ひっそりと群生

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【初恋1/1】感想

【男性向け18禁】



MANYOさんの担当されたゲームをクリアしていく企画48弾。



2012年06月29日発売
tone work's』※リンク先公式HP(18禁)
初恋1/1】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約28時間30分くらい。
7でもインストール、起動可。
ディスレス起動可、初回起動時ディスク必要。
「摩耶」「叶」「雪乃」の追加シナリオが『すえぞうのギャルゲー補完計画』様(リンク先HP)からDL可能。。
「雪乃」の追加シナリオで3人分が入っています。
こちら再プレイになります。


原画は美麗どころばかり、背景や配色を含む美術関係も完璧、CG枚数や差分多く、BGM、歌唱曲も破格の多さ、音楽演出良し。
全体的にお金がかかっている事が業界の相場が詳しくない側から見てもバリバリに分かるくらいに質が良い為、そりゃあ総合力は高く、平均には確実に届くのが丸分かりな本作。
流石ビジュアルアーツ系列、マネーでぶっ叩いているようなブランドでした。


総合力は高い、平均は確実に行く、確実に行くのに…再プレイで話を思い出せないこの不思議。
今作、10年以内にはプレイ済みのはずなのに、全ヒロインの物語が全く思い出せませんでした。
一部の内容や印象的なCGは覚えているのに…何故?と、なりましたが再プレイして納得。
とにかく、全シナリオが薄味過ぎる。
某所の情報を見る限り、碧、瑠奈、摩耶が丘野さん担当、 雪乃、叶が魁さん担当らしく、両者とも読みにくい文章を書く方ではありませんでした。
どちらもクセが無く読みやすく、文章判断が出来ない自分が見分けが付かないくらいには両者協調性がある文章かと。
サクサク読めてコンスタントに面白い掛け合いが入るので、読んでてストレスは無かったです。
しかし、あまりにも薄味過ぎる。
文章でのストレスは無いのですが、助長にも感じる箇所があり、途中でダレます。
その上、話の展開があまり宜しく無いヒロインの物語が多く、文章にストレスを感じなくても展開や人間関係にストレスを感じるという事態に。
ルートによっては主人公に不快な感情を抱く人も多いかと。
文章が薄味で展開がこれではどちらかと言うと物語として全ヒロインを総合的に見るとマイナス評価にならざるを得ないかなと。
話の良くない点を他の総合力でどうにかカバーしている、そんな風に見受けた作品でした。
好きなルートもあるけれど、合わなかったルートの方が多い、そんな感じ。
キャラが多くわちゃわちゃと掛け合いしていた時は面白く、ルート分岐後のヒロインとタイマンになった辺りでダレるルートが多かった、そんなゲームでした。


絵は唯々月さん、恋泉さん、秋野さん、等身高めのキャラを描く美麗な原画家をここぞとばかりに揃えている所が凄い。
絵柄だけで目を引くレベルで絵柄補正が強く入る方々。
一人だけ突飛つした変わった絵柄も無く、ヒロインの立ち絵が並んでも違和感無し。
3人の原画が綺麗に噛み合っていました。
個人的に唯々月さんの儚げでフワッとした線が細い女性キャラ好きなので、碧の見た目はとても好きです。
立ち絵の豊富さやCGの多さや差分の多さには流石のビジュアルアーツ系列パワー。
文句無し、アペンドにすら新規立ち絵が有り。
好みの絵柄なのも加わり、ビジュアル面は満足度が高かったです。


主人公、ヒロイン、両者初体験同士なのでエロの初々しさはMAX。
初体験描写が丁寧なので主人公×ヒロインの初体験好きとしては満足。
上手く入らなかったり、萎えたりするの、ド性癖です。
シチュエーションも欲しいシチュ、プレイは揃っているかと。
でも、回想がヒロインによって数が違うのはどうかなと…
アペンド抜きにしても差があるのは解せません、こういうヒロインの物語が横一列のタイプはエロシーン回数を統一して欲しかったです。
そしてtone work'sは珍しくゴム描写有りのブランド。
これは好き嫌い分かれそうですが、私は好きです。
中出しするエロもエロいとは思いますが、ゴムがある事で「子作りなど関係無しに快楽だけ求めてるセックス」というのが描けると思うんですよ!
ゴムセックスとか明らかに快楽だけを目的としてる、そこがエロい。
ゴム咥えの絵がエロいように、そういうエロさもゴムには内包されていると思うので、数多のメーカーが生セックスを描く中で、ゴム描写に力を入れるブランドが一つくらいあっても良いと思っています。
tone work'sのゴム描写、応援しています!!


