ひっそりと群生

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【ハートピストル】感想

【男性向け18禁】



2015年08月16日発売
GOOD DAYS MAKER』様 ※リンク先公式HP(18禁)
ハートピストル】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








レディの為に用意されたレディの為の舞台の開幕から閉幕まで。



『夜空に赤い花が咲き誇った。

 アスファルトを染める深紅と無造作に転がる臓物の中で、彼女――レディ・ヴァンパイアは自らを吸血鬼と名乗る。

 聞けば、吸血鬼とは血を糧にする種族ではなく血液を操る種族であるという。
 つまりは血液を持つ全ての生物が彼女に生殺与奪を握られているということである。
 それを証明するように、周囲にあるヒトだったものの破片は彼女によって撒き散らされていた。

 彼女にとって、ヒトという存在は血液のつまった皮袋でしかない。
 気ままに殺戮を繰り返す彼女を見て、主人公はどうしても彼女を止めたいと考える。
 それを知った彼女は、さも面白い遊戯を思いついたかのように微笑み、主人公の隣で生活することを提案する。

 主人公は悩むが、大切な人のため、まだ見ぬ誰かのためにその提案を受け入れる。

 そうして、鉄の匂いに満ちた春夜、人類の敵との共同生活が幕を開けた――』
(公式より引用)


公式の世界観で語られていますが、

信仰心<フェイス>『『信じるがゆえに在る』という、世界の持つ力。』
吸血鬼<ヴァンパイア>『血液を操ることができる種族。』
聖徒教会<チャーチ>『『魔物』を討伐する組織』
などの設定
操血術<レッド>
昂血術<ブラッド>
奇跡<ライト>
纏う信仰<ヴェスメント>

などの当て字による技や能力。
全てが語られはしないけれども世界の中に大きく存在する、

吸血鬼の王たち『七罪王<デモンズ>』
聖徒教会の『夜天十二騎士<ゾディアックナイツ>』

の世界設定。そしてキャラそれぞれの信念や生き様。


世界観、設定、キャラクターが好きな方にはたまらない作品かと思われます。


そしてレディの為の作品でした。
作中で何度も苦戦した敵を一瞬で屠る圧倒的戦闘力、生まれてから一度も誰にも触らせた事のない圧倒的処女性。
レディの生物としての頂点に君臨するその圧倒的な存在感によってこの物語全てが語られていると言っても過言ではないです。
どう進んでも最後にはレディに行き着くので、他ヒロインに愛着を持ってしまうとどうしても話の比重で気になる部分が出てきます。
レディの生き方に人としての倫理観関連で受け付けられないとおそらく合わないと思います。
彼女を受け付けられるか、魅力をどれだけ感じるかによって作品の好みが大きく左右される印象です。


あと主人公が「信念を貫く系」のキャラです。
地味に所々でどうしても「綺麗事」と感じる箇所もありました。
話の流れの中で真の境遇や、真相を知って、
「流れの中で主人公の意見に納得する」
「真相で自分の今までの信念が折れる」
ような他キャラクターが殆どなのが少し残念で。
今までが「信念を貫いてきた」キャラクターが多いので、「信念」関係で絶対に折れず最後まで命を掛け合うみたいな展開が欲しい人は少し肩透かしをくらうかと思います。


それでも例え「綺麗事」でも主人公が絶対に最後まで自分の信念を貫き折れなかった部分は好きでした。
どんなにレディに殺された道があっても「彼女を信じ続ける」その姿。
彼女は大切なものを「知らない」だけで真剣に、「彼女の価値観でのタブー」に触れず向き合えば真摯に応える事。
どのルートでも最後まで、

「生き物にはそれぞれに自分の価値観があり、タブーがある。けれどもそれを理解し、タブーに触れず真剣に向きあえば話し合える」

という根底にある主題を折れずに貫き、主人公の過去が関係しながら、
「誰かの望む自分でいる」「絶対に誰も殺さない」
の信念を捨てず、レディという「一人の女性」と向き合った姿は素晴らしかったです。


