ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【アキウソ -The only neat thing to do-】感想

【男性向け18禁】



2016年11月25日発売
Campus』※リンク先公式HP(18禁)
アキウソ -The only neat thing to do-】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約2時間30分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可、初回パス認証必要。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
「Campus3周年記念box」内のゲーム。
Campus作品はプレイ7作目。


「ハルウソ」「ナツウソ」と続いたウソシリーズ3作目。
前作から主人公の相棒だったエリスのストーリー。
かなりキャラの見た目や相棒ポジが好みだったので、恋愛模様を期待しましたが…うぅん。
恋愛模様としてはどうしてもあと数歩好みに届かない感じでした。
というか、やっぱり今作も肉体関係から始まる上に外的要因で肉体関係を持つので、「このシリーズは恋愛から始めたく無いのかな?」と本気で思う程。
「エリスが実は吸血鬼で凄く高名な一族のご令嬢であり、血液が必要なのだけれど血液の供給をどこからか止められてしまう。血液以外で吸血鬼の衝動を抑えるには男性の精液を子宮に注がれる事」という状態スタートなので、正直、「またコレ系の始まり方かぁ…」とゲンナリしました。
「ハルウソ」では契約で肉体関係から始まり、「ナツウソ」ではサキュバスがヒロインに取り憑いて肉体関係から始まり…
なんですかね、このシリーズは恋愛関係を築いて行ってからのセックスを描けないんですかね?
肉体関係から始まるのがコンセプトだったり、作中別に一人くらいそういう始まりのキャラが居るとかならまだ良いのですが、強いコンセプトとかも無く全員が同じような始まりだと「このライターさんは恋愛関係からの始まりが描けないんじゃ…」とはどうしても思います。
主人公も主人公でエリスをここまで抱いておいてしきりに「恋人じゃない」を連呼するので、なんというか、「ここまで抱いておいてセフレ関係で居るんですか…?」みたいな気持ちになり、純愛系の主人公としてはどうなのよ?という男になっていて。
作中ヒロイン全員から「主人公は誰かのために頑張るから~」「嘘を吐かないから~」とかで好かれますが、基本的に魔力の為だったり、結局なんだかんだ外的要因でセックスをする為、男としてのオイシイ展開や良い思いが結果として付いてくるので自己満でしか動いておらず。
他の感想でも書きましたが「嘘を吐かない」というのも思った事を空気を読まずバンバン言うだけの野郎になっていて。
なんというか「人間らしい挙動から感じ取れるタイプ」の格好良さを感じないんですよ。
ヒロインに対しても「可愛い!!」と悶えたり「好きだ!!」と熱い気持ちを見せたりもせず、「好き」と自覚してもどこか淡々としていて、どことなく感情があんまり感じないというか、そういう所からイキリを感じてしまうというか。
格好良く書こうとして格好悪くならないように感情を減らした結果、それが人間味を無くしてる…みたいな。
その為、自分が主人公に求めている「強い人間味があるからこその格好良さ」が本作の主人公からは感じ取れず、どうしても主人公が合わないという意味でテンションが上がりませんでした。
ただ、「アキウソ」ではエリスとは付き合いが長い関係があり、ずっと相棒として居たので「相棒の関係を崩したくない」という思いで恋愛関係を進めるのを躊躇っていたのは分かりますし、ラストの方では無く、中盤でエリスの想いに気付き、自分から告白したのはとても良かったです。
今までは後半で想いに気付く事が多く、想いに気付かないままにバンバンエロをかますので完全に抜きゲー化していた為、かなり差分化が出来ていました。
更にエロも途中で入りますが、今までのシリーズよりも違和感無いシーンでエロが入る為、話の流れがスムーズでした。
回想モードを見ると今までの2作よりもエロが少ないですが、少なくした事で逆に功を成していたと思います。
そして、メインの話ではエロは少なめにし、クリア後のアフターストーリーで完全に結ばれてからのイチャラブ要素としてエロを沢山入れていたので、構成としては凄く受け入れやすく。
前2作よりも抜きゲーっぽさは減っていたので違和感があった流れを綺麗に払拭していたと思います。
話としては…エリスの実家が関わりそうで関わってなかったり。
血液の流通を止めていた人物に関しては予想通りだったり。
ラストで突然「主人公の嘘を見抜ける能力を無効化出来るアイテム」とか出るのでミステリー的に見るとガバのガバのガバですが、前2作があまりにも個人的に合わなかった為、エロを減らしエリスとの関係を描く方に力を注いでおり、ただの抜きゲーになっていなかった所や、単純に個人的な好みで前2作のヒロインよりもエリスのキャラが好きな事などを加算すると、今までのシリーズよりも楽しめはしました。
主人公がどうしても合わない為、自分の中にある一つの壁を越える事は無かったのですが、「ハルウソ」「ナツウソ」で感じた抜きゲー過ぎる違和感は大分減っていたので良かったです。


