ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【千の刃濤、桃花染の皇姫】感想

【男性向け18禁】



なんとなくオーガストの作品を最初からプレイしたくなったので初回版を購入part15。



2016年09月23日発売
オーガスト』※リンク先公式HP(18禁)
千の刃濤、桃花染の皇姫】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。
ブランド追いの為、必然的に『穢翼のユースティア』(※リンク先感想)のネタバレもしています。








特典に特に音楽CDが無かったので通常版を購入。
通常版は2016年09月28日発売なのですが、↑の日付は初回版を基準に。


正直、今までのオーガストよりも世界観や独自設定の名前がややこしいなとは思ってました。
漢字が、多い。
そして、現代やファンタジックと違い独特な独自設定という点は穢翼と同じなのですが、穢翼と違い、国同士が戦っている…戦争が絡むという点でコレは色々と理解するのが大変になるぞ…と自分の中でかなりとっつきにくさレベルが上がっていた所はあります。
そこはオーガストの分かりやすさを信じて開始。


世界観は神の力が実際にあり、不思議な力がある世界で、鎖国がめちゃくちゃ長く続いた日本…みたいな世界観で良いのかな?
帯刀や武士などがある中で携帯電話やテレビ、そして学園があり、アイドルが居たり生徒会があったり、日本の様な国は他国に支配されているという独特な世界観でした…銀◯みたいな世界観だ…


攻略を見ながらプレイだったのですが、分岐方法は穢翼と同じの途中分岐型。
穢翼のような分岐、戦後で国が支配されているというシリアスな世界観で学園物をやりたかった、という心意気は凄く感じました。
政府に反乱しようとして、戦いでは殺伐としながらも学園では戦わず、自国と他国の国民の差は有りながらも敵味方関係無く学園生活を楽しむ…という個性的でありながらもオーガストの雰囲気を纏う世界観に。
このギャップが好き!という方も居そうですが、戦争シリアスか学園物かどっちかにして欲しい…と思う人も居そう。
個人的にはこのギャップにオーガスト色が加わり中々に好きでした。


ただ、現代機器があるのに、情報戦などはグダグダだなと感じたり。
携帯電話とかあるのにもっとコンピューターで色んな情報を効率化出来なかったのかな…と。
あと、私は歴史やお国事情に疎いので気にはなりませんでしたが、戦争の歴史や政治、軍事関係に詳しいと、うぅんと唸る方も居そう。
まぁ、そこはオーガストなので、とにかくキャラが可愛ければオールオッケーだとは思います。
個人的に気になったのは「忠義」が中心の話なのに、どうしてもキャラと恋仲になると「恋愛」に完全シフトした事…
おい、「忠義」としての関係はどうした?となった部分が大きいです。
エロゲーに、そしてオーガストにそこを求めるのも違うかもですが、コンセプトがコンセプトなので。
穢翼は攻略していく度に謎が一つづつ明らかになり、そして新たな謎が浮上する構成で先が気になりグイグイ引き込まれたのですが…
千桃はそういう部分はあまり無くグイグイと引く吸引力が足りない印象を感じました、同じ構成でこれは残念。


ただ、穢翼の時に感じた戦闘シーンにもう少し力を入れて欲しいという部分は大分パワーアップしていました!
途中で入るCGムービーは下手に人間を入れずヘリや銃に特化していたのが良かったと思います。
人間はCGにすると難しいと思うので…
そして、そのCGムービーがとても迫力があり、更には戦闘の演出は本当に素晴らしかったです。
戦闘シーンはオーガスト1だと思います。
剣技のシーンの演出などは、勿論それをメインにしてるメーカーとは比べられませんが、戦闘シーン好きでも満足出来る出来でした!!
システムもおそらくパッドにも対応しているのでしょう、細やかな設定には本当に驚愕。
寝ながらパッドでプレイしたい層、絶対居ますからね…今の世の中に合ったシステムで、快適さで言うなら軍を抜いていると思います。
PCゲームはもっとパッドに対応していくべき。
あとエロシーンは、おそらく初めてカットインが入ったと思います。
下着のアップなど、演出として良かったです。
…ただ、射精や水気のあるSEがあまりにも「水道水が流れ出した音」なのには笑いました。
水気のSEはもう少し選ぼう、音響さん。