音楽はMANYOさん、水月さん、どんまるさん、井内舞子さん(I've)が並んでいる時点でつよつよのつよ。
MANYOさんを贔屓目で見てはしまいますが、このメンツはパワーがあるでしょう、強い。
BGMは32曲、歌唱曲は10曲と正直頭がおかしい(褒め言葉)数。
歌唱曲10曲とか本当にどうかしてます(褒め言葉)。
OP、EDがあるのは分かりますが、歌唱曲10曲て…
上記の作曲者以外にも歌唱曲には参加されていらっしゃるので作曲者の大渋滞を起こしてます。
BGMはMANYOさんびいきだと「Painful Memories」が好きで、他では「Tear Drops」が好きです。
歌唱曲はOPの「桜舞う坂を、君と歩く」良いなーと思っていましたが、ずっと聞いてるとED曲の「あしあと ~a Happiness Marker~」に良さをどんどん感じて行ったのでED曲はスルメ曲だと思います。
挿入歌は叶の「Reflection Moon」が好きです、milktubさんのバンド系アップテンポ曲は最高。
tone work'sは作中カラオケシーンでヒロインがイメージソングを歌うのが恒例になるらしく…やっぱ凄まじい力の入れ方を感じます。
声は一色さん、小倉さん、桃井さん、夏野さん、真中さんとこちらも有名所ばかり。
どの方も上手かったのですが、一色さんと真中さんが群を抜いていた感じ。
一色さんは低い声質がかなり好みな方なのですが、品がある演技も上手過ぎるので技量がある方だなーと。
真中さんはこう…名義的にはちょっと変わりますが、冷たい対応の演技、やっぱ良いですよね。
なじられた時に気持ち良い声質上位に入ります。
夏野さんの元気っ子は良き、というか夏野さんを当ててフェラシーンを多く入れた事は神の采配、素晴らしいです、純愛でのフェラに定評がある夏野さん、魂が抜き取られそうなフェラ演技でした。
小倉さんは今回王道幼馴染で良かったのですが、個人的にはキツイ性格の演技が好きかも。
まぁ、あまり小倉さんの出演作に当たってないだけかもですが。
桃井さんはお聞きするのはおそらく初、エロゲOPとかではよくお名前をお見かけしてたので有名な方なのは分かります。
声質がこう…丹◯桜さん系というか、ロリさはあるけど、永遠に衰えないロリさみたいな声質というか…
高い時の声質が本当に丹◯さんに近く聞こえてドキドキしました、好きなんですよ、某カードの魔法少女漫画の主人公。
生意気さとアホっぽさが絶妙に噛み合った演技で大変良かったです。
登場キャラ全員フルボイスで皆さん上手いのも声の方面では文句無し、この辺りも流石のビジュアルアーツ
個人的には杉山が好きでした。
いちごみるくさん…あの、魂の双子の方を某☆が真ん中に付くオタクアニメで知りました。
あのテンション好きだったのですが、今作でも高っいテンション顕在で聞いてて楽しかったです。
というか袴田と杉山がめちゃくちゃ性格が良い奴だったので、ルートによって性格がアレになるメインヒロインよりも個人的に好感度が高かったりします、野郎の友人キャラが良すぎました、振り返るとこの二人との掛け合いが一番好きかもしれません。
袴田が共通では経験豊富そうにしておきながら個別ではバッチバチに童貞(だと思われる)だったのが面白かったです。


