ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【To Heart】感想

【男性向け18禁】



なんとなくLeafのノベルゲーム作品を最初からプレイしたくなったので購入part3。



1997年05月23日発売
Leaf』※リンク先公式HP(18禁)
To Heart】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








雫 ~しずく~』(※リンク先感想)『痕 ~きずあと~』(※リンク先感想)と続きビジュアルノベルシリーズ3作目。
数々のオタクを沼に沈め、そしてオタク化させた作品。
流石にこの作品を知らないわけが無く、一応「To Heart2」のPS2版が出た時に初回で購入し、一緒に入っていたPS2版の「To Heart」ならプレイした事がありました。
…が、それも15年近く前…昔の記憶を辿りながらのプレイなので、完全に比較は出来ていない事をご了承下さい。


OPに歌付きはLeafで初めて…?凄いなぁ。
作風は今まで違い一気に極彩色になったイメージ。
電波、伝奇、と続いて王道学園モノですが…王道の基礎を作り上げた作品を王道と呼んで良いものか…
最初はエルフの「同級生」だとは思うのですが、女の子達に萌え的な属性を盛り付けていった始まりの方に「To Heart」はある気がします。
キャラクターの多さ、けれどもそれぞれに濃い属性があり、髪の色もカラフル…完全に原点の一つだと思います。
物語も王道と言いたいですが、この流れを作った始まりなので完全に元祖。
この王道的な流れをよく生み出したなぁと本当に思います。


全体的にプレイして思ったのは、この作品、R18よりも全年齢版の方がイベントや密度が濃かった記憶。
思い出しながらのプレイなので思い出補正はかかってそうですが、いくつかのイベントは全年齢版の方が深堀りされてた記憶があります。
全年齢版と初代アニメの記憶なので曖昧ですが…メディアミックスが上手だったような…
深堀りや声付きなどから確かに全年齢版の方がインパクト強いかもしれません…今では集まらないレベルの声優さんばかりですし…


それでもオリジナルである事と、R18だから出来た要素やシチュエーション、展開が思い出と違い中々に面白かったです。
音楽は凄く良いのですが古い為か曲のループはしなかったり、文字表示速度が変更できなかったりで昔のゲームの扱いにくさを感じましたが元祖の雰囲気に触れる事が出来て楽しかったです!


音楽は変わらず良い。
ただ、起動は7でも可能ですが、音楽再生にはゲームディスクが必要でBGMループはしませんでした。
「サンシャインDay」「DoTaBaTa」「テクニカルパワー」「セバスチャン」「長瀬開発主任」
が好きです。


フラグ管理が大変になったからか、前作まであった「一つ前の選択肢に戻る」が無くなった事が若干不便だったのでこまめにセーブ推奨なのと、ED後にそのままゲームを続けると音がバグるみたいなので、EDロール全部見た後は一度ゲームを切った方が良いと思います。



プレイ順は
あかり→マルチ→智子→葵→琴音→芹香→レミィ→志保→理緒→BAD
の順で攻略
主人公の名前はデフォルト名。



神岸あかり ルート』
「メインヒロイン」「幼馴染」「最初から主人公に思いを寄せている」
THE・メインヒロイン。
メインヒロインが人気のゲームは少ないイメージですが、彼女はエロゲのメインヒロインでは圧倒的人気なんじゃないかなと。
その後のエロゲヒロインに多大な影響を与えたヒロイン。
主人公の為に髪型を変えるヒロイン、良いよね。
最初のエロシーンで失敗するとか…初めて見た気がします。
いや、本当に、リアルでめちゃくちゃ好きです。
そうだよね、童貞と処女で成功するとか相当難しいわな…と。
それ以降のエロゲであまり見かけないという事は流行らなかったとは思うのですが…
初体験で失敗してギクシャクするとかめちゃくちゃ好きなので大変良かったです。
男側のプライドが傷付くのも分かるし、女側はそんなに気にしてないのも分かる。
あかりの好きな人に対しての包容力の高さもリアルで良い話でした。
とりあえず初体験失敗が見れただけで大満足です。


『マルチ ルート』
「ロボット」「ドジっ子」
革命を起こしたヒロイン。
メイドロボット、ロボ娘で当時ざわついていたのを覚えています。
健気で可愛くそしてお話が良い。
PS2版でオチは知っていましたが正に王道で良い流れだと思います。
長瀬の系譜が続いてるのも良い。
緑髪のヒロインの人気は彼女で終わった所はありますね…その後ここまで人気の緑髪エロゲヒロイン、あまり居ない気がします。


保科智子 ルート』
「委員長」「ツンデレ」「関西弁」
物語の流れでは一番好きです!
無駄がないですよね…仲良くなる過程もエロの過程も凄くスムーズ。
自分が居なくなった事で昔の男女の友人が付き合ってる…とか凄くリアル…
ツンデレという言葉が出る前のキャラですが、完全にツンデレキャラ。
彼女との交流は凄くドキドキしました。


