ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【King Exit】感想

【ツクール系男性向け18禁】



2016年12月22日発売
深爪貴族』様 ※リンク先公式HP(18禁)
King Exit】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








「王道」を征き彼女は王になる。



『"英雄ゲオルイース"の戦いが人類を救った。
 世界を地獄と化した魔族は全滅。
 人類は平和な日々を取り戻したのだ。

 あれから三年…。
 "英雄ゲオルイース"は街も仲間も家族も失い。
 大罪を償うため連行されていった…悪夢の"地下監獄"へと。』
(公式より引用)



プレイ時間は1周目は約23時間30分くらい。
2周~4周目を合わせると約38時間くらい。
4周の周回プレイ要素有り。
RTA以外の実績、隠しボス、イベント要素は全解除しました。


3年前、魔族を滅ぼし街を築き上げた英雄ゲオルイース
しかし、突如何者かにより平穏は奪い去られ街を滅ぼされてしまう。
ゲオルイースは街を滅ぼした冤罪を受け地下監獄へ投獄された。
しかし、地下監獄の中にはゲオルイースと同じく見に覚えのない罪を背負わされた各国の王が投獄されていて…
10年前の魔族に追われた過去、3年前の魔族との戦争、そして今回の各国の王の冤罪投獄。
ゲオルイースは脱獄の中で全ての謎に触れて行く。


まず本作は短編~中編のエロを抜きにしてRPGとしての完成度が高かったです。
話良し、絵良し、キャラ良し、システム良し、本当にどれも隙が無く。
長編はFFやDQの100時間近いか100時間を超えるRPGを長編だと思っている為、本作は自分のプレイ時間から考えると短編~中編に入ると思います。
むしろ、自分は戦略が苦手でレベル上げを行いRPGでは必ず迷うので、戦略を立てられマップを覚えられる人がプレイした場合、一周は20時間以下でクリアできる率が高いかと。
属性、状態異常がしっかしとしている為、戦略立ても楽しく、周回プレイへの配慮も素晴らしく。
メインの話も文句無く良く、そしてまさに「王道」。
今作タイトルが「King Exit」とあるように「王」がとても重要な物語なのですが、その名に相応しいほどに「王の道」を貫いていたと思います。
全てのイベントが歪み無く真っ直ぐで、メインキャラは皆善良で。
皆それぞれの信念があって、信念の元に行動しゲオルイースを導き。
各キャラの掘り下げもとても綺麗で印象に残るキャラばかり。
20時間以内のRPGでここまで満足度の高い作品はエロRPGどころか単純にRPG作品でも中々無いかと思われます。
細やかなシステム周りと一周目での純粋なシナリオの面白さ、キャラの濃さ、二周目以降の快適なオマケ要素。
それに加わりエロも監獄のエロRPGらしく陵辱系が多くはありますがその中で純愛有り、百合有り、面白エロ有りのバラエティ豊か。
とにかく全方面にバランスの取れたとても素晴らしい作品でした。



『システム、演出』
ツクール製。
上記でも書きましたがとてもバランス良いです。
得意な人にはサクサク進められる上、「苦手な人にもレベル上げをして適性レベルを超えれば物理でも押せる」「アイテムが各所に配置されており探索をしっかりと行えばアイテムで上位の敵でも打破出来る」「適度な位置に回復箇所が設置され定期的に回復が出来る」というRPG苦手な人に対してもとても親切設計。
戦闘ターンも敵の属性がしっかりと整っており、得意と弱点が攻撃時に一目で分かるエフェクト。
状態異常もアイコンなどで分かりやすく、装備で防ぐ事で優位に立てて、戦略が苦手な人でも属性把握とアイテムでの状態異常防御がしやすいと思います。
基本、そのフロアやそれまでのフロアに強敵に対して優位なアイテムが落ちていたり隠してある所もあり、探索を行いレベルを上げさえすれば詰む事はほぼ無いです。
キャラクターも誰がどの職業でどういう行動が得意かが一目で分かる上、キャラ加入時に説明が入るのでどういう行動を取れば安定して戦えるかがすぐに分かります。
更に周回プレイではレベル、アイテム、実績が引き継げる上、一周目のラスボス手前で「敵にエンカウントしなくなる装備」を拾える為、二周目からはシナリオ戦闘以外しなくてすむ為に周回プレイもストレスフリーで周回追加も楽々楽しめるという…どこまでも痒い所に手が届く仕様に驚きました。
あまりにも理想のRPG、「システム面で欲しい要素が全て揃っているRPG」過ぎて…システムでの理想郷のよう。
本当に、他作でもこれだけのシステムを真似して頂きたい程の出来でございました、アッパレです。


