ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

TRUE REMEMBRANCEをn週目している人のネタバレ記録 その5

※この記録は里見しば様制作のTRUE REMEMBRANCE-remake-をn週目する人間の記録です。
※軽く片手の指以上の数の周回をしているのでネタバレ込み、伏線に触れまくりの記録になります。
※好き過ぎてスクショ撮り放題です。
※また、同作者様作『送電塔のミメイ』もプレイしてるのでその辺りにも触れています。


前置きは コチラ

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TR記事まとめは コチラ






ニ話 逃げて行くひと】その①



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ここでセーブを取ると『二話 八番街の闖入者』というセーブタイトル。

闖入者、私がアホなので読めて無かったのですが闖入者(ちんにゅうしゃ)「突然入って来た者、突如許可無く入り込んで来た人、などの意味。」らしいですね。
意味合いは予測してた事と当たってはいましたが、読み方が分かって良かったです。

黒目の視点から変わり、今度はラの視点になります。
一周目では誰の視点?となりますが周回すると周回前提で書かれている二話冒頭部分に開いた口が塞がりません。
彼女の語る『じいじ』と、そしておそらく彼女が閉じ込められていた実の両親の元から救い出され、外へ出た時のお話。

Amor Kana様製作「心の海域」が優しく響き渡ります。
このBGMは本当にここぞ!という時の切ない時にながれてTR専用のBGMではないのですが聞くと条件反射でTRの名場面がよぎってしまいます。


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後半で黒目がアナライに必死に願っていた事、アナライが拒否していた事の真実が実は二話の時点で既に語られてるなんて。
アナライは言わないなんて言っていたけれど、本当は耐えられず伝えていた。


……どうしたらいいのかは、まだわからないのだけれど。
 でも、何をしなければいけないのかはわかる。
 だから私はここにいる。


ラがしなければいけない事が本当に正しいのか、それを黒目が願っているのかを考えると、彼女の決意が固ければ固いほど…複雑です。


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ニ話開始です。
I have deceived myself.
『私は自分自身を欺いた。』(グーグル翻訳)
直訳ではこうなります。おそらくイーリャの事ですよね。
自分から逃げ、記憶を封じた彼女の事を表す英文なんだろうなと。
個人的に意訳を入れると、
『私は気づきたくなかった』(意訳)
もしくは
『私は向き合いたくなかった』(意訳)
かなと思ってます。
父親と妹に真っ向から向き合わず背を向け逃げた彼女の姿が過ります。
サブタイトルと英文を合わせると自分から逃げていくという意味になり、二話の本質を表したタイトルで好きです。


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ラ視点で描かれる日々。煉獄庭園様製作「Sunday」が音で日常を明るく彩ります。
ラの視点だから黒目が何故か朝が弱い人で眠そうに見えてますが、後にこの理由も明かされるのもTRの素晴らしい所。
夢見が悪いんですよね黒目、マリアさんの事を忘れられない、忘れる選択をしない。
彼は強いです。


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一人で生活出来る力を身につけるのは大事な事でそれを目指すのはとても偉い事だと思いつつも、後に黒目と一緒に暮らすからそんなに心配しなくても良いんですよ、と少しニヤニヤします。


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ラはアナライの『錆色の記憶』を受け継ぐ事は無かったので、これは素直にアナライの事を思う彼女の感情なのでしょう。
アナライの事ではラはラ自身の涙を流せるのですね。


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ここが八番街でキョウの店は六番街、黒目の家があるのは五番街、図書館は五番街よりも先みたいですね。
作中では一度も行けなかった図書館、是非ED後にはラを連れて行って欲しいです。


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ラの少年っぽい口調好き(好き)。
そうなんですよね、少年っぽいとは言いつつもこれは完全にアナライの口調なんですよね。
アナライは口調と同時に行動も結構唯我独尊な所がありましたが、ラは行動は大人しめで相手を立てるタイプなので、そこは似なくて良かったと思います。


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イーリャ登場。
ここで封士か?と聞かれた際に「家に一人いる」と黒目の事を言いますがラは否定はしていないのだと気付きました。
「違う」と嘘自体を吐かないのがラだと思います。


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清廉潔白に生きてきてない黒目。
後半に語られますが出自がかなり危うい人です。


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この辺りが猪突猛進というか、確かにご家庭は大変だったのだろうけど一人で突っ走ってる感があります、イーリャ。
不法侵入した所といい、コレ!!と決めたら諦められないし、考えを変えられない人なんだろうなと。
彼女がもう少し折れていれば、家族ともこんなに拗れる事は無かったのかもしれませんね…家族がした事は消えないでしょうけれど。


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この辺り、ため息描写が多いなとは思っていましたが少し文を書くと分かりますね、人物の間を保つ行動表現を書くのが難しい!!という事に。
間を保たせる表現は本当に難しいです。何度もため息を吐かせたくなる気持ち、分かりました。


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見た目や雰囲気、話し方は小鳥やふわふわした花のような人だけれど根は猪突猛進、心の芯は猪や闘牛のような気性を持ってる感じがしますイーリャ。
この場でラが了解し黒目が受け入れたからこの雰囲気でラは見ましたが、断ってたらかなり暴れたり暴れるまでは行かなくても感情的になってたような。
根の部分はかなり激しい熱を持ってそうな方なので、ラが良い子で受け入れてて良かったなと少し思います。
激情したイーリャの相手は怖いだろうし、そんな彼女をラも見たくないと思うので。



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