ひっそりと群生

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【家の彼女】感想

【男性向け18禁】



2018年06月29日発売
Argonauts』※リンク先公式HP(18禁)
家の彼女】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約4時間15分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
MOONSTONEの姉妹会社、Argonautsの処女作。
MOONSTONE系列は気になる作品がありつつも初プレイ。


総評として良い所もあれば気になる所もあるなーという固定ヒロインゲーでした。
好きな空気はありつつも所々でノリ切れない所がある、みたいな感じ。
なので最初は話の気になった所を挙げます。


まず、ギャグが面白さを感じませんでした。
普通の会話シーンのちょっとしたズレやスッと素に戻る所とかはめちゃくちゃに面白いのに、オタクネタ…というかネットで有名なネタのギャグを挟んだ時やヒロインの絢萌が下ネタを言った時が冗談抜きで面白く無かったです。
サブキャラである社長は良いんですよ、キャラがそういうキャラしててハッチャケてるので気にならず、メタい人のキャラが出来て行ったので最初は「なんだこのキャラ…」と思いつつも後半はそういうキャラとして認識出来て受け入れられました。
他の同僚のオタク系のキャラもオタクなのでそういうネタをぶっ込んで来るのは有り。
でも絢萌や主人公って別にオタクじゃ無くて。
「オタクじゃないキャラがオタクネタをやる」事に違和感を覚えるタイプなので、絢萌や主人公が途中でバンバンオタクネタをやるのが凄まじく違和感がありました。
オタクじゃないキャラがオタクネタをやって面白く見せるの、ネタ自体がコアで気付かないのを仕込みまくって畳み掛けて行かないと出来ないのでは?と思うのと、相当技量が無いと難しいと思われるので中途半端に非オタクがやるオタクネタは止めた方が良いなと。
普通の日常会話でのズレとか、キャラそのものの気質で面白い事をやったり、イチャイチャしながら面白い状況になるとかでのギャグは凄く面白く、だからネットオタクネタが入ると空気が変わりスン…となる事が多く(「キャラが同じ顔」というネタでキレる絢萌は声優さんの力もあり笑ってしまいましたが、「お◯松さん」に反応しまくる絢萌はオタクキャラでも無いのにやり過ぎだなぁと)。
なので、そういうオリジナルのネタだけで笑いを取ってたり、笑いは無くても普通のほのぼの会話をしていたらもっと面白かったのにとは思いました。


あと気になったのはラストの絢萌の両親の反応。
幼馴染とはいえ自分たちの出張で独身の男の家に女の子を送り込んで住まわせて、そういう関係になったら同棲には渋るの、どうかと思ったり。
付き合う事や婚約をあっさり認めたので良かったのですが、深い関係になって今後もずっと一緒に居たくなってしまうのは織り込み済みで住まわせないとおかしいなとは感じました。
変な障害にならずトントン拍子で最後同棲になったのは良かったのです。


そういうギャグ関係などで細かい所が気になりつつも、一緒に暮らす同居、同棲物としては空気感が良く。
ヒロインの絢萌が徐々に料理が上手くなっていったり、幼馴染からゆっくり想いを確認して想いを伝え合い恋人になって、更に一歩づつ距離を縮めて行く過程は良かったのと、「家の彼女」というタイトル通り、絢萌の帰る家が主人公の家になっていくというコンセプトに沿った流れは凄く良かったです。


エロは回想でキス込みで11個。
手コキ、正常位、フェラ、バック、クンニ、パイズリ有り。
基本のエロは完備、特に寝バック(四十八手の窓の月)は好きな体位なのですが、描写があったり無かったりマチマチな事が多い体位なので、今作で見れてガッツポーズしました。
前半は恋人になるまでの過程で後半にエロが集中して感覚的にはエロが少な目に感じましたが、その分前半の恋人になるまでのパートが丁寧だったとは思います。