『音楽』
アリスソフトの音楽柱、戦闘曲のプロ(本当にプロ)!!のShadeさん。
midi時代からのフリー素材曲の重鎮!!煉獄庭園さん。
シャレオツ曲に絶対に信頼と安心!!MusMusさん。
このお三方が使用されているのが既に強いです。
煉獄庭園さんとMusMusさんはプレイ中に確信していましたが、ラスボスがあまりにも「格好良い、アリスソフトの曲で聞いた事あるような…」となり、クレジットでShadeさんがいらっしゃり納得。
ラスボス戦でのあの独自性のあるギターはもう…流石です、格好良いです。
煉獄庭園さんも慣れ親しんだというか、覚醒するシーンで長年フリゲでお聞きした煉獄庭園さんの味がしっかりと発揮されており最高で。
MusMusさんも日常パートでオシャレな曲が入るとその電子音でビビっと来ました。
その場その場に合った曲で、フリゲ、同人ゲームユーザーにとっては根っこから魂に刻まれている方々だった為、聞いていて心地よさがありました。
各SEも戦闘効果音からエロ効果音まで違和感を感じる事無く、良い選曲ばかりでした。


『絵』
あまりにも、あまりにも絵が良すぎてビックリです。
老若男女、モンスターまで全方向でお上手で画力が高い上、単純に絵がとても好みという。
絵にまで隙が無いとか凄くないですか??
こういう少年ガ◯ガ◯っぽさというか…男女両方をターゲットにした少年漫画雑誌っぽさというか。
このタイプの絵柄が本当に好きで好きで…
ノベルゲームが淡い感じの絵柄が増えたり、商業エロゲ界隈では萌え絵(…とはもう言わないかもですが一応萌え絵呼び)に行ったのに対し、同人のエロRPG方面は少年漫画っぽい絵柄の方々が集って行った印象があります。
自分は少年漫画の絵のエロが大好きなので、RPGを苦手にしつつも絵柄の好みはエロRPG界隈が結構多めで。
好みど真ん中の絵柄で、更には会話での男女を問わない立ち絵の豊富さ、エロシーンでもエグいシーンではしっかりエグく、構図にもブレがない画力に見ていて目が幸せでした。
主線や塗りがカッチリしてるのも「戦う少年漫画!!」という絵柄で本当に最高です。
RPG系なので仕方なくはありますが、クリア後にエロの回想モードだけでは無く、CGの回想モードも欲しかったです。
各シーン文章無しで舐め回すように見たい絵柄でした。


『物語』
現代の脱獄編と過去の魔族討伐を交互に繰り返していく構造。
基本はどちらも「秩序の乱れた監獄から抜け出しながら統率している大王を倒す」「人類の敵の魔族を倒す」という「正義はこちらの手にあり!!」というRPGのお約束を地で行きつつ、現代編で脱獄に近付くにつれ、そして過去編で魔族を討滅した時に一つのターニングポイントがしっかりと備わっていて、「王道」を行きつつもプレイヤーのアッと驚く仕掛けはしっかりとなされており、物語でも飽きさせない工夫がされていました。
そのポイントから確実に面白さが跳ね上がりますが、それまでも物語として仲間の過去が強く語られ加入と離脱などを繰り返し前へ前へと真っ直ぐに進むので掴むポイントはしっかりと抑えられていたと思います。
キャラも良く、「王道」の真っ直ぐ実直な物語が好きな人には確実に刺さるお話でした。


