【痕 ～きずあと～ リニューアル】感想

【男性向け18禁】

なんとなくLeafのノベルゲーム作品を最初からプレイしたくなったので購入part12。

2002年07月26日発売
『Leaf』※リンク先公式HP(18禁)
【痕 ～きずあと～ リニューアル】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。

『痕 ～きずあと～』(※リンク先感想)の1996年版には既に触れている上、触れたのが一年以内なので前回の感想ほど目新しい感想は書けませんが、システムはディスクレス起動は不可、しかし7でインストール&起動出来る上、音楽も今までのLeafでは初めて7の通常プレイでループしたので良かったです。
操作性は当然の如く1996年版と比べるとすこぶる良くなっていました。
1996年版はバグが有り、パッチを当てないと音楽が鳴らず、パッチに気付かないままプレイしたので無音プレイ状態で…
音楽があると臨場感が違い、音楽の力って偉大だなとつくづく思いました。

物語に関しては特に目新しい所は無く…書体の変更が出来ず慣れないと読みにくいと感じた所と、エロシーンが長くなっていたりエロシーンの追加があったと感じたくらいかな？
特に梓ルートはラストのお清めエッチ数行で終わりがちゃんとエロシーン追加がされてて良かったです…まぁ地の文無しの会話でのみ進むエロだったので若干手抜き感が否めませんが…
あと、ソフ倫の関係上、千鶴以外のヒロインの年齢が曖昧になっていたりしたのが時代を感じて面白かったです。
旧版では高校生とか中学生とか普通に書いてあったなーと。

でも、一番の変化はやっぱり絵だと思います。
背景は写真加工っぽい背景からイラストに、そして絵は同じ原画家の方でフルリメイクされていました。
同じ原画家さんとは思えないくらい…良く言えば時代に順応した、悪く言えば個性が減ってしまった絵になった感じです。
個人的には…旧版の絵が勢いがあって好きかも、万人受けはこちらのリニューアル版だとは思いますが。
特に「あなたを、殺します」の部分の威圧感は旧版が圧倒的に感じました。
背景も、リニューアル版もとても綺麗ですが和風伝奇の中のホラー要素を考えると旧版のあの少しおどろおどろしい背景の空気は雰囲気に合っていて良かったな―と思ったり。
一応クリア後に旧版の背景でプレイも可能なのでホラーの雰囲気重視の方は旧版がお好きかもしれないです。
クリア後特典の旧版でのプレイでも絵だけはリニューアル版の絵なのでオマケ版は若干絵と背景が噛み合ってないようにも見えて…旧版から触れたのもあり、あの背景とあのイラストは絶妙にマッチしていたのだなと感じました。

物語の感想自体は旧版と同じ感想になるのですが、追加のおまけがあったのでそちらの感想だけ書こうと思います。

『おまけ ルート』
「お約束劇場1 柏木家の食卓。」は旧版のおまけでも有り。
「お約束劇場2 柏木家の夜。」はFD『さおりんといっしょ!!』(※リンク先感想)にも収録されていた短編のリニューアル版になります。
「過去」「お約束劇場3 続・柏木家の食卓。」「カウンセラー耕一。」はゲームでは完全オリジナルだと思います。
「お約束劇場3 続・柏木家の食卓。」は千鶴さん無双、「カウンセラー耕一。」は耕一の将来を4姉妹が心配するお話…と4姉妹とのドタバタ劇でしたが、「過去」はかなり鬼の事と綿密に関わっており。
特に過去、幼少期に遊んだ際の事件の補完にもなっていて良かったと思います。
…若干、鬼を作った存在が会話をする事により人間味が溢れてしまったので、そういう存在を「不思議な存在」としたままが良い人には不評かもですが…個人的には「神との意思疎通」みたいなのは有りです。

旧版プレイが一年以内で本筋の物語で大きな追加要素も無く声も無い以上、どうしても物語で目新しい感想は浮かばないのですが、ちゃんと今回は音楽有りで更にちゃんと音楽がループする上でプレイできたのは良かったです(笑)。
あ、でも全クリ後の「ぱんぱかぱ～ん」が無くなったのが残念…旧版のコスプレおまけ絵好きでした。
「痕 ～きずあと～」は更に2009年にもリニューアルされているのでそちらもいつか触れたいと思います。

※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
　参考攻略サイト様：愚者の館（アーカイブ） 様
【http://sagaoz.net/foolmaker/】
　痕 ～きずあと～ ページ
【http://sagaoz.net/foolmaker/game/k/kizuato2.html】