ひっそりと群生

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【調教する隣人】感想

【男性向け18禁】



2019年12月31日発売
紫眼球水槽』様 ※リンク先公式HP
調教する隣人】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








数々のドMプレイに最早執念を感じました…
羞恥プレイと女性上位系が好きな方には必見の魂の作品。



『刺激のない毎日にウンザリしていた大学生秋野が、ある日を境に生活が激変する。
 平凡な日常が一変し、女性に責められまくる全ドM必見の純愛SMハートフルコメディ。』
(公式より引用)



露出癖、短小包茎、ドMの三重苦を持つ主人公の秋野は日課として行っていた窓際での自慰行為を隣人の楓に見られ、弱みを握られる事になる。
楓の女王様気質と秋野のドM気質により一般人のモブ、そして同じ大学に通う秋野の想い人、雫という少女を巻き込み物語は様々な方向へ舵を切っていく。


プレイ時間は9時間くらい。
EDは5つ。
途中の選択肢により楓ルートか雫ルート、そして楓ルートから更に3つと、雫ルートから更に2つのEDに分岐していきます。


物語は最初から最後まで秋野への羞恥プレイ。
露出に言葉責め、焼印や根性焼きまでのリョナ、小スカからスカトロまで、好きな方にはたまらないというプレイが満載だったと思います。
特に女性上位に関しては徹底されており、主人公への挿入(ディルド責め)はありますが主人公から女性への挿入は全く無しという徹底っぷり。
女性への挿入が無いだけでなく、常に女性から主人公の下半身への暴言が浴びせられ、とどまる事を知りませんでした。
ここまでM向けに特化した作品にあまり触れた事が無く、「シチュエーションでもこんなにあるのか…」と次々に訪れるドM向けシチュエーションの数々に作者様の魂を感じる程。
ここまで魂を感じるのならドM向け…もっとプレイしてみたいなとも思いました。
ノベルゲームとしては色々と悩ましい部分もありましたが、「女性上位、羞恥プレイ、ドMのシチュエーションはド性癖だ!そのシチュエーションさえあればどんな物でも触れたい!!」という方には是非オススメしたい一品でした。



『システム、演出』
ティラノ製。
ティラノのデフォルトは揃っていました。
ですが、履歴で戻る箇所が少なすぎる事とデフォルトでBGMが小さすぎた事。
そして、SEというか…音声を操作する機能は無く。
音を操作する際にはパソコン自体で操作しなければならず、そこに関しては非常に辛かったです。


『音楽』
まず最初に、声に関して。
雫や翠などロリ系やダウナー系の女性は声質的に合っていましたが、低めの女性声の方々がちょっと無理をされていらっしゃる感じが…
女性キャラフルボイスですが、おそらくお一人で全役担当されていらっしゃったと思います。
同人で声を重視に求める方にはあまり向かないかもしれません。
SEはかなり生々しく、大変良かったです。
水気のあるSE…リアルに収録していませんか?というレベルで凄かったです。
BGMは合っていたと思います…が、所々でちょっと音をミュートにしたので音楽を真剣に聞くことが出来ませんでした。


『絵』
女性キャラはほぼ立ち絵有り。
男性は無いですが、恥辱される一枚絵の時に主人公が多々映ります。
その姿がとても情けなく…作品に合っている可哀相さでした。
立ち絵は表情がとても良かったです。
特に楓様が主人公から予想外の方向で欲しい言葉を貰った時に頬を染める立ち絵はとても可愛らしく。
心の中で何度も「楓様、愛らしいです!」と思ったので見事に調教されていたと思います。
背景は"いつもの"と言えるほど同人やフリーで見かける背景が世界観に合うようにカスタマイズされていて大変良かったです。


『物語』
とにかく…読むのにパワーを使いました。
決して読みにくい文章などではなく、むしろ読みやすいです。
読みやすくも凄まじいドMプレイが目の前で展開するので新たなプレイが始まる度に気合を入れました。
主人公が常に性器を馬鹿にされ続けるのですが「そ、そこまで言うか…?」とか「これ…興奮するのか…?」と常に思っている自分にはドM力が足りないのかもしれません。
様々な罵倒に喜ぶドM力と、様々な相手の羞恥を愛ある言葉で責め続ける女王様力が自分にも必要だな…と自分には無い性癖に対して強く思いました。


