ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【Sugar+Spice!】感想

【男性向け18禁】



2007年09月28日発売
Chuablesoft(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
Sugar+Spice!】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








森崎亮人さんの単独作に触れるのは2作目、「Sugar+Spice!」に。
一応シナリオ補佐として草壁よしおさんと師がない弟子さんがいらっしゃいますが、メインは森崎さんらしいです。
プレイ時間は、約25時間45分くらい。
システム面は7でもインストール可。
ディスクレス起動可。


Chuablesoftとしての作品プレイは初。
Chuablesoft前身の同人サークル「TABLET」作は「茜の空に月をみる」と「きのこまち」を一応プレイ済み。
(「あかつき」は分岐フラグミスの修正ファイルが現在DL不可の為途中までプレイ。)
前身が同人サークル様らしく非常に同人っぽいシステムを導入したゲームでした。
月ごとに移動ポイントが割り振られ、舞台の街と学校の様々な箇所にイベントが配置されており、各イベントに割り振られたポイントを消費してイベントを見ながら攻略キャラの好感度を上げていくシステム。
00年代前半~それより前のエロゲでは見かけますが、00年代後半からは一気にノベルが完全主流になり商業でこのタイプは減った気がします。
見かけるとしても同人やフリゲの世界になったので、元同人ゲームサークル様らしさを感じました。


イベントは細かく区切られ、5~10分で1イベント終わるので、サクサク区切りが良く好きな時間に楽しめるのがかなりストレスフリー。
春夏秋冬をキッチリ描く作品も珍しく、キャラの色んな服装も見れて。
長い時間プレイしましたが飽きる事は無かったです。
「ゲームとは選択する事が楽しい物」と思っているので、常に選択を迫られる本作は「選ぶ楽しさ」で溢れた作品だったと思います。
どのイベントもワイワイガヤガヤ明るく、ヒロインや個性豊かなサブキャラ達との掛け合いが面白く、「楽しさ」を追求したゲームでした。


「楽しい」、皆との日々がとても「楽しい」、だからこそ共通は最高な訳ですが、同時に個別に行った際に唸る部分もあり。
今作は1月~10月までが共通で、11月から10月までに付き合っているヒロインのルートに入るのですが、ヒロインのルートに入った瞬間一気に二人の世界に隔離され、シリアスになってしまいます。
「二人の世界」個人的には好きなのですが、今作は「皆と一緒」なのが最高に楽しい為、今作に求めているのは「二人の世界」では無かったなと思うのと、シリアスが前半の明るさにあまり合わない方向で暗いというか、とにかく「楽しい暗さ」では無く。
ヒロインの良さを引き立てるシリアスでは無く、殆どのヒロインが面倒くさい方向でのシリアスを発揮して来て。
「流石、面倒くさい男女を描く事に定評のある森崎さん…」ばりに面倒くささが溢れます。
その面倒くささも良さが出れば良いのですが、プレイヤーからの好感度が下がるタイプの面倒くささなんですよね…
正直、共通の時の性格が好きだったというか…「恋愛」になったからこそ見えてくる面倒くささが満載で。
個別に入って殆どのルートで「「友人」の時のヒロインの性格が良かった…」と思ってしまいました。
面倒くさいのも理由が分かる、分かるけど、「それはどうなのよ…」という行動が多く。
共通は凄く楽しいのに、個別で非常に疲れる事態になり、「転」と「結」からテンションが下がって行くのがもう…前半が楽しかった分、残念でした。