総合的に見ると、絵柄の好みは、
唯々月さん>恋泉さん>秋野さん
主人公の見た目の好みは、
秋野さん>恋泉さん>唯々月さん
ヒロインの見た目の好みは、
碧>摩耶>叶>瑠奈>雪乃
ヒロインの性格の好みは、
叶>>>摩耶>>瑠奈>雪乃=碧
話の好みは、
叶>>>>>碧>摩耶>>雪乃>>瑠奈
こんな感じでかなり色んな部分で差が出る所がありました。
総合力は高いので、話の展開をもう少し頑張って欲しかったです。



プレイ順は
碧→雪乃→瑠奈→叶→摩耶
の順で攻略



『真加辺碧 ルート』
コンセプトは好き。
序盤、故意では無いとはいえ、新入生挨拶の際に生徒会長で憧れの碧の妨害をしてしまった主人公が、碧と交流を持ち、ラストには生徒会副会長になる流れや、「やりたい事」が分からなかった主人公が「碧が好きだった生徒会を守りたい」となって行く姿はとても良かったと思います。
ただ、途中の親介入、テメーはダメだ。
まぁ、序盤で碧が良い所のお嬢で父親が厳しいという事からこの流れになるだろうなーというのは分かってはいました、分かってはいましたが…
実際来てみると父親が全く好感が持てない毒、クソ親でビックリ。
もうちょっと碧に厳しい部分にも親らしい厳しさみたいなのが見えれば良かったのですが、単に自分の決まりや価値に合わせたいだけのクソ親でビックリ。
この電子社会で携帯、スマホも持たせないとか娘を時代遅れにさせる気満々でしょう。
碧も碧で全く父親に反抗するシーンが無いので、父親が別れろと言うと即別れる姿勢に入り、主人公のヒエラルキーの低さに驚いて碧の気持ちの薄さを感じてしまうというか、あまりにも自主性が無いお人形過ぎて碧の魅力が無くなるというか。
まぁ、そういう制約で生きてきたので碧の自主性の無さは仕方ないとも思いますが、純愛物としてもう少し父親に抵抗するシーンが来るかな?と思っていたら全く無いので、最後までお人形さんの印象のままでした。
主人公と引き裂かれた事で碧の成績が下がり、そこで父親が焦り出しますが、「んなこと分かる事だろ」という部分で人間心理を理解してないので真加辺家ぇ…となったり。
最後に主人公との仲を認めますが、碧に対し「大学に行ったら自由にしろ」とか…お前、今まで散々鳥籠に閉じ込めて飛び方も教えて無いくせに高校卒業したら青空へ羽ばたけと言ってるようなもんで、飛べるわけねぇだろバカなの?という気持ちに。
最初から最後まで碧の父親の教育が納得する部分が皆無でダメ過ぎて、全く良い所無い親だった上に、そういう風に主人公と碧の関係に立ち塞がっておきながら痛い目に合うみたいな部分が皆無なので、ただただクソ親を見せられただけで爽快感が無いんですよね。
碧にフラれてからの主人公がひたすらに不憫ですし、このルートで頑張ったのは最後まで碧を諦めなかった主人公+最後に力を貸してくれる友人達だけで碧は完全に置物ヒロインでお人形さんヒロインだったので、ヒロインからの頑張りが無く、ヒロインの良さが引き出せていないルートだと思いました。


