ひっそりと群生

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【隷妃双奏】感想

【男性向け18禁】



2006年01月15日発売
雨傘日傘事務所』様 ※リンク先公式HP(18禁)
隷妃双奏】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








隷妃と隷姫、姉妹姫の陵辱と恥辱と屈辱と蹂躙の日々。
そして、息子の、あの日々の雪辱を果たす物語。



『ある日を境に虜囚となった姉妹姫。
 皇の妃として召された姉は『隷妃』の名を冠せられ、
 一方で、闘技場の奴隷となった妹は『隷姫』と呼ばれました。
 極限の恥辱にその身を晒しながら生きながらえる、隷妃姫の日々。
 その先に、二人の隷妃姫が見た景色は。

 本作は、虜囚となった姉妹姫に強いられる恥辱の日々を描いたノベルゲームです。
 敵国に囚われた二人の隷妃姫が
 強いられた境遇のなか、それぞれに堕ちてゆく軌跡を、
 前作『エリュズニールの騎士』の面々の現在とあわせて余すところ無く描きました。
 緊縛、口淫、搾乳調教から、闘技場での公開輪姦など、
 数多くのハードなHシーンを盛り込んでいます。
 HシーンでのイベントCG枚数は41枚、
 肢体の全てを開発されてゆく隷妃姫の痴態と美麗CG、
 また、あいかわらずなエリュズニールの面々のまったりをお楽しみください。』
(公式より引用)



雨傘日傘事務所作品のノベルゲーム8作目である「隷妃双奏」をプレイ。
サークル様の作品は間に「神風剣士ロゼッタ3 ~屍都の舞姫~」が入りますが「ロゼッタ」が特殊なシリーズ付けなので他作を先に。
こちらは再プレイになります。
プレイ時間は約4時間くらい。
分岐は最後に一箇所有り+2つのEDクリア後に今までの選択肢の手前で1つ選択肢が追加されます。


読み方は「れいきそうそう」で良いのかな?
exeデータが「reki」になっているので「れいき」で良いはず。
雨傘日傘さんの作品の「午前零時の讃美歌」「隷妃双奏」の2作はプレイ済みで、「午前零時の讃美歌」は当時でも付いて行けたのですが「隷妃双奏」は若干人物相関図が分かっていない所があり。
連続で昔から雨傘日傘さんの作品を辿ると凄く理解が深まりました!
今作は「エリュズニールの騎士」をプレイしていないと人物相関図理解が若干厳しいタイプだ…
なので「エリュズニールの騎士」はプレイ推奨です。
世界観的に「ラミエルパークのエルフ」をプレイしているとダークエルフ関係のお話でニヤリと出来る部分がありました。


ラミエルパークのエルフ」「2年3組の魔女」「白夜十六」「エリュズニールの騎士」「雪神一雫」「午前零時の讃美歌」と連続でプレイして来ましたが、本作、最初から辿った中で多分一番エロ方面でハードだった気がします…
確かに他作品でも確実にハードですが、他作品は居場所を得る為だったり、売られたり、脅されたり、戦闘で負けたりして陵辱調教を受けるシチュエーションが多く、個人的な事情でハードなプレイが展開されました(本人がドMだったりしてハードになった場合もありますね…小夜子さん…)。
しかし今回は国が負け、その勝利の証として姉妹姫が陵辱調教されるという…個人的な肉体恥辱だけでなく、国や民が背景にある上での見世物としての恥辱で…背負っている物を含めて精神的な面でのハードさが凄まじかったです。
…美しく高貴な物が汚される姿は大変そそるものですね……


「エリュズニールの騎士」のその後の喫茶店物語と、そしてリザリアの過去を描きながら進む本作。
作中ほぼ陵辱でエロ8、9割くらいの比率で進みながらも最後にはしっかりと熱い展開とラブラブエッチをぶつけてくる本作。
いつもの雨傘日傘!を貫きながらもいつも以上にハードさとそして熱い戦闘シーンにまみれた一作でした。



『システム、演出』
吉里吉里製。
プレイ中不便に思う箇所は無し。
「午前零時の讃美歌」辺りから立ち絵が驚くくらい動きます。
最後の戦闘シーンもですがどんどん戦闘にも磨きがかかっていて…
「午前零時の讃美歌」でもっと戦闘シーンを見たい!と思ったので今作後半の戦闘は大変滾りました。