「触れようとするもの全て殺す」ヒロインと「絶対に殺さない」主人公。
今まで生物全てに触れさせたことのない「処女王」と最後にどう触れ合うのか。


主人公という存在が居つつも舞台全てが彼女の為に有り。
彼女の為に構成された。
彼女の為の物語でした。



『システム、演出』
基本操作は揃っています。
ただ、明朝では読みにくいと感じゴシックに変更しました。
世界観には明朝が合っているとは思ったので明朝での読みにくさが残念なのと、スキップをすると沢山演出が入っている戦闘などの箇所でスキップ解除した際に文字が表示されなくなり再起動を要しました。
演出の方法は好きで、格好いいとは思うのですが沢山入れている分、重くなっているのかスキップでの止まりと動きのモッサリ感があったとは思います。
上記の部分がありますが、演出自体は細かく良かったです。
0時の時計、アイキャッチ、挿入されるミニキャラなどは凄く好みです。
選択肢はある程度分岐や道は決まっているのでそんなに重要ではありませんでした。
キャラルートに行くための好感度の分岐という感じです。
攻略後のアフターTips、視点切り替えがとても分かりやすく好きでした。
システムなどを選択すると鳴るレディの靴の音SEは凄く好みです。


『音楽』
歌唱曲1曲。
BGM23曲。
音楽鑑賞モード有り。
オリジナル。
一曲一曲はそんなに印象が少ないです。
ですが主題歌の「ハートピストル」は凄く好きです。
SEは戦闘などは良かったのですがエロシーンでのSEがどうも…
パンパンなどの音がどうしても手を叩いてる音に聞こえて気になりました。
BGMの日常曲は良いのですが戦闘曲があまり盛り上がらなかった感じが。
ギター音が格好良くない感じと、ループが短いのが原因かなと思いました。


『絵』
一枚絵は枚数差分含め全58枚。
鑑賞モード有り。
回想モード有り。
戦闘シーンは構図やモンスターなど良かったのですがエロシーンでの構図がメインのレディ関連で少し気になりました。
背景はホテルやマンションなど同作内で使い回し関連で、
「あれ、ここは○○の部屋では…?」
と、違うホテルや違うマンションで同じ絵なので気になりました。
立ち絵は絵師さんの違いで若干気になったり。
表情は多いのですがキャラによっては向いている方向が左側しかないキャラが居て、ポーズが一緒なのでピョコピョコ動く際に左向きのまま右に動いたりして違和感を感じました。
夜の街など夜の雰囲気は良かったです。


『物語』
文章は読みやすかったと思います。
戦闘でも無駄な文章を省いてエフェクトで表現していた所などは結構好みでした。
構成はラストの戦闘前の展開がどうも…
あと、どうしてもレディメインの物語なので他のヒロインが当て馬感があり良いキャラが多い分気になりました。
作品の方向性さえ合えば引き込まれると思います。
あと常にレディという生物最強の敵が居るという、
「最大の敵が既に分かった上で一番近くに居る」
みたいな状況が好きなので個人的に引き込まれました。
戦闘と日常のギャップ。
特に最強であるレディがどんどん人間味のある反応になっていく姿はとても面白かったです。
キャラクターはそれぞれの信念を持つ濃いキャラクターばかりでした。
そしてレディという圧倒的存在感。
まさに彼女の為の作品でした。


『好みのポイント』
フランクさん関連が本当に好みでした。に
彼の過去の出来事、物語、
「彼と彼女の二人の世界」
みたいな感じは本当に好みで、こういう感じの一途な男性好きです。





以下ネタバレ含めての感想です





『レディの物語』まさにコレ。
最初から最後まで彼女を中心に回ります。
だからこそヒロイン比重があって地味に辛かったです。
特に幼馴染属性が好きな方は辛いんじゃないかなと思いました。
幼馴染属性が無くても可愛いと思うくらい、ゆちが物分りが良く良い子で、その上で初っ端からレディに殺されるのでレディに憎悪を向けてしまったら、
「人とは違う倫理観」
という彼女なりの理由はあれど、彼女に寄り添えなくなるとは思うので最初から最後まで楽しめないだろうなと。


それにゆちだけではなく全三周ありますが、一周目でゆち、二周目でローラやミナを選んでも結局は三周目に集約される上に、
「あの時レディに他の道があれば…」
と彼女達を選んだ上でレディ関係で主人公が後悔するので凄い当て馬感が…
後悔するから心に記憶を継続してループするシステムは分かりますが、それって同時に選ばれたヒロインが可哀想だなぁと。
そういう比重関係で気になったりレディ以外に推しが出来た場合には全体を通すと楽しくなくなるだろうなと感じました。
その点を考えると魅力的なキャラが多いので攻略できるのは嬉しいのですがレディの物語一本道でも良かったなとも思いました。