『好みのポイント』
面白いなーと思ったのは各エロシーンも前でエロがスキップ出来る点。
スキップしても回想モードでは見れるので回収はされます。
この辺りがこう、現代のYouTubeなどの配信に耐えられる形になっていた事。
動画配信では当然エロはアウトなので、エロシーンをスキップする方を選ぶと他の全シーンが健全になります。
話的にはエロは「行われた事」なので話的なエグさはあるのですが、絵による視覚でのエロは確実に無くなっていました。
立ち絵も乳首や局部が見えないように描かれていましたし、一部のサービスシーンでは謎の光効果によって遮られるという。
下手したら青年漫画でのエロの方が描き込まれているレベルにまでエロが減ります。
これはエロが苦手な人も出来るのと配信時代にはしっかりと対応されてるな~と素直に感心。
エロ無しで実況されれば「エロが気になる人は購入!!」が出来ますからね…良い宣伝になるかと。
ノベルゲームだとどうしても文章が地続きの為に難しくなりがちなのでエロRPGならではだと思っています。
そういう現代に見合った作り込みがとても面白く良かったです。





以下ネタバレ含めての感想です





ネタバレなので思う存分書こうと思います。
もうね、本当に、過去編ラストのグイーネの石化磔刑では!?!?!?となりましたよ!!!
基本的に深く考えずにプレイするのでグイーネが既に死者だとは思って無かったんですよね。
「神出鬼没な子だな」とは思っていましたが、その神出鬼没に意味があったとは…驚かされました……


ゲオルイースの過去の魔族との戦争時点では既に死者であり、その戦争前の行動と魔族によって行われた尊厳陵辱を見ると本当に…グイーネぇ…となります。
表舞台で戦ってたのがゲオルイースなら裏舞台で戦ってたのがグイーネだったんですね。
魔族側に洗脳では無く堕ちたという流れも「グイーネの精神力で大王になるまで堕ちるか?」と思ってたので、後半、残滓ロビィに乗っ取られてたという流れになって安心というか納得しました。
グイーネは確かに心壊れて魔王側に居たけど、自ら他者を傷付ける事はしない、出来ない子だと思ってたので。
魂式で人殺しを封じてたくらいだから。
なので、ラスト、王の紋章がグイーネも王に選んだのは胸アツでした!!
そうだよ、表の主人公がゲオルイースなら裏の主人公はグイーネなんだよ…
二人が王に選ばれる流れは納得の激アツ展開でした!!!


とにかく上記でも語ったように絵が良い(というか単純にめっちゃ好みの絵柄です)し。
戦闘も戦略ダメダメマンでもレベルを上げさえすれば物理で切り抜けられるし。
属性効果とかもしっかりとしてるから敵の属性を把握すれば押して行けるし。
アイテムさえ見つけられればかなり余裕が出来まくるし。
戦略も味方キャラの特性がが分かりやすいので苦手でも攻略を頼りに立てられるし。
話も「ゲオルイースの王になる起点の物語」を貫きつつ、皆真っ直ぐでタイトルに王がある通りに「王道」を行きつつもグイーネの件などでちょっとした驚きの転換ポイントもあって、隙がない作品だったと思います!!
自分のプレイ時間がRPG下手くそ過ぎて長めになりましたが、短編~中編のRPGでは確実にトップクラスだと思います。
タイトル画面が一人佇むゲオルイースの姿だけど、服装といい、あれは脱出後の姿だったんですね…