『音楽』
今回からなんだろう…midiっぽい曲では無くなった印象。
2006年、確かにフリゲなどで大容量も受け付けるようになり、midiからmp3に変わっていった時代ですね。
曲のバリエーションが豊かになっていて、音圧が増した気がしました、時代の流れを感じます。
後半戦闘でのBGMや呪文詠唱返しでの良い意味で耳障りな音が大変シーンに合っていて最高でした。


『絵』
目パチやクリック単位の表情変化や胸元でアップになった立ち絵で可愛らしく変わる表情のキャラクター達。
茶店パートはキャラクターが全員並ぶとそれはもう壮観で…
姫パートも立ち絵表示は少ないながらも序盤のコロコロと表情が変わる姫姉妹が大変可愛らしかったです。
…まぁその分後半がとてもハードなのですが。
絵的には表現されませんでしたが、もっと小スカや大スカ、入れられた精液をどばどば吐き出す描写も見たかったなーとは思いました。
まぁあまり絵面が濃すぎると更に人を選ぶと思うのでこれくらいが丁度良いのだろうとは思います。
絵的にこれは!と思ったのは乳首貫通と触手貫通ですね…最高でした。
常に精液にまみれたエミリアは非常にエロかったです。
しかし…「午前零時の讃美歌」辺りから本当に男性キャラがお上手になられました、男キャラクターも映えてとても良かったです。


『物語』
全体的に見ると今は亡き国のニフルヘイムの事と更に昔に亡国になったイースティンの事が主軸になっていたと思います。
エロも確かに間違いなく濃いのですが、途中年表が入ったり、「十三皇」や「十騎士」などの設定が見えたり。
大きな設定がある内の一端が見えるみたいなタイプが好きな人にはたまらないと思います。
間違いなく設定厨歓喜かと…「十騎士」の六位であるディアブロやディールから語られる「十騎士」、カラスのクーデターなどなど。
今後この大陸シリーズで出てきそうな方々が垣間見えて、今後の作品が凄く楽しみになりました。
戦闘シーンは相変わらず圧巻で…
ディールが「壊れている」部分が喫茶店では全く分からなかったのですが、今回の戦闘でしっかりと非凡性が描写されていました。
戦闘になった瞬間に一変する雰囲気がたまりません…ガルムも言っていましたがギャップが凄すぎます。
「戦って勝てる時が来たから戦いに来た」そんなディールの母と過去を踏みにじった存在への反撃がたまらなかったです。


『好みのポイント』
いや…あの…自分、乳首ピアス教なんですよ…
常に乳首ピアス付けられている上に、そのピアスには戦勝国の紋章がぶら下がっているエミリア…最高にエロくないですか??
雨傘日傘さんは乳首ピアスが多いのでビジュアル面でも毎回見てて楽しかったのですが、今回は常にエミリアが乳首ピアスで。
様々な恥辱シーンで乳首ピアスが揺れていて大変そそられました!
あと、精液しか食べさせて貰えないプレイも大好きで、陵辱リョナの中で吐いた際に精液しか出すものが無くなるというシーンも大変好きで。
ハード寄りのシチュが尽く性癖にぶっ刺さりました…よくここまでバリエーション豊かなハードプレイを思いつくものだと、その引き出しの多さに感服致します。
こういうハードなシチュが読む人を選ぶとは思いますが、作者様が性癖に従順で突き詰めまくったシチュ大好きなので、本能の赴くままに表現されていて非常に読んでて楽しかったのです!
作品からパッションを感じて…毎回素晴らしいです!!





以下ネタバレ含めての感想です





ガラントー!てめー!!このやろー!!!
いや、「エリュズニールの騎士」でリザリアが攫われた後の境遇を考えればガラントがロクでもない奴だというのは分かっていたんですよ。
分かっていたんですが…まさかここまでとは…
エミリアへの数々の陵辱…性癖にはぶっ刺さるけど、人道で見ると腸煮えくり返る部分はあります。
リザリアとエミリアが可哀相で可哀相で…性癖にはぶっ刺さるけど。
「エリュズニールの騎士」でリザリアが不憫だ…なんて可哀想なお人なんだ…と思ってたけどまさかそれ以上がいらっしゃるとは思わないじゃないですか!
リザリアも可哀相なんだけど、エミリアの救われなさが…もう…
エミリアの境遇を考えるとリザリアはまだマシな方だったのだなと思ってしまいました、いや、マシって思ってはいけないのですがエミリアがあまりにも悲惨で悲惨で。
王に嫁いだ側のリザリアは優遇されて居たのだな…と。
数々の調教もですが、調教して感じていく身体になって隊に居た好きな人の事を思って「あの人にこんな自分の浅ましさを知られなくて良かった…」となる心情に「うぅ…」と胸が苦しくなりました。
でも、同時にその心情が大変性癖でした…
苦しさと性癖を同時に抉ってくる…雨傘日傘さん、なんて恐ろしい所なんだ…


