ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【星の王子くん】感想

【男性向け18禁】



なんとなくLeafのノベルゲーム作品を最初からプレイしたくなったので購入part27。



2011年01月28日発売
Leaf』※リンク先公式HP(18禁)
星の王子くん】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。






システム面は7でもインストール起動可能。
ディスクレス起動可。
プレイ時間は約20時間くらい。


誰彼 -たそがれ-』『ToHeart2 AnotherDays』(※リンク先感想)と続きLeafのノベルゲームでは汚点の方に入っているっぽい今作「星の王子くん」。
ある程度の前知識を仕入れ覚悟を決めてプレイしました。
まぁ、うん、聞いていた情報と一致するくらいには酷さがありました。
でも覚悟を決めてプレイしていた分と、酷いと思う中ででも好みの要素もあり、最終的には周りで言われている酷さに若干個人的な好みを上乗せした感じかなーという印象に。


まず、世間での評価での酷いと言われている部分に自分も納得した部分と、個人的に合わなかった部分。
とにかく主人公の性格がエロゲギャルゲの主人公としてはキツい。
所々の地の文もキツければ、台詞回しもキツく、エロゲ主人公としては非常に見ていて辛かったです。
なんだろう、これがBLゲーでの受けショタとかなら受け入れられるタイプですが、エロゲの主人公でこれは流石に。
キツイというかキモいというか、エロゲ主人公としては非常に合わないタイプだと思いました。
あとはコレは散々どこに行っても言われている事ですが、とにかく主人公が訳が分からないままにモテる。
老若男女、地球上の全ての生き物からモテるという訳の分からなさ。
まぁモテる理由は最終ルートに行けばなんとなく察する事は出来るのですが、それまではエロゲ主人公としてモテる要素を押さえていないのにモテているので、理由無く意味も分からずモテる要素が苦手な人にとってはすこぶる苦痛になります。
自分もこの理由無く、意味が分からずモテるタイプの主人公が苦手なので非常に序盤は???状態で。
まぁ途中から「コレはシナリオや恋愛ではなくギャグ作品」と割り切ったらわりと受け入れるようになりました。
(ってか今作はギャグ作品だとは思っています、真面目に恋愛とかシリアス要素に向き合う作品では無いかと。)
そういう事もありとにかく主人公がキッツイ今作、主人公もですが他の要素も結構キツくて。
シナリオは『Routes -ルーツ-』(※リンク先感想)にてリサルート、皐月ルート、ゆかりルート、Routesルートを担当された永田さんで、これは「Routes」の感想でも言ったのですが、永田さんの文章は良く言えば明るい、悪く言えばテンション高くて疲れるんですよ。
更に悪く言えばクドいという。
「Routes」は間にまるいさんの文章が挟まり全文が永田さんの文章にならず二人の文章がお互い悪い所を打ち消し合い良い感じに互いに緩和剤になっていたと思いますが、「星の王子くん」は全文永田さんなのでそりゃずっと油物を食べているようなもので、胃がもたれます。
というかそもそも自分は「Routes」も世間の評価よりも合わなかった方なので、文章ではひたすらに苦行が続いていました。
なんだろうなー、凄く専門的な知識はあって専門の方では筆が乗るのにその専門的な知識を物語として消化出来てないような。
好きな所はノリ良く書くけど、それ以外の部分は自分のテンションで押し通すみたいな、そんな作風。
もっとその専門的な所を絡めて丁寧に進めば良いのに、最後にはゴリ押しするから読んでいてルートの後半「謎の力で解決」ばっかりになってた印象。


そういう力技な部分もですが、この「星の王子くん」、学生なのに特殊な地位を持ったキャラが居たり、泥棒娘が居たり、古来から続く伝承が関わって来たり、謎の組織によって世界が脅かされたり…これ「Routes」じゃん!!と振り返るとめちゃくちゃ思いました。
主人公からエージェントの設定を取って、主人公の設定をヒロインに割り振り、主人公にはとにかく謎にモテる要素だけ付け足した「Routes」。
「Routes」は主人公が敏腕エージェントだから許されてた部分がありましたが(と言いつつ自分はあまり好きでは無かったのですが…)、今作の主人公はそういう設定も無いのに「Routes」主人公のように後半ほぼ運だけで勝ちに行くのでまぁ見てる側からしたら意味が分からない。
むしろヒロインの方が「Routes」主人公の主人公的な部分を引き継いで居るのでヒロインの方が格好良いキャラが多いという。
そして全ルートが一つの設定で繋がっていて最終ルートで統合した「Routes」とは違い各ヒロインのルートで個別に全く違う話が展開し、最終ルートでは一部の謎は明らかになっても話自体は別に統合はしない本作。
話の面白さ的にも個人的な好みは抜きとして、そりゃあ「Routes」の方が読み手からしたら面白く感じますよね、と。
本作は「Routes」を目指し、やろうとして話の構成と主人公で失敗してる感が凄くありました。
私は「Routes」は好みでは無いのですが、「Routes」の方がウケが良いのは凄く分かります。


