【男性向け18禁】
2012年09月28日発売
『あっぷりけ(解散)』
【Re:birth colony -Lost azurite-】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。
森崎亮人さんの作品に触れるのは5作目、「Re:birth colony -Lost azurite-」に。
プレイ時間は、約22時間15分くらい。
システム面は7でもインストール可。
ディスクレス起動可。
500年ほど前、地球に5つの隕石が近付き降り注いだ。
当時の科学者達の技術により、隕石の飛来を予測していた地球はそれぞれの国で「完全環境都市」…アーコロジーを作りあげており、人々はアーコロジーに避難する事で滅亡を避ける事が出来たが、地球の表面は生物が生存出来ない状態になり、氷河期が訪れる。
太平洋に作られていた半人工島にあった研究施設もアーコロジーになり、そこは「アクアリウス」と呼ばれるようになった。
「アクアリウス」は他のアーコロジーと異なり、「女王」と呼ばれるAIシステムが「アクアリウス」内部全てのシステムの管理を行っていた。
「アクアリウス」には隕石の飛来時に尽力を尽くした者の一族に「貴族」という階級が敷かれ、「平民」と「貴族」という特有の階級差が出来ていた。
そして、「女王」システムに意見を通せる立場として、「貴族」の中から13席、最高権力者として「議員」が存在するのだが、全ての運営を女王に任せた結果、「女王」システムに意見する者というよりも従う者としての立場になっていた。
「アクアリウス」は多重構造でありながらも、人が住める場所は地上層のみであり、「女王」システムがある中央を中心に中央区が存在し、そこには「貴族」や富裕層が住み、「アクアリウス」の端の方は外周区と呼ばれ、端に行けば行くほど、無法者が住み、治安が悪化していた。
そんな外周区を無法の中の秩序で統べる「アクアリウス」最大の犯罪組織、「ゲンチアナ」。
主人公は、昔、住んでいた孤児院がとある事件に巻き込まれた際に、「ゲンチアナ」のトップ、「藍玉」に拾われ、義理の息子として、そして組織の中のハッカーとして育てられていた。
そんなある日、主人公はひょんな事から、コンピュータを、電子を、自分の意思だけで動かせる少女と出会い、どういう訳か主人公も同じ能力が開花する。
そしてそこから「貴族」や電脳関係のいざこざに巻き込まれて行き…
「女王」とは何なのか、少女は何者なのか、なぜ主人公も自分の意思で電脳を操れるのか。
「アクアリウス」という小さな閉じた世界の中で、東奔西走しながら謎に巻き込まれて行く。
…というのが本作世界の大まかな設定とあらすじになります。
姉妹ブランドから発売された『フェイクアズール・アーコロジー』(※リンク先感想)と同じ世界観であり、前作の舞台だった日本のアーコロジー「天原」とは別のアーコロジーの物語です。
なので、「フェイクアズール・アーコロジー」をプレイしているとニヤリとするポイントが多々ありました。
ただ、そこで上手かったのは、「フェイクアズール・アーコロジー」の大きなネタバレは無かったのと、無くてもちゃんと楽しめるように「アクアリウス」内部だけで物語が完結していた所です。
勿論知っていたら最大限楽しめますが、知っていなくても95%以上はなんとかなるかと。
ヒロインの一人である、ノイエが「姉、姉」とかなり連呼するので、その点に関しては前作知ってないと「姉とは…?」となり、引っかかるかもなので、そこは引っかかりポイントかなぁと思うくらい。
あと、ラストのラストで前作がかなりゴリッと関わるので…最後の盛り上がりに全力で着いて行きたいなら前作プレイ推奨になります。
そういう、「前作を知らなくてもなんとかなる」という、特殊設定作品だと描くのに結構難しそうな要素をしっかりと貫き通した部分も良かったのですが、今作は間違いなく個人的に前作よりも好きでした。
前作がちょっと、あまりにも引っかかるポイントが多く、疲弊するタイプの作品だったのですが、今作はかなり自分の好み的に良くなっていました。
まず、文章がかなり読みやすかったです、まぁ、森崎さんらしく、「情報量詰め込み過ぎ!!」となる箇所も確かに多かったのですが、少なくとも前作よりはサクサク読めたかなと。
そして、文章の読みやすさもですが、何より今作はヒロイン同士の仲が良かったので本当に良かったです!!
