ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【相思相愛ロリータ】感想

【男性向け18禁】



2014年12月30日発売
夜のひつじ』様 ※リンク先公式HP(18禁)
相思相愛ロリータ】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








世間の常識に背いても、倫理観に背いても、愛は、何よりも、勝る。



『少女は甘くておいしくていいにおいがする。

 無邪気に抱かれているだけの、 世界で一番いたいけな誘惑。

 がまんなんてしなくていい、 だってあなたと少女は相思相愛。

 精液もさびしさもぜんぶ受け止めてもらって―

 だめなおとなに、なりましょう。』
(公式より引用)



夜のひつじさん作品11作品目プレイ。
こちらは再プレイになります。
プレイ時間はゆっくり読んで約4時間くらい。
前編約2時間30分くらい、後編約1時間20分くらい、エピローグ10分くらい。
分岐無し。


夜のひつじさん作品数ある中で恐らく夜のひつじさんの知名度を一気に引き上げた作品だと思います。
間違いなく今までの夜のひつじ作品の集大成であり、とにかくライト系夜のひつじの全てが詰まっていると言っても過言では無いかと。
クリックする度に、秒単位で突き刺さる文章を突きつけて来るのは流石の一言。
4時間くらいの短い作品ながらもプレイ中は永遠の時間を感じる程に満たされて…「二人の世界」に時が止まったかのように囚われていました。


夜のひつじさんの作品は基本「寂しい二人が出会う」というのが多いのですが、今作はそれを文章でしっかりと表現し極めた作品だと思います。
同じ深さの寂しさを持った二人が出会う。
ロリコンゲー…で確かにジャンルは間違い無いのですが、どちらかと言えばロリコンになってしまうゲーム。
いや、むしろ、まこコンゲー。
プレイ後確実にまこちゃんコンプレックスに陥り、彼女の包容を探す事でしょう…
数々のプレイヤー様が「まこちゃん!」と叫びながら沈んで行くのを目撃しました。
ED後、現実に帰還した後もまこちゃんを追い求め「だめなおとな」を突きつけられる恐ろしいゲームでした。



『システム、演出』
吉里吉里製。
最早書くことはありません、完璧です。
後編に入る際にタイトル画面の曲がそのまま流れるのがグッと来ました。


『音楽』
ロリータシリーズサントラである「little little little」は購入させて頂きました!
全曲ピアノが中心になっていてそれはもう最高なのですが、タイトル曲の「ぼくらの性」はこれだけでご飯おかわりできます。
タイトル画面でずっと放置してました。
まこちゃん役の紫乃小文さんは「幼馴染と十年、夏」からかなりの頻度で出演されていらっしゃり。
枝梨の大人しくも溌剌とした現実に居そうな感じも、フェルナンダの落ち着いた声色も、奈々那のハイテンションも演じられた上でまこちゃんの消えそうな儚そうな…けれど包容力に溢れた掠れた声色もされて演技力の高さにうなりました。
個人的にはまこちゃんの演技が大変好みで、この演技で落とされた方が多いと思いますが、どのキャラクターも大変お上手で素晴らしい方だと思いました。


『絵』
絵は今回から参加で今後何度も参加されるぴよ寺むちゃさん。
ぷにっぷにの絵柄が大変愛らしいです…!
立ち絵、CG、体位、どれも違和感無く、素晴らしい美しさでした。
背景も地味に凝っていて、巨大ティディベアのリーベ君が反映された時には少し笑ってしまいました。
夜のひつじさんはこの辺りから必ずと言っていいほど純愛で腹ボテ+断面図を入れられてますね…
性癖に従順にシフトしていって大変良いと思います。


『物語』
今作は成人男性と二次成長期前の少女が出会い、恋をし、肉体を繋げる作品。
全体を見渡すとそれ以上でもそれ以下でも無いのでしょう。
けれど、間違い無くそれ以上の言葉が、文章が、想いが、この作品には詰まっています。
愛し合う二人は、とても美しい。
子供と世間から認識される彼女と恋をしていくのはそれはもう難しい事で。
二次性徴すらも迎えていない彼女との恋は…きっと後ろ指を刺されるでしょうし世間様の常識や倫理観という物に背を向けて生きていく事になる。
まるで甘くとろけて居心地の良い、けれどひそかに毒性のある沼の中に居続けるような。
でも、毒の中にある物質には普通の何倍もの旨味があるので、きっとそこは甘美なのでしょう…
例え世間から見れば毒性があって良くない物に見えても、二人が幸せなら間違いは無いのです。


