ひっそりと群生

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カメラを止めるな!が面白かったなっていう【ネタバレします】

TLで話題になってた映画「カメラを止めるな!」見てきました。


面白かった!すごく面白かったです!!
ただ、前情報通り本当にネタバレしちゃいけないなとも思うお話でした。
見た後に公式を見たのですが、公式も見ないほうが良い…


別に評論家でもなんでもないのでくっそ甘口で「面白い」としか言ってないけど、ネタバレ込なので畳む感想。






ツイッターで使ったふせったーからのほぼ引用です。


面白いという前情報の通り本当に面白かったです 。
でも前情報で絶対に事前知識仕入れるな、ネタバレに触れるなとの事だったのですがその通りで…面白かったとしか言えないのが悔しい …
しいていうなら…日暮一家凄くないですか??

クレジットの原案協力に「劇団」とかあったので、そこは納得しました。
どう演劇するのかは分からなけどノリやテンションが舞台っぽいのは分かる。


盛り上がり方や話題の広がり方から、メタだろうなというのは予想がつきました。
その通りメタだったのですが、


・監督がカメラ目線で指を指した所
・レンズの血糊を吹いた所


この辺りからわりかし早い段階でメタなのは分かる仕様にはなってて…
でも、絶妙だと思ったのは空気感、空気の読み合い。
最初の…作中映画の時に謎の微妙な空気になってたシーンが不思議だったのですが、種明かしがあると「なるほど、そういう事か!!」と、そりゃ空気も微妙になるよねと納得しました。
作中作というのが早い段階で分かるので、作中で微妙な空気になると逆に妙に怖くなる所があるんですよ…
ガタンッ!と音がした時とか、出演者の方が本気でビックリしてるのを見ると、「え…これ…(作中台本では)そういう話の流れじゃないの?」というのが伝わってきて…逆に恐ろしくて…
途中からガチもんのホラーに以降するかも…とドキドキ構えたのは私だけではないはず…(裏は完璧なコメディーでしたが)
他にも様々なシーンで???となった部分が裏側を知ると「なるほど!」となるのは流石というか、こういう構図の作品ならではというか …


この構図自体がネタバレになるからネタバレ無しで語るには他の作品挙げられないのですが「木更津キャッツアイ」を思い出しました。
一周目の表ではキャッツアイの面々が様々な事を起こすのですが、その中で謎が多く、裏で裏主役のうっちーのやった事が描かれてパズルのピースがはまる感じ。
最後のスタッフロールまで真の映画裏が描かれて、スキのない感じ好きです。


ネタバレというか笑った所


・日暮妻、というか奥さんが無双過ぎる…むしろ娘もこだわりが強すぎるだけで有能過ぎて…日暮一家…
・「怪我がない事は良いこと」といいアドリブ全般の絶妙に微妙な空気
・監督が監督役やることによって生まれたアドリブで、出演者への詰め寄り方がリアルな不満をぶちまけてた所
・酔っぱらいとお腹を下した方が…素で濃いメンツで構成されすぎてる
・EDでの感動的な人間クレーンの感動を一瞬で消し飛ばす真のスタッフロール…脚立かよ!?となった


他にも真相が描かれる度にずっと笑ってました。
こういう「事の裏側を探っていく、見せていく」作品本当に好きです。
ネタバレしたら確実に面白さが半減どころか無くなるような作品なので表向きには言えませんが、多くのメタ話大好きな人達が前情報やネタバレを踏まずに見て笑える事を願ってます。


しかし、奥さんの「ポンッ」ズルいですよね。
の何がズルいかって、映ってなくても何が行われてるか分かる所。


個人的MVPはワンカットでゾンビものの上に生放送という無茶をやり通した監督も凄いのですが、是非、奥さんの晴美さんに差し上げたいです…アドリブといい、我を忘れる所といい、ゾンビキックといい、なにもかもが最高すぎました…


あと、さりげに思ったのが、キャストさんの役名とご本人名被ってる方が多いんですよね…
多分わざとでしょう。
昔、三谷幸喜さんのHRという日本では珍しい「週に一度観客100人を呼んで、セットの中で演劇をするのを放送したドラマ」があったのですが、その時の役名も、名字だけはオリジナルなのですが、名前の方が役者さんの本名と同じという形式でした。
この「リアルと作品の境目を曖昧にする」みたいな細かいこだわり大好きです。
この映画も、HRも特殊な構造故に、一気に「謎の現実感」が加わりますよね…ニクいです(ただ、HRに関しては名前は本名と同じにした方が誰かを呼ぶ際に呼び間違いの事故が起こりにくいという配慮からかもしれないですが)。



かなりべた褒めしましたが、一つ個人的に思った欠点があるとするならそれは


・作中作の映像がブレにブレて酔う


…他の方とお話してて話題に上がりましたが、これが本当にネックかと……
見てて、カメラの人が一発撮りで大変な設定+途中からカメラが交代してるとはいえ、グワングワンしすぎてて…
目が半分回ってました…最早VRに近い何か。
設定上仕方ないとはいえ、もう少しカメラがブレなければ…とは思ってました。
他の方がおっしゃってましたが「酔い止めを飲んで遠くから」くらいしか防ぐ方法が無いのがなんとも…
伏線も含んでる上、見ないわけにはいかないのが難しいところです。




一度何も知らないまま見ましたが、分かった上でもう一度最初から見返したくなる魔力を持った作品だと思います!
今年は良い映画に当たってるので本当に良い映画年です!!
あとは物凄い感銘を受けたゲーム「CHAOS;CHILD」のメインライターさんがシナリオで関わられた今年のポケモンが凄く気になる所…
見たい映画が沢山あるので良い年だと思ってます!!