今まで特殊環境だったヒロインが多く、「初めて出来た友人」というのが作中の会話などから伝わって来て。
色々と抱えるものや隠しているものはあっても、根が素直な子達ばかりなので、ヒロイン同士が「大事な友人」を想い合っていて、そしてその関係がこう…誰も抜け駆けしないように~と共同監視しているような群れのネチョネチョしたものではなく、サッパリした関係で見ていて心地良く、非常に良かったです。
主人公とヒロインの関係も、利害の一致や親愛の情、技術の交換などで一緒に居る事が多く、これもまたサッパリとしていて、見ていて爽やかで…
一言で言ってしまえば前作にあった「ヒロイン同士のキャットファイト」「恋愛でクソ重くなる展開」が無かったんですよね。
森崎さんは「面倒臭い男女」を描く事に定評がある方なので、そこを求めている方も多そうですが、個人的にはあんまり恋愛感情で激重くなって空気が悪くなるのが好きでは無く…
前作は主人公が空を飛ぶ事に反対しているヒロインと、主人公を飛ばせたいヒロインと、主人公の飛ぶ技術が気になるヒロインが居て、そういう「飛ぶか飛ばないか」の部分でヒロイン同士がギスギスして胃が痛かったですし、恋愛方面でも「もっとスパッと決めてればこんなに重くなる事無いのに…」という場面が多くて胃が痛くなりで。
ルートに入っていないヒロインが嫉妬したりもあったのですが、森崎さんの嫉妬描写は可愛らしい嫉妬では無く、ガチで見ててギスギスする事が多いのでまた胃が痛くなり。
とにかく、ヒロインが二人並ぶと仲の悪さから胃が痛くなる事が多かったのですが、今作はヒロインが並ぶと仲が良くてホッコリしていました。
あとは主人公が前作よりも明らかに行動が好みでした。。
過去、孤児院に居た事と犯罪組織に身を置くだけあって、「自分の身は自分で守る」「自分のケツは自分で拭く」が出来ているタイプで、責任という部分をしっかりと背負っていた主人公で良かったです。
無茶をしまくって突っ走っているだけで、裏で発生したその責任は全部、主人公が反発している父親が背負っていた前作主人公とは全然違いました。
義母が一応助けてくれる事が多いのですが、組織の中での行動なので、見返りをしっかりと求められたり、本当に危なくなったら主人公を切り捨てても組織を存続するとはキッチリと言われるので、義親子というよりはフィフティ・フィフティの関係だったり。
主人公は「貴族」の養子になっているのですが、義父との関係も、実の親子の空気では無い中で、「お前の事は気に入っている」と実の親子とは別の強い繋がりがちゃんとあったり。
前作で不満に感じた部分がかなり良い方向で払拭されていたので、見ていて爽快でした。
そして、この手のタイプのエロゲとしては珍しいのですが、主人公が既に非童貞なのも今作の世界観としては良かったなと。
普通の学園モノだったら初めて同士が大好きなのですが、特殊設定で治安が悪い場所があり、その治安が悪い所で生きてきた主人公とかは経験済みでその経験に娼館が絡んでいるとかは世界観の治安の悪さを引き立てるなと。
別メーカー作ですが、「穢翼」でも主人公が非童貞で娼館に関わっているという部分が世界の治安の悪さを引き立てていたので、こういう「貴族」の光と「犯罪組織」の闇があるような世界では主人公が性の経験値が高いの、わりと好きです。
ただ、経験自体はかなりあって、それがところかしこで言及されているのですが、恋愛童貞ではあるので、ヒロインと恋愛関係になるととたんにタジタジな部分があり、「おい!経験豊富者!!」とツッコみたくはなりました。
そういえば森崎さんの個人作品、今までプレイして来ましたが、非童貞は初だった気がします。
過去に色々性的にやらかして尻込みしてる主人公が多かったので、明確に経験有り!経験豊富!という主人公が来たのは新鮮でした。
そんな風に、前作と比べてかなり好みの部分が多かったのですが、やっぱり残念だなと思う部分もそれなりにあって…
一つは、上記で主人公とヒロインの利害の一致のような、悪友のような、共犯者のような関係がハチャメチャに良くて、だからこそ、恋愛関係になった瞬間に「いや、その手前の関係の方が好きだった!!」となってしまった部分です。
エロゲでありギャルゲであり、「ヒロインを攻略する」という前提な以上、本末転倒な意見だとは思うのですが、あまりにも「今まで友人が居なかった者同士が対等な友人を手に入れる」という関係が良すぎたんですよね…