『好みのポイント』
ヒロインのまこちゃんの包容力が素敵なのも分かりますが、主人公のおかくんの考え方もまた素敵でした。
まこちゃんに癒やされるゲームでありながらも、おかくん×まこちゃんの絶対に揺るぎないカプゲーだったので、カプ厨として最高で悶え苦しんでいました。





以下ネタバレ含めての感想です





夜のひつじさん作品はプレイしている時にはそれはもう幸せな気持ちなのですが、いざ終わってこの感想を書くぞ!という段階になると若干心が折れます。
だって、本編の日本語が美し過ぎて、何を食べたらそんな文章を綴れるんだろう?となるほどに素晴らしすぎて…
それでも自分の思った事をどこかに何らかの形で残しておきたいのでネットの片隅に置いておきます。
本当に、18禁さえ大丈夫なら全人類に読んで欲しいくらいの作品ばかりです、というか全人類プレイして下さいお願いします。


今作はロリコンゲーというジャンルでは一応ありますが、まこちゃんとおかくんの運命の出会いで引き寄せられた二人のお話でした。
おかくんはまこちゃんがまこちゃんであったのなら惹かれたと思いますし、まこちゃんはおかくんがおかくんであったのなら惹かれたと思います。
「この人ならどんな人であってもきっと結ばれた」系の関係に弱い自分としてはそりゃあこの二人が好きになるよね!!と強く納得しました。
カプ厨大歓喜ゲーでもあります、最高。
まこちゃんがまこちゃんであるから惹かれた部分もありながらも、まこちゃんの年齢がこの年齢だったからおかくんが惹かれた、信じられた部分も間違いなくあって。
「好き」という言葉は作中でもありますが、まこちゃんの年齢だったからこその言霊の強さがあり、まこちゃんの何も知らないような、けれども全てを知っているような、そして知っているけれども大人のズルい試し方は決してしない、そういう部分に惹かれて行くので、二人は二人だから結ばれたのと同時に、出会うべき時期に出会ったという…時と場合もしっかりと揃ったまさに運命の二人でした。
その「時と場合が揃った」部分が見事にロリコンゲーとして存在していて…
おかくんとまこちゃんだから結ばれた事とまこちゃんが今の年齢だからおかくんが受け入れたという事が見事に噛み合って絶妙なバランスで成り立っているんですよ!
これがロリコンゲーでありながらもただのロリコンゲーに収まらなかったなーと思う部分で…いやぁ、お見事!


二次性徴期前の、初潮前の少女を抱くという部分も、またしっかりと理由付けというか…強く象徴されていて。
生理前だから、貴方の全てを受け止められる…と中出しするシーンは背徳感ハンパないです。


『未熟な体。未熟な性器。何もなせない器官。
 そういう意味では本当に玩具と変わらない。
 今はまだ僕の卑しい性欲のためだけにある体』


何もなせない器官でただ愛の為だけに繋がる行為。


『所詮男の快楽なんて、尿道を何かが通る快楽で――漏らすことが気持ちいいということでしかないんだ。』


そう思いながら射精を排泄としてそれを体で受け止めてもらえる事に快楽を覚えたり。
…何をどうしたらこんな文章を書けるんですか?と本当に思います。
夜のひつじさんの文章は感覚で感じる快楽を確実に文章化出来ていて…恐ろしいんですよ。


最後には生理が訪れて全てを受け止める事が出来なくなり。
それでも、だからこそ、その行為に意味が出来て、子供を作る道を選ぶ。
今作は運命の相手であるおかくん×まこちゃんゲーでありがならもロリコンゲーとしてある中で、まこちゃんの生理を成長を受け止めた瞬間にある意味ロリコンゲーから開放されたようにも感じました。
「子供に注ぎ込み受け止めてもらえる」から「大人になった身体を受け入れ意味を成す行為をする」というその変化。
その瞬間にロリコンゲーからまこちゃんとおかくんの、夜のひつじさんのいつもの「二人の世界」ゲーに変わったのだと個人的に思っています。