松原葵 ルート』
「スポーツ少女」「後輩」「努力家」
努力家で一人で頑張っている少女。
スポーティーな展開も楽しかったですが、一週間だけ主人公が離れただけなのに落ち込んでしまう姿が本当に可愛らしく…
スポーツ少女と乙女な部分の両立とギャップがたまらんです。
さり気に芹香さんの妹が出てきたりして…ヒロインの横の繋がり好きとしては綾香さん好きです。
映画で「痕 ~きずあと~」の初音シナリオが流れた時にはクスッときました、こういうの良いですね。


姫川琴音 ルート』
「超能力」「後輩」
To Heartの中では印象が薄いイメージがありますが、ビジュアルではめちゃくちゃ好きです。
赤目、薄紫系統の髪色最高。
覚えているPS2版の彼女の物語では能力の暴走とそのCGがあった気がしますが…あれは追加シナリオだったのか…
彼女の超能力を自覚させる為に命を張る主人公の男気はカッコよかったです。
元の性格は明るい所もあり、エピローグの快活な琴音の本編とのギャップが良いなと思いました。


『来須川芹香 ルート』
「上級生」「無口」「黒魔術」
殆どが「…」で会話が終わる無口な先輩。
PS2版でも殆ど声を聞かなかった気がします…(その分声優さんは妹と一人二役だったはず)
無口でも仕草で分かる方でとても可愛らしい方です。
個人的には無口なのが好きなのでエロシーンでも声を出さずに「…」とか「…っ」とかで表現して欲しかった所はあります。
完全に性癖の問題です(笑)
長瀬の系譜その②キャラが出るのも特徴的。
セバスチャンとの攻防戦も楽しかったです。


宮内レミィ ルート』
「ハーフ」「初恋の相手」
キャラクターの性格的には一番好きです。
常に元気でハッチャケててレミィ可愛い。
主人公の初恋の相手という美味しい役どころ。
最後までギャグ満載で常にテンションが高く楽しいルートですが、彼女のエロシーンの絵が妙にエロくて好きです。
特に裸で抱きついてて背中だけが見えている描写が物凄く好きで好きで…
常にポニーテールの髪を下ろしていたり、背中から見える裸だったり、レミィのエロシーンのイラストは性癖にぶっ刺さる絵が多かったです。
立ち絵の腕を上に上げた際にチラリと見えるお腹も好き。
彼女のルートに出てくる古畑先生は話し方からどう考えもあの方で…
え、そんなに古かったっけ?と思ったらあのドラマ1994年でしたね…そんなに古くない印象だったので驚きました。


長岡志保 ルート』
「悪友」「情報通」
エロシーンとラストが異端なヒロイン。
彼女の話は全年齢版で全修正入ったと聞いて納得でした。
途中の先輩のシーンとか確かに…
特にエロシーンも流れに身を任せ、興味本位で致すという物。
個人的にはエロゲらしくてとても好きです、エロゲでしか出来ない流れですよねこういうの…
ただ、To Heartとして純愛物としてはかなり異質なのは分かります。
ハートフル純愛を求める人には絶対に受けが悪い。
いやぁ、でも、友人のまま肉体関係を持ってしまって関係が変わる事無く、付き合う事も無く、大人になっても悪友のまま。
あの日の記憶はお互いの心の中に…ってのも良いじゃないですか、エロゲとしては有りです。
全年齢版ではあかりとの思い出とかあかりを思う友人としての部分が深堀りされててかなり良い変更になってた記憶。
エロゲらしい関係を築いたPC版も、上手い具合に深堀りされ変更された移植版も好きなので一粒で二度美味しい感覚でした。


『雛山理緒 ルート』
「隠しキャラ」「不憫キャラ」「ドジっ子」
隠しキャラ、全年齢版では声が大谷育江さん。
彼女の話はPC版では短いですね…移植版ではもう少し長かったような…隠しキャラなので仕方ないですが。
エロシーンが「与えられる物が無いから身体で…」というこちらもまたTo Heartにしては異端なヒロイン。
エロゲらしくて好きですが、雑っちゃ雑。
エロCGも1枚だけだったり…かなり不憫なイメージ…話まで不憫にしなくても…
その分移植版でシナリオが凄く増えてたような気がします。
…正直大谷さんのお声のヒロインを攻略出来るだけでも嬉しいので、また移植版に触れたくなりました。


『BAD ルート』
「友人」
別名、雅史ルート、そして帰宅部のエースルート。
常に「家に帰る」を選択すると到達。
「――僕たち、友達だよね?」
はあまりにも有名。
良いんじゃないでしょうか、良い友人で可愛らしい雅史君とのEDもまた最高だと思います。



初代アニメのおぼろげな記憶と移植版のイメージしか無かったので、どうエロシーンに発展するんだ…?と思っていましたが、長年の謎が解明された気持ちです。
オリジナルに触れたので、今度は移植版をそのままPC版に持ってきたPSEにもいつか触れたいなと思います!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 To Heart ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/t/toheart.html