『森野雪乃 ルート』
構成が良くないと感じたルート、そして雪乃の性格がべらぼうに合わなかったルート。
雪乃がしつこく告白を受けている事で仮恋人になり相手を騙す(この展開は良く有る)。
仮恋人になるけれど幼馴染の関係が長過ぎて悶々としながらも雪乃への想いに気付かない主人公(この部分があまりにも鈍感過ぎてイライラはして好き嫌いが分かれそうですが、ここもまぁ有る)。
本当の気持ちに気付き恋人へ(おめでとう)。
雪乃の事を第一にするあまり委員会を疎かにし、委員会メンバー解散。
…いや、ちょっと待ってくれ、確かに雪乃の事を第一にした結果、雪乃の意見を一番には取り入れていた。
その意見が成功しない事を何となく悟っていたメンバーが「止めようとしたけど主人公が雪乃に良い所を見せようとして周りの意見を聞く気が無かった」とは言いますが、もっと「雪乃の意見ばかり聞きすぎ」とか「絶対成功しない」と強く言ったか?と。
言おうとして主人公に拒まれてスン…として、結局反対意見を一回も言ってない、言ってない事に対して「聞かなかった」と言われても「なんだそれ…」ですし、結局雪乃の意見で楽しそうに委員会活動してて終わってから「成功しないと思ってた」とか言われても、「お前ら楽しそうだったじゃん…」にしかならないんですよ、なら、不満をしっかり伝えてろと。
終わってから「あの時はああだった」「本当は楽しくなかった」みたいに相手の悪い点をぶちまけて委員会に来なくなる展開に凄く卑怯さを感じ、メンバーに対してすんごいヘイトが向きました。
メンバーに対してヘイトが向くようにする展開、必要だったか?と思いますし、こういう委員会物、仲間物で解散とかすんごい苦手なので見てて苦痛で苦痛で。
その上で雪乃は「私を優先するから主人公がダメになる」と別れを切り出しますが、そこも???。
自分が居る事でダメになるなら、良くなる方向に一緒に頑張る事はしないヒロインなんだな…と。
その上でしつこく告白して来た相手に、「主人公は必ず良くなるから、その時まで待ってるの」と再告白を断っていて。
これ、健気に描かれてますが要は「私は主人公から離れるけど、主人公は自分一人で自分の悪い所を改善してね、改善したらまた付き合うから」と言っているようなもんで、え、それ酷くない?
「自分は別れて何もしないけど、貴方は貴方の悪い所を自覚して改善してね」とか酷すぎるでしょ。
何で隣に居て一緒に改善しないんだよ…その上で「貴方は分かってくれるから、また告白してくれるよね」と主人公の愛を分かった上で都合良く使ってるのもまた見ていて不快で。
良い子みたいに描かれてますが、それ全く良い子じゃないから!女の悪い部分煮詰めたような行動だから!!と描いている文脈と全く違う物を感じ、ただただ雪乃の行動が不快でした。
なんかなー、「主人公の行動が雪乃中心になりダメになって行く」は良いとしても、解決策がもっとあったはず…
せめて隣で一緒に改善していく展開とかにして欲しかったです。


