ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【魔法はあめいろ?】感想

【男性向け18禁】



2004年12月03日発売
Sirius(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
魔法はあめいろ?】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








商業にも沢山触れたく、特に萌え系は自主的に触れて行かないとやらないだろうな…と。
シナリオライター別に面白そうなのを追って行こうと思い購入。
今回はイチャラブに定評があるらしい保住圭さんの初単独作らしい「魔法はあめいろ?」に。
プレイ時間は約14時間くらい。


まずはシステム面、ディスクレス起動可能、有り難い。
7でも難なく動きました、有り難い。
普通にプレイする分には影響はありませんが、一応修正パッチがあります。
公式のリンクが消えてるので公式からは落とせないかもしれませんが、「メガストア2005年7月号」に「アイキャッチを飛ばせるようになる修正ファイルと音声修正ファイル」、「テックジャイアンブリリアント2004年下半期」に「不具合のあるCGデータの修正ファイル」があります。
アイキャッチは…飛ばせるようになってた方がかなりプレイが楽です。
マウスカーソルが選択肢で自動で動くのは使い辛さがありました。


シナリオは…なんだろう…個人的にとても読みにくかったです。
文章が合わなかったのか何なのか…
文章も単純に目が滑るというか、主人公が歴史教師だからか歴史的な例えが多すぎると感じたり、ことわざの例えも多すぎると感じたり。
一文一文が妙に長いので、ノベルゲームとしてはサクサクと読めなかった印象。
単独作で初作品なので、仕方ないのかな?とも思いますが。
あと、単純にヒロインのひよこのテンションが合わなかったり。
色々とありますが、多分一番合わなかったのは主人公の性格というか…登場人物達の気質な気がします。
全員、人の気持ちを考えて思慮深そうに見えて実際は軽率で全く相手の気持を考えてないというか…
「いや、そこでそれを言ったら怒るでしょう…」という箇所が多々あり、そういうシーンが何度か続き、「人の気持ちを考える良い子ちゃん達の集まり…に見えて実際はそんな事無いな?」と感じるようになりました。
恋愛的にも主人公に対して可もなく不可もなくだったら良かったのですが、可もなく、しかし不可は有りな感じで主人公に魅力をあまり感じませんでした…特に環ルートの恋のきっかけは酷すぎる…
眼鏡童貞主人公という部分は大変好みなのですが、20才半ばの大人らしさというのが殆ど無く、少年がそのまま大人になっただけで…
「女性経験無くても20代半ばにもなればそこは分かるでしょう…」という部分が分かっておらず、その上でモテるので見ててモヤモヤしました。
能力に惹かれ合うは良いんだけどさぁ…能力に惹かれてもこの主人公じゃ愛想つかさない?みたいな。
とりあえずモテモテ物で主人公が受け付けなかったので、かなり全体的に厳しかったです。


それ故に共通ルートはかなり辛かったのですが…個別ルートに入った時…というかエロシーンは大変読みやすく。
エロシーンの表現は中々に良いなーと思いました。
読んでて飽きないというか…キャラに感情移入してなくてもテンションが上がったので、エロシーンは凄く良かったです。
純愛物にしては濃いエロが多いですし…うん、良かったです。


音楽はBGMは普通、印象に残ってる曲はあまり無し。
ただ、主題歌の「Do you know the magic ?」はI'veなのもあり、ド有名なのもあり、存じ上げていました。
少女病のアレンジも持ってます。
テンションが上がる大変いい曲だと思います!
声は…2004年の中の中くらい。
収録環境に00年代前半らしさを感じました。