音楽は全体的に普通、可も無く不可も無い感じ。
タイトル画面で流れる「Over愛してる」という歌唱曲が好きなのですが、ここでしか流れなかったのが以外というか。
OP曲だったりEDでも聞けるのかな?と思ったらタイトル画面でしか流れない曲で驚きました。
結構好きな曲だったので、タイトルはインスト版でEDで歌が流れた方が演出としては効果的だったろうなとは思ったり。
声はメインヒロインの絢萌の声優の結衣菜さんは「ろけらぶ」シリーズ、八千代の声でお聞きしていました。
声自体の可愛らしさもですが、語尾がとにかく甘くて。
八千代の時もでしたが「だよ」とか「だね」とかの時の語尾や、ボソボソと何か可愛らしい事を呟いた時の声の甘さが最高。
エロシーンでの演技も良いのですが、そういう何気ない会話の小さな声色が素晴らしいです。
日常会話での語尾の甘さでとろけます。
茶店に務め出すとチカとユリはあまり話さないのでまだ判断が難しいのですが、妹の理帆役の奏雨さんもテンションが良く。
奏雨さんも「ろけらぶ」シリーズで鳰、「千の刃濤、桃花染の皇姫」でエルザでお聞きしていましたが、どちらかというと落ち着いているというかお姉さん系の声色で。
最初は理帆の外見はもう少し声が高いイメージがあり微妙に声質が合ってないようにも感じましたが、後半に進むにつれてテンションや演技力でカバーされていき、違和感が減って行ったので上手い方だなと思いました。
妹にしては声が低めだな~という印象から、見事にテンションが合ってる!に変わりました、素晴らしかったです。
ただ、バックグラウンドボイスが二重になる箇所があったので気になって切ってしまいました。
元々バックグラウンドボイスはあまり好みで無いのと、修正パッチも無いので仕方ない。


システム的には少し前にプレイした固定ヒロインゲーがカクついたので、今作はスムーズに動いて良かったです。
射精カウントダウンがあるのは神。
その上、射精SEが無いので個人的に有り難かったです。
抜きゲーの射精SEは好きですが、純愛寄りで射精SEは邪魔に感じるので。


絵は塗りも含めて綺麗。
やまかぜ嵐さんは同系列のMOONSTONEでの原画担当さんらしいです。
等身高めの可愛らしさがあり崩れ無く好きな絵柄。
CGもどの構図も体位も綺麗でキスシーンにヒロインのキス顔ドアップも有り絵関係は満点。
絢萌が巨乳寄りの子なのですが品が無い巨乳ではなく、現実でも許容範囲くらいの大きさの巨乳で品があり。
体付きと胸のバランスが非常に良かったです。
立ち絵も良く、表情の枚数自体が多いのもですがエプロンがあったり服関係も充実していました。
特に絢萌の横向きの際、笑顔でのU字型の口は独特ですが可愛らしさがあって好きで。
妹の理帆の帽子もちょこんと可愛いアクセントになっていて。
制服も変に二次元しておらず私服も良く、全体的に服のセンスの良さを感じました。
ただ、人物画はSD絵含めて良いのですが、背景に差がありすぎかと。
駅前と川沿いの道はめちゃくちゃ綺麗ですが、そのあたりが綺麗過ぎて他との差が。
メインになる主人公の家は家具の配置などの差分は多くて良いのですが、駅前と川沿いに比べると綺麗さは普通くらい。
電車の中の背景が一番背景でショボさを感じたり、遊覧船に乗るシーンで背景が写真になるのはどうかと。
同人じゃ無いのに写真て…商業なのでせめて背景は絵で統一して欲しかったです。
他の脇役は立ち絵無しで主人公の会社の社長と行きつけの喫茶店の店長にのみ影絵で立ち絵があるのは最初は戸惑いましたが、この二人が作中の会話からおそらく元夫婦だろうなと察する事が出来たので、他のモブとは違う表現に二人には二人のドラマを感じて差分化されていたのは良かったなと思います。


ギャグの部分や背景の部分で違和感はありましたが、新社会人主人公と学生ヒロインの幼馴染で、5歳近く年の差がある中でも二人共初々しく。
ヒロインが経験無しの処女なのは察していましたが、新社会人主人公も今まで彼女はおらず経験無しの童貞で。
童貞主人公×処女ヒロインの初々しい固定ヒロインで固定カプゲーが大好きな自分としてはそれだけで高ポイント。
人物画も綺麗で、絵と初々しいカプの部分で違和感部分は帳消しになった所があります。
あとは、理帆はキャラ的に違和感無いのですが、絢萌がテンションが上がった時に言葉が崩れるのが少し違和感があったので、そういう崩れが無かったり、ネットオタク系ギャグを減らしてもっとオリジナルな会話で面白さを勝負してくれたらもっと評価が爆上がりしたのになーとは思いました。
所々で惜しいと感じる所が多かったのですが、主人公やヒロイン、大筋の話などでマイナスになるほどの不快感は少なく。
ずっとニヤニヤでは無かったのですが、ほのぼのした日常が良く固定ヒロイン物として平均的に楽しめました。
このシリーズは妹の理帆と喫茶店店員のチカとユリで別シリーズが出ているので、いつか別作にも触れたいと思いました。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 家の彼女 ページ
https://seiya-saiga.com/game/argonauts/uchikano.html