ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【コイ×ミツ ~千葉静玖とサボテンの手紙~】感想

【男性向け18禁】



2021年05月28日発売
とるてそふと』※リンク先公式HP(18禁)
コイ×ミツ ~千葉静玖とサボテンの手紙~】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約2時間くらい。
共通ルートが前作プレイ時に約4時間15分くらい、個別ルートが約1時間50分くらい。
アペンドが2つ合わせて10分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。
「コイ×ミツ」シリーズを全3巻揃えているとアペンドに2つエロ有りのショートストーリーが追加出来ます。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
このゲームをプレイ時が2021年の8月なのですが、1年以内に発売された商業ゲームをプレイするのが凄く珍しいです。
シナリオの御厨さんはSkyFish系列の人というイメージがありましたが、個人でのシナリオ担当に触れるのは初。


「コイ×ミツ」シリーズは『八重練紗祈と赤い糸の王子様』(※リンク先感想)に続いてプレイ。
主人公の一つ年下の従妹との話。
天然系ポワポワでありながら過去に行った事への罪悪感から恋愛での自己評価はダダ低くなってしまっているヒロイン、好き。
元々独特の世界を持つ天然系が好きなのに加えて自己評価低いヒロインとかも好きなのでダブルコンボで好きでした。
主人公の事を好きなんだけど、恋愛での好きとは自覚してない&主人公が一日だけ遊んだ初恋の女の子と会えなくなった後、主人公が女の子を待ち続けた事で高熱で寝込み、「このままではいけない」と初恋の女の子からの手紙だと偽って手紙書いた事に罪悪感を抱えている為、主人公とは恋愛出来ないと思っている、自分を少女漫画の主人公を好きになるモブの女の子だと思っている子。
こういう「自分を脇役だと思っている女の子」は大変好きです、知らない間に表舞台に立たせてヒロインにしてあげたくなります。
一度は主人公からの告白を断りますが、紗祈からの恋愛での助言や主人公の諦めない姿勢により、自分の恋心にも気付き、結ばれて行く姿はとても好きでした。


というかやっぱりこのシリーズは主人公が良い。
一度フラれても尚諦めず、元通りの関係のままでも好きで居続けようとする姿は諦めが悪いと言えば悪いですが、でもとても一途で。
自分は諦めが悪く一途でへこたれないタイプが好きなので見ていて凄く気持ちが良かったです。
前作ヒロインである紗祈もまた良い子で。
前作での流れを知っている為、少し心が辛くもなりますが、嫉妬をするどころか逆に恋愛相談をする姿はまさに「恋愛マスター」の称号に相応しく。
例え負けヒロインの立ち位置になっても尚、「恋愛マスター」を続ける姿には一種の矜持を感じ、とても好感が持てました。
恋路を応援する姿に加えて矜持もあるので、更に紗祈が好きになり、「ヒロインでないからこその魅力」というのが描かれていて別ルートを辿っても魅力が引き出せていてとても良かったです。


ただ、本作は静玖が恋心を自覚する事と、過去に手紙を捏造した事を知る話である中で、その過程で「先輩の双鳩が実は初恋の相手だった」というのが分かる流れになっていて。
そこがちょっと残念だったと言うか、「初恋の相手」が共通ルートでの主人公の気持ちの比率的に重要ポジションになって居たので、静玖で明かされるとどうしても静玖が若干不利になるよなーとも思ってしまい。
勿論、静玖と結ばれた主人公的にはもう好きな子は静玖なので初恋の相手は過去の人物になっては居ますが、プレイヤー的というか、物語の軸的にはどうしてもそこが主題にもなって来る所があり…物語的に静玖の物語で静玖が不利になる必要があったかな?と若干思う所がありました。
紗祈編でも手紙を書いたのが静玖だと明かされるので、各ヒロインで明かしていくスタンスだとは思いますが、結局「双鳩が運命の相手でつよつよヒロイン」になりかねないよなーと。
固定ヒロインゲーで他のヒロインが後手に周り、一人だけ突飛するタイプはあまり好みでは無いので、この作りはあまり好きでは無かったです。
まだ双鳩編を未プレイなので、双鳩編でその辺りの作りがどうなるか分かりませんが、「過去の初恋の相手」で「その相手がヒロインの中に居る」とかちょっと一人だけ強すぎるので、「初恋の相手」は実はヒロインの中には居ない…くらいのオチだったら良いなと思っています。
ですが、結局は「初恋の相手」に支えられていたというよりも、「初恋の相手の手紙」に支えられていたので、実質主人公を支えていたのは静玖の手紙だったという流れは凄く好きでした。
静玖編なのでやっぱり静玖には有利で居て欲しいです。


