ひっそりと群生

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【僕と先生の個人授業】感想

【男性向け18禁】



2022年02月25日発売
あざらしそふと+1』※リンク先公式HP(18禁)
僕と先生の個人授業】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。






プレイ時間は約2時間45分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
「あざらしそふと」系列プレイは4作目、「+1」は『槇村葉月の恋語り』(※リンク先感想)に続き2作目になります。


今作は生徒×教師モノ。
親戚の経営する寮で暮らす主人公、その寮に新任の副担任も住む事になって…というありきたりで、でも何の障害も無い同居から始まる本作。
とにかく、生徒×教師モノとして欲しい要素を詰め込みつつ、ちゃんと固定ヒロインものとしても欲しい要素が全部詰め込んでありました。
もう、ありがとう、あざらし、ありがとう。
「槇村葉月」でもでしたが「+1」はかなり好みの作風が多く、プレイが楽しかったです。
ヒロインが凛々しいお姉さん系。
口調は少年っぽく「~だろう」「~だな」という感じで見た目のイメージに反しており、かなりのギャップ萌えがあり。
その上で頑張って隠しながらもかなりのズボラさがあって、序盤は料理が苦手という、「格好良いお姉さん系かと思いきや家事苦手系」で大変良き。
主人公に対し教師らしくしっかりと悩みを聞き、情に厚く、一緒に暮らしている上でお世話になっている部分の恩義を返そうとする義に厚い先生で、見ていて不快になるポイントが殆ど無い良ヒロイン。
主人公もまたとても優しく、ヒロインが料理が苦手で序盤料理を全て任される事になっても怒る事は無く、むしろ率先して作り。
ヒロインがリビングでくつろげてないと分かると自分からラフな格好に着替えてヒロインをリードしくつろげるように心配りをし。
色んな場所で共同生活する上で相手が不安にならないようにと気にかける…そんな気遣いの鬼。
バイト先の同僚や少し話すクラスメイトからも主人公が「口数は少ないけれど空気が読めて頼りになる良い奴」というのが感じ取れ、とにかく好印象。
いやー、昨今のエロゲで固定ヒロイン作品をやるとアクの強い主人公よりも「地味だけど静かに優しく有能」という、人となりが良い主人公が多く、とても今どきの男の子だなーと思うと同時にしっかりと時代に合った主人公で。
昔は妙に濃い主人公が多かったり、作品によっては濃いキャラでも良いのですが、固定ヒロインゲーではこれくらいの「今どき」の感じが出ている方が好きなので、とても良い変化だと思います、シンプルに主人公が「今の時代のイイ男」でした。


そんな「イイ男」の主人公ではありますが、教室で話す相手は居ても遊びに行く友人はおらず、事故で両親を亡くした経緯から趣味は貯蓄と勉強という生活になっており。
学生としてはこれ以上無くしっかりとした主人公ではありますが、同時に「将来にやりたい事が分からない」という悩みを抱えています。
「やりたい事が分からない」という主人公の悩みを聞いたヒロインが一緒に遊んだり、出かけたり、そして、その中で恋に落ちる…という、王道も王道ですが、シンプルイズベストを地で行く、そんな物語。
一緒に生活して、一緒に遊んで、一緒に出かけて、一緒に惹かれ合って…静かに、優しく、穏やかに、想い合って行く姿は見ていてニヤニヤしました。
告白して、付き合って、イチャイチャして、でも、教師と生徒で悩んで…
最後には主人公が「夢」を見つけて、その「夢」も予想通りではありますが、予想していた物が来るからこそ楽しく。
まさに、ラーメンを頼んでラーメンが出てきた状態。
こういうのが見たかったので、最後の最後まで美味しく頂けました。
「教師になる夢」も予想した流れの中ではありますが、ヒロインが主人公の担任に憧れて教師を目指したように、主人公もまたヒロインに憧れて教師を目指し。
こういう、一種の伝統芸能的というか、誰かに憧れた想いがまた憧れになるみたいな「想いや夢の連鎖」に弱いので、分かっている流れではありつつもグッと来た所がありました。