音楽もファンタジックとはいえ和風作なだけあり和風な曲が多く、突出して好きなBGMは無かったのですがどの曲もクオリティは良かったです。
トラベリング・オーガストでコンサートを開催されるだけの品質はあると思いました。
タイトル画面を放置すると流れる「嗚呼 絢爛の泡沫(ゆめ)が如く」が好きです。
ういにゃす・おっちょこバニーという歌手の方を初めてお聞きしたのですが、良いですね、お名前は変わっていますが覚えやすいです。


演出、音楽は毎回強化されていっており成長が凄いです。
流石大手メーカー。



プレイ順は攻略通り
滸→奏海→エルザ→古杜音→朱璃
の順で攻略



『滸 ルート』
俺達の戦いはこれからだ!ENDその①。
え…エピローグでサクッと語られた事が一番重要で見たかった部分なのですがそれは…
国を取り戻すまでの過程が描かれるかと思ってたので、その部分はモノローグで語られてビックリしました…ソードマ◯ターヤ◯トや武◯沢レシーブか?
穢翼では最終ルート以外は世界全体の問題は解決しないので、各ヒロインEDは「根本的な解決はしていない…」という不穏な空気は残しつつも、一応は各ヒロインで浮上した問題は解決して終わったのにまさか恋仲になってHシーンが終わるとブツ切りで終わるとは…なんたる事だ。
恋愛部分も、うーん…「花篝」に入ってからいきなり滸のデレが始まるのにかなり違和感がありました。
章に入るとそのヒロインがデレに入るのはこの構成上仕方ないのですが…
ただ、仁義仁義言っておいてルートに入ると即恋仲だし、途中であった「女は子を成せない」という設定も特に浮上せず。
もっと「子を成せない」「世継ぎを産めない」という部分での葛藤があるかと思いましたが、そんな事も無く。
なんか…見たかった部分が綺麗に端折られて消化不良な感じでした。
穢翼で構成が本当に素晴らしかった分、最初のルートで打ち切りENDみたいなのを見せられて凄く残念で。
この構成で最初に分岐のキャラはどうしても印象が薄くなるのは確実なのですが、それでも気合を入れて国を取り戻すという所までしっかりと描いて欲しかったです。
滸…アイドルくらいしか印象が無いキャラで凄く不憫だなと思いました。
アイドルの要素も世界観的にかなり違和感がある要素だとも思ったり。
武士の世界に現代のアイドル…やっぱり◯魂かな?
でも、そのアイドル稼業も携帯電話とかが発達してる世界観だとすぐにネットやファンの行動でバレそう、背中の紋章とかで。
バレないの凄いなぁとも思ってました。


『奏海 ルート』
俺達の戦いはこれからだ!END②。
小此木の死がたった2行で描写されるとは思ってませんでした…マジっすか…
ウォーレンもあっさりと死ぬし…ボス級に見えてたキャラ2名がサクッと死んだのには驚きました。
えぇ…確かに裏に別のボスが居そうな気配を残していますが、あまりにもアッサリ風味で…
滸ルートでは「不知火」の覚醒など熱い展開もあったのですが、戦闘面での熱い要素がほぼ無かった印象です。
こちらのルートに進むと「不知火」の覚醒もサクッと覚醒するので更に。
ただ、戦闘面での熱さは無かった分、心情的な熱さ…奏海の執着は好きでした。
「自分の権力や立場を利用し国や国民全てを犠牲にしても大事な唯一の人の為に行動する覚悟(ある意味では執着)」や「嘘の立場(皇紀)を演じていたけれど、それがいつの間にか本物になっていた(国民が認めていた)」というコンセプトは好きです。
選択肢によって、奏海が兄に思いを寄せ過ぎて独断行動を取り出すかどうかがキーとなってるとは思いますが、この執着を持つ女性キャラ好きなのでそういう意味では満足です。
あんなに可愛らしいのに兄一筋で兄の為に傾国させそうだったり、ウォーレンを後ろからサクッと殺したり…ある種のヤンデレ感が良いですね。
籠の中の鳥の様な清楚なイメージがありつつも心の奥ではドロドロした物が渦巻いていたり、聖女を演じつつ内面は利己的、どこまでも人間の欲にまみれてる娘(穢翼のイレーヌのような)キャラ好きなので、このルートに入った瞬間、奏海が好きになりました。
本当の皇女になっても裏ではしっかりと兄と関係を持ち続けてる強かさがあるととても嬉しいですし、皇女の権力をフルに使い関係を持ち続けてると信じてます。