ただ、絵良し、システム良し、話良し!!
と素晴らしかったのですが一点だけ申し上げると…
ヒロインのスティアラが!!!スティアラが薄いよぉぉぉおおお!!!!
いや、可愛いし、良い子なんですが、自分の中で「可愛くて良い子」止まりになってしまったのがなぁ…
なんかもう少し「実は過去に一瞬ではなく強く出会っていた~」とか「過去に魔族側と何かあった~」とかの掘り下げがあるかな~と思ってたらさほどそんな事は無く。
単純に「大神父に育てられた聖魔法を使える良い子」で終わってしまったのが、こう…
ゲオルイースを庇って投獄された点は分かりますが、結構その辺りが強く描かれなかった感があったのでなんともノリ切れませんでした。
…というかですね、ぶっちゃけ、グイーネの過去とか真相開示とかがあまりにも良すぎてスティアラが霞んだ所はあります。
あの石化磔刑での驚きと過去回想を見せられたら「グイーネがヒロイン……」という感情になってもおかしくないというか。
裏主人公の個性の強さに表ヒロインの個性が埋没してしまった感が…


あとは他の女性キャラ、サミダレ様も最初の操作キャラで後に参戦というインパクトと単純にキャラが好きですし。
先輩はもう、本編で挿入エロが無いという過去作のコンセプト「搾精ヒロイン」から絶対に外れないドSっぷりを披露して下さり「貴女が(エロで)最強」を地で行きますし。
野郎キャラはもう!!良すぎでしょう!!!
過去のアーベント、ベロー、ヴルウはキャラが立ち過ぎてて…
ウルヴの「俺が子供を拾わなきゃ…」という後悔の過去とか、アーベントの仲間が洗脳により魔族化したからこその孤高になった過去とか、ベローの拾った子を育ててたら弟子になった家族になった過去とか…野郎キャラなんでこんなに良いの???
特に個人的にベローのあんな皮肉系貫きながら捨てられてる子供を見捨てられず拾って育てたとか…女性は惹かれて死ぬよ???
現実編でも前にも書いたけどラスターの人生と、一人の女性と共に散るその終わりの演出が良すぎてオッサン好きに刺さりまくるし。
カラの騎士は王が偽者だった時点で「もしや…」となり、夢の世界でのグイーネとの白い背景の胸アツシーンで王の魂が死んでいなかった上にずっと一緒にいてくれた父の風貌もあって、グッと来ましたし。
とにかく、なんと言うか、境遇ではグイーネに、散り際は野郎キャラに負けてるんですよスティアラちゃん…
滅器とのシーン、良いシーンだとは思いつつも、感情値が野郎キャラの散り際に勝てて無くて。
「なんか良い子が良い事をして善良なまま逝った」で止まってしまったのが残念過ぎます。
逆に「ここでスティアラちゃん殺す必要ある??」くらいに感じたというか。
「ゲオルイースが孤独に王を目指す話」なのは分かりつつ、他キャラは死を納得出来てもスティアラの死に際が納得出来なかった所があります。
物語の都合上で死んでしまった感覚。
最初に牢獄で出会ったからとはいえ、スティアラにゲオルイースがあそこまで入れ込むのも良く分からず。
最後に蘇生しますが、他キャラの方に気持ちが寄っていたので「(肉体無かったりして仕方ないとはいえ)何故にスティアラだけ生き返る??」となってしまいました。
自分はメインヒロインは他のサブキャラを凌ぐ程の何らかの魅力やカリスマを持ってないと好きになれないタイプなので、他キャラの圧が強過ぎてゲオルイースのスティアラよしよし好き好きにあまり納得出来ませんでした。


以上、とにかくグイーネの件での驚きと野郎キャラ大好き!!と総合的にはなりました。
以下、各キャラ個別の感想とか使用したアイテムとか。



【ゲオルイース
THE・主人公、カリスマの塊。
カリスマの部分が背負った過去がありつつも「魔法の才能」と「生まれ持って人を惹き付ける魅力」にあるので、わりとその辺り好き嫌いが分かれそうだなーと。
主人公のカリスマが徐々に備わっていくのを見たい!派からしたらあまりノリ切れないタイプだとは思いました。
序盤からカリスマMAXなのでなろう系主人公感があるとも思う。
ただ、今作は短編~中編のRPGなので最初からMAXの方が良いとは思ってます。
主人公としての好みとしてはまぁ、普通。
クセが無く真っ直ぐに善良なのでとっつきやすいとは思いますが、「良い主人公だなー」で自分の中では止まってしまった所があります。
この点はスティアラに近いかも。
最後が一人になってしまうのは寂しくても「気高く孤高の女性」が好きには結構刺さりました。