あとは主人公の性格があまりにも「なんでこれでモテるんだ?」レベルでデリカシーが無いのでモテるのがイマイチ分からず。
作中だと「スケベ」で許されてますが、いや、流石にこのデリカシーの無さと下ネタっぷりはどうかと。
オッサンクラスのスケベさをお出しされるので、スケベ要素が入る度に引いてしまった所があります。
それに加えて、システムの「いつでも告白システム」。
これは作中、いつでも告白出来るという面白いシステムだったのですが、主人公の性格というか心理描写と連動して無いんですよね。
「いつでも告白システム」を使うと、今まで辿ってきた共通では全くそういう気配を見せなかったのに、唐突に主人公がプレイヤーが告白対象に選んだヒロインにラブ満載になる為、その温度差に戸惑いました。
「い、今までそんな気配無かったじゃん!!」という中で告白をするのでプレイヤー的には感情に付いて行けず。
ヒロインの好感度が低かったり一部のフラグを立ててないと断られますが、イベントをある程度辿っているとヒロインもOKをくれるので、「友情」から「恋愛」の変化が全く描かれてない中、速攻で付き合う事になったり。
更には「いつでも告白システム」で付き合い出すと一部の恋人イベントが追加されつつも、共通ルートでのイベントは残っている為、彼女が居るのに他キャラとの思わせぶりなイベントも出て来たり。
Aと付き合っているのにBと距離の近いイベントが繰り広げられながらもAは嫉妬もせず笑顔で見ているという謎状況が展開されたりします。
その辺りの整合性は上手く取って欲しかったなーと。
例えばAと付き合うようになると、Bと距離の近いイベントでAが嫉妬するようになったり、もしくはそのイベント自体が別のAのイベントに差し替わったり。
そもそも付き合った後に追加される恋人イベントが少なすぎるとも感じました。
主人公、告白した時にはめちゃくちゃ好き好きモードになるのに、告白後はスン…と落ち着くのが残念過ぎて。
そういう主人公のままで共通が多くイチャラブ成分が低めなので、付き合った後の恋人イベントをもっと沢山見たかったです。
まぁ、確かに、主人公のおちゃらけた性格で一応の整合性は取れているように見えるのと、元々のイベント数が尋常じゃないので、仕方ないとは思いますが、商業での限界を感じました。


そういう多くのイベントがありつつも、ランダムイベントは無い為、進めやすくはありますが、同時にランダムが無いという事は効率化も出来てしまい。
10年以上前の作品で移植も有る有名作の為、実際に参考にさせて頂いたサイト様ではかなりイベントを効率良く回収する攻略になっていました。
こうなると選択は作業化してしまう部分もあって。
会話劇などは面白いのですが、「イベントを回収している」感もやっぱり強かったです。
「楽しさ」を求めるなら攻略非推奨ですが…攻略見ないとよく分からないイベントの出し方もある為、もう現在では攻略を見てプレイされる方ばかりになるんじゃないかなと。
こういうゲームの効率化された攻略、自分は見ててシステマチックで楽しいのですが、色々と模索するのが楽しい人にとっては「自分で模索しなくても…」とはなってるのではないでしょうか。
全ヒロイン攻略後のイベント回収が作業化してしまったのも残念でした。
というか、効率化された攻略でも作業を感じたので、自力クリアだともっと作業感が強くなってしまうかと。
全ヒロイン攻略後は全イベント開放モードなどの救済処置も欲しかったです。
あと、システム的に起動時のメーカーロゴとムービーは飛ばせるようにして欲しかったです。
「あかつき」の頃からですが、一度見たイベントスキップモードはあってプレイしやすいのにムービーは飛ばせない謎仕様…
ツール吉里吉里なんだから出来たはずなのに何故…
ヒロイン毎にEDムービーが違うという凝っている所を見せたいのは分かりますが、それはそれとして周回プレイにはスキップ不可は向いてませんでした。


話は明るく!楽しく!…ではありますが、主人公が交通事故にあっていて記憶を失っている状態から始まる為、所々で意味深な箇所があったり。
過去に色々と示唆されつつ、「記憶を失いリセットがかかったからこそ紡げる関係」みたいな所が描かれていて、その辺りは記憶喪失物として良かったです。
ただ、どのヒロインのEDも過去の記憶をしっかりと思い出すシーンが無く、その辺りは消化不良気味。
思い出して「こんな事があったんだ!」というシーンは一切無いんですよね、なんとなくボヤッと思い出してヒロインEDみたいな流れになっていて。
記憶喪失物って「記憶を思い出す」事や思い出して過去回想なども重要な要素だと思うのですが、その部分がどのルートでも描き切れておらず。
「過去にこんな事があった」という部分をしっかりと見たかった自分としては見たかった部分が見れなかった気持ちがありました。


エロはシーン自体は普通の純愛ゲー。
面白かったのは上記のシステムがある為、初体験シーンのイベントをぶっ飛ばす事が出来た事。
その為、イベント選択によっては初体験シーンを見ずにいきなりコスプレエロなどのニッチなエロシーンを見て、経験豊富な二人のエロから見る事になります。
効率重視の攻略を見ながらプレイした際に、歌ルートでいきなり女体蜂蜜塗りプレイのエロから見て笑ってしまいました。