『エルザ ルート』
「火取虫」からの分岐で奏海ルートからの途中分岐なので物語が短い印象が強かったです。
エルザルートだけサブタイトルが無いのは何故なんでしょうね…話の短さといい、不憫だなと思います。
敵と共闘したり主人公の「忠義」に影響を受けていくエルザ…という展開は熱くて好きでした。
…が、なにぶん長さが…あと奏海ルート同様、小此木がアッサリと誰かに殺されてビックリ。
ノローグで滅ぼされたり2行で死んだり、誰かに暗殺されていたり…小此木、儚すぎませんか?
いや、多分、「エルザルートで小此木を殺したのは誰?」というのがこの先で重要になるとは思ってるんですが…別視点でも暗躍してる方居ますし。
でも小此木もですがウォーレン戦も、共闘で熱いシーンではありましたが長引かずアッサリ死んだのがまた…
オーガストに戦闘シーンを求めるべきじゃないのは分かっているのですが、もう少しエルザと主人公の共闘見たかったです。
ただ、色々思いましたが、こういう「序盤だとこのキャラと仲良く出来るビジョンが見えない…」ようなキャラも攻略できるのが人間を攻略タイプのゲームの醍醐味ですよね!
エルザと仲良くなれるビジョンが見えなかったので、仲良くなっていく過程は凄く好きでした。
エルザ自身の、「無辜の民を犠牲にしてはいけない」という精神も凄く好きです。
武人が反乱を起こしたりしてなかったら、彼女は武人に対して何もしてなかったんだろうなぁ…
間違いなくウォーレンよりも出来た人間なので、この先、エルザED後、大統領として頑張っていく事だと思います。
ちなみに、エロはとても良かったと思います…個人的にメインの中で一番エロかったかも。
オーガストで珍しく女性上位系、騎乗位にタイツでの足コキ、好きな方にはたまらないと思います!