【スティアラ】
彼女も上記で語ったように自分の中では薄め。
「目が見えない」に何か深い意味が…と思ってましたが、さほど意味無さそうなのが伏線大好き党としては残念でした。
あとゲオルイースに出会うまで処女なのもあんまり納得いってないです。
牢獄があんなに治安悪くて他の女性は悲惨な目にあってるのに彼女だけが清らかなのがヒロイン補正を感じてなんとなく苦手でした。
あと戦闘において後半はとても使いやすかったのですが、前半、MPに余裕が出来るまでは攻撃も心許なく攻撃魔法連発もコスパが悪いので大変ではありました。
性格は純粋に良い子なんだけど良い子で止まったというか、滅機のシーンでも都合の為に死んだ感があって「なんで殺したし」の方が先に来たり。
今作はゲオルイースが仲間と出会いつつ孤独になる話なので仕方ないとは思いますが…
クセの強い、アクの強い女性キャラスキーにはイマイチピンと来なかったので申し訳ない。
ただ、そういう「クセの無い単純に純粋なメインヒロイン」というのはまさに「王道RPG」のヒロインなので間違いでは無いとも思ってます。


【ラスター】
ぶっちゃけ一番境遇とかが好き。
最初に死ぬ人で自分、推しが死ぬ事あまりないのでビビりました。
でも散り際まで良いキャラしてたと思う。
扉の前で「僕には心に決めた人が~」的な事言ってたけど、王女だったんだろうなぁ…
植物に取り憑かれたような男が最後は植物と融合していたとはいえ愛する女性と心中してしまうの、ロマンないですか?めっちゃロマン感じました。
大好きな彼女であり、彼女は大好きな植物であり…なんかもう、本望だったと思うんですよあの最後。
彼の残した物はその後活用されまくったり、カラの騎士がスキル引き継いだり、「居なくなっても意思は残る」みたいなのが良いですね、
散っても魅力的なオッサンでしたラスター。


【ラシュヘイト国王(カラの騎士)】
序盤から最後まで一緒にいてくれる人。
お義父さん。
彼の正体が後半で明らかになった時には「なるほど…」と唸りました。
死しても尚、娘を想ってくれる父、良いですね、胸アツ過ぎる。
自分を討った大王を娘と共に戦えるのは武人として嬉しかっただろうなと思ってます。
あと、「かばう」でめちゃくちゃに助けられました、有難うございます。


【篠原さくら(先輩)】
過去の音声作品と商業作品のキャラらしいです。
教えて頂けるまで分かりませんでした、教えて頂き有難うございます。
あの激ヤバ牢獄の中で敵に捕まらず駆け抜けて来たの、こっちの世界(現実世界)の少女だと思うんだけど凄まじい身体能力だなって。
戦闘において裏ボスに唯一効く殺人スパイクでめちゃくちゃに助けられましたし、階段を塞ぐガーディアンに闇属性で無双出来ました。
内容が搾精系で挿入無しのヒロインらしいのですが、コンセプトを決して外れる事無く、ゲーム内でも挿入無し、攻めのみ。
先輩のドSっぷりがヤバイ、あの監獄長を屈服させる超弩級のドS…エロでの先輩のヒエラルキーの高さを感じて素敵、あんたが最強!!
エロは手コキでしたがめっちゃ足コキが欲しい人でした。
後輩は絶対にいじm…可愛がられてて調教受けまくってるのでしょうが、そこにはきっと愛があるのを感じるのが、イイネ!!
後輩の為なら例え火の中水の中(誇張無し)ってのが臣下を率いる女王様味がありました。
彼女もまたある意味で王だった…?
先輩と後輩の関係が良すぎたので、おそらく商業漫画の方買います!!