<一周目>
吸血鬼編。
吸血鬼の能力の周。
レディが完全に敵として描かれてました。
そして話的に一周で終わるとも考えてました。
まさかループものだとは…
レディを撃たない事により信念を貫いた主人公と、愛を貫く為に死を選んだレディ。
CGも相まって生き様が格好良かったと思ったのは一周目でした。
人によっては一周目のEDが一番好きな方も居そうだなと感じました。

<二周目>
人間編。
奇跡の能力の周。
レディが友人として描かれてました。
そしてローラのデレっぷりに驚きでした。
吸血鬼としてじゃなく奇跡を使える人として出会ったら好意を向けられるのがとても露骨で。
ローラの「魔物は全て殺す」という歪んだ価値観、彼女の人格の構成元である人間側の聖徒教会の歪みもまた面白かったです。
一周目ではゆちでしたが二周目ではミナとの分岐があり。
ミナが唯一と言っていいほど主人公の価値観や主人公の価値観での「綺麗事」に正論で意義を唱えるキャラなので好きな人が居そうだと思いつつ、ミナはローラのサブヒロイン的な扱いなのでやっぱりヒロイン比重が大分違うなとも思いました。
二周目EDはローラですが、友人としての散り際の美しさからやっぱりレディの物語だなぁと思います。

<三周目>
現実編。
吸血鬼と奇跡の能力の周。
レディが味方として描かれていました。
両方の能力を使えたり、銃を両方使える展開はとても燃えました。
今まで見方だったフランクが、
「吸血鬼の愛は相手を殺す事」
を否定されたら自分の行った過去を否定される事とおそれて逆に敵になるなどの展開。
敵に回せば誰も敵わない最強の存在が味方になればとても力強いなどの展開は好みで熱かったです。

先生は立ち絵もあったので重要ではありそうだなぁと思ってましたがこう来るとは…
この部分が地味にモヤモヤしてますね…フランクが魔女の方がまだ納得感あったというか…
これによりフランクが一気に完全に先生が好きなよくわからない人の立ち位置になってしまった感じがして、話の流れもあり先生とメリーがポッと出のラスボスという感じがしました。

そしてまさかロリっ子に童貞(おそらく)奪われるとは…
レディの周でもあるのでまさか初めてがメリーだとは思わず。
「レディの今までの傲慢のツケが回ったか」
と思ったり。
「今まで誰にも触れた事がない処女王が誰かと触れ合う」
という構成の中でレディの回で最初のエロシーンがレディ以外にモヤっと感じたりもしました。
後にオマケシナリオで言及されるので周回の各ルート含めスッとはしましたが、本編だけ見ると、
「ポッと出のラスボスに色んな美味しい所を持って行かれた」
という印象が強かったです。
ラストバトルでの主人公の復活ももう少し余韻というか、主人公が頑張って復活、姿得るために足掻く姿を見たかったり。
ラストバトル自体はレディとローラの今までいがみ合っていた二人の、そして主人公とレディの背中合わせの共闘と主題歌のインストがかかり格好良かったのですが、
「魔女は実はフランクではない」→「主人公復活」
までの流れがどうも納得出来ない感じがありました。



『各キャラ感想』


【火雁 竜司】
能力関係でのチートに関しては親、生まれから色々既にチートなのでそんなに違和感を感じませんでした。
「誰かの望む自分でいる」「絶対に誰も殺さない」の信念を貫き通した主人公。
こういうタイプは「綺麗事」「説教臭さ」方面で好き嫌いが分かれそうです。
個人的に苦手になりそうな方ではありますが、絶対にどの周でも信念を曲げず、言ってる事のブレが無く、
「どこかの周でブレが出たら一気に好感度下がりそう…」
と思ってたので、最初から最後まで貫く姿勢はかなり良かったと思います。


【レディ・ヴァンパイア】
メインヒロイン。
…というか本当に彼女に好感が持てるか持てないかでこの物語全体の評価が分かれる思います。
人の信仰心から「人類最強の敵」として生まれ、生まれた時から全てを殺す事が出来、自分と同等の存在、同じ位置から見てくれる存在など居ない。
自分も気付かない知らない「寂しさ」を抱えた、
「触れようとするもの全てを殺し続けた処女王」
そんな彼女が「愛」を「可能性」を…「誰かに触れたい」と思う気持ちを知る物語。