なので、恋愛のターンになった瞬間に「コレジャナイ…」になってしまったというか。
逆に恋愛のターンになっても、友人のまま「恋人になったの!!?この!この!」と攻略ヒロインと主人公をからかいながら応援する現在ルートに入ってないヒロイン達の行動がめちゃくちゃに好きで好きで好きで…
前作のように嫉妬なども無くスパッとした性格のヒロインが多いので、恋愛になっても爽やかだったのですが、だからこそ、友人関係が良すぎたなーとも感じました。
あとは、物語の構造があまりにも金太郎飴過ぎる事。
全7話で7話からヒロインのルート分岐なのですが、6話まで一度読めば飛ばせる部分が殆どなので、ほぼ話の構造は同じ。
最後の話でヒロインの過去や謎や秘密に迫るというもので、話の構成で目新しい展開が無いので読んでいてかなりダレます。
特に話の流れが「敵に辿り着く→撤退→敵に辿り着く→撤退→敵に辿り着く→撤退」となるのが多く、「はよラスボスに行けや!!」となりますし、その撤退部分でエロが挟まるので、「これはエロシーンの為にわざわざ撤退したのでは?」となり…こう、エロゲとしての制約が見えて残念でした。
メインヒロインであるアズライトにルートロックがあり固定最終ヒロインだった事自体はとても良かったのですが、話の構成上、アズライト一人で全ルートの謎も解明するような節があるので、「分岐とは…」となってしまったのもまた…
まぁ、各ルートが「コンピュータ上の予想された結末」とも言われているので、コンピュータが計算した可能性の確率が高いですが…だとしたら各ヒロインはアズライトには勝てないので、それはそれで可愛そうだなと思いつつ。
まぁ、今作は明らかにアズライトの物語でルートロックまで掛かっているので仕方ないかなとも思いつつ。
全員ヒロインが好きだと思えた作品だったので、贔屓がちょっと辛かった部分はあります。
あと、アズライト以外はルート固定が無いのですが、推奨順はあるのが残念。
かなり露骨に推奨順があるので、全員ルートロックかけても良かったのでは?と思います。
…と、色々と思いますが、ラスト、絶対にアズライト一筋でアズライトだけを見てアズライトがパッケージに偽り無く超メインヒロインで終わったのは良かったです。
聞いてるか?前作主人公…今作でも前作メインヒロインとくっつきながらも他ヒロインとも微妙な距離感のまんまである事が明らかになったけど、責任感も無いし流されるし…フライトの運転が天才的なだけでマジで良い所無いまんまだからな!!
そんな所があり、今作は主人公が非童貞ですが恋愛童貞で恋愛に関しては一途な所が良かったです。
あと、後半アービノスやベレンスなど、主人公以外の男性陣がかなり不遇だなと…
いや、ヒロインを救うのはエロゲとして王道ですが、出来れば野郎キャラも救って欲しかった部分はあります。
まぁ、ベレンスの死はセルリアの成長に必要かもしれませんが、アービノスの不遇さと言ったらもう…なんかセルリアの元許婚だからエロゲの都合上殺されたような気がして…
アービノスもベレンスも根底に「女王」に支配される「アクアリウス」の不満や、「貴族」の体制と不平等さに疑問を持つ人達なので、そこの思想に付け込まれたとはとは思うのですが、「貴族」の人間としてそこに疑問を持てるのは普通どころかかなりマシな思想の「貴族」なので、悪人ではない以上、生きていて欲しかったです。
結構良いキャラしてたので、「ヒロインは絶対に救うけど野郎キャラは知らん!」とばかりに主人公以外の野郎キャラに容赦が無いのはエロゲとはいえどうかなーとなりました。
絵は前作同様、浅海さん。
前作でも書いた気がするのですが、やっぱり立ち絵はなんかこう…バランスが…
一枚絵はそれなりだったのですが、顔と肩のバランスがあまり良くない気がしました。
絵だけを見ての判断ですが、個人的に好みになるのは「なちゅらるばけーしょん」辺りからな気がするので、まぁこの辺りの絵柄が好みでないのは仕方ないかなとは思います。
ただ、前作でフライトのシーンで「飛行機の空飛ぶ戦いがメインなのになんで動かないんだよ!!」という動きに関しての演出はかなり良くなっていました。
ヒロインの立ち絵の動きもですが、主人公やアズライトが操る電脳を操作出来る構造体の動きや、ラスト、フライトでの動きは前作よりも上回っていました。
これよ!この動きが前作で見たかったのよ!!というのが今作で見れたので満足です。