【サミダレ】
最初の操作キャラがちゃんと後で出るのは名作の法則。
サミダレ様のエロ、繭に閉じ込めての強制搾精と王の霊(?)との除霊エッチ(?)ですが、サミダレ様の「兵を激励する為に抱かれたし初めても捧げたし、気がついたら100人に抱かれてビッチになってたw」の逸話がとても好き。
兵の為に身体張る女王様とかええやん…「お前達が生き残る為ならなんでもする!!」とか王として格好良いなって、イイ女だなーと素直に思いました。
後輩を性的に喰った件で先輩と女のバトルが繰り広げられるか…?となった所でしっかりと謝るサミダレ様、義の人でやっぱりイイ女で。
先輩も義がある人には怒らないし、変に女同士のギクシャクした空気にならなくて良かったです…ゲームの作風的にサッパリした関係で居て欲しい。
所々で武人の血が騒ぎ出すのが見ていて楽しかったです。


【アーベント】
開始序盤に戦闘や世界観説明の為に記憶を失う人…と書くとめっちゃ面白いなとなんとなく。
洗脳された仲間を殺して周るという「人殺し」をせざるを得なかったというのが、「魔族の為に戦ってた騎士」としてはとても辛かったと思う。
敵は魔族なのに人間を殺し過ぎて「人間特攻」になってるスキルがまた…
聖堂に居るボスには負けてレベル上げをしないと行けないくらいに強かったのですが、倒して聖堂を完全突破した事で彼の無念は晴らせたと思います。


【ベロー】
過去編で全体魔法に助けられました。
皮肉屋魔術師、赤子を見捨てられず育てた、天涯孤独だけど拾った子で家族が出来た。
書けば書くほど属性がモリモリなの、ズルくないですか?
境遇もですがビジュアルも相まって女性ファン多そう。
過去パーティーの中でも色々早く察する事が出来る為、彼が「………」してるシーンは結構重要だったりします。
…やっぱ属性モリモリだと思うよこの人。
クリア後の奥に居るイラストで一瞬女の子かと思いました(笑)


【ヴルウ】
彼の孤児院の話もエグい…というか魔族の苗床、産場の話が出るので性的にエグいと思います。
母親代わりの人も家族も失った上、ゼルセが守ったハルも3年後に失うので、失う物を考えたらかなりキツイ境遇かと。
最初の「誠実そうな男」の偽者に笑ったのと、ムッキムキの色黒オッサンが回復魔法使いというギャップは面白かったです。
防御力が激高いのには体格を思うと納得。


【グイーネ】
ターニングポイントではしっかりと驚かせて頂きました。
裏主人公であり裏ヒロインであり、個人的に全部持っていった人。
過去の懸命に人助けをする姿と、絶望に叩き込まれる姿と、尊厳陵辱を受ける姿と、心が粉々に砕かれる姿と。
何もかもが丁寧に描かれている為、グイーネへの感情移入が止まりませんでした。
大王になったのも本心では無く残滓ロビィの仕業であり、心の底では自分の行動が許せず、夢の中で何度もゲオルイースを助けていたのが…もう…最高で最高で。
……やっぱり個人的にヒロインはグイーネだと思うの…
大王になってもスティアラに対してかなりキツめなのは「私じゃなくお前がゲオルイースの傍にいやがって」という嫉妬があるんだろうなーとなんとなく感じたので、残滓ロビィに操られつつもグイーネの負の部分も引き出されて居たんだと思います。
そう考えるとグイーネ、夢の中でも助けてくれたり、大王になってもゲオルイース一番だったり…クッソ感情が重くて最高だなって。
私は負の感情をむき出しにするキャラが大好きなので、やっぱりグイーネ好きです。
最後に王に選ばれる所まで含めて素晴らしいキャラ造形&境遇でした。