「何でも出来る神様に人は願いこそすれ神様自身の幸せは誰も願わない」
みたいな。
「絶対的な存在であるからこそ、完璧であるからこそ誰にも顧みられない」
そういう感じの物語や、
「神の様な存在が誰かから想って貰えるという今まで知らなかった温もりを知る」
という話が好きなので彼女の存在はとても好みです。
周回によって「知る」事によってどんどんレディが「処女王」としての圧倒的威圧感を放つ存在から、「一人の女性」として可愛らしくなるのは見てて楽しく、その変化が一番の見所だと思います。

ただ、最後に「触れ合う」が一番の見所だと思いますがその「触れ合う」が少し呆気なさを感じた所もあり。
もう少し劇的に描いて欲しかったのと、エロゲだから仕方ないのですが「処女王」を貫いた彼女。
孤高を貫き「処女王」としての美しさを保ち続けるエンディングも見たかった気持ちもまたあります。


【ローラ・ヴォンデンベルグ
分岐やエロシーンの量など見ておそらくサブヒロイン。
彼女の「魔物は絶対に殺す」という価値観もまた歪んでおり、
「人間の価値観もまた世界全体で見れば正しくはない」
という感じがしました。
彼女の話を見ると本当に聖徒教会もまた腐った組織だなぁという印象。
一族虐殺といい…作中で一番ゲスなのは聖徒教会な感じがプンプンします。
キャラクター的には一周目と二周目の偏った価値観から来るギャップが凄まじかったです。
奇跡系統になればこんなにもデレッデレになるのだなぁと。

あとエロシーンでさり気に3回戦行われるの彼女なので物語といいレディの次に優遇を感じました。


【柳葉 ゆち】
幼馴染好きには恐らく辛い存在。
初っ端からすんごい殺され方する上でルート的にも最後は主人公がレディに後悔したり。
その上でキャラクターとして見ても良い子なのがまた…
「りゅーちゃんが駄目と言った時には理由があって心配してくれてる時だから深入りはしない」
と聞き分けが良かったり、全然ウザい幼馴染ではなく、幼馴染属性が無くても可愛かったので不遇な感じがしました。


【ミナ】
主人公に唯一と言っていいほど「綺麗事」などハキハキ否定し、後ろ向きな方だけど確実に正論言うので好きでした。
自分がソッチの世界に居る事を理解しつつも自分なりの正義を貫き、彼女の「良い人が損をするのは嫌」という部分。

「ふつうの人からしたらさ『じゃあ殺す』とはならない。
 目の前に凶悪犯がいて、『さあこれで裁いていいですよ』って実銃渡されてもほとんどの人は引き金をひかないだろうね。
 それってどうしてかわかる?」

「自分の過去になるのは嫌だから、だよ」

「殺したら嫌でもその過去を背負って生きていくことになる。
 そこまでしたくはないんだね。
 そこは誰かに任せたいの」

「そして、その『誰か』があたし」

の台詞などから本心が垣間見えて、キャラ的にかなり好みのキャラでした。

おそらく本名は「このか」ですが本名をエロシーンで教えてくれるのが中々に可愛かったり。
こういう部分を見てると暗殺は得意でも色仕掛け的な方面では駄目だろうなと妙に可愛いキャラでした。


【フランク】
作中で一番好きなキャラ。
キャラクター性というよりもフランクとリタの話が好みでした。
フランクがもし嫌がるリタを本能で無理矢理殺していたら好みにはなりませんでしたがそうではなく、
「余命どうせ少ない命で尽きるのなら好きな人に殺されたい」
とリタも願った上で殺したのならそれはもう「愛」かなとも思うので。
愛する人に朽ちていく姿を見せるのも絶対に嫌で死ぬよりも辛いことがあるかもしれません。
「生きていれば病気が治る」
という「可能性」もまたあったかもしれませんがあの時の二人の境遇から病気を治せるほどの資金関係も難しでしょうし。

リタさんにも殺される意志があり、それを叶えた時点で他から何と言われようとも二人の愛は確実にあったし、
「吸血鬼は愛する人を殺す」
という法則から外れたとしてもフランクが否定しないかぎり愛はあり続けると思います。
それにおそらくフランクが人であったも彼女の要望を受け入れたのだとも思いました。