音楽はBGMとしては普通。
ただ、「貴族」が居るように荘厳な曲や電脳があるように電子的な音は良かったです。
歌に関しては、流石BOG、歌曲は全部良いです。
ただ、「アンリミテッド -Lost azurite Version-」は流れるシーンも相まってズルいです。
前作プレイヤーは必ずグッと来るかと。
あと「プレゼンシア -存在-」はもう…海原エレナさんはマジで歌が上手いエロゲ声優上位に確実にいらっしゃると思っているのですが、そんな海原さんのキャラを歌手にして実際に歌唱曲があるとか、これまたズルいです。
曲も良いですし、歌も上手いですし、声が良い…良さの三拍子でした。
ただ、この「プレゼンシア -存在-」、海原さんが担当される瑠璃のEDにもなるのですが、EDが流れるとスタッフロールが終わり切る前に曲が終わり、若干ループするのが勿体なかったです。
演出は本当に良かったので、専用のスタッフロールのスピードが欲しかったとは思いました。
声はアズライト役の小鳥居さんはかなり出演されているのをお見かけしてるのですが、自分がお聞きするのは初でした。
アズライトが初期の方の出演作なのかな?可愛らしくも影があるような演技で良かったですし、今作ではかなり色々な面でお声をお聞きするのですが、演じ分けが良かったです。
アズライトにソアの違いもですし、青い少女の無機質であり無邪気な感じが上手いなと思いました。
セルリア役の乃嶋さんも初聴きでしたが、からかってくるタイプのヒロインのお声が良いなと。
ツンデレとかタカビー…では無いですが、若干気を張っていながらも、気を抜いた相手の前では年相応の女の子になる演技が良かったです。
瑠璃役の海原さんは歌も含めて本当に良かったです。
ポニーテールで赤髪なのもあって見た目的に快活ヒロインかと思いきや思った以上にマイペースで、ちょっと独自の感覚を持ちながらも弟である主人公を心配してくる良い義姉さんで。
海原さんのマイペースさがあるヌーっとしたような演技がハマっていました。
ノイエ役の桃井さんもまた流石。
というか桃井さんは森崎さんの作品でかなりの常連な気がします。
桃井さんに関しては前作を知っていれば「ですよねー、桃井さんしか居ないですよねー」となりますし、見た目とお声で「おっ!」となる役回りだと思います。
ラストのノエルで「来た!!」となりましたし、ノエルとノイエの演じ分けの凄まじさに流石の大御所を感じました。
本当に声の幅が広い方です。
他はシアン役のかわしまさんは、こういう女性が合い過ぎて言える事が凛々しい女性最高です…としか言えなくなってしまいます。
しっかりとシアンにもエロがあって良かったです…まぁBADに行くんですが…
話の構成上必要性を考えるとシアンにルートが無いのは仕方ないと思いつつ、シアンルート欲しかったです。
藍理役の芹園さんはロリ仕草だったりお兄ちゃん!と言ってる時は良かったのですが、「藍玉」になった時の演じ分けはあまり感じなかったのが残念というか…
いや、声質を変えずあのままで「藍玉」になるような指示だったのかもしれませんが、貫禄は感じたかったなと…
「藍玉」になった時に今までのロリキャラでは無く、からかい系のキャラにはなっていましたが、犯罪組織のトップの貫禄を感じたかった部分はありました。
男性ではアービノス役のますおかさんはよくエロゲでお見かけしますが、「貴族」然としながら性格悪そうな気の張り方と、青い少女に乗っ取られた後の人間味のある情けなさが良かったです。
ケーラム子爵役の来栖川さんの飄々とした演技も良かったですし、ベレンス役のカマンベールさんは「アステリズム」の博士役でお聞きしていましたが、社会的地位がある役にお声が合っているなと、特に後半の青い少女に乗っ取られた際、前半と違い残虐性がある演技になていて上手いなと感じました。
プレイ順は
セルリア→瑠璃→ノイエ→アズライトBAD→アズライト
の順で攻略
アズライトはラスト固定
『セルリア・セレスタイト ルート』
最初は我儘「貴族」お嬢様に見えましたが、話が進むにつれて、ノブレス・オブリージュを貫く高潔な人で徐々に好きになったヒロイン。
我儘も許される範囲や許してくれる人にだけ行いますし、なにより、「貴族」としての責任が発生した時にはしっかりと全うする精神を持っていて。
絶対に責任を放棄しませんし、自分が「学生だから今は好きに出来ている」というのを知ってる子なんですよね。