『藤川瑠奈 ルート』
構成が意味分かんないルート。
このルート、瑠奈と仮恋人に→瑠奈との仮恋人の解消→雪乃と付き合う→雪乃と別れる→瑠奈と本恋人に、という流れになるのですが、なんで瑠奈ルートやってるのに他ヒロインと付き合わないといけないんですか???
三角関係を書きたかったとは思う、思いますが、このタイプの恋愛物で三角関係を望んでいる人居るのか?という。
三角関係を書くまでは良いとしても、付き合う前に「お弁当渡す時にバチバチ~」とか「腕を引っ張り合う~」みたいな可愛い三角関係だったらまだ分かるんですよ、でも、そうじゃなく、ルートキャラじゃないヒロインと付き合うとかいう重苦しい展開見たい人いるのか?という。
これが元々三角関係が主軸の作品や、浮気などの暗い恋愛がメインだったり、NTR物だったりしたら別にルート分岐後に他ヒロインと付き合うとかいう展開でも流石に文句は言いませんわ。
でも、これ、学園純愛物みたいな売り方なんですよ、「初恋1/1」ってタイトルで初恋でタイマン張っておいてクソ重い三角関係とかなんやねん?という気持ちに。
最初の仮恋人の時点で「え…また仮恋人???」ともなりましたし…
雪乃ルートとライターが違うとはいえ、なにも被らなくても…仮恋人好き過ぎか?
で、「あー仮恋人から自覚していくのかな~?」と思っていたら途中でいきなり「主人公は雪乃の事が好きなんだよ」みたいに瑠奈に言われる展開に。
主人公の気持ちもブレッブレで「雪乃が好きでしょ?」と言われたら「そうかもしれない…」とか抜かしますし。
瑠奈がモロに主人公が本当に好きなのが見え見えなのにド鈍感かますわ、瑠奈に所々ドキドキしながら簡単に気持ちを変えるわ一貫性が無さ過ぎる。
途中、雪乃と付き合い出すシーンで雪乃とのキスが挟まり、その裏で瑠奈が泣きながら主人公に貰ったカエルのぬいぐるみにキスをするのですが、とにかくクソ重く。
今まで主人公とキスをしたがった瑠奈を差し置いて雪乃と軽くとはいえキスをするの、瑠奈が不憫過ぎてキツかったです。
ってか、そもそも、なんで瑠奈ルートでファーストキスが雪乃なんですかね?
雪乃が風邪を引いていたので、軽いキスで止まったから良かったようなものの、もし初体験も雪乃だったらもっと印象悪かったです。
一途系の純愛物でルート分岐しておきながら主人公がルート外の他ヒロインとキスやセックスするの、駄目なんです。
それってヒロイン毎にルート分岐する意味無いじゃん…となり、システム的な意味の分からなさを感じるので合いません。
コンセプト的にも合ってないし。
雪乃と付き合った後、一度デートが気まずい事で疎遠になって行きますし。
雪乃ルートでも雪乃に良い印象抱けなかったのに他ルートでも抱けないとか、雪乃に恨みでもあるのかこのゲーム…雪乃が良く感じたの共通ルートくらいだよ。
気まずいままいつの間にか距離が出来、雪乃と気まずくなった事で委員会でも気まずい空気が出来。
委員会は皆来なくなり、雪乃とも別れる事に。
…なんか、仮恋人もですが、委員会消滅とヒロインと一度別れる展開好き過ぎません?
3ルート連続でヒロインと一度別れて、凄い疲労感が溜まってました。
雪乃とは2度別れるし、これ本当に純愛物か?
その後、瑠奈の事が好きだと確信した主人公が瑠奈と本恋人になりますが、その後の展開も酷い。
瑠奈と恋人になった事でイチャイチャが始まりますが、雪乃とは別れて気まずいまま、委員会も空中分解したまま、何一つ解決してない中でイチャイチャが始まるので、「ちょっと待って、解決してからイチャイチャしてよ!!」と二人の恋愛に置いて行かれる始末。
しかも雪乃は主人公と別れたばかりで、その裏で瑠奈とイチャコラするので、いくら雪乃が好みのヒロインで無いとはいえ、とても不憫な状況に、雪乃可哀そう過ぎだろ。
最後には皆と仲直りしてハッピーエンド!みたいになりますが、感情の何もかもが置いて行かれました。
いや、これ、このルート、途中の雪乃と付き合う部分要らないでしょ。
瑠奈と仮恋人で始まってからお互いの気持ちに気付いていく…だけで十分だったはずなのに、何故か雪乃が巻き込まれたのでこれは確かに雪乃不憫だ。
他の方の感想も読んだのですが、同じような感想の方が多く安心しました。
瑠奈自体は碧ルートだったり雪乃ルートだったりで他のメンバーから責められた時も唯一と言って良いほど絶対に主人公の味方をしてくれるので、子供っぽく我儘な所はありながらも小動物みたいで憎めないキャラだったのですが、本人のルートの構成があまりにも酷く、そういう意味で瑠奈もまた不憫でした。
もう少し良い構成だったら…と思わずにはいられないヒロインルートでした。


