ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【誰彼 -たそがれ-】感想

【男性向け18禁】



なんとなくLeafのノベルゲーム作品を最初からプレイしたくなったので購入part10。



2001年02月09日発売
Leaf』※リンク先公式HP(18禁)
誰彼 -たそがれ-】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








感感俺俺。
ワンコイン売り。
流石にこの辺りはネタで知っていました。
様々なネタでだけ知っていた「誰彼」、どんな作品なのかとプレイ。


まず、インストールや起動はリニューアル版で無くても7で出来ました。
ただ、ムービーは7以降ではおそらくそのままでは再生しないので再生に関してはコチラを参照されて下さい。
ムービーが流れないままでプレイするとOPムービー後におそらく止まります。


まずは褒めるポイントから、絵は綺麗でとても良きでした。
WHITE ALBUMと同じイラストレーターさんなのですがこの絵柄大変好きです(後に凄く絵柄が変わるみたいですが)。
背景も2001年とは思えないほどに美しく、立ち絵も文章の通りの立ち絵が用意されています。
システムも快適な方、若干履歴を開いた後に戻る操作が面倒でしたがそれくらい。
既読の判断はかなり細かいです。
ただ途中で挿入される横スクロールアニメーションは演出要素としては好きですがプレイすると自分のペースで進めないのはストレスでした。
Ctrlキーで飛ばせるので我慢するほどではないのですが、やっぱり自分のペースでプレイしたかったです。
あ、あと、銃撃シーンのクリック判定ゲームは要らなかった気はします。


音楽も悪くは無く。
BGMの印象はあまり残ってないのですが、OP曲の「旅人」は名曲だと思います。
エロゲに珍しい男性ボーカルで異色な感じ。
ただ、SEでミステリー物のように重要そうな(ほんとうに「そう」だけで終わりますが…)要素が出てきたらピロリンと音が鳴るのはどうかな?と思いました。


絵良し、曲良しな中、何が問題かと言うと…やっぱり話が…あまりにも………で。
今作がLeaf最初期の面汚しみたいな扱いを受けてて不思議だったのですが、理由がなんとなく分かりました。
まず、主人公がとっつき辛い。
元兵士なのもあって堅苦しいのは仕方ないのですが、読んでて凄く疲れました。
文章もこう…目が滑るというか。
感感俺俺でもお察しだとは思いますが、文章の良し悪しがあまり分からない自分でもノりきれない文章だったと思います。
「」書きと地の文を同じウィンドウメッセージに入れるのは如何なものか。
ノベルゲームでウィンドウメッセージなのに台詞の際にキャラクター名が表示されないのも困ります。
誰の台詞かわからない時が若干あったり。
通常は一人称視点だったのにエロシーンになると唐突に三人称視点になったり。
その上で物語の謎を開示する場所があまり上手く無く。
…というか謎があって無いような物で…主人公の謎も初っ端からどういう存在か明かされますし、謎の要素があってもとにかく後出し設定が多すぎます。
伏線も今までそういう要素も無く急に「◯◯は◯◯だった!」みたいな展開になったり、今まで全く出てこなかった物語に重要な用語が終盤唐突に出てきたりします。
「え…その話初めて聞いた…」みたいに置いてけぼりをくらうばかり。
そして一応戦闘物だと思うのですが、今誰と戦ってるのか、最終的に目標にしないといけない敵が何者なのかが全く分かりません。
何故主人公が狙われるのか、何故敵対しているのか今一つ分からないまま。
敵サイドが居ますが目的が殆ど分かりませんでした。
主人公の過去も所々で語られますが心惹かれるような描き方ではなく、「へー」と思うくらいの描き方で。
その上でエロゲで致命的なのですがヒロインが絵柄以外で魅力的じゃ無いです。
エロシーンの唐突っぷりは異常。
血によって発情まではまだ分かりますが、後半の想い合ってのエロシーンは「いつそんな関係になったの!?!?」とどのルートも困惑しました。
ヒロインとの近づく交流があまりにも無さすぎる…
物語の根幹に関わる仙命樹もよく分からないままで…パッケージやOPなどで重要そうに描かれていて主人公が執着しているきよみもそんなに物語に関わらず、きよみが魅力的に描かれているかと言われるとそんな事は無く。
最後はどのEDも基本主人公が旅に出て終わりますし…打ち切り臭が凄かったです。


最高の材料が揃った上で最後の仕上げの物語を失敗したような作品で。
なるほど…確かにコレは…今までのLeaf作品がシステムに不満はあれど物語の起承転結は悪くない中、この作品が来たらガッカリするのも分かります。
最初はWHITE ALBUMシナリオライターの方が書かれる予定が書く事が出来なくなり別の方にシナリオが投げられたという情報をwikiで見て納得もしました。
シーンとシーンにイマイチ繋がりが無いんですよね…結構無茶な中の制作だったんだろうなぁと。


ただ、OPはめちゃくちゃに良く、「これから何が始まるんだろう…」とワクワクするようなOPなので、よくこの凸凹した物語であのワクワクするようなOPを制作出来たなと素直に尊敬します。
日本はCM制作が上手いと聞いた事がありますが本当ですね…まぁ…一言で言えば凄くOP詐欺に近いと思います。



プレイ順は攻略通り
紅い絆→永遠の樹→時を越えて→時を越えてトゥルー→バッドエンド→不老不死を→見届ける者
の順で攻略



『紅い絆 ルート』
一応…月代ルート…で良いのかな?
月代中心で進むので間違いはないはず。
最後のエロシーンが唐突過ぎて…
遺伝子的に爺ちゃん×孫とか斬新だなとは思います。


『永遠の樹 ルート』
夕霧ルート…に見せかけて月代ルート。
メガネと三編みで人気を取るのは物語がよっぽど良くないと難しい気がするんだ…
途中まで「おっ夕霧」かな?となってたのにラストで月代にヒロインを掻っ攫われました。
夕霧は泣いて良い。


『時を越えて ルート』
きよみルートその①
光岡生きてる分、コッチの方がトゥルーにも見えました。


『時を越えてトゥルー ルート』
きよみルートその②
最後何故か光岡との殺し合いが始まりました。
きよみ(白)は自我を取り戻したけれど…うーん…
最後二人で旅に出ますが、ずっときよみ(白)を観てきた弟さんが報われないなと思います。


『バッドエンド ルート』
敵の岩切とのエロシーンがあるのは大変良きです。


『不老不死を ルート』
高子ルート。
なんかよく分からないけど爺ちゃんが敵になりました。
今まで他ルートで味方だったのに…凄く唐突でした。


『見届ける者 ルート』
で、麗子先生何者だったんですか?
ラスト打ち切りエンド臭凄かったです。



まぁ物語は正直「結局何だったんだろう…」と思う要素が多く、感想を書く際に覚えて無さ過ぎてスキップモードで確認して書いているのですが、美術方面では2001年だと考えると凄く良い物を見れたと思います。
感感俺俺の元ネタに触れられたのは良かったです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:Enjoy Game Life 様
https://tryspace.net/
 誰彼 -たそがれ- ページ
https://tryspace.net/game/tasogare/