なので、「貴族」に戻らなければならなくなった時にはスッと「学生モード」を切り替えて「貴族」になれる、切り替えがしっかり出来る人。
高潔、ノブレス・オブリージュを持ち、とっても良いキャラで、お互い好きになって行く過程も丁寧で恋愛の展開も良かったのですが、やっぱり話の構成や謎の開示の流れ上、彼女が最初の攻略推奨キャラになります。
謎の解明という意味では彼女のルートでは殆ど解明されず、「アービノスが操られ、「アクアリウス」が青い少女に飲み込まれて行く」というどのルートでも発生する事柄を辿るだけになるので、彼女のルートを後半に回すとかなりつまらないかと。
一応、セルリア過去とシアンとの過去が語られるので、彼女の事は深く分かるのですが、「アクアリウス」の謎は明らかにならないので、キャラ良い分、物語の中で謎を持って無い分、ヒロインとしての物語に関わる上での印象が薄くなるなーとは残念に思いました。
『竜胆瑠璃 ルート』
赤髪、主人公と昔から縁がある、キツそうな顔付きという見た目で、前作の莉音ポジか!!?と警戒していましたが、そんな事はなく安心しました。
前作の莉音が本当に面倒で面倒で面倒な性格をしていて恋愛になると他のヒロインに敵意を向けまくり主人公にもヒステリー向けまくりのクッソ面倒の5乗くらいになったヒロインでプレイ中ずっと疲弊して、前作主人公にも悪い所があるとは思いつつ、見ていて大変厳しさを感じるヒロインだったのですが、瑠璃はそんな事は無く。
むしろ、適度に主人公と距離を置きつつ、血の繋がりは無いけれど姉として主人公を見守ってくれたので、凄く良かったです。
第一印象で莉音のような面倒タイプか!!?と構えてスイマセンでした。
性格のキツさも莉音のようには無く、むしろおっとりしてる方でマイペースで謎に余裕が見える人でかなり好みのヒロインでした。
ただ、だからこそ、彼女のルートはルートに入った瞬間にラブが芽生えて急に恋愛期に入ったのが気になったというか…
突然主人公を男性として見始めるので、「え!?いつ恋心芽生えたの!!?」となりました。
それに加えて元々の義姉弟の関係が好きだったので、恋愛になった瞬間に「思ってたんと違う…」と一番なったキャラでもありました。
正直、義姉弟のままで話が進んだ方が好みだったと思いつつ、でもエロゲだから仕方ないと思いつつ…商業での難しい所ですね。
あと、彼女の秘密に関しては、一度でもメインのルートを通って6話で「女王」が瑠璃を特別視しているのを見ると何となく話の展開が分かるのがネックかと。
瑠璃は「女王」に関係あるんだろうなーというのが共通ルートでも分かるのと、そうなったら瑠璃が何者かも察しが付くので情報の開示的に共通で明らかになるのは勿体ないなとは思いました。
最後の展開は「え!?マジで!?この手のタイプでそれやるの!!?」と思わせつつ、しっかりと他のアーコロジーである「ステルングローブ」の科学技術で復活したのはご都合主義にも感じるような…でも、この手のタイプでメリバ展開は嫌なので、ヒロインが復活して終わったのは良かったような…
良かったという気持ちと都合の良さで複雑さを感じる、独特の後味になっていました。
嫌いじゃ無いんですけどね…反感は買いそうですが、メリバ的なEDでも好きだったと思います。
『ノイエブラウ・T・ミラー ルート』
前作ヒロインのラインとノエル姉妹の妹。
あの二人よりもかなり恥ずかしがり屋で後輩気質があり、気が強いよりも可愛いが前面に出ているヒロインでした。
ノイエは素直に可愛いので、本当に可愛がりたくなる後輩タイプ。
「アクアリウス」の電脳を主人公と一緒にハッキング、クラッキングする仲で共犯者という関係が良く、彼女もまた、そういう恋愛ではない状態の方が好みの関係だったので、瑠璃のように「恋愛になる前が好きだった…」となってしまったヒロインでした。
ただ、瑠璃よりは恋愛に発展していく過程、ノイエが主人公に惚れて行くのですが、その辺りの描き方が丁寧だったので、思った以上に恋愛に発展する関係に違和感は無かったです。
乗っ取られたノイエを救い出す!という展開もヒロイックで良いですし、最後は自力でなんとか出来ますから!なノイエもハッカー、クラッカーとして格好良かったですし。
ノイエが戦闘が出来るところもあり、かなり格好いい要素が盛り盛りの内容だったと思います。
