【君に恩返し】感想
【男性主人公全年齢】
2015年05月03日配信
『1+1°(プラスワン)』様 ※リンク先公式HP
【君に恩返し】(PC) ※リンク先ふりーむ!
以下感想です。
人物や背景などのイラスト関係や音楽はとても良いのですが、主人公の性格がどうも受け付けず…
その上でヒロインも性格が良くは見えず男女二人の世界系作品で重要な男女の部分が受け付けず辛かったです。
『高校1年の春、5月。
新年度早々に転校してきた謎の黒髪美少女、汐留都子。
どうやらお金持ちの通う学校から引っ越してきたらしい。
普段は大人しく優等生。無表情で何を考えているかわからないが、
赤の他人には決して見せない特殊な顔があるという。
それはちょっぴりクールで、ミステリアスで、恥ずかしがり屋で、
猫かぶりで……
……猫かぶり?
都子「だってあなた、ドMでしょう?」
大嗣「……はい」
素直に感謝とか、できないんです。
でも、本当は――。』
(公式より引用)
『システム、演出』
LiveMaker製。
演出などは普通ですが、LiveMakerとして見るとオプションが凄く見やすかったです。
LiveMakerのデフォルトのオプションは結構ゴチャゴチャしているので、見やすいようにしていたのは良かったです。
『音楽』
雰囲気は凄く良かったです。
オリジナル…かな?
もしオリジナルだったらクリア後に音楽鑑賞モードが欲しかったです。
『絵』
背景も、立ち絵も、CGも綺麗で良かったです。
本当に背景鑑賞モードやCGモードが欲しいくらいに。
殆どこの部分でゲームを引っ張って行っていたと思います。
『物語』
地の文のキツさがどうも…
オタクネタ連発は記憶喪失で気を紛らわす為とはいえ、真相まで行くのが難易度高いです。
オチも…記憶喪失だからこそヒロインの今までの対応に余計愛着が持てなくなりました。
罵倒でいくらネタと言っても記憶喪失で戸惑ってる主人公に「ボッチ」は酷いです。
ヒロインの嫉妬も嫉妬相手の心情を勝手に決めつけるタイプで性格が良いとは言えず…
「性格悪く感じる罵倒するヒロイン」は私は受け付けませんでした。
『好みの部分で思った所』
主人公がキツい…
その上でヒロインが(性格的な意味で)可愛くない。
男女コンビ好きとして二人の世界の作品な中で、この部分に愛着が持てないととても辛いと思います…
【以下ネタバレ含めての感想です】
選択肢無しの一本道。
私はディスク版でプレイしましたが現在はフリー版となっているみたいです。
「あらゆる言葉で罵倒されたい方へ」
とありますが、罵倒要素以前に主人公がかなりキツいです。
基本、主人公が地の文で「フラグ」や「ぼっち」とオタク臭く大変キツい性格をしています。
まず、この地の文でかなり挫けかけました。
そして、ある日を堺にいきなり今まで普通に打ち解けていたのにシリアスになり、ヒロインにつきまとうなと言う急なシリアス展開。
そしてそこからの怒涛の真相と、いきなりのヒロインからの謎お説教が始まり…
主人公の記憶喪失には気付きませんでしたが、ここまでの事をしてくれた主人公へのヒロインの対応がいくら記憶喪失でも酷すぎて…
命を救ってもらってて、その上で主人公の記憶喪失を知った上で、あれだけ「ボッチネタ」を言っていたヒロインに全く愛着が持てませんでした…
正直に言ってしまえば主人公の性格が記憶喪失での焦りからと若干納得しつつもとにかく度ギツ目なのと、ヒロインの性格がかなり悪く、男女コンビ好きとしても愛着を持てない男女ではかなり辛かったです。
「罵倒される」というのも好きなヒロインからなら嬉しいですが、振り返ると記憶喪失を労らずガンガン人の気に障るような事を言う性格悪いヒロインに言われてもカチンと来るというか…
こう…「罵倒されても嬉しいヒロイン」って実際創るのが難しいと思う中で、ただ、ヒロインにイラッとするだけで、上手く「罵倒されて嬉しいヒロイン」を作れてないなぁと感じました。
地の文もオタクネタ連発でキツさがある中で、書き方も台詞に「」が無いので、地の文なのか、台詞続きなのかわかりにくく…
今まで台詞だったのに次の文ではいきなり地の文になってたり、分かりにくかったです。
あとヒロインフルボイスですが、やっぱりどうしても気になりました。
正直、ノベルに声はよっぽど上手じゃないと必要性を感じない派なので、「あ、演技してる」感が伝わるのはちょっと…
ボイスが有るのは凄い事ですが、有るならそれだけの力量は欲しいです…
ですが、絵は綺麗で特に絵は背景もオリジナルで見た目雰囲気がありとても良く、音楽も凄く綺麗で、LiveMakerとしてはデフォルトではオプションがややこしくなりがちな中、カスタマイズされていて、見せ方がしっかりとしており、とても操作が快適でした。
LiveMakerのオプションでこれだけ見やすいとプレイ環境は大変良いです。