ひっそりと群生

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【ナツメグ】感想

【男性向け18禁】



MANYOさんの担当されたゲームをクリアしていく企画33弾。



2007年02月02日発売
コットンソフト
ナツメグ】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。






コットンソフトのプレイは初。
プレイ時間は約18時間30分くらい。
7でもインストール、起動可。
ディスレス起動不可。


ねこねこが一旦お亡くなりになって立ち上がったコットンソフト
再びねこねこが立ち上がった現在HPが消滅しているのがなんとも悲しいのですが、まぁおそらくスタッフはねこねこに戻ってると思うので問題は無いはず、いや、でも、パッチとかのデータだけでもなんとか移行して欲しいなとは思ってます。
世界観というか雰囲気はほぼねこねこ、片岡さんの居ないねこねこという感じ、他スタッフ一緒なのでそりゃそうか。
UIとか殆どねこねこ最終作と言われていた「Scarlett」と同じで少し笑ってしまいました、こういう所は流石に変わらないなぁ…みたいな。


話は…うん、なんというか予想以上に面白かったです。
期待値若干低めで挑んだからかもですが、全体的に好みが詰まってました。
文章も読みやすく。
木緒さんは「サナララ」「Scarlett」でお見かけしましたが、どちらも作中で好きな章で…むしろ「Scarlett」では一番好きだった章なので相性が良いのかなーと思ったり。
他メインだと渡辺さんもやなちぃさんも読みやすく、途中で止まって?となる部分が無くサクサク読めました。


自分は皆がワイワイガヤガヤ楽しそうにしていて一つの目標に向かっている部活物とかクラブ物大好きなのですが、そのワイワイガヤガヤ部分が好みにヒットして。
そして「君に救われたから今度は自分が救い返す」系にとにかく弱いんですよ…
ずっと孤独だった主人公を救ってくれた由佳子、今度は由佳子が転校するから由佳子の為に友人皆で楽しい思い出を作る!なんて。
ワイワイガヤガヤ大好き+一つの事に向かう理由や目標が救ってくれた人を楽しませる為に「由佳子と最後の夏を楽しむ会」(SOS団みたいだ…YST団…)として部活をするとか…こんなん好きに決まってるじゃないですか!!
しかも登場人物全員良い子だし、脇役も皆良い人で、不快感を持ったキャラが殆ど居ないという(過去、由佳子にちょっかいかけて塞ぎ込ませた男子だけは地獄に堕ちて欲しいですが)。
悪い人が居ないタイプや自分の不快感が無いタイプのキャラが殆どを占める作品も好きで…読んでいてずっと楽しむ事が出来ました。

おそらくプレイ時間は順当に行けば17時間くらい…単純に効率重視で行けば途中まで共有出来、更に縮めて16時間くらいでクリア出来ると思うのですが、あまりにもキャラの掛け合いが好み過ぎて全イベントを見てしまいました。
特にシゲオ、本っっっ当にズルい!
イケメン設定有り、頭良く運動神経も良く見た目だけなら最高なのに下ネタ連発でテンション↑↑、残念過ぎるイケメン…
こちとら残念なイケメン好きなんですよ!そりゃ好きだ!!
その上下品な小中学生レベルの下ネタも大好きで、あと勉学に関して頭の良い友人キャラ好きで。
こういう風にグイグイ出てくる書き手が動かしやすいキャラというのは好みが分かれそうですし、キャラによっては自分も合わないのですが…シゲオの設定やノリが好みに合い過ぎてとにかく良いキャラしてました…わりとガチでシゲオロス起こしそうです。
主人公にもちゃんとイケメン設定があるのもGOOD。
ギャルゲ、エロゲの主人公は容姿関係での負の事柄が物語の中心や主題になってない以上、沢山の女の子にモテるという事はよっぽど格好良い性格をしているか容姿が良くないとモテる事に納得が出来ないので、顔褒められるシーンが2、3度あって大変嬉しかったです。
主人公とシゲオがお互いに初対面で相手の容姿が良いと思ってて女沢山食ってそう…とか思ってるのにどっちもド童貞なのも最高でした…そういうの好きだ!!
話もわりと「今までの関係が崩れるのが怖い」とか「離れなければならないのが辛い」というタイプで命に関わるような急なシリアスが無かったのも好みで…まぁほとりだけ別枠に居て最初はルート入った時に「う~ん」だったのですが、最後に好みの流れが来たので受け入れました、自分は好きな流れが来ると手のひら返しをするチョロい生き物。
あと、基本恋愛重視のギャルゲエロゲの話の流れは「共通」→「ルート分岐」→「付き合う前」→「何かの心理的変化の重要イベント」→「付き合う」→「何かのハプニング、そして解決」→「ED」の流れを組む事が多いのですが、私は最後の「何かのハプニング」が起こるのがすこぶる苦手で…
もう結ばれたんだからそのままEDで良いじゃん!!となりがちなのですが、ナツメグは問題が起こるのが付き合う前にあって、それが最後まで続くはあるけれど、結ばれた後に急に何らかの問題が起こったりはせず下手なシリアスが入らなかったのが良く。
ルート分岐後はかなりサクサク進みますし、読んでいてストレスが殆ど無かったです。