『好みのポイント』
本当に…隅々からパワーを感じます。
ドM向けジャンル…今まで殆ど触れた事が無かったのですが凄いです。
主人公の何をされても喜びに繋がる姿に新しい世界が見えました。
少なくとも楓ルートの後半で楓様に対して可愛いと思った時点で自分も調教完了していたのでしょう。
そして雫ルートもまた、雫ママの胸に飛び込みたくなり、永久の優しさにだらしなくも甘えたくなりました。
「絶対に自分と同じ性癖の人に楽しんで欲しい!自分の物語や性癖を形にしたい!!」という作者様の熱い気持ちが伝わりました。





以下ネタバレ含めての感想です





楓ルートも雫ルートも、全く別の方向性として調教が完了するのが凄まじいです。
楓ルートでは犬化や肉体的調教などかなり王道の調教。
雫ルートでは精神面や幼児退行系の調教で若干斜め上からの調教。
どちらも女性上位を崩す事はありませんが、ベクトルが違う調教に調教の奥深さを感じました。



「雫 彼氏END」
最初に迎えたED。
「私、普段の秋野君なら恋愛対象じゃないけど、この秋野君なら好きになれるかも」
的な台詞に「おやおやおや~」となりました。
若干共通ルートからも雫の危うさは漂って来ていたんですよ!何やっても許しちゃうから。
「流石に天然でもコレを許すにしては普通じゃなさ過ぎるでしょう…」と思っていたら本当に普通じゃ無かったですね…
彼女もまた性癖の闇が深いお方でした。
恋人には成れたけど…これからも雫の尻に敷かれ続けるのでしょうね(字面通り)。


「雫 赤ちゃんEND」
多分、一番、世界がヤバいED。
雫もヤバければ、途中で登場するモブとか関係してくる会社自体もヤバい。
でも、雫ママが居るから…この世界は間違ってないんじゃない?あれ??…みたいな。
最後は完全に幼児退行完了し、雫ママに全てを握られる姿は必見。
主人公の性癖を知り、主人公がこうだから大丈夫と自分の行動を正当化しズブズブとママプレイに嵌めていく雫ママには恐ろしさすらも感じました。
総合すると一番凄い…と思った流れでしたが…
こちらのゲーム原作がWEB小説なのですが、少し読んでみた所、このEDが小説での正史みたいです。
これが正史…す、凄まじい…と唸り声を上げました。


「楓 犬END」
一応楓様とラブラブするEDもあるけれど、デレる楓様は解釈違い!ワタクシ共は犬で良い!!
そんな方にも安心安全設計で存在する犬ED。
もう、ひたすらに人権を捨てるED。
楓様的には不服そうですが、ドMにとってみればこちらが美しいED…なの…かも…しれません…


「ハッピーエンド」
EDが流れる所からおそらくこのゲームでの正史。
結婚も出来て、楓様のデレも堪能出来、旦那になりながら楓様に一生隷属して生きるED。
綺麗に型にハマった気はします。
(楓様美人だけど…そりゃこの性癖だと主人公以外で旦那になれる人は難しそうだなとも思ったり…)
非処女だけど一生童貞で生きていく…
彼女達らしい夫婦の形で良いと思います。


「翠 END」
まぁオマケという感じ。
楓ルートの途中で翠もかなりドS側だったので(というかこの世界の女性はドSしか居ない…)、選択肢的にルートがあるかな?と思ってたら微かに分岐しました。
このルートに行くとして…楓様はどうなるんでしょう?
他ルートに行ってもその後の楓様が気になるので調教完了という気がしないでもないです。



総合的に、どんな事を受けてもイコールで性癖に結びつく主人公のポテンシャル凄いな…という印象でした。
どんな目にあっても下半身が大喜びする主人公…これ、本当に主人公に対して嫌悪感MAXな相手が居たとして、何をやっても主人公にダメージを与える事は出来ないよなぁと。
「ドMこそある意味最強説」がありますが、まさにそれだったと思います。
ドM…強い…
ドMも才能がいるけど、女王様側も才能がいるな…と。
どっちもパワー使いそう。
メインの楓様は謎が多く(職業とか)、雫も見えてなかった裏面が出た瞬間に相当凄い顔を見せ、主人公もモブの女性陣も何から何までアクが強く、「とにかく主人公に羞恥を与えてやる、今ある人権を奪ってやる」という熱い気持ちを感じ。
女性上位が徹底された人によっては性癖や価値観すらも歪ませる凄まじい世界でした。