どんな感情もどんな思考もどんな欲求もどんな情けなさも受け止めてくれて、そして自分が言う言葉を言葉よりも空気で理解してくれて、一緒に居ると心地よい存在。
そんな存在に運命的に出会えてしまったらそりゃあ甘えたくなるに決まってるじゃないですか!
「いつもしっかりしているから」と「自分と居る時だけはだめになっても良いんだよ」と言ってくれる存在に出会えたらそりゃだめになっちゃいます!!
そしてそんな存在が自分よりも何倍も年が下の存在だったとしたら…
普通はそんな年齢の子に対しては「こんなに年下なんだからしっかりしないといけない」と思わないと常識的にはいけない中で、まこちゃんの前だけではだめになっても許される。
そういう「年下にしっかりしないといけない」という常識すらも反転して、常識の反動がある中で「だめなおとな」になっちゃいます。
「まこちゃん!!!」と縋り付きそうになりますが、まこちゃんが愛したのはおかくんで、「だめなおとな」を許すのはおかくんだけなんですよね…我々プレイヤーはまこちゃんに母性を感じながらも決して本当の意味で現実で「だめなおとな」には成れないのですよね…世知辛い…
だめ男製造機…に見えてまこちゃんの場合は性別関係無く人間をだめにするので、だめ人間製造機かと…規模がデカい。
でも、ゲームプレイ中だけはおかくんの目線で居る限り「だめなおとな」になる事を許してくれるのでしょう。


おかくんなら「だめなおとな」になった上で妊娠させて、例え後ろ指を刺されても良い、世間様に顔向け出来なくても良い。
だって、二人の間には愛があるから。
夜のひつじさんの前作、「好き好き大好き超管理してあげる」で奈々那様は愛に生きるお方でした。
まこちゃんもきっとそうなのでしょう。
(おかくんの為なら)「なんでも言うことを聞いてくれるまこちゃん」…いや、かなり、冗談抜きで。
…中の人も一緒ですし。


『「あいのためなら何でもするよ」』
『「きみの欲しいものが、欲しい」』
『「わたししか、いないひと」』
『「きみがいてくれれば……」』


「あなたののぞむことをおこない」みたいな二人の気持ちも某宗教と親和性が高いなと思いました。
夜のひつじさんは「愛があればどんな事も許される」というスタンスを取っていらっしゃりとても好きです。
その上で宗教で決められた戒律は人が作った物であって、神自身は何も決め事なんか作ってない…というのも貫かれていて。
「好き好き大好き超管理してあげる」では愛の名の下、我慢や管理を貫き欲求を高ぶらせていましたが、今作「相思相愛ロリータ」では愛の名の下、我慢はしなくていい自分の好きな時に好きなだけ…を貫き欲求を高ぶらせていて、ある種真逆のスタンスを取りながらもしっかりと愛を掲げ欲求を最高に高ぶらせ搾り取っていたので…凄まじい引き出しの多さと懐の広さだなと思いました。


毎回夜のひつじさんは「本作の好き!文章は~」みたいに書いているのですが、本作は間違いなく「全部」「クリックした時全部」とか言い出すので割愛します。
多分書いてたらキリが無いです、プレイした方には分かって頂けるはず。
既プレイでも未プレイでもここまで読んで下さる方はいらっしゃらないと思うのですが…未プレイの方がいらっしゃいましたら今直ぐDL購入お願いします!あ、割引時でも良いのでお願いします!!


ここから一気に夜のひつじさんの名前をお見かけするようになったのですが、確かに知名度が上がるのが分かる一作でした。
再プレイして良さを再確認しました。
何を語ってもきっと伝えきれない良さが本編にはあります…
ロリコンに、まこコンになって、現実でもまこちゃんの影を追い求めるくらい、だめなおとなになりましょう。