リザリアは喫茶店パートではニコニコ、あらあらうふふしているのでそういう負の方面を全く見せませんが、ガラントからの国を失った時の調教と攫われた後の調教を考えると…とんでもなく過酷な人生だなと思います。
それでも彼女が笑っていられるのは、エミリアの事を考えると不幸な振る舞いは出来ないのだろうと思うのと(というか彼女も自分がエミリアよりも優遇されていた事は自覚していそう…)、やっぱり一番はティタがディールと幸せそうにしているからなんだろうなーと…母は強しですね、リザリア様お強い方だ。
エミリアは…うん…最後の最後までディアブロに貶められた人生だったのだろうけど、ディールが生きている事や最後にディールがディアブロを倒した事を考えると救いはあったような気はします。
個人的に彼女の遺体が見つかるルートが好きです、死を直接見る事になるけど、それがある種の救いになってる気がします。
見つかる方がティタEDですし…うん、しっくり来るかな。
まぁガルムが死体を消すEDも嫌いじゃないですが…やっぱりちゃんと確認出来る方が個人的に好きだなーと思います。
まぁエミリアが自分の死体を息子に見られたいか見られたくないかが分からない以上、どちらが正しいとも言えないのですが。
(しかし、雨傘日傘さん作品で明確に「死」で締め括られたメインキャラ始めてかもですね…過去に登場するキャラが悲惨な最後はありましたが…「死」で終わったエミリア、あまり雨傘日傘さんで居ないタイプな分辛いなーとは思います。)


ガラントとかディアブロとか胸くそ野郎の胸くそポイントが非常に高いのですが、ガラントのリザリアが懐妊した瞬間に優しく扱っていく姿やティタが生まれる際には落ち着かなくウロウロしていた所など、胸くそ野郎なんだけど妙に萌えキャラなのもまたズルいなーと思ったり。
間違いなくクソ野郎なんですけどね…なんだろう、ギャップ萌えでしょうか?
攫われた後のあの突き放すような調教も形を変えれば嫉妬と見えなくも…ない…?
ガラントのクソ野郎に萌えたく無いんですが…萌える所が悔しいなぁ…
ディアブロも生物生成(キメラ)研究者であるように、倫理観ナッシングな所がとてもサイコめいていて。
自分の肉体も改造しているという部分が異常性を高めていました。
…というかアレですね、ディアブロ、仮面の見た目といいアニメ化もした直訳すると「深淵で作られた」某漫画のボ◯ボ◯ド卿を彷彿させるというか…時代が早すぎたボ◯ボ◯ド卿みたいな…圧倒的にコチラが早いので元ネタか?と思ったくらいでした。
倫理観バグってる人体実験する仮面の男とか…今の時代でようやく流行ってるのに時代が早いなーと思ったり、先取り感が凄いです。


今回もエロが8割9割、しかもほぼ陵辱で濃いシチュエーションがずっと続きながらも最後には圧倒的な戦闘シーンを見せ少年漫画のように熱くさせられました…陵辱と戦闘で温度差が激しいですが、全く違和感のなく進むので本当に凄いです。
エミリアは…本当に最後の最後まで悲しい境遇なのですが、ディールとティタが結ばれて、リザリアとの昔の約束のように「自分達の子供が結ばれる」という願いが叶う部分だけは本当にエミリアの救いだと思っています、そこにガルムも入りますが。
ディールの年数では長いとは言えないですが間違いなく長い人生の中のしこりであったディアブロを倒し、過去に決着を着けた良いラストでした。
今後も過去が語られる事はありそうですが、現代ではエリュズニールの面々が明るく楽しく喫茶店でワイワイやっていけるのを願います。
(…とは言っても色々と巻き込まれそうなメンツなので今後も波乱万丈そうではありますが。)



※追記
コメントを頂き追加EDをプレイしました。
エミリアの生還が一つでもあってとても嬉しかったです。
リザリアとの肉体共有による生還で、都合良く「エミリアが一人の人間として生還する!」とならない部分が好きでした。
ガルムは完璧な方ですが、肉体を用意出来る程の完璧さは無いのですね…なるほど。
現代の喫茶店の面々はハチャメチャワイワイガヤガヤで楽しく皆で居て欲しいので、エミリアも居る喫茶店が正史だと良いなと思いました。