エロは回想で10個。
今までよりは少なめですが、話の流れをぶった切るエロは無かったので、丁度良いくらいの量だったと思います。
その分、一回のエロが濃い目なので満足。
自分の性癖としては窓際バックプレイと野外バックプレイがあったので満足度が高かったのと、アフターストーリーでゲームの特訓シーンでのバックで朝までプレイが大変ソソりました。
特にバックのCGがバックを描くと女の子の顔が横を向いて表情を見せている事が多いのですが、エリスの後ろ頭しか見えないのがGOOD。
カットインで表情を見せるという構図をして下さり、ヒロインの表情が見えないバックが大好きなので大変大満足でした。
絵は今までと同じくかなり綺麗。
特に後半のエリスの髪を下ろし清楚な服でデートするシーンでのエリスのイメチェンは最高。
活発なキャラの清楚衣装は五臓六腑に染み渡ります。


音楽はシリーズ共通。
OP曲は今回は橋本みゆきさん。
明るい曲調でクオリティも良く、安定して良い曲が多いです。
声はエリス役の有栖川さんは、最近「シュガスパ」のハモ役でお聞きしました。
声質も良く演技も良いのですが…ただ、「アキウソ」の時点でどこか声が掠れているというか、声を出す際に無理をしている感じになっていました。
なんでしょう…下手とかではなく具合が悪そうな感じ。
声を痛めていらっしゃったのでしょうか…「ハルウソ」「ナツウソ」では感じなかったのと、演技はお上手な方なのでちょっと心配になりました。
エリスの従者で今作初登場の雫役のくすはらさんは「大図書館の羊飼い」ののぞみ役でお聞きした事がありました。
どこか人を皮肉ったような時の演技が良いなーと。
エロゲのOPなどでお名前は沢山見かける方なので、また別作でもお聞きしたい方でした。


主人公が合わなかったり、シリーズ通して全て肉体関係から始まる所に思う所があったり、エリスの実家が凄まじく厳格な家っぽいのに最終的に主人公を実家に連れて行くとかいう超危ない事をしていて、名家で「下手したら殺される」みたいなゾル◯ィック家並みに物騒な話が出た癖に最後には軽く扱われている所に雑さは感じつつも、少なくとも前2作よりも話とエロの流れに違和感が無かったり主人公とヒロインの「恋愛に発展しない関係」に「相棒」という要素が絡まる事でしっかりとした理由付けがされていて、とても納得出来る形にはなっていました。
桜月のサブヒロインになっても尚、絶対に諦めない姿勢は健在で良かったです。
少なくとも前2作に感じていた違和感や合わない気持ちは抱かなかった為、シリーズの成長を感じられました。
次でウソシリーズはラストですが、せめて最後には恋愛関係からの関係構築を見たいとは思っています。
まぁ、雪華と恋愛する姿が中々結び付かないのでどういう流れになるかは分からないのですが、作中の色々な謎は解明されるかと。
色々な謎を抱えた雪華が最後にどう関わるのか、気になります。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 アキウソ -The only neat thing to do- ページ
https://seiya-saiga.com/game/campus/akiuso.html