が特に崩れる事なくそのまま大事な恋人として告白し肉体関係を結ぶ流れがとても好きでした。
良いんですよね、二人の関係に名称なんか無くても、ここから幼馴染!ここから恋人!なんて線引が無くても。
エロシーンの導入も凄く違和感無く綺麗に途切れる事無く物語に組み込まれていて大変読んでいてドキドキしました。
興奮というよりドキドキというか…二人の関係が構築されて行くのを重視するタイプが大好きな人にとってはたまらないエロシーンだと思います。
当たり前に一緒に居て当たり前に日々を過ごす。
だからこそ後半まさかの展開で驚きました。
優しい日常の崩壊は…見ていて辛いです。
七海には主人公が居ないとダメなのだと分かってしまって。
二人だけの約束、100を超える貸し借り、魚の髪飾り。
小さい頃の約束が消える事無くずっと続き、小物もちゃんと二人の関係を構築する上での大事なワンポイントとして存在していて。
幼馴染物としてとても良く出来た物語だと思いました。
エロゲーとしての主人公というか単純に健次×七海のカップリングが最高!となるお話でした。
ラスト…どう転ぶか不安でしたがちゃんとハッピーエンドで良かったです…良かった、鬱ゲーにならずに良かった。
まぁ鬱ゲーでも受け入れはしますが、前情報無かったりハッピーな展開から予想出来ないタイプの鬱ゲーはどうしてもダメージを受けるので…いや、そういうのも好きでそういうダメージを求める時もありますが。
健次と七海が生きて幸せを迎えられて良かったです。
…とりあえず健次よ、バイクに乗る時は気をつけろ、ラスト以外にも危機的状況あったんだから…危機感を持て。
生身で乗るという事を心がけて乗って欲しいです。
おまけの女豹は良かったです。
本編がエロ一回で、こう…エロいと言うよりも情緒豊かな性描写という感じだったのでエロとギャグに舵を切ったおまけで大変満足でした。


仲里ひかり ルート』
ルートによって彼女の主人公への扱いの荒さが変わりますね。
鈴夏ルートが一番暴力的で本人のルートがそうでも無かった印象…なので鈴夏ルートから行くと暴力系ヒロインの印象になりそうなのがちょっと不遇だと感じたり、本人のルートでは良い子なのに…そこはライターさんの度合いだと思いますが少し残念でした。
始めは自分が側に居て、でもずっと一緒に居た従兄弟は遠い所に行ってしまい、行った先で新しい友達を作り。
その友達との時間が自分と居た時間を超えていく…夏に一度しか従兄弟には会えず、自分から会おうと思えば夏以外に会えるのかもしれないけれど、いつしか根付いた習慣を変えるのは容易く無くて。
夏に3人で遊び、かけがえのない3人ではあるけれども、自分の居場所は2人よりも遠い…
そんなひかりの葛藤が強く描かれたルートでした。
ずっと持っていた真珠、ずっと求めた真珠、主人公に指摘された事で気付いてしまう自分だけが子供の時から時間が止まってしまったかのような感覚。
うん…自分だけがいつも遠くて2人は届かない位置に居る、自分だけが居場所が違うのは絶対に辛いなぁと。
修羅場!とか分かりやすくドロドロする事は無くても、遠くから自分には割り込めない二人が居る姿を見つめる、ひかりの視点で見たらそんなどうしようもなさを感じるのだろうなと思うと、ある意味で三角関係だなと思ったり。
でも、ひかりは健次と七海の間に入り込めなさを感じるのと同時に健次も七海とひかりとの間には男女の壁があって入り込めなさを感じていたり。
皆そうやって自分の領分に無い関係を羨ましいと思ってしまうんですよね…きっと七海だって健次とひかりに対して血縁関係じゃない部分で入り込めなさを持ってるかもしれない…本人が気付いているか居ないかは分かりませんが。
その中で健次はひかりを選んだんだなぁと、七海ルートでひかりは特に嫉妬も何も無く受け入れたように、七海もきっと受け入れているんじゃないかな?
最後にあれだけ健次と一緒に真珠を探してくれたのだから、健次とひかりが付き合う事に対して何かを思うよりも、ひかりが二度と戻って来ない事に対しての方が七海は辛いと思う、七海はそういう子だ、きっと。
健次、七海、ひかりの3人は嫉妬とかそういうもので染まらず、3人仲良く一緒の関係で繋がってるのが大変良いですね。
ひかりは七海大好きで七海が一緒じゃないと渋ったりする所とか…最高だなと思います。
そして古き良き時代のツンデレタイプで主人公が嫌いで当たり散らすのではなく素直になれないから恥ずかしがってちょっと粗めに接するのが良いなと思いました(他ルートだとだいぶ印象変わりますが)。
そういうキャラに青山ゆかりさんのボイスも相まって大変良き。
最後はちゃんと戻って来てくれて…確かに夏に来るという根付いた習慣を変えるのは難しいかもしれないけれど、何か制約があって絶対に夏じゃないと来れないという訳じゃないんだから。
子供の頃の事があったからきっと「夏じゃないと…」を習慣を大事にしていたのかもしれないけど、その子供の頃にも真珠を投げ入れた事できっと決着が付いたのだと思うので、今後は自由に好きに2人に会いに来てくれると思っています。
大学生はもっと自由だ、3人仲良く春夏秋冬、あの海辺の街を歩いてほしいです。
おまけは…うん、制服エロ、大事だよね。
カツ丼大盛りが良いよね!
…あの制服はきっとエロ用のみになると思ってます(笑)