そんな風にかなり悪い評価として書いてはいますが、良いと思った部分もそこそこにあり。
まず、話以外の視覚的、聴覚的部分、これはもうパーフェクト、素晴らしかったです。
絵はメインでは「鎖 -クサリ-」で原画を担当されたQP:flapperのお二人とサブでは「痕 -きずあと-」の09年リメイクで原画を担当された甘味さん。
立ち絵と表情のバリエーションの豊かさには圧倒。
会話中の表情とポーズを見てるだけで飽きませんでした。
女性キャラだけでなく男性キャラも表情だけでなくポーズも豊富で。
特に男性キャラはヴァレに実に各オッサン陣に、美形が多かったので見てるだけで眼福でした。
主人公に「絶世の美少年」という設定がありますが、正直見た目ならヴァレと実の方が好みでした。
背景も話に反映した背景になっていて。
ちゃんと差分があったり細かったです。


音楽に関しても流石のLeaf
OP曲とED曲が安定して良い曲です。
BGMも「Dr.Bomber」は「Routes」を思い出す曲調だったり。
「Urban Mirage」はこう、R◯Dっぽさが。
どことなくエージェント的な曲が多いんですよね、やっぱり「Routes」を狙ったのかな?
「微笑みの漣」が民族曲っぽくて好きです。
一箇所だけBGMモードが空いていた部分に「ナガセ宰相」が入った時には笑いました。
…この曲がオールエンドで開放の隠し曲な時点でやっぱギャグ作だよ本作。
声は非公開ですが全員上手い、というか一部声だけで分かる方々が。
女性陣は断定出来ないのですが、男性陣は聞くだけで分かる方が3人ほど。
多分、寿明が檜◯さんで、イワンが大◯さんで、チータが小◯さんかな。
流石にこの3人は声が特徴的なので分かりました。
女性キャラはアンが金◯さんかな?多分。
非公開ですが全員言われれば「あーね」となりそうな方ばかりというか。
とにかく全員上手い、掛け合いのテンポと演技に関してはS級。
主人公の声もナヨナヨしていて合わない人は無理かとは思いますが、この主人公として見ると声質は合ってはいました。
エロシーンなどの台詞にキモさはありますが、あのキモさはあの流れを考えると間違った演技では無く。
むしろ演技としては正しい箇所に正しい演技だとは思ったので上手い方ではあると感じました。
というかあのキモさわざとかと、なのでわざとキモく出来るという意味で上手い方だと思いました。
クドい会話も声優さんの演技でどうにか受け入れられた所が大きいので声優さん力は偉大だなと。
物語的にはオススメ出来ない本作ですが、最高の演技が聞けるならどんな話でも読む!という人にはオススメ出来ます。
クドい会話も他ではあまり見かけない台詞回しではあるので、珍しい演技が聞けるという点では良かったです。


絵、曲、声に関しては本当にS級、これに関しては話を抜きにしたら非常にオススメ出来る物になっています。
問題は話や主人公なのですが…
ただ、個人的な好みの点もあります。
まず、主人公に「凄いイケメン」設定があったのは非常に良かったです。
意味が分からない中でモテる人ではありますが、「イケメン」という要素だけで「まぁモテるよね」と納得出来る部分にはなるので、モテ要素の補完にはなってはいました。
ぶっちゃけ昨今のハーレム系だと、やること普通で顔が良い設定も無く何故かモテてる主人公多く見かける気はするので、それ系の先駆者だと考えると有りな気もします、顔良い設定あるだけマシ。
あとはエロゲ主人公としてはナヨナヨしていて駄目だとは思いつつも、基本どんな人に対しても否定をせず肯定的に振る舞うのが良いな―とは思ったり。
どんな会話でも褒めたり肯定的に受け止めてくれるイケメンが現実に居たら、「そりゃあモテるでしょう」としか言えないので、現実的に考えるとわりと有りな設定な気はしています、無茶ではない、顔の良さって大事なので。
あと、一部のエロシーンでヒロインを気遣い挿入をしない選択をした時点で「これは女性からはモテるな」と。
イケメンで肯定的で気遣いが出来て…現実面で見たらモテる要素が揃っているのでエロゲとして見た場合にはモテる事に違和感はあっても、現実的に考えてモテる事に関しては間違ってはいなかったとは思います。
ヒロイン達も最初から高感度MAXですが、その中に「この想いを察してよね」と斜めからの攻撃をしてくる察して系ヒロインが居なかったのはGOOD。
皆真っ直ぐに想いをぶちまけて来るので見ていて気持ちは良かったです。
理不尽ツンデレというか、言わないのに察して系のヒロインが苦手なので、全員真っ直ぐ、猪突猛進なのは良かった。
それに連なって全員が主人公よりも非常に男前で、推しの弱い姫系主人公×強い騎士系ヒロインが好きな自分としてはカプ的には非常に好ましいヒロインばかりで見ていて爽快でした。