RESシステムも、いくつかのランダムイベントがある上でその中で高感度が決まっていくという物。
MANYOさんで辿った時に別ゲーでも似たような「双六」のシステムがあったのですが…それが本当に酷くて…
ランダムイベントが起こるけど高感度全く関係無く、システムが全く意味を成して無かったのを考えると、ランダムイベントの中で各ヒロインを選ぶ選択肢が有り、高感度に反映されるというしっかりしたシステムで非常に良かったです。
人によってはランダムイベントを選ぶのがダルくはなりそうですが…攻略見れば効率化も出来るので、下手に共通で選択肢が入って共通を通らないといけないタイプよりかは良いと思います。
…というか本作はヒロインはセリス以外は基本、主人公に高感度高い状態で始まるので、ヒロインからの高感度というよりも主人公がどのヒロインへの想いに気付くかという高感度になっている所が面白いなと思いました。
選んだヒロインへの想いが募っていく感じ。
ヒロインが主人公に惚れるというよりも、主人公がヒロインに惚れていくという流れは結構好みなので、そういう意味でこのシステムでの流れは好みでした。


ボイスはまきさんに青山さんに…うんうん、ねこねこ!という気持ち。
夏野さんも「Scarlett」に出ていらっしゃいましたね。
韮井さんは初聞き、佐本さんはよくお名前はお聞きするのですが初聞きだったかも。
いや、「おとボク」の移植版で聞いたかも…遥か昔の記憶なのと演技の仕方が違うのでほぼ初聞き状態でした。
全員良い演技だったと思います、青山さんのガナリはやっぱり好きです。
個人的にシゲオ役の大久保さんに健闘賞をお送りしたいです。
音楽は流石のねこねこ系列。
OP、EDが良く、EDは入り方がとても綺麗でした。
BGMは使われる場所もありなるちょさんの「空を見上げて」とMANYOさん作曲の「想い巡る日」がとても好きです。
「空を見上げて」はサビのピアノの盛り上がりが最高。
「想い巡る日」はバイオリンの使い方、盛り上げ方がまさにMANYOさん!という感じ。
しかし…ヒロイン名ですらBGMで曲名に無いのにシゲオ2つも曲名であるのですが…BGMモード開いた時に笑いました。
シゲオもヒロインで良いんじゃないかな?


CGは崩れ無く綺麗。
ねこねこでも原画をされていた方で絵ではこの系列だなーと感じました。
ヒロインはともかくシゲオに表情のバリエーションが多い多い。
男キャラにも動きや表情が多い作品は個人的に名作。


…なんかシゲオの事を沢山書いてますが、それくらい濃い&良いキャラでした。
ただのギャグ要因でなく友人思いなのも高評価で自分が割り込むべき所もしっかりと弁えてる空気を読めるキャラだったので最高でした。
主人公も鈍感ではありますが、友情関係ではかなり聡く、細かい部分では気が付く男で女性キャラに対しても失礼に感じる部分が無く良い主人公としてずっと読めていました。
女性キャラもですが個人的に女性キャラよりも男キャラに不快な部分があると速攻で萎えるので、主人公もシゲオも果ては教師陣も良い男キャラが揃っていて安心してプレイ出来ました。
桑本先生とか、もっと小言が多いのかと思っていたので思った以上に物分りの良い先生でほとりルートでも良い人で予想外の良いギャップでした。



