ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

TRUE REMEMBRANCEをn週目している人のネタバレ記録 その32

※この記録は里見しば様制作のTRUE REMEMBRANCE-remake-をn週目する人間の記録です。
※軽く片手の指以上の数の周回をしているのでネタバレ込み、伏線に触れまくりの記録になります。
※好き過ぎてスクショ撮り放題です。
※また、同作者様作『送電塔のミメイ』もプレイしてるのでその辺りにも触れています。


前置きは コチラ

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TR記事まとめは コチラ






終話 TRUE REMEMBRANCE】その③



キョウとの別れを済ませ、『AROMA』を出て、向かうのは五番街


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黒目が住んでいた場所に似ていたと思っていたから選んだ五番街
けれど、新しい気持ちで見る五番街は薄暗い場所はなく、二人の新たな出発を見送るように照らされています。


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辿り着いたのはラがこの街にやってきた廃教会。
始まりと、そして、終わりの場所。

街を出て行こうとするラと黒目、二人に最後の関門が立ちはだかります。


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右手…。
煉獄庭園様製作「聖なる亡時-SeinaruBoutoki-」が不穏に物語を盛り上げます。


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アナライの事を「先生」と呼ぶ右手。



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アナライが教えていた『ひねくれ者の生徒』。
健康な身体を持つものが命を捨てることが許せないと言っていた』。
セツナ病を憎んでいた』。
病気を患っている、『赤いリボンが結ばれた、可愛いオルゴール』を渡す相手。

アナライと右手にも、きっと二人の物語があったのでしょう。


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このシーン、『ラを背後にかばって』とあるのですが、CGではラを後ろからかばって居るんですよね。
TR、何もかもが私の中で完璧な作品なのですが、このシーンだけ齟齬があるのが残念です。

ラをかばう黒目。
右手の目的はラの確保。
ラを右手に渡すわけにはいきません。


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いつもは人の事を優先するラですが、ここではそんな事は黒目が許しません。
ラも、今までのラだったら、黒目や右手の事を考えて自らを明け渡すような行動を取っていましたが、今回はしっかりと黒目に従います。
ラが人質になってリップスを守った時の不安や心配。
今回はラはそんな行動を取らず、しっかりと黒目の言葉にうなずく所に、四話のラストで黒目がラを心配していた気持ちを、しっかりと覚えているんだなと二人の絆に胸が暖かくなります。。
そして、同時に、ラも、ラ自身を大切にしている所に嬉しさを感じます。


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「……勝手にひとの記憶を奪うのは、殺すのと同じことだ」
本当に、その通りです。
黒目が了承しない限り、それは独りよがりの殺人でしかありません。
そして、例え了承しても、誰か一人の子どもが消える事を考えれば、この街は殺人を合法化している事と同義です。


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ここで、何故、右手はこれほどまでも黒目に敵対するのかが長年謎でした。
マリアさんの記憶を奪ったから?
でも、この件は黒目が右手を恨むことはあれど、逆は想像出来ません。
マリアさん以外でもし、黒目との接点があるとするのなら、それは…やはりアナライでしょうか…



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アナライは『ひねくれ者の生徒』は『私のことを好かなかったようだ』と言っていました。
黒目も『そいつの代わりに僕に好いて欲しいということだろうか。』と思っていましたが、実は右手はアナライの事を好きじゃない訳ではなく。
今もまだ「先生」と呼んでいる分、むしろ、敬愛をしていたからこそ殺せなかった。
そして、殺せなかったからこそアナライは離れて行き、黒目に自分を殺す事を頼んだ。
そう考えると、右手が黒目を憎んでいる。
憎んでいなくても、複雑な気持ちを抱えているのも分かる気がします。
自分の敬愛していた先生が自分の元を離れ、他の人物の元へ行き、その他の人物が自分が叶えてあげられなかった先生の願いを託されたのだと思ったら、それは確かに面白くありません。
アナライは…アナライが思っているほど『ひねくれ者の生徒』に嫌われていたのでは無かったんじゃないかなと思います。


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鳴り響く右手の銃声。
ラをかばい、右手が伸ばした先には一丁の銃が。


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ここで、「記憶を消す街」で『覚えていて良かった』と言う事が本当に格好良いです。
記憶を消す街」から出る正しい方法は「覚えている事」だという証明がされたような気がして爽快な気持ちになります。


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アナライが自分を殺して欲しい為に黒目に渡した銃が、黒目と敵対するアナライの生徒に向けられる、この一連の流れ。
(銃は整備していないと使えなくなるとは言ってはいけません!!)
本当に美しいです。大好き。


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右手がオルゴールを渡していた相手の為に、右手を撃たない選択をした黒目。


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右手は黒目とラを見逃し、去っていきます。
ここで、黒目が唯一敬語で礼を言う所が好きです。
色々な確執があったけれど、上司と部下で、その別れを、けじめをつける姿が好きです。
この、誰も悪い人が居ない世界が里見さん作品の素晴らしい所。
確かに黒目と敵対していた右手にも、右手なりの事情があったのだろうとちゃんと考えれば想像出来る所が、どのキャラクターも全員必要で、無駄な人は居らず、全てのキャラクターに血肉が通っている事を感じさせます。


Amor Kana様製作「BRIGIT」が流れる中、黒目とラは本当の意味で街から出る事が出来ました。


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何気ない当たり前のラと黒目の会話。
きっとこれからも二人はこうやって生きていくのでしょう。


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ラから流れる涙。
でも、きっと、この涙は誰かの涙なんかではなくて。


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初めて会った時と同じ言葉、けれども意味は全く違う言葉でラは応えます。


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黒目とラ、二人のその後が幸多からん事を心から願います!



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