主人公がつるんでいるメンバーの空気も非常に良くて。
濃い男性キャラが好きなので、ヴァレ、実、寿明の三人が会話をしているシーンは演技も相まってとても楽しかったです。
特にヴァレがぷりんを「おかん」と呼ぶのが好きで好きで。
メンバー内で疑似家族みたいなのをしてる関係とかが凄く好きなのでメンバーの会話は楽しむ事が出来ました。
各ルートの重要なシーンに行ってもあのメンバーだけは必ず巻き込まれたり助けてくれたりする姿も良く。
主人公が所属するコミュニティスキーにはたまらない空気でした。
ただ同時に主人公が話に加わらず見てるだけの時が一番面白いという矛盾も孕んでいましたが…主人公が単純に視点で見てるだけの時が面白いので余計に「主人公とは?」となったりもしました。


あとはエロシーン、これも結構好きでした。
とことん色気が無い、無さ過ぎる。
これに関しては賛否両論だとは思いますが、「色気が全く無いエロシーンが好き」という性癖を持っている為、非常に刺さったエロシーンでした。
でも、エロシーンの絵に関してはもう少し頑張って欲しかったというか、フェラシーンでフェラの一枚絵が無かったり、ここぞというエロで一枚絵が無かったりしたので、立ち絵などの差分はめちゃくちゃ多いのにエロシーン差分は少ないという力の配分がよく分からない物に。
「色気が全く無いエロシーン」は大好きですが、エロシーンの差分は沢山あって視覚的に細かい物の方が大好きなので、エロ関係の絵は頑張って欲しかったなーと非常に思いました。
シチュエーションと絵自体は良いんだから、もう少し絵が多ければなぁ…


分岐も、最初の選択肢で速攻でルート分岐するのは個人的には好き。
固定カプ好きなので、速攻で一人のヒロインのルートに分岐して愛を注げるのは有り難かったです。
ただ、分岐箇所の文化祭の要素は最終ルートにならないとフェードアウトするので最終ルートまでは「ここで分岐する必要あるか?」「文化祭はどこに行った?」という気持ちにはなります。
分岐的には「りんご→ちの→こころ→ユーリ」の順で行くと話が良い感じに補完し合えるかと。
ぷりんルートは最終ルート固定。


総評としては他所などでの総合評価は妥当だと思うのにプラスして個人的に好みの部分も一応はあったなーという感じです。
これはある程度覚悟を決めてプレイしたので期待値が低かった所はあるとは思っていますが。
ただ、同じブランドとライターさんなのであえて上げますが自分は「Routes」よりも好きでした。
仲間内でのワイワイガヤガヤのノリが肌に合ったので、そこは良かったです。



プレイ順は
りんご→ちの→こころ→ユーリ→ぷりん
の順で攻略



『葵りんご ルート』
声がめっちゃ好き、めっちゃ好き。
性格も自信満々な女性好きなので見ていて爽快で好きでした。
単純なキャラの好みとしては一番好きかも。
巨大企業のお偉いさんでタカビーに見えますが、謝るべき所では土下座までして謝る姿は「人を纏める頂点の人物」として非常に善意方向で良い子だなと。
勿論他の所も敏腕だから凄いのですが。
彼女とのエロシーンは最初のエロでは裸で抱き合うだけで本番無しなのがとても好きです。
最初のエロシーンで挿入無しとかが滾る人間なので全体的な色気の無さが楽しかったです。


『葉加瀬ちの ルート』
エロゲのヒロインとしては一番可愛い子だと思います。
宇宙に行ったり世界を救ったり、壮大さでは一番大きいルートなのでは?
博士の過去とか興味深いのですが、もう少し分かりやすく書いて欲しかったとは思っています。
重要そうな事がトントン拍子に語られるので、ただ「重要そう」で終わってしまうのが勿体ない。
最後主人公補正でハッピーエンドにした感はありますが、主人公の真相を知るとまぁ納得というか。
真相を知ると、そりゃあ宇宙に放り出されても死ななかっただろうなとは思いました。