あとは、「コイ×ミツ」シリーズの構成的に仕方ないのですが、共通を他ヒロインで見てると一気に省略出来る為、最初のヒロインのプレイ時間の半分以下になってしまう所は残念。
長ければ良い訳では無いですが、今作は面白いので長ければ長い分感情移入度が高まった為、前作よりも短かったなと思ってしまう部分がどうしてもありました。
こういう固定ヒロインを選べるタイプはやっぱり共通ルートも違う流れがあった方が好きです。


エロは回想モードで6回、アペンドで2回。
3作同時購入特典ではありますが、今作を買って好まれた方は全作買うと思うのでアペンドは当てた方が良いです。
前作同様の回数で、ラストはイキまくりでぐっちょんぐっちょんになるのが大変良き。
ただ、前作は野外プレイがあったのに対し、今作は無かったのが性癖的に残念でした。
まぁヒロインがインドア派なので仕方ないとは思いつつ、でもインドアだからこそ野外を見たかったです!
アペンドは1つ目で朝フェラ後に文化祭の話になり、2つ目で文化祭でのメイド服プレイになっており繋がってるので両方当てるとお得感があると思います。


絵は個人的には前作の方が好みでした。
ただ、立ち絵はそんなに…でしたが一枚絵がすごぶる良く。
立ち絵よりも一枚絵が上手い方だなと思いました。
一枚絵の静玖の表情が良かったです。
ですが、良かった分、差分がもう少し欲しいと思ったり。
静玖を愛撫する描写があっても主人公の手が映らなかったり、一緒に水着でお風呂に入った際に最初から胸を出しているCGだったり。
愛撫では手を映して欲しかったですし、水着は最初は来ててエロで高ぶった後に胸を出して欲しかったので、細かい差分があったらもっと嬉しかったです。
あと、これも色々な所で言われていましたが、静玖の頭のドリル、要らなかったよなぁと。
髪下ろした立ち絵があるのですが、そっちの方が可愛いという、何故ドリルを付けたし…男のロマンか?
一枚絵の表情はめちゃくちゃ良かった分、細かい所のデザインなどで思う所がありました。


音楽は音楽鑑賞モード無し。
曲はシリーズ共通。
もしかしたら低価格ゲーなのでゲーム会社共通かも。
OP曲は無しEDに歌有り。
ED曲もシリーズ共通っぽいです。
声は前作で書いたので深くは省略しますが、静玖役のあじさんは高い時の声が非常に良い声で。
喘ぎ声時の「ヒンッ」という時の声が最高でした。
「となこい」の妹役の時の時折聞ける高い声もでしたがとても可愛らしく好きです。
静玖はダウナー系の声で話されていましたが、ロリ系の声は個人的に合う合わないが激しいタイプの中で好みのロリ系なのかも…と思いました。


静玖、キャラとしては一番好きだったので「初恋の人」の正体が判明せず、他に惑わされず、ずっと静玖とだけイチャラブしておきたいなーと思ったのが正直な気持ちでした。
まぁ気にしてるのはプレイヤーだけで主人公はもう静玖一筋で「初恋の人」を引きずって無いのが救いなのと「救っていたのは静玖の手紙」という結論になったので、そういう「救いは別の所にあった」系が好きな自分としては好きですが、やっぱり最後の双鳩編までそういう謎は謎のままの方が物語の見せ方的には美味しく見えるだろうに…とは思っています。
ラストのラストで予想斜め上の何かが来るかもなので、そういう予想外にも期待はしていますが、果たしてどう来るのか。
固定ヒロインイチャラブゲーとしては紗祈編も静玖編もとても良く、なにより主人公の一途さにブレが無いのでとても好みの作品になっています。
最後の双鳩編もブレが無く「初恋の人」に迫っていくのを楽しみにしています。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 コイ×ミツ ページ
https://seiya-saiga.com/game/tortesoft/koimitsu.html