『友坂鈴夏 ルート』
一緒の想いで同じ嘘を吐く。
幼少期の選択肢によって成長後の性格が180度変わるというのがねこねこソフトではよくあると聞きました。
よくあるというか「みずいろ」の進藤さんがそうらしいですね…MANYOさん追いしてるので「みずいろ」だけ綺麗に抜かしてしまっているのですがいつかねこねこはメーカー追いをしたいです。
進藤さんと同じくルートに入ると性格が変わり、大人しく眼鏡少女になっていて料理上手になっていて、それまで辿ってきた七海、ひかりルートとは全然違い驚きました。
明るい鈴夏が好き!明るい鈴夏を攻略出来るのを楽しみにしてた!!…という方にはかなりウケが悪そうだなとは思いましたが「過去のとある出来事によって疎遠になってしまった兄妹」みたいな距離感がとても好きなので話の流れは大変好みでした。
そういう事情がある上でのあの大人しい性格ですし…あと個人的に大人しい方の性格が好みだったので(笑)
星を見続けた事も、ネジをそれぞれで隠した事も、お互いが一緒に居たいからというたった一つの事を起点にしているのが良いな―と。
部活が無くなろうが、ネジが無くなろうが、そんな事はオマケもオマケで健次と鈴夏はただ一緒に居たかった…という強い気持ちが伝わって来て。
そしてたった一つのその気持ちだけを打ち明けなかった事ですれ違いにすれ違いを重ねてゲーム本編までギクシャクしていた…というのが…二人にとってはギクシャクした空気は大変辛く苦しく重大な事ですが改めて俯瞰してみるともどかしさと同時にニヤニヤしてしまいます。
「二人とも同じ気持ちなのに…ままならないな…でも心の奥底の気持ちは同じくらい大好きなんだよなー」みたいなそんな気持ち。
鈴夏が「私も嘘つき」「隠し事」とか言っていたので「望遠鏡の事で別の嘘を吐いている」という予想は出来ていたのですが、それとは別に「ひょっとして兄妹じゃ居られない、一緒にはもう暮らせないような何かがあるのか…?」という方の予想もしてしまい。
コチラは大外れで良かったです…良かった…七海ルートラストでかなりほのぼのからのシリアスで心理的にダメージを受けたので鈴夏ルートで味合わなくて良かった…
そっちの予想でドキドキしていたので鈴夏の「自分もネジを隠していた」という嘘が本当に可愛らしい嘘で…(本人からしたらずっと抱えていた苦痛を伴う嘘ではありますが…)
でも傍から見れば可愛らしくても本人からしたら他ルートでの柔道をやって明るくて…そういう可能性が消えてしまう程に人格形成に大いに影響を与えた出来事で。
子供の頃のトラウマって大人になっても引きずるし、子供を積み重ねる事で大人になるのだから、子供時代を消す事は出来ないのだな…としみじみ感じました。
最終的にはその子供時代のすれ違いを修正出来て、自転車のパンクの嘘を吐き合い兄妹のまま、大事な想い出を抱えたまま深い関係に発展出来たのでとても良かったです。
個人的に兄妹だから付き合えない…みたいな展開にならずに良かったです、安心しました。
話自体は良かったのですが、ちょっと気になったのが公共物である料金を支払う望遠鏡を料金を支払わず物理攻撃で見えるようにした部分は気になりました。
子供時代はまぁ子供のイタズラだと納得出来ますが、流石に高校生になってからはお金を払って使いましょうよ…と。
公共物破壊が良い話の中で悪意無く当然の事のように描かれるのが苦手なのでそこだけ本当に引っかかりました。
おまけは再び主人公がエロ洋服を買って…オマケで何回買うんだよ(笑)
鈴夏は性格が2パターンあるのでおまけを2周すると明るい性格でのエロも見れるのですが…鈴夏との強く繋がる関係は過去の出来事とそれによって大人しくなった性格ありきだと思うので、明るいバージョンの鈴夏とのエロは大人しい性格の鈴夏よりかは感情移入しなかったです。
あとおまけでもエロ開始の構図が本編と同じだったのが残念。
まぁあくまでもおまけなので、「2パターンあってお得だね!」くらいのノリで見ていました。


