ひっそりと群生

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【先輩が非童貞なのはディスプレイの中だけでしょっ!! Route of 佐倉琥珀 感想】感想

【男性主人公全年齢】



2016年08月14日発売
『中だし制作委員会』様
【先輩が非童貞なのはディスプレイの中だけでしょっ!! Route of 佐倉琥珀 感想】(PC)
以下感想です。








すれ違い恋愛は良いものだ!!!



『大学のデジタルゲーム研究会に所属しているエロゲ大好きで冴えないモテない主人公の天川葉瑠。
 彼には2つ年下の幼馴染、佐倉琥珀が居る。
 高校3年の彼女は主人公と同じ大学に来る為に何かと大学を訪れ主人公の世話を焼いていた。
 主人公と琥珀と研究会の会長の3人だけだった日常、しかし、ある日、研究会に不破ふみ子という重度の音ゲーマーの少女や小敷碧鳥という美人なネットゲーマーが入会して来る。
 しかも碧鳥は主人公の事に気があるようで…
 密かに主人公に想いを寄せていた琥珀は居ても立っても居られず、友人から聞いた恋愛成就率100%と言われるSNSで活動している「すぷぅ」という人物に相談する事に。
 「ちぇぶろ」という名前で「すぷぅ」に何度も相談をする琥珀
 しかし、その「すぷぅ」は、自分のエロゲの知識がどこまで現実で通用するのか?エロゲの知識でどこまで人を助けられるのか?という気持ちで密かに活動していた主人公の葉瑠だった!』



プレイ時間は約2時間くらい。
某所の2016年のとある賞に本作が上がっており、DL販売も無くタイトルやサークル名にインパクトがあり気になりプレイ。
本作は「Route of 佐倉琥珀」とあるように佐倉琥珀との物語になりますが作中選択肢は重要な物は無く、本作だけで完成はしており最後まで読めます。
そして、色々とインパクトのあるサークル名とタイトルですが完全に全年齢です。


物語は凄く分かりやすいSNSの匿名性を生かしたすれ違い恋愛物。
琥珀が好きなのがダダ漏れで、主人公も琥珀の過去の嘘により琥珀への想いを諦め「妹のような存在」として受け入れていますが、それでも琥珀を大切にする気持ちは変わらず。
二人の掛け合いが見ててニヤニヤするほどに初々しく、そしてすれ違いに「早く気付けば良いのに!!」と思いながらも欲しいドキドキをくれました。
そしてなにより、碧鳥がとても良いポジション&良い性格で…
主人公と琥珀の間に割って入ろうとする立ち位置なのですが何から何まで行動が計算的で。
彼女の存在にハラハラしながらも、彼女の言動や手腕に目を奪われていました。


最後に二人はどうなるのか…主人公は琥珀と無事に結ばれるのか?碧鳥の魔の手に堕ちるのか?
2時間くらいの物語でしたが、すれ違い恋愛で欲しい物が全部詰まったとても楽しい作品でした。



『システム、演出』
Nscripter製。
システムに不備は無し。
ただ、一部分文章が瞬間で表示されて速攻で次の文章に移ったので履歴でしか読めない箇所があったのと、数箇所履歴を開くとゲームが落ちる箇所があるので、そこだけは注意かもです。
2時間くらいなので気にはなりませんでしたが、少し困りました。


『音楽』
いくつかは素材で、いくつかはオリジナルなのかな?
場面には合った選曲でした。
特にギャグシーンで流れる加速度が凄い曲が印象に残っています。
凄くスピーディーな曲でギャグに合っていました。


『絵』
キャラによって絵描きさんが違い、同人らしさがあります。
メインヒロインの琥珀も可愛いのですが、何より碧鳥さんのゲス顔邪悪顔が最高にキマってました。


『物語』
会話が多いので会話が好き派としてはとても読みやすかったです。
メインである主人公と琥珀のすれ違いも良いのですが、大学のデジタルゲーム研究会のメンバーもまた濃いメンツで。
会長や不破さんの二人もとても面白く、ゲーム研究会らしくゲームで対戦したりする流れは見ていてワイワイと楽しかったです。


『好みのポイント』
キャラが濃い、掛け合いが面白い、展開が良い、とかなり全体的に良い要素で詰まっていました。
話はかなりオーソドックス、王道なのですが、そこがまた良し。
ハラハラしながらも欲しいものはしっかりと見れてストレスフリーで楽しめました。
今回、「Route of 佐倉琥珀」ですが、やっぱり不破さんや碧鳥さんのルートも作られる予定なのでしょうか?
現在サークル様は停滞気味っぽいのと、本作だけでも一応完成されているので「続きが気になる!!」とかは無いのですが、他のルートが発表されたら是非ご購入したいです。
特に碧鳥さんのルートは彼女の様々な気性が絡まり…とても見たいです!!





以下ネタバレ含めての感想です





横恋慕!童貞食い!ビッチ!いやぁ…碧鳥さん素晴らしいキャラでございました…
ビッチ萌え、非処女萌え持ちの自分としては彼女のゲス顔がたまらなかったなと。
後半のSNS乗っ取りとかもう「今です!」というタイミングでパスを変更してて凄かった。
流石、某所でお名前が上がっていただけあります。
後半のホテルシーンは「おっ食われるか?食われちゃうのか??」とハチャメチャに焦りましたが「Route of 佐倉琥珀」というサブタイトルらしく主人公が違和感に気付き琥珀の元に行ったので凄く安心しました。
王道大好き!固定カプ&固定ヒロイン大好き!な自分としては主人公が碧鳥さんの魔の手に落ちずとても安心したのです…が!碧鳥さんが良キャラ過ぎてあのホテルシーンで選択肢があれば良いのに!!と少し思ってしまいました。
碧鳥さんの誘惑に負けるシーンも見たかったような…それはそれで琥珀が可哀相なので見たくないような。
いや、でも折角のゲームなので分岐があるならやっぱり見たかったです!良いビッチキャラだ…
主人公が最初に碧鳥さんを見かけて「綺麗な人だな~」「エロゲ的な出会いの展開」と思ってたシーンもホテル帰りだったというのがまたウケる、本当に良いビッチキャラだ…


碧鳥さんは「私にはもうないキラキラした恋愛」みたいな事を言ってますが、彼女にも色んな事があったんだろうなぁと。
琥珀編は本作で綺麗に完結ですが…やっぱり「Route of 小敷碧鳥」見たいです!凄まじく見たいです!
あの童貞食いの碧鳥さんとどういう恋愛をするのか…気になる…
カップルとしては王道の主人公と琥珀を貫きつつも、キャラクターとして碧鳥さんもしっかりとインパクトを残し、全体的に短編で満足度が高かったです。
今後イベントなどで他ルートverが出たら必ずご購入させて頂きます!!