『古杜音 ルート』
小此木、予想はしていましたが、やっぱりボスや悪者ではありませんでしたね。
いや、ボスにしては他ルートでの散り様があまりにも儚すぎたので。
でも、実は良い人だとしても、もう少し順序立てて欲しかった気もします。
「火取虫」後半になっていきなり話し方が柔らかくなるので、今までの小此木とのギャップが…
前皇帝の最後もかなりあっけない物だったり、実は良い人だとは予想の一つにあっても、「火取虫」後半は重要な事が多いのに結構展開がサクサクと急なので、もう少しゆっくりでも良かった気がします。
小此木と前皇帝の最後の別れのシーンや最後に小此木と前皇帝が話したシーンなどを見たかったです。
それがあればもう少し感情移入出来たかも。
そして、「邯鄲の夢」が入る事により、このルートからようやく真相が見えてきました。
ミツルギ、緋彌之命、千波矢、融、禍魄…なるほど…
「邯鄲の夢」により、ミツルギ…主人公と、緋彌之命…朱璃の深い関係性が明らかになりました。
と、同時に、古杜音のルートでありながら彼女の影が薄くなったようにも感じました。
あと、「邯鄲の夢」も駆け足でサクサクと過去を見せられ単に「昔話」として終わった印象があります。
融や千波矢との戦いとか、いくら剣とはいえ、もう少し葛藤があっても良いのでは?
特に融が不憫過ぎる…
キャラに感情移入する前にサクッと物語が終わった所が残念でした。
過去編もう少し長くても良かったかも。
色々と感情移入出来る前に終わる長さには思うところはありますが、「自分達が信じてた神の力を借りる為に別の神…「黒主大神」の居場所を奪って来た」という真相は凄く好きです。
他の「信仰」を奪い生きている…とか良いですよね。
そういう闇要素好きです(勿論現実ではしてはならない事ですが)。
「黒主大神」とそして「禍魄」の存在が出た事により、おそらく「根の国」の問題を解決しないといけない事、そしてその「根の国」と「禍魄」は何か繋がりがあり、「禍魄」を倒さないと未来永劫、ミツルギに…主人公に平穏は訪れない事が明らかになりました。
構造上、「禍魄」が居る限り、他のヒロインルートではその後が絶対に幸せが確定しているとは言えず…穢翼みが出てきましたね。
好きです、そういう実はモヤモヤEND。
そして過去編と同時に主人公と朱璃の関係性も強く描かれ。
その分、上記でも書きましたが古杜音が若干影が薄くなってしまいがちな印象がありました。
この構成上仕方ないのですが、朱璃至上主義ゲーにはなるので…他ヒロインのルートはある意味ではオマケなんですよね。
しかもこのルートに入る前に主人公と朱璃はキスをするので本当に古杜音ェ…状態に…
でも、キャラクターとしては古杜音、一番好きです!
ムードメーカーというか、場にいるだけで重苦しくなりすぎる場面を柔らかくしてくれるというか。
一挙一動がとにかく盛り上げてくれるので、こういうキャラ凄く好きです。
ライター的にも動かしやすそう。
治療ではなく「研ぎ」により回復も、なるほど!という流れでラストの戦闘は熱かったです!!
ただ、ラストの「これくらいなら「黒主大神」もお許し下さるはず…」の思想はかなり怖いなと思ってます。
そういうちょっとでもが積み重なって「黒主大神」の居場所を奪っていきそうなので…
最後の信仰者も死んでしまったし…古杜音のムードメーカーっぷりに比例して、中々に業が深いEDだなと思いました。


『朱璃 ルート』
正直に申し上げますと個人的に朱璃苦手…というか印象が薄いヒロインでした…
皇女…姫としてフィーナのような高潔さや威厳はあまり感じず、最終ルートヒロインとしてティアのような健気さや儚さもそんなに感じず…
メインヒロインとしてかなり中途半端な印象。
「聡明」と描かれているのにそんなに聡明さを感じなかった所も印象が良くなかった原因かも。
初っ端の小此木の暗殺も「いや、それは流石に目立ち過ぎでは…?」となる動きで。
衣装も目立ちますし…あの衣装に凄い術が練り込まれているとはいえ、上から目立たないローブを羽織るとかも出来るはず…とにかく初っ端からの目立つ暗殺があまりにも突貫で。
そして、所々で言われる程「聡明」な思考回路をしてなかった印象があります、かなり普通な発想しかしてない。
個人的にキャラに「頭が良い」「聡明」という描写があるのにそんなにその要素を感じないと疑問を感じてしまうタイプなので、最後の最後まで普通の女の子でピンと来ないヒロインでした。
緋彌之命にはかなりカリスマを感じたのですが…緋彌之命との対比で朱璃は普通の女の子なのかもしれないですね。
そう考えるとどこまでも普通の女の子なのは有り…なのかな?キャラ的にはピンと来ないですが。
お話はかなり大団円で終わりました。
ユースティアがアレなEDだったので構えてましたが、かなり普通にハッピーENDで終わった印象。
いや、いいEDだとは思います、FDも作りやすいですし…穢翼はFDが無理な構成なので…
でもやっぱり良いEDだけれども想定の範囲内で「やっぱりそう来たか」で収まってしまった所はあります。
心に大きな傷を残したりは特にありませんでした。
普通に始まり、普通に終わる。
「いつものオーガスト」の上で「いつものオーガスト」にシリアス要素を足してと学園モノのほのぼのを抜いた雰囲気だったので、「いつものオーガスト」のわいわい学園モノをともまた違う感じがして。
なんか「いつものオーガスト」のゲームをプレイした!!という感は薄いです。
そういう意味では穢翼に近いかもですね…色々と作風を探ってるのかもなぁと思いました。
「おまけ」でですが、彼女が恒例の3P担当でした。
緋彌之命とありそうだな~と思ってたので、予想通りの物が見れて満足でした。