絵はぎん太さん。
TABLET」から変わらず。
後にめちゃくちゃ上手くなってる印象ですが、「Sugar+Spice!」の頃は普通かな?くらい。
まだ発展途上というタイプの絵柄ではありますが、女性の肉付きが細すぎずリアルな骨格だったのは凄く好きです。
リアルにムッチリしていて大変健康体で良き。


音楽も「TABLET」からけんせいさん。
BGMは「Colorful jelly beans(Theme of Haneru)」が明るく楽しく好きです。
OPの「Sugar+Spice!」は前から知ってはいましたがとても良い曲で、本作の元気な部分が目一杯詰め込まれています。
「Chance to xxx」は好みでは普通なのですが、告白成功後の3rdOPでめちゃくちゃ聞いたので耳に残ってます。
歌唱曲が地味に多いのですが、確か今作は今は亡き「GWAVE」が関わっていた気が。
「GWAVE」から専用にサントラが出ていたのを覚えています、「GWAVE」とても好きでした…
声は歌役の有栖川さんはお名前は見かけてはいますが自分はあまりヒロインでお聞きした事が無く。
「ウソシリーズ」でも元気っ子だったので元気なキャラが合うなと…しかし、歌も嘘つきですし、「嘘」と関わる作品でお会いしてる気がします。
夢路役の安玖深さんは今まで妹キャラでお聞きしていましたが、とてもお姉さんキャラでした…
落ち着いた声色ですが、どことなく個性があって、元気な妹のイメージでしたが落ち着いたお姉さんも上手く、やっぱり技巧派の方だなと思います。
はねる役の倉田さんは「無限煉姦」のリトルでお聞きしていました。
ロリっ子とはまた違い元気なアホっ子の空気を読めてない感じが凄く良かったです、どことなく色気が無い演技でとても合っていました。
藍衣役の桃井さんは「初恋1/1」の瑠奈役でお聞きしましたが、一番驚きました。
ロリ声とあまりにも違い過ぎて…こんな低い声も出せるのかと。
ロリ声も違和感無く、むしろとても好みだったのですが、低い声もまた好みで。
いやぁ…ロリ声と低い声、片方を好きになる事は多いのですが両方好みの方は珍しく、ビックリしてます。
出演作は多い方だったので演技力はある方だとは思っていましたが、今作で一番ギャップでビビった人でした。
どちらの声質も好みなので今後も気にかけて行きたい方です。
司役の金松さんはなんか色々と言われていらっしゃいますが、個人的には好きです。
確かに危うさはありますが、「帰国子女」という設定があるのでその危うさが良かったり。
あとは自分が最初にお聞きした「REQUIEM」の詩音が超好みのキャラだったので最初の出会いで好印象な所はあります。
賛否両論の演技かとは確かに思いますが、司の控えめでたどたどしい感じは出ていたと思います。
サブキャラは高島先生役の河村さんは過去作もいらっしゃるらしいですが「TABLET」からも安定の出演。
先生の気にかけている女性、過去作にいらっしゃるかもですが、気になります…
黒越役の杉原さんが良かったです。
euphoria」の凛音役でお聞きしていましたが、コチラを聞いて少年声の方が好みで好みで。


というか黒越と佐藤の関係が良すぎました。
お調子者でモテない佐藤とそれを後ろから呆れて見つつもずっと一緒に居続ける黒越。
佐藤の悪い部分を全部知りながらも包み込むように許容する黒越。
……腐心が完全に動きました。
というか、男性向けとして黒越、女の子だったらめちゃくちゃ美味しいポジションでしょう。
正直、ルート分岐後にヒロインのリアル好感度が下がるので、サブキャラの方が好印象な事が多くて。
黒越とか伊達とかの方が見ていて気持ちが良いんですよね。
見た目と中の人が女性な事もあり、何度黒越が女性キャラだったら…と思ったか…
女性声優さんの少年声最高で、見た目が中性的で動きも慎ましく品があるとか…マジ、何で黒越女の子じゃないの?
攻略はしなくても良いので、実は女の子だった黒越と佐藤のカプとか見たかったです!!
いや、男でも良い、佐藤と黒越の距離感と関係が最高過ぎる…
絶対本作をプレイした腐女子で引っかかる人が居るでしょうと某有名イラストサイト様を覗いたら佐藤と黒越のカプを描かれている方がいらっしゃり、ニコニコして帰って来ました。