『神乃こころ ルート』
唐突に始まる伝奇物。
このルートでいきなり伝奇物が始まるので驚きました。
しかもこの水神様関係、全体の話にはそんなに絡まないという。
ここちゃん、色々と大きくて魅力的な人ではありますが、他ヒロインと比べると印象薄めなお話。
企業系、宇宙物、怪盗物…と来たら残りは伝奇物になるのはまぁ分からなくは無い…かな?
印象は薄めですが、この話で登場する保健室の先生は声質も合わせて凄く好きでした。


『ユーリ・ゴローニン ルート』
男の娘ルート。
公式では「男の娘」表記はありますが、作中で一切触れられないので隠してる&それが重要になるのか!!?
と思わせておいて、隠してはいるけど重要にはならなかったという。
「男の娘」の部分が重要な要素になったり、物語の中心になる系が好きな人にとっては超絶肩透かしだとは思います。
単にユーリが怪盗してるだけの話ですし。
ただ、妹も男の娘、母も男の娘と男の娘尽くしのルートではあるので、「話とか関係無い!男の娘がわんさか出てくればそれで良い!」という性癖の人には非常に嬉しいルートかとは思いました。


『甘夏ぷりん ルート』
最終ルート。
他ヒロイン攻略後に行けるので、今までのヒロイン達の秘密が当たり前のように開示されます。
冒頭の夢のシーンはこのルートをプレイしないと意味が分かりませんし、主人公が「絶世の美少年」という設定もこのルートで明らかになります。
タイトル通り「異星の王子様」だったという。
自分の星が出生率の低下で終わりを迎えそうだからこの星に嫁を探しに来たという作中劇通りある種の逆かぐや姫
美形なのも主人公の星では遺伝子操作が簡単に出来て美形を作れるレベルになっているから。
はっきりと名言はされませんが母親が星の技術で「主人公の母親」だと洗脳されている点から見てもモテモテなのも一種の異星の技術なのでは?という所。
一応謎のモテに関しては予想の範疇ではありますが回収されてはいます、納得出来るかは別として。
星に帰ろうとする主人公に真っ向から向かうぷりん。
ぷりんが後半かなり男前だったので男前系女子好きとしてはたまらなかった所はあります。
というかやっぱり本作は、主人公が「かぐや姫」的立ち位置なのでヒロイン系主人公×騎士(帝)系ヒロインで合ってはいるんですよね。
主人公を射止めるのではなく、ヒロイン達が主人公を射止める話なので、そりゃ皆男前になるわなと。
ぷりんのエロシーンはぷりんが怖がった事に関して挿入をしない選択をしたので「初体験が失敗or挿入をせずペッティングだけ大好き教」としてはガッツポーズをしました。
イケメンで女性の方を尊重し欲に流されないとか、まぁモテるわな…とこのルートで主人公のモテの部分を地味に噛み締めました。



エロゲとして見た場合は非常に不快な要素が多いのと、文体が独特なので非常に疲れる作品で、かなり早めに読みましたがそれでも20時間はかかる事を考えると…まぁ良い物や勧められる物とはあまり言えず。
本作の疲れる文章に20時間を費やすなら4時間くらいでもっと満足度の高い作品もあるので長編での満足度としてはなんとも言えない作品ではありますが、その中ででも好きだと思える要素にはいくつか当たったので個人的にはそこそこに満足している部分があります。
…期待値を下げたから得られた満足感ではあるとは思いますが。
ただLeafの中では分が悪いですね。
WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」「WHITE ALBUM -綴られる冬の想い出-」「星の王子くん」「WHITE ALBUM2 -closing chapter-」の流れで販売されているので、そりゃまぁ、相手が悪かったとしか。
他所作品ならそこそこに良い位置に来たの…かも?


とりあえずLeafの中で最後の鬼門になっていた「星の王子くん」を終了しました。
残りは「WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」「WHITE ALBUM -綴られる冬の想い出-」「WHITE ALBUM2 -closing chapter-」の三作。
これは「WHITE ALBUM -綴られる冬の想い出-」「WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」「WHITE ALBUM2 -closing chapter-」の流れでプレイしたいと思っています。
こちらに関してはちょっと期待値が上がり過ぎてる所もありますが、楽しみです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 星の王子くん ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/h/hoshiouji.html