構成的にユースティアを目指し、しかし、ユースティアと逆の事をしようとした気持ちは伝わりました。
今回は主人公が非人間で…そういえば改めて考えるとオーガストで非人間主人公初ですね(そして超絶昔に非童貞主人公と同時に主人公を生み出し主人公の初めてを頂いた緋彌之命が特別になりすぎててメインの5人が薄く感じてしまった部分はあります)、そういう意味でもユースティアとは対にしたかったのかも。
でも個人的にはユースティアには及ばなかった感じがします…
ユースティアで凄かったのは、ヒロインのルート…章が終わる度に一つの謎が解明し、同時に新しい謎や疑問が浮上した所。
そして、ヒロインと結ばれない事で結ばれなかったヒロインが成長した所だと思います。
今回、千桃は常に謎が散りばめられたが存在し、それが一気に<邯鄲の夢>で解決してしまうんですよね。
だから細かく謎が解ける、謎が生まれるという部分が無く、一気に畳み掛けて来た部分があります。
畳み掛けて来た分、描写が早すぎて。
過去編や色んな部分が感情移入する前に単に「イベント」として終わってしまった所が悲しかったです。
そして選ばれなかったヒロインの成長も特に感じず…選ばれなくても選ばれても彼女達は彼女達のままの精神で変わらなかったのが残念です。
あとは敵かな。
穢翼では、フィオネ編では黒羽、エリス編では風錆、イレーヌ編では教会、リシア編ではギルバルト、ティア編では裏ボス…と明確な敵が章毎に存在し、その敵は間違いなく敵であったのに対し、千桃では滸編は槇(実は敵ではない)、奏海編では小此木(実は敵ではない)、エルザ編ではウォーレン、古杜音編では雪花、朱璃編では「禍魄」、と全編を通すと「実は敵ではない」キャラが2名も居るんですよね…
そこが穢翼と違い、毎編で強敵に挑む!という気持ちが薄れた部分もあり…あと槇と小此木は結構分かりやすく「実は敵じゃないのでは?」が漂っていた所もあり…
イマイチ「絶対に倒すべき敵!」としての戦闘として見れませんでした。
穢翼では「本当に倒すべき敵」が最後の最後まで見えてこないってのも大きかったかもしれません。
千桃は基本、ウォーレンとあとおそらく過去に関わる何らかの敵を倒す事が目的なんだろうな…というのが分かりやすく、敵が見え見えだったのが残念。
そしてその敵、「禍魄」も穢翼のような「己の信念」がある敵キャラではなく、単に人外の人類の敵。
ここは完全に好みの問題ですが、ラスボスは非人間よりも人間の方が、人間の信念と信念がぶつかり合う方が燃え上がるタイプなので、やっぱり穢翼の裏ボスさんが自分の中でボスとして魅力的で強すぎました…あの方は信念と背負っている物が凄すぎた。


というか過去編に関してですが、PC版のHPは良いのですが移植版のHPで緋彌之命を紹介しているの、アレはダメなんじゃないんですかね…?
移植版のHPで緋彌之命や過去キャラを見てから「お、コレは過去編とかありそう…」と思ったので、かなりネタバレ入ってて良くない気がするんですよね…
そもそもPC版のHPでも朱璃が本物の皇女だったり、奏海が義妹だったり…この部分って隠してた方が盛り上がった気がするのですが、なんかHPが積極的にネタバレしてた感が。
もう少し伏せても良かったよね…と。