石和多恵 ルート』
まきいづみさんはほんっっっっっとにズルい。
まきいづみさんの声色だけでお腹いっぱいになれます。
他の3人と違い幼い日に一度会っただけで小さい頃からの関係を構築していない少女。
いつも大人っぽさを纏って一人で頑張って。
でも、本当は、子供のまま時が止まっていて幼い頃、父親に言われたまま良い子であり続けて父親の優しさを求めていた少女。
他の3人が主人公と共に時を重ねてきた中で先輩は一人だけ時が止まっていたという対比が良いですね、幼い頃の約束に縛られ続けているお話、好きです。
他3人と違いハッキリと告白があり付き合うという事が強調されているのも幼馴染ではない唯一の攻略キャラらしく良かったです。
途中までは幼馴染補正が無い分、他のキャラより見劣りするかなーとか思っていましたが、父を求め続けた過去と心は子供のままだったという真実、そしてラストの一度別れて友人の時の様に手を打ち合って…今までの「付き合う」は確かに何か形が欲しかった物だけれども本当はもう主人公の事が心から好きで諦められない存在になっていて、自分の気持ちと子供の自分に決別し、振り返り今度は自分から思いを告げるラストは…最高でした。
一瞬「え!?別離END」と焦りましたが本当の気持ちに気付いて良かったです(別離ENDは別離ENDでまた好きですが)。
最初に付き合った時の告白があまり感情の起伏も無く、スルーっと付き合ったようにも見えたのでラストで情緒豊かに告白し再び付き合う形で締め括られたのでとても安心しました…やっと本当に大事な人になったんだな、と。
最後の先輩のモノローグはもう…まきいづみさん最高ですね。
演技力素晴らしいです、先輩のモノローグを抜群の演技で入ったからこそ最後一気に突かれました。
歌唱曲「ラムネ」は七海の曲だとは思っているのですが先輩ルートラストでインストで入るのもまた特別感あります。
七海がずっと一緒に居て側に居るのが当たり前のヒロインなら、先輩はこれから関係を構築していくヒロインなんだなと。
今までジャージ姿か私服しか無かった先輩がラスト制服で主人公と一緒に歩く姿はプレミアム感と同時に、先輩が隣に居るのが"日常"になったのだとも感じて幸せを噛み締めました。
あぁ、だから今まで制服姿は無かったんだなーと。
先輩ルートをラストにプレイしましたが、他の3ヒロインとはまた違う時間から始まるヒロインとして最後にプレイして良かったなと思いました。
おまけでは主人公が唯一エロ衣装を通販してなかったり。
でもブルマ良いよね、分かる。



おまけも相変わらず小ネタが多くて楽しかったです。
ってか親父が主役なのか…まさかの七海母とのエロ有りという…
そして進藤さんまた出たけど「みずいろ」未プレイですいません。
おまけの「野望」はなんなんだコレは…なんなんだ…というレベルで意味不明で好きでした。
唯一の男性ボイス有りがコレとか(笑)
おまけの人形は…スタッフさん制作ですか?可愛いです。
濃い友人キャラはウケは悪そうだなと思いつつ、端野のひかり好き好き大好きーも個人的には好きだったり。
端野とひかりのコンビ好きです。


話の起伏は4ヒロインとも少な目なので、大きく物語が動くタイプが好みな方には不向きかもしれませんが、ずっと頭を使うタイプの作品に触れてきたので凄く穏やかな気持ちでプレイする事が出来ました、ねこねこソフト…他にも触れる予定ですが向き不向きはある中でやっぱり高クオリティだなと思います。


最後に、佐倉さんどうして攻略出来ないんですか!!
え…移植版だとヒロイン…?なるほど…
いや、でも「エピローグ」で引っ越した先、向かいの窓辺に居る男性にラムネを渡すシーンで「彼女の"ラムネ"も別の場所で始まる…」という演出が良いなーとも思ってるので、攻略出来るようになったらなったで複雑な気持ちもあります。
でもいつかMANYOさんが関わられたPSの作品にも触れたいのでその時に触れるかもです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 ラムネ ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/r/lamune.html