後半、同級生と話す主人公を見て「主人公が教師の自分とずっと一緒に居るのはおかしいのでは?」と思ってしまったヒロインが距離を置こうとする流れは…教師モノとして王道の要素ではありつつも、イチャラブもので見るならそういうゴタゴタがあまりいらないかなーと思っているので、若干唸る箇所であり。
正直、ゴタゴタ無しで「夢を見つけてヒロインに打ち明け、一緒の道を歩く」で良かったのでは?とは思いましたが、ヒロインが距離を置こうとする事で主人公が絶対に諦めない押しの姿勢を見せたので、その部分は非常にGOOD。
序盤から静かな気質ではありつつも一度決めた事は曲げないというか、自分のポリシーは貫く頑固さや一途さを持っているのが描写されていたので、後半ゴタゴタが長く続くかと思いきや主人公の「絶対に諦めません」という一途さによってゴタゴタが一瞬で終わったのが大変良く。
これが妙にネガティブな主人公だったら後半のゴタゴタが無駄に伸びたと思うので、「俺は変わりません、絶対に諦めません」をやってくれる主人公で本当に大満足でした、作中用語で言うなら花丸です、最高でした。


絵はひなづかさん。
初めて見た方でしたが、肉体の肉感が大変良く、特にお腹周りのお肉が良く。
絡み含めて体位も違和感無い上に鏡に向かってのプレイがあったのですが、その際の距離感なども同じように違和感が無く、とても見ごたえのある絵でした。
ピロートーク時の添い寝で表情差分が多めなのも大変良く。
調べた所、他の抜きゲー作品で描いていらっしゃる方で納得でした。
抜きゲーや辱ゲーで描かれる方は上手い方が多いのでとても安定感がありました。
他の担当された抜きゲー作品にも触れてみたいと思ったり、また別のイチャラブ固定ヒロインゲーでもお見かけしたいと思いました。


エロは回想で8回。
正常位、騎乗位、フェラ、パイズリ、バック、見せ合いプレイ、欲しいプレイはほぼ揃ってると思います。
個人的にはやっぱり生徒×教師モノという事で学生服プレイがあったのが最高。
美人教師に母校の制服を来て欲しい…分かります。
しかも鏡前プレイで好きに好きが重なっていました。
あとはお風呂でのプレイと見せ合いプレイがあったのが大変良き。
純愛エロに関しては優等生だと思います。


音楽は全8曲、歌唱曲は無し。
BGM鑑賞モード有り。
ピアノの使い方が好きでした。
全体的に柔らかい日常という空気が非常に出ていたBGMだと思います。
「Dream star」「My resolve」「Wish」が好きです。
特に主題曲っぽい「Wish」はジワリと盛り上がる良い曲で、「夢を探す」や「夢を叶える」という主題にピッタリでした。
声は葵さん。
「日向千尋は仕事が続かない」「サルテ」「美少女万華鏡」「無限煉姦」でお聞きして来ましたが…やっぱり声が最高に好きです。
普段のお姉さんっぽい演技も大変良いのですが、個人的はちょっと拗ねて少年っぽくなった時のお声や、エロシーンでの舌っ足らずになってちょっと掠れたお声がもう…素晴らしい。
本当にお上手な方です、今回プレイする時にヒロインの声が葵さんというのは知っていたのですが、期待通りのものを頂けました。
葵さんのお声で「~だな」「~だろ」とか少年っぽい口調で言われるのは反則です、「花丸だ」と葵さんのお声で言われると嬉しさと優越感を持てます、凄い。
魅力的なお声と演技、日常会話も喘ぎや汁系演技もお上手で、葵さんのお声も最上級に堪能できる固定ヒロインゲーでした。


求めたものが求めたようにお出しされ、それをそのまま美味しく頂ける。
思っていた通りの味だけれど、これが良いんだよ!これが!!と言いたくなる。
まさにそんな作品でした。
予想外な面白さ!!という部分は無かったのですが、安定した固定ヒロインゲーで「お姉さん系で少年口調のヒロイン」そして「絶対諦めない系主人公」という自分の好みの男女カプを味わう事が出来、非常に満足する事が出来ました。
「あざらしそふ」と作品は「あざらしそふと」と「あざらしそふと+1」で固定ヒロインゲーを2作ずつプレイしましたが、個人的には「+1」の方が好みにあっているので、今後「+1」の作品がまた出て欲しく、楽しみです!!