ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【ANGEL TYPE】感想

【男性向け18禁】



MANYOさんの担当されたゲームをクリアしていく企画第25弾。



2005年03月25日発売
minori(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
ANGEL TYPE】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。






minoriのゲームは「Wind -a breath of heart-」のPS2移植版以来です。
PC媒体では初プレイ。


パッケージの淡い絵柄から察するように物凄く雰囲気が良かったです。
絵柄、背景、海、定時制の夜の学校…全てから消えそうで儚げな雰囲気が漂います。
定時制高校の物語らしくヒロイン達も何らかの問題を抱えた子が多く。
細く千切れそうな人間関係を必死に手繰りながら進むような物語でした。


若干地の文がポエムチックで主人公が一つの思考に嵌るとどっぷりとその思考の底の底まで潜っていくタイプなので、そういうタイプが苦手な人には辛いかも…
ただ、その点に関しては主人公も定時制の生徒であり、心に病を抱え、各ルートを進めていくと分かりますがどこまでも人間関係を大切にし過ぎた結果考えなくても良い所まで思考を張り巡らせて心を病んでしまったタイプなので、個人的には思考の潜りっぷりは気にはなりませんでした。
どこまでも繊細な主人公で作品には合っていたと思います。


絵は綺麗、背景がかなり綺麗で立ち絵もとても豊富でした。
特にヒロインの洋服はバリエーションが多めで4着くらいは軽くあるので見ていて楽しかったです。
エロもエロいというよりも美しい
絵柄は大槍◯人さんフォロワーな感じ。
実際、Littlewitchの作品にも参加されていらっしゃったみたいで納得しました。
ただ、若干所々で一枚絵のCGは落差が激しかった気がします。
綺麗なCGとちょっと違和感があるCGがそれぞれである感じです。


音楽はピアノを基調としていてどれも綺麗でした。
…が、お目当てのMANYOさんは初回版のアレンジCDにのみ参加で、ゲーム自体には関わられてはいらっしゃいませんでした……
スペシャルサンクスにはいらっしゃいましたが、おそらくアレンジCDでの参加だからだろうな~
ちょっとだけ残念でした。
アレンジCDも全曲良かったです。
歌は若干英語が怪しいのですが、曲調はどれも凄く綺麗でした。
ボイスはフルボイス。
フルボイス作品久しぶりにプレイしました…
名前付きのキャラの声は良かったのですが、名前無しが若干棒が居たな―と思ったり。
でも、2005年のエロゲと考えると仕方ないのかも…
ヒロイン勢は良かったです。
地の文章で「ハハハと笑った」「フフっと微笑んだ」という表記があった時もちゃんと笑い声が入っていたり、台詞以外の部分での声の表現が他ではあまり見かけないタイプで中々に面白かったです。


お話は個人的にこう…突出する物は特に無かったのですが、世界観や雰囲気が良く隠れた良作という感じでした。
ただ若干商業にしては短い気がします。
自分が同人ゲームに慣れてるのでこの長さは丁度良いのですが、商業基準にすると短くは感じました。
必要な物を必要なだけ詰め込んだというような作品で、個人的にはとても良かったです。



プレイ順は
詩希 ルート→砂緒 ルート→未憂 ルート→恵 ルート
の順で攻略



『佐倉詩希 ルート』
ED分岐有り、おそらく片方がGOODで片方がBAD。
不思議ちゃん。
夜の屋上で語り合ったり一緒に海に行ったり。
両親を失っていて家に一人ぼっちで家族は小さい頃に拾った猫だけ。
そんな少女と仲良くなり近づき、どこまでもどこまでも二人と一匹の世界で進んでいくのが良かったです。
話の流れは予想は出来ていたのですが、彼女と深く関わらないと記憶喪失ENDになります。
彼女もまた弱い側の人間で…主人公と揃ってどこまでも脆く儚い人間同士で世界観も相まって消えそうな雰囲気が好きでした。
GOODだと一緒に暮らすみたいで…壊れそうな二人だけれど二人でならなんとか生きていけると…信じたいです。