【天下乱】
隠しキャラ、二周目からパーティー入り。
闘技場で戦うとゴリ強い、というか回復が本当に厄介。
パーティー加入時にレベルが低いので使わなかったかも…ごめんよ。
透明な「何か」が気になるのですが、彼女もまた過去作のキャラらしく。
そういうのが分かる為には過去作プレイ!という感じなのでしょうか?
無料らしいのでいつかプレイしたいなと思いました。


【リベレーター】
隠しキャラ、二周目からパーティー入り。
パーティー加入時にレベルが低いのでry
未来人というか時間移動者っぽい。
彼女のエロは感情を抑える装置のせいで無表情エロだったのですが、無表情エロ大好きなので最高でした!!
先輩や天下乱と同じく過去作登場キャラ??
このキャラは見かけなかったのですが、今後もまた他作で時間移動して登場した時に出会えたら楽しいなと思いました。


【装備】
・聖竜妃の髪飾り
ガチでお世話になりました!!
序盤から手に入るし、キミが居なかったら死んでいたよ…レベル。
これを付けたカラの騎士の守るはマジで鉄壁でした。
・常闇の外套
手に入れるまでの暗闇迷路が厄介ですが、魔族が闇属性が多いので大変お世話になりました。
これを付けたカラの騎士の守るは本当に壁。
・呪術のタリスマン
MP回復に非常に役立つ為、スティアラが常に装備でした、サンクス。


【技】
・鎧騎士の守り
これが無かったら死んでた、その②。
お義父さんにはいつも壁になっていただいておりました。
・応援ダンス
これを覚えてからスティアラは常に踊っている子に。
先輩のチアダンスと共にいつも踊って頂きました。
・リペイドル
戦闘立て直しで連発させて頂きました。
レベル100超えても余裕で回復できる流石の大回復。
・殺人スパイク
出血、最後まで使えました。
後輩君がこのレベルの攻撃を受けているかもと思うとかなり恐ろしいです。



以上、今作回復アイテム系はRPG苦手な自分ですら使わなかったので本当にオマケ程度の要素でした。
回復薬系少しと万能茸くらいかも。
それくらいバランスが良いって事ですね、素晴らしい。


丁寧に作られた丁寧なRPGでした。
今作は魔族討伐と監獄内の話だけでしたが、世界観を見るとまだまだ大きく広がっているっぽく。
更には1000年定期で世界が変わっている(というか一度滅んで生まれてを繰り返している?)ようにも感じました。
ゲオルイース達は「星」を知らなかったり…空、もしくは宇宙のない世界だったり?
某ファンタジーのフリゲの世界設定が「球体では無い世界で星は動かず太陽と月は同じ」という設定があったりするのですが、ファンタジーはそういうオリジナル設定にロマンが詰め込まれているので、この世界の外の事を考えると心が踊ります!


エロもまたイラマチオから苗床腹ボコ、モンスター姦、乳首ピアスの調教陵辱に見せしめなどの尊厳破壊系が中心でありながらも男体化のラブラブエッチや夢世界での夫婦エッチ、仲間を助ける為の手コキや搾精に無表情エロに金玉蹴り上げられなどのドSプレイなどなど。
欲しいエロは一通りあるかと…無いのは仲間の男性とのエロくらいですが、今作では仲間でありバディのような関係なので無いのには納得かな。
しかもどのシーンも基本納得出来る流れでエロが入ったり、面白く笑うギャグシーンでエロが入ったりと緊張感と息抜きが備わったエロでとても魅力的な魅せ方でした。


物語、キャラ、絵、エロ、システム。
どれもこれも高水準な作品でした。
4周してもストレスを感じないくらいに各要素を回収出来たので、間違いなく中編エロRPGの中では名作かと思われます。
このまま続けて次回作である「Demons Roots」をプレイ予定なのですが、今作のプレイ環境で周回回収に絶対の信頼を寄せていますので実績などまた楽しんで行こうと思います!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:怠けblog 様
http://mk.miko.jp/blog/
 King Exit ページ
http://mk.miko.jp/blog/archives/7492
参考攻略サイト様:King Exit Wiki
https://wikiwiki.jp/kingexit/