『月島叶 ルート』
一番好きなルート、というか本作の中で一番構成や登場キャラが良かったと思っています。
実家のピザ屋と休部しているバスケが関わって来るとは思っていましたが、どちらも綺麗に纏まっていました。
委員会に来て欲しい為に忙しい実家を手伝う展開が入るのですが、ピザ屋の店員が声のみとは言え3人共キャラが濃く。
叶の父親も碧の父親とは真逆で交際を反対する姿勢を取りながらもギャグ要素が多い為どこか憎めない人で。
バスケ部で関わって来る安永もキツイ事を言うけれど部の事を一番に考えていて、そして叶をなんだかんだちゃんと見てる子で。
言ってしまえばルートの登場人物全員、嫌なキャラや悪人が居ないんですよね。
皆スッキリしていて、立ち塞がるキャラにもしっかりとした信念があって。
全員生き様とその行動を取る理由がしっかりしている為、不快なキャラが居らず、更には掛け合いも面白いという。
このルートだけ異様にクオリティが高く、不快感無くサクサク読めました。
叶もどんな時でも主人公を大切にして、主人公がミスっても怒るよりもまず心配してくれますし、ヒロインに対してもリアル好感度が上がる一方。
不快なキャラが居ないのと同時に恋愛でのゴタゴタが無く、物語的に立ち塞がる困難が全部実家の事とかバスケの事とかで恋愛以外の要素だったのも不快感が無かった理由だと思っています。
恋愛になった瞬間に一気に主人公やヒロイン側の悪い部分を見せ付けられる事が多いので、その点このルートの作りは良かったと。
最終的にはピザ屋も繁盛し、最初から叶が掲げていた学食にピザ屋導入も達成し、バスケの問題も解決し。
話の爽快感はこのルートが圧倒的に良かったです。
このルートが好きという人が多いのが分かり、ルートが好きならヒロインも好きというのも分かるルートでした。


『鴇崎摩耶 ルート』
摩耶自体は好きですし、子役時代の問題も絡まって来る為、話の流れには納得出来ますが、総合すると普通という印象。
恋愛でのゴタゴタは無いので、そういう意味では雪乃ルートや瑠奈ルートよりかは不快感は無いです。
摩耶のキャラも、一匹狼っぽいけど中身は従順で、付き合うまでは我儘だったりキツかったりしますが、付き合ってからご主人様ワンワンと言わんばかりに懐いてくる姿が可愛く。
付き合うまでは「これ買ってよ」とか言うのに付き合ってからは「何も要らない、傍に居て」とか言い出すのが可愛い、ズルい。
「好きな人に頼られたい」という気持ちが強くあって、主人公が他のヒロインを頼ると拗ね、摩耶を頼ると凄く嬉しそうなのも可愛い、最高。
「あの子と仲良くして、むー!」となって主人公に八つ当たりするタイプのツンデレキャラは苦手ですが、主人公に頼られたくて拗ねる系のツンデレキャラは好きなので、摩耶のツンデレは好きでした、ツンデレというよりもご主人様ワンワンキャラですね、一匹狼に見えて中身は従順な子犬で気まぐれな猫キャラ好きです。
付き合って行くシーンやイチャイチャシーンは大好きなのですが、ただ、駄目過ぎるクソ母親が結局改心して無さそうなのが難点。
母親の和解というか、改心は描かれないんですよね…散々摩耶にクソ親ムーブしておきながら、何一つ母親の件は描かれなかったので、そこは残念だったのと、追加パッチのアフターシナリオで本編ラストでは主軸になっていた演劇の話が出たのにそういう話は一切語られなかったり、母親の件が軽く語られるだけで終わったり、本編とアフターで何か差異があるなーとも感じました。
もう少し、母親と向き合ったり、アフターで演劇の件を見たかったです。



アフターが摩耶、叶、雪乃しか無いのはなんなんでしょうね?
人気順なのか…でも3人出すならいっそ全員出して欲しかったです。
こう…もうちょっと叶ルートくらいに全ルート話の流れでの障害が恋愛以外での障害だったら明るい恋愛として楽しめたのになーとは思います。
3ルートで一度別れるシーンがあるのはどうかと…一気に重苦しくなるので、見た目での作風、「顧客が必要としていた物」からは外れてしまっていた感がありました。
あとプレイすると時間的にかなり長く、もう少し省ける部分があるなとも感じたり。
瑠奈ルートの雪乃の展開は長くする為にわざと入れたのでは?と思う程。
別に長くしなくても良いので、必要な展開を必要なだけお出しして欲しいなとも思いました。


tone work'sは今作は普通っぽい印象ですが、今作以降でかなり頑張っているっぽいので、そちらもMANYOさん参加な事もあり期待しています!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 初恋1/1 ページ
https://seiya-saiga.com/game/toneworks/hatsukoi.html