プレイ順は
由佳子→円→セリス→実梨→ほとり
の順で攻略
ほとりルートは由佳子ルート後のみ攻略可。



『東雲由佳子 ルート』
由佳子ー!良い子だなー!!由佳子ー!!!
いや、本当に良い子、マジ良い子。
裏がある女性も好きなんだけど純粋に良い人な女性も好きで好きで…
聖女属性あるキャラに弱いんですよ。
基本、由佳子の為に立ち上がった部なのでどのルートに行っても由佳子が関わるのですが、どのルートに行っても本当に裏表無く良い子で。
中心になるヒロインというか…優遇性高いヒロインってちょっとでも匙加減を間違うと嫌味に感じたり邪魔に感じたりするのですが、由佳子は絶妙にそういう気持ちに成らないバランスが取れているヒロインに感じて。
言ってしまえば足も引っ張らず邪魔にもならず純粋良い子で有り続けたヒロインなのですが…それを描くのが本当に難しいんですよ。
どのルートでも全く嫌味無く、最後の最後まで良い子でそして良い子過ぎて人間味がない…みたいな事も無く描かれ続けた事に称賛を贈りたいです。
彼女のルートはまぁ…一番流れが美しく好きだなー
主人公も過去が孤独で、由佳子も過去が孤独で…孤独をお互いに埋め合う、そういう関係が好きなので凄まじくヒットしました。
まぁちゃんに嫉妬するのもね…ちゃんと嫉妬もする所が人間味を失わなかった部分だと思ってます。
主人公の孤独だった時代に通っていた小学校が廃校になる事を知って、振り返ると何も無かったけど少しでも何かはあって。
でも、由佳子と出会ってからはそれ以上の、過去が掻き消えるほどの想い出を貰って…由佳子が居たから今の自分の人生が始まったも同意で。
そりゃあこれだけの恩義があったら惚れちゃうよね…と納得出来る程。
ある意味正史なんだろうなーと思ってます。
「良い子」なんて地味で終わりそうな属性ですが、ここまで突き詰めて、そして主人公の始まりに関わっているという部分があり全く地味ではないキャラになっていたと思います。
純粋に一番好きなキャラと話の流れでした。


『小早川円 ルート』
お姉ちゃんじゃ居られない…そういうの大好きだ…
なんでも出来るお姉ちゃんだけど、そうじゃない部分もあって。
由佳子に嫉妬して、自分の気持ちを隠して迫ってくる所はエロかったです。
いや、あのシチュエーション、好き嫌いは分かれると思うんですが…
これが他のルート…例えば由佳子ルートで自分の気持ちを隠して「由佳子」として迫って肉体関係を持つ…とかだったら本っっっ当に地雷というか、合わない流れだったのですが、円本人のルートで由佳子に嫉妬して「由佳子」として迫るみたいなのは大変好みなので、容姿端麗、才色兼備で何でも出来るお姉ちゃんなのに恋愛方面では由佳子に嫉妬して関係が崩れるのが怖くて自信が無くてダメダメなお姉ちゃん丸出しで大変可愛い方でした。
というか、何でも出来るお姉ちゃんで甘やかし系のまきいづみさんとか…それだけでもう強すぎません?強すぎる。
どっちかを切り捨てるとかは好きじゃないので、最終的にお姉ちゃんも恋人も両立出来る!という結論になったのが大変好みでした
彼女とセリスのみルート攻略後に回想に「おまけ」が出るのですが、円の「おまけ」に気付かず…CGが埋まらないので本編をめちゃくちゃ彷徨いました。


『セリス・アルフォード ルート』
正直地味だなーと思ってたキャラその①。
見た目は可愛いのですが、お嬢様、寒いダジャレ好き、方向音痴、ツンデレという属性は有りながらも主人公との過去は無いので、どうなるかなーと思っていました。
…が、ルートに入ると大変可愛い。
どうかなー?と思っててもデレるとグッと来るのでツンデレは本当にズルいと思います。
主人公からは箸の使い方を、主人公には紅茶の入れ方を教え合うのが大変良き、自分だけが教えるのではなく相手からも教わる主人公の行動が好きでした。
デレ後の数々の言動が可愛く大変キャラとしては良きなのですが…ただ、いかんせん話の流れが…
父親の指示でイギリスに転校しなければならない事が発覚後、父親に掛け合い転校をしなくても良い…までの流れは良かった。
ただ、その後山本さんに父親の心情を言われて揺れ動くのがなんだかなーみたいな。
皆良いキャラですが、あのシーンだけは「山本さん、余計な事を!!」と思ってしまいました…良いじゃん、父親にOK貰ったんだからそのまま残っても良いじゃん…みたいな。
転校する流れ、いったか?という気持ちに…
まぁね、死別とかじゃないから再び夏が来て再会!の流れは好きですが。
最後のセリスが夏にだけ戻って来たのか、それともずっと日本で暮らす為に戻って来たのかがイマイチ分からず、その説明も無く。
若干消化不良で終わった終わり方だなーと思いました。
回想モードの「おまけ」で語られるかと思ったのですが語られる事も無く…うぅん…なんだかなぁ…