「おまけ」に関してですが、ちょっと全員主人公の事が好き過ぎてそこも合わなかったなぁと。
大図書館みたいにTHE・学園モノ!!だと主人公に矢印が向いてても雰囲気で許せるのですが、こういう構成でシリアス盛り込むと全員が主人公に矢印が向いていると違和感が…
紫乃までならまぁ…あと子柚もオーガスト恒例のロリ担で有りかな?という気持ちですが(ロリ担でおしっこ担なのはオーガスト恒例)、睦美さんにはデレて欲しく無かった…!
超個人的に睦美さんは槇さんとのコンビが好きだったので、そのコンビを貫いて欲しかったです!!
穢翼ではシスティナさんは「おまけ」でもルキウスさん一筋だったではないですか!!何故…何故無理にでも主人公とくっつけたがるんだ!!!
と主人公以外のコンビやカプが好みな自分は悲しかったです。
いや、エロゲとしてはコレが正解なのかもですが…ぐぬぬ
「おまけ」も無理に派生でサブキャラのルート作らなくてもFDでやれば良いのに…
と思いましたが、そのFDが出たのが今年で、本編から3年経ってて。
「もしかしたら構成上、穢翼と一緒でFD作る気はあまり無かったのでは?」と思ったり。
だったら本編のどこかに盛り込むのは仕方ないの…かな?
でも、でも、睦美さんは自分の中で「何か違う…」だったとは思っています。


他キャラクターは…世界観が世界観なので、男性キャラ本当に良いですね。
オッサンがかなり活躍されてるので、オーガストのオッサン好きとしては大変嬉しかったです!
オーガストのオッサンは至高。
小此木役の荒岩さん(速◯さん)の威厳ある声は最高で…
特に<火取虫>後半から真相が語られ、慈しむような口調になる時の演じ分けなどは流石でございました。
ウォーレンも立ち位置は若干噛ませっぽさがある中で声の重圧さは最高で。
まぁ、ウォーレンが噛ませ感があるのは共和国側が徹底して描かれないという所にあると思うのですが…
とにかくお声は最高でございました。
そして「忠義」をモチーフにしている中で、どうしてもジャンル的に「恋愛」に最後は進む中、オッサン達は最後まで「忠義」一筋だった所が好きでした!
最高のオッサンボイスを語っている中、でも、一番好きなのは店長のお声です!
一条さん(笹◯さん)の品のあるお声…好きです。
某擬人化アニメの貴族で知りましたが、自分は、女性声優さんも男性声優さんも品のあるお声に弱いみたいです。
実は裏切るかな~と思っていましたが…最後まで良い人である意味良かったです。
主人公にも声があるのはGOOD。
穢翼の時以来ですね…学園モノで声無しの方が需要あるのも分かりますが、個人的にオーガスト主人公は声有りが大変好きです。
エロシーンでは声フェードアウトですが…分かります、分かりますが…エロシーンでも主人公の声を聞きたいなとも思いました。


色々と物語では同じブランドで構成とシリアスの融合上、穢翼と一緒に語ってしまいましたが、オーガストは毎回進化し続けていると思います。
特に「立ち絵を駆使して一枚絵のように見せる」手法、演出は本当に素晴らしいです。
正直これだけ駆使していると「一枚絵は必要ないのでは?」という気持ちにさせられます。
これだけ立ち絵を使い分けられるメーカーはそんなに無いのでは…?(他メーカーしっかりと触れてないので強くは言えませんが)
毎回毎回、演出面で強化され続けていくオーガスト
そして、ロゴクリックの「おまけ」の方は…王がストして…ない…だと…
大図書館と違い今回は王が居る中で、王が二人も出て来て驚きました。
緋彌之命の行動は確かに…女としてはかなり寂しいかも。
王がストしなかったオーガスト、今後の進化も楽しみです!!



ゲーム本編はこれで今の所最新作までたどり着きましたが一応移植版もプレイ予定です。
今年発売した「花あかり」は…もう少し落ち着いてからで。
ただ、移植版は物語の構成上、穢翼と同じ感じになりそうな気配を感じますが…
ちゃんとARIAから出てるので追加要素沢山の移植になる事を祈っています!!
あと、あいミスは流石に触れません!
…ソシャゲは苦手なので……



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
http://seiya-saiga.com/
 千の刃濤、桃花染の皇姫 ページ
http://seiya-saiga.com/game/august/senmomo.html