プレイ順は
ひよこ→環→花苗→恵美→全員
の順で攻略


『甘宮ひよこ ルート』
「魔法を追い求める」
テンションが!テンションが合わない!!
マシンガントーク系ヒロインは合う合わないがハッキリと分かれるのですが…今回合わないタイプで困りました。
声優さんの演技は凄かったですが。
場を明るくしよう!頑張ろう!となってマシンガントーク…加速をしてしまう…というのは気持ち的に分かり、良かったのですが、そのマシンガントークが尽く滑ってた印象、新人芸人かな?
なので、ひよこ個人のルートよりも他ルートで落ち着いてたひよこの方が好みだったりします。
そして本人のルートではまさかの「中に出して貰えれば魔法が移るのかな?」発言。
そりゃあよ、そんな事言われたら先生ショックに決まってるだろ!!
「場を何とかしようと~」って…いくらテンパってても考えても分かるような事が出来ない辺りに「なんだこのヒロイン…」でした。
コレがそういう軽率系というか、狙っててそういうヒロインなら"良い性格"してるヒロインで全然良いのですが、良い子ヒロインとして描かれているのでなんとも…
最後はひよこが何かの魔法を手に入れるのか…!?と思いきやそうでも無かった所が個人的に少し残念でした。
「彼女の明るさが魔法なんだよ☆」もまぁ良いのですが…彼女も魔法、使ってほしかったなと。


『久我環 ルート』
「魔法に恋い焦がれる」
ひよこルートがひよこに対して軽率だと感じるなら、コチラは主人公に対して物凄く軽率さを感じたルートでした。
「中和が出来る彼女は運命の人なんだ!!」……それを言ったらよ…能力者全員が環に対して運命の人じゃないですか。
まぁ一目惚れってそんなもんだとは思う中で、こう…能力が前提にあるというか…
そりゃあずっと温い物しか触れられなかったら熱さや冷たさに感動するのも分かりますが。
でも惹かれて、抱いて、「中和出来る環ちゃんは運命の人なんだ!」ってのはどうなのよ?
周りから怒られますが、そりゃあ怒るよ…と…
20代前半にしてはあんまりにも…あんまりにも人の心を考えて無さ過ぎる…
そういう意味では上記のひよこルートと言い、ひよこと良いカップルな気はします。
全体的に環が優しいから良い方法に落ち着くけどさ、コレ、本当に環が優しいからなんとかなっただけだからな主人公!!
主人公がどうにも合わず、都合が良すぎて若干辛かったです。
環自身はヒロインの中では好きな方、あと、声質は一番好きです。


『菊菱花苗 ルート』
「魔法を忌み嫌う」
一番纏まってたような気がするルートでした。
能力が大きく関わってくるのはこのルートくらいかも。
良い事ばかりではない能力の負の部分が描かれていたと思います。
上記2ルートよりも軽率な発言や行動が無かったのでストレスはかなり少なくプレイ出来ました。
タイトルを一番回収してたのはこのルートな気がしますし…なんだかんだ一番好きなルートです。
ただ、花苗の声があまりにもボソボソなので若干耳を澄まさないと辛かったのは残念でした。


『恵美 ルート』
完全にオマケというか…上記3人のルートから外れると行くようなルート。
能力全く関係無く、恵美先生の下剋上物語になります。
能力と何か実は関係が…とか思ってたら全く違いました。
でも、所々裏がありそうだなと思っていましたが…ある意味で分かりやすい人だ(笑)
裏表があったり、ヒロインの中で唯一非処女っぽかったり…好き嫌い分かれそうですが、個人的には好きです。
裏表もけっこう可愛らしい方で。
オマケで短い人ですが、中々にキャラの濃い人でした。


『全員 ルート』
なんだろう…こちらもオマケでありながらも一番正史ルートな気がします。
なんだかんだ3人揃ってる方が彼女達らしいというか…
イザコザや軽率な行動も特に無く、キャッキャウフフしてた気がします。
上記3人攻略後にはなりますが、一番無難なルートだったと思います。
良いじゃない、4人でハーレムしあって歩んで行こうよ。



全体的にこう…恋愛に興味があるけれども今まで男っ気の無かった少女達の近くに主人公が現れて…みたいな流れで、「あんまり主人公である必要性が無くない?」と感じた事と、主人公が全力で少女達の為に頑張る!!みたいな展開もあまり無い為に、恋愛物としては一目惚れ物として有りですが、関係性萌え派としてはノリ切れない所がありました。
あと単純に好みのキャラが居なかった、コレはキャラゲーでキャラ厨として大変辛かったです。


保住圭さんの単独作にゆっくりと触れて行こうと思うのですが、今後文体などがどうなっていくのかが楽しみです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 魔法はあめいろ? ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/m/mahoame.html