『乾実梨 ルート』
由佳子との三角関係は来るよね!という気持ち。
恋のデスマッチ宣言後、主人公に抱かれても酷い目に合うなら許されるはず…と酷く抱かれようとする姿はかなり加虐心をそそられるというか。
普段強気だからこそそういうギャップがたまりませんでした。
主人公も実梨を好きだったから抱いて、でもその後冷たくされたから傷付いたり。
由佳子からも「好きじゃなかったらきっと抱いてない」と言われて…由佳子から迫られてもちゃんと拒否った主人公の真摯さも確認出来たり。
由佳子も軽いキスをかました所が単に良い子なだけじゃ無く、人間味が溢れてて良いなと思いました。
所々で見せる良い子なだけじゃない所が由佳子を人間にしてたなーと。
おそらく一番短いルートに感じましたが、見たかった要素は全部詰まってたので非常に満足出来ました。
デスマッチ中の遊園地シーンでのやる気のない青山さんの演技が最高にツボでした。
若干暴力系な気がしますが主人公もシゲオも振るわれる時は自業自得なので理不尽にはならない&青山さんパワーで絶妙な元気系ヒロインしてたと思います。


『野島ほとり ルート』
正直地味だなーと思ってたキャラその②。
後輩、ドジっ子くらいしか無いなーと思ってたのですが…まさかの展開でした。
ほとりは由佳子攻略後にしか攻略出来ないのと、本作は同じ好感度の場合「由佳子>まどか>セリス>実梨>ほとり」の優先度になり、その優先度が主人公が結ばれる難易度の高さだとするなら、ほとりはもっとも難易度が高いキャラなのでしょう。
他キャラがわりと現実的な話なのに対し、一人だけファンタジー満載でした。
好き嫌いは分かれそう…実際、自分も最初から妖精とか精霊の設定があるキャラなら良いのですが、ルート確定後に言われると若干受け入れにくいタイプで…途中までは「う~ん」という感じでした。
彼女だけは消滅が確定しているのでどうなるか…と思っていたのですが。
消滅後、予想外に好みの展開が続いたので、ちょっと驚きました。
消滅後に由佳子とくっつくかもなー、それはほとりのルートである以上嫌だなーと思っていたのですがそんな展開は全く無く。
主人公、17歳から16年…33歳になるまでほとりを忘れても尚想いを貫き続けてとても一途で最っっっ高でした!
一人の人を記憶を失っても尚想い続けるの大好きです。
その上で由佳子も主人公とは別の男性と結婚という…攻略されなかったヒロインの結婚ってある意味タブー視されている中でそれを描いたのが凄く好みでした、いや、良いんだよ、選ばれなかった子は他の人と幸せになって欲しい。
そしてその結婚も含めて「大人になる」という部分で社会人になり忙しい時期が来て若干疎遠になっていく流れもまた現実的で…そしてその中には記憶から消えたほとりは当然居ない人扱いされ…そういう時間経過が好きなので読んでいてたまらない気持ちに。
時が経過して、ある時ふとした瞬間…ほとりが失敗した卵をレンジでチンしたのと同じ行動を起こした時にほとりの存在だけをなんとか思い出し、彼女の存在だけを頼りにまた歩み出し。
忙しさが落ち着いたらまた再び出会えるようになった彼らが居て、そして16年の時が経ち…ようやく再会出来た…
MANYOさんで辿った別作品でも書きましたが、転生再会物で主人公が長い時間一人を想い続けるの大好きなんですよ…こんなん好きに決まってます。
(というかこの部分でその別作でも空気感から「ねこねこ」を思い出したので…やっぱり例の作品はスタッフ関わってそうだなと思ったり。)
選ばれなかったヒロインが結婚というシチュと転生再会を見れただけでもう、最高でした、好きです。
正史では無さそうで、若干正史や本来の道から外れたルートっぽいですが、ほとりに会う為に何度も夏を巡って、ナツメグ…夏巡というタイトルを一番回収していた話だったと思います。
ルート入った瞬間に他ヒロインと違いファンタジー要素が入るルートでしたが、色々と好みが詰まっていたので満足です、有難うございました。


予想以上にすんなりと楽しめた作品でした。
自分の不快だと感じる所も無く、好きな部分が多かったのでずっとこの部活に浸っていたいと思ったくらいでした。
RESシステム、面白かったのですが、全イベント21種類で12個イベントを見たらルート分岐なのでぶっちゃけ2人攻略すれば全部見れてしまう部分は少し残念でしたが…
もっとイベントが多ければ良いのに…と思うくらいに各イベントが楽しかったのと、いや、増えたらシナリオ大変ですよね、うん…というのも分かるので、まぁこれくらいが丁度良いのかもとは思っています。


次回は別の作品をプレイ予定ですが、MANYOさん追いでコットンソフトは「ナギサの」もあるので、今作が非常に楽しめた分、「ナギサの」をプレイする時が楽しみです!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 ナツメグ ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/n/natumegu.html