そんな風に熱く語ってしまいましたが、本作、とにかくサブキャラがとても良かったです。
既にイベント数が膨大なのですが、ヒロイン攻略とは別にもう少しサブキャラに焦点を当てたイベントも欲しいと思いました。
先生や彩弥など女性キャラだけじゃなく、男性キャラだけとのワイワイも見たい!
男性向けで需要無いとは思いつつも見たい!!
佐藤、黒越、伊達、高島先生との本編とは関係無いどうでも良いイベントをもっと見せてくれ!!
そう思ってしまう程に男キャラの関係が良かったです。



プレイ順は
ハモ→ジジ→ピョン→ミャンマー→オトメ→TRUE→回収
の順で攻略



『春瀬歌(ハモ) ルート』
主人公の事故の原因の子。
「ジジが主人公に告白する為に池に呼んだ」→「主人公がハモに相談した」→「ハモが主人公と交差点で口論」→「主人公事故に」
の流れで良いのかな?
この辺り、断片的にしか語られないので曖昧なんですよね…
事故の原因なのでもっとちゃんと過去回想として1イベント挿入して欲しかったです。
ルートに入ると突然何らかの持病を発祥するのでプレイヤー的には???状態。
今まで殆ど伏線が無いのでかなり置いていかれます。
ヒロインの病気とか王道ではあるけどさー、あるけどさー、もう少し色々と仕込んでて良かったのでは?と。
だって今まで普通に体育はするはエッチはするは色んなイベント普通にやってきていきなりぶっ倒れるので「シナリオの為に病気になりました」感が強くて。
なのでそこから「持病があるから別れて、ジジと付き合って」の流れも付いて行けず。
最後は留年したけど持病が治りハッピーエンド、ではありますが…唐突な病気のシリアス展開に前半との温度差で風邪引きそうでした。
あとイベントで流行りのケーキ屋に行った際に、店員が居る前で舌打ちしたりするので正直好みの性格では無かったです。
「食に対して真剣」とはありますが、店員だって雇われバイトでしょうに分からない事を聞かれて舌打ちするとか完全にクレーマー気質で。
せめて店から出て完全に見えなくなってから不機嫌を表わせよと思いました。


『南条寺夢路(ジジ) ルート』
ハモと対になっているルート。
事故の流れは断片的ではありますが、ハモに相談する主人公も主人公だし、相談されて口論するハモもハモなので、待ってたジジは完全に被害者というか。
確かに色々なイベントで面倒な性格してるなーとは思いますが、告白を決心するとハモの件で事故ったり、主人公が思い出すのがハモとの幼少期だったり、また告白しようとすると今度は主人公の前でハモが倒れて約束を破られたり。
こんだけの事を見せ付けられると「ハモとの運命力」みたいなのを感じて主人公が悪い訳では無いですが、負けた気持ちにもなるなーと。
ジジの主人公への想い出の絶望もなんとなく分かってしまいます、主人公にとっては理不尽ですが。
このルートでは一度別れを切り出され、病室でハモに誘惑されますが耐えきったのはお見事…というかここで手を出したら純愛物としてはアウトよな。
ハモルートでハモの黒い部分も見ている為、このルートでも振られた主人公をあわよくば病気をダシに手に入れようとする所もまた黒く、ハモ本当に黒いなぁと思いますが、ハモからすれば理不尽によって主人公と別れた上に「病気のハモに悪いから…」みたいな理由付けもされ、同情のような形で主人公をフリーにされるのはたまったもんじゃないと思うので、「ウソだよ」と言いつつも「あわよくば…」とも思うのも分かります。
病気の同情で恋愛を出されるの、ムカつくわな。
ハモの「ウソ」により自分の諦められない気持ちに気付き、主人公と元通りになりますが…ハモルートではジジが、ジジルートではハモが良い感じに迷惑かけられキャラになっていて、同類というか、同族嫌悪もありながらも一種の友情があって面白い二人だなと思いました。


『足利はねる(ピョン) ルート』
他ルートだと二人暮らしの兄が結婚する事で必ず引っ越すので、その引っ越し関係が話のメインに来るのがなんとなく分かりました。実際、引っ越すか引っ越さないかになり、主人公の部屋で暮らすようになる…ここまでは良かった、良かったのですが。
なんで周りも認めたし誰も