『川原砂緒 ルート』
ED分岐有り、おそらく片方がGOODで片方がBAD。
幼馴染。
彼女に自分の意志を伝えると一緒に居る事が出来ますが、伝えないと彼女は留学して疎遠になります。
恋愛物としては一緒に居るEDが良いですし、そちらでEDが流れるのでそちらがGOODだとは思いますが、留学もまた一つのエンディングだとは思います…恋愛物としては辛いですが。
このルートでは妹が関わってくるのですが、妹が必死に病気を隠していて妹の病気を知らないけれどもその病気があって妹と距離が出来ていて…
妹が隠し通すのが上手だったのだとは思いますが、もう少し気付いてあげても良かったんじゃ…とは思ってしまいました。
最終的に病気が治って良かったのですが。
ただ、このルートで主人公がピルケースを小川に投げ捨てたのにはドン引きしました。
お前…道頓堀川じゃなく綺麗な小川なんだぞ…何ポイ捨てしてるんだ…?と(道頓堀川でも良くはない)。
しかもそれが良いシーンとして書かれているのでかなり???でした、自分が倫理的に受け容れられないシーンを良いシーンで書かれるとちょっと…となるので。
せめてゴミ箱に捨ててほしかったです。


『柚月未憂 ルート』
実質EDが一つ、EDが流れるけれども…というルート。
minoriだから大丈…いや、「Wind」ではそういう描写があったはず…安心できないぞ…
と思ってたらやっぱり安心は出来ませんでした。
病気持ちだったのもあって覚悟はしてましたが…うん…そうかぁ…
かなり恋愛面でグイグイ来るし後半は伝説の問い詰め程ではないとしても家まで押しかけて来たのでかなり展開が早く、早い早い(笑)と思っていました。
「尚さんが私の勉強を見てくれたのは私に好意があったからじゃないんですか?」など主人公が気持ちの整理を付ける間もなくかなりグイグイ来る子なので、見ていてスピードが凄かったです。
でも、まぁ…彼女の病気の事を考えると早く想いを成就したかったんだろうなぁとは感じたり。
他のヒロインにGOODとBADがあるように、彼女にももう少し生きた上で幸福なルートがあればなぁとは思いました。


『希崎恵 ルート』
公式やパッケージからはあまり攻略キャラに見えないけれども攻略出来るヒロイン。
従姉妹。
彼女が学校では親戚だと言う事を伏せている件はあまり語られなかった気がします。
なんとなく主人公が弱く心理的な病気にかかったから…だとは思いますが。
強い存在と弱い存在。
結構言う事が正論で、弱い人間をゴリゴリと抉ってくるので見ていて大変辛い気持ちになりました。
彼女の言う事も分かる…でも……みたいな。
主人公の病が人との距離感がバグって発生してしまったような物なので、誰か一人とでも関係を築ければ回復する病である事から、恵と関係を築く事によって再び全日制の方に戻れるような描写がありますが…もう少し「弱い人間と向き合う」ような流れがあっても良かったよなーとは思います、そういう部分は上手く恋愛ではぐらかされた感じ。
終わり良ければ全て良しなので、主人公の病が消えて全日制に戻れるのはGOODENDなのでしょうが…
強い人間が弱い人間に寄り添うような…そういう見たかった展開は見れなかったなーという気持ちです。



基本、主人公は誰かと関係を築ければ距離感を取り戻して心の病が解決するので、ヒロインとの距離感で物凄く悩むみたいな展開は少なかった気がします。
主人公の心の病を中心に描かれるのか?と思ってると若干違う展開が待っているという印象。
プロローグの少女も不思議と主人公に失恋していますし…未憂ルートの後の話か主人公が定時制に来て直ぐの話なのでしょうか?
プロローグの時間軸は時間軸とかチンプンカンプンの自分にはイマイチ分かっていません。


ただ、そういう謎な部分も話の短さも見たかった部分は語られなかったと思う所も全部全部吹き飛ばすほどには雰囲気が本当に良かったです。
まさに良雰囲気ゲーでした。
海と夜と星空と、そしてそれぞれの悩みを抱えた少女達とほんのり想いを分かち合う、そんな淡い世界観が凄く良かったです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:RainDrops 様
http://www5e.biglobe.ne.jp/~raindrop/index.htm
 ANGEL TYPE ページ
http://www5e.biglobe.ne.jp/~raindrop/cp.angeltype.htm