ラストは前作ヒロインの故郷である「ステルングローブ」に行ったり、「アクアリウス」を出て「広い世界を見る」というのがコンセプトにある今作で、アズライトは消えてしまいましたが、ある意味で目的を達成したルートだなとも思いました。
あと、アズライトですら4つある内のエロの一つは触手なのに、データでの情報で現実での行為では無いとはいえ、ノイエにはエロが4つあるのが中々に贔屓されているなとは思いました。
ノイエ、可愛くて好きですが、前作との繋がりも含めてちょっと優遇度が高いなとも感じます。
『アズライト ルート』
ラストヒロイン。
正直、このルートがあれば他のルート必要だったか?とはなりましたが、おそらく他のルートや序盤の青い少女に全員で向かって行く展開は「データが導き出した数々の可能性の世界」であり、このルートこそが「データでも辿り着けなかった奇跡の可能性」なんだと思うので、「可能性のルート」をプレイヤーに見せるという意味では必要だったとも思います。
基本、どのルートでもアズライトは消えたり封印されたりで、タイトルの「ロストアズライト」の名の通り、「存在してはいけないもの」として処理される中、唯一のアズライト救済、存在の肯定ルートなので、このルートは本当に特別なんだなと。
あと、アズライトが主人公と同じ「電脳を目視出来、電脳を自分の意思だけで操れる」という特異体質で、特異体質を持っていただけの普通の少女だった真相には驚きましたし、その能力の研究と、彼女の能力を他の普通の人間も同じように持つ事で、「全ての人類が電脳を扱う事が出来、人種や言語関係無くどこででも誰でも繋がる事が出来る世界」を目指した…つまり、アズライトの世界を広げようとしていた事が明らかになり、物語の根幹がアズライトの為にあるので、間違いなく今作の超弩級のメインヒロインだったという位置付けになっていたのは上手いと思いました。
特異体質によって閉じ込められたアズライトがその特異体質の能力を拡張する事でもしかしたら全ての人類が繋がる事が出来、広い世界を見れるかもしれないという「広い世界を見る」という願いと、その能力があまりにも危険で彼女の能力を使ったプログラムが未完成だったが故に閉じ込められてしまった悲劇、というのが上手い具合に絡まっていて、「技術により凄まじい事が出来るかもしれないけれど、それは同時に多くの危険をはらむ」という現実的な問題の提起にもなっていたなと。
最後は若干ご都合主義感がありますが、「データですら導き出せなかった奇跡のルート」なので、これくらいご都合主義でもまぁ良いかとは思えました。
エピローグでは過去に世界中に研究結果が行っている為、世界中に散らばっている可能性がある青い少女のデータである「アズライト」を探す為に、二人で「アクアリウス」を飛び出し「広い世界」に行くというのが、彼女の500年前の願いが叶い良かったなという気持ちです。
主人公の蒼司が「蒼を司る者」でアズライトの本名が葵で、全て青に関連しているのが、最後まで作風を貫いていて良かったです。
間違いなく前作よりも主人公、ヒロインなどが好みだったと断言出来る一作でした。
前作のような仲悪いヒロイン同士のヒロインのキャットファイトによる胃痛も感じませんでしたし…
あと、主人公がこの手の作風では珍しく非童貞ですが、そういえば声付きで登場する女性キャラもヒロイン以外は全員非処女で珍しいタイプだなとも思ったり。
主人公の義母の藍理や娼婦の海、織絵は勿論ですが、自己申告があるシアン、一枚絵があるジェレやおそらく娘が居るので「女王」も非処女だと思われ…
そう考えると結構尖ってる作品だなと。
そもそも、一番最初に見るエロがロリとはいえ義母の藍理から始まり、義母と関係を持っている所スタートなのもかなりロックな気が…
絵柄や作風は普通のライトエロゲーに見えつつ、所々でロックな設定を引っさげているゲームだったと思います。
共通ルートや後半での謎解明部分や盛り上がり部分以外はダレましたが、前作よりも楽しめたので良かったです。
※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
【http://sagaoz.net/foolmaker/】
Re:birth colony -Lost azurite- ページ
【http://sagaoz.net/foolmaker/game/r/rebirth_colony.html】