三周目のナンパ関係のイベントで、
「私には恋人が」
と言った部分などを含めてフランクとリタさん本当に好みです。
願わくば折角のエロゲなのでフランクとリタさんのエロシーンも見たかったなという気持ちがありました。


【バート・カーペンター】
彼自身のキャラクターは好きなのですが、魔女だったり魔女じゃなかったり忙しくよくわからなかった人。
魔女で教会から依頼され彼女の一族を殺したけれども、ローラの事を見守る中で母性本能が目覚めた…
かと思い来た魔女ではなく彼女の一族は殺してなくて、
「殺してない上で事情を知り同情が愛に変わった」
のだと思いますがどうも…

でも人間「どれが一番大事かわからず、どれも大事な自分が居る」という所はあるので、
「色んな顔を持っていてよく分からない人」
な彼もまた正解な気がします。

ただ、
「男性の肉体を借りた女性(魔女)が同情からといい母性本能に目覚める」
などの展開はとても好みだったので、彼が魔女じゃないという部分にはガッカリはしました。


【エリザ・ドゥ・モンテクレール&リティ】
レズカップル。
おそらく作品中で一番病んでるのはエリザさんかなぁと。
「妹に好きな人が出来た」→「結ばれず、好きな相手が吸血鬼に殺されるのは可哀想」→「ならせめて妹を殺す」
この辺りは価値観の押し付け通り越して単純にヤバかったです。
リティが現れたから良かったものの…
「愛」の為に団員になったのも含め「愛」が無いと本当に駄目な人だと思います。
あと、二周目はミナルート→ローラルートで行ったので、レディにサクッとやられた彼女がかなりチョロく見えたり…
レディが圧倒的なだけで、その後の彼女との戦闘では苦戦ていましたがどうしてもその病みの方向性と相まってショボく感じました。

そしてビッチオタ彼女リティ。
全てを知りながら最後にご登場。
レディの力が弱まった事により出てこられたというのもレディの内情の変化が垣間見えました。
しかしレディはリティと相性が悪くリティはマリーと相性が悪い。
マリー→リティ→レディ
のような力の構図は結構好きです。


【メイド(カミラ)】
色々と不遇だったなと。
「可能性がある」
が主題にもあるので、
「どんなにいがみ合っても最後には何とかなる」
みたいになるかと思いきや魔女により途中退場とは。
「どうにかなる」
を主題にしてるなら途中退場させて欲しくなかったですし、エンディングが基本ハッピーエンドなのでハッピーエンドにするなら魔女関係は仕方ないとしてもそこそこ全員に救済をして欲しかったです。
彼女の部分が、
「価値観がどうにもならない、分かり合えない啀み合う存在は退場」
にも見えて色々中途半端だったなと感じました。

あと、彼女のエンディングの足コキはどう考えてもご褒美です。
「コレが精子か?」
など、生きてる年数が多い癖に知らなさそうな反応や本人の性格からおそらく男性との経験が無さそうなのと、最終的には抱かれた的な文章で終わったり処女ロリBBA好きや足コキ好きな方には人気有りそうだなとも思いました。


【織塚 麻里&メリー】
立ち絵があったので重要だと思いましたが、重要な位置があまりにも突拍子もないなとは感じました。
メリーもミニキャラでは居たので何かあると思いつつこう来るとは…
流れ的に急だったので「ロリエロ枠」に見えなくもないなと思ったり。
この2人のラスボスとしての登場でラストが少し残念だった部分があります。

しかし
「母親の間違いを子が諭す」
という構図やラストバトルのメインキャラの共闘などは好みでした。


【犬飼 健吾】
立ち絵はあるので意味はあると思ってましたが完全に二周目のフランクの当て馬でしたね。
日常とギャグ関係のみだったので彼の必要性や出番に少なさを感じたり。
キャラ的には特殊性癖持ちで、フランクやバートとの野郎達の会話など中々に良いキャラだったので残念です。



吸血鬼の特殊な設定や世界観、オマケの「教えて!マリー先生!」。
色々な箇所から現商業の同人時代の某有名同人ゲームを彷彿としていますが下地は似つつも主題は全く違うものに仕上がっていました。


「『人類の敵』として生まれた誰にも触れられたことのない『処女王』が特別な誰かと触れ合う物語」

街は主人公の為ですが、このゲームは実質レディの為に作られた舞台。
開幕から閉幕まで彼女一人の守り通してきた処女性に触れる為に全てが有り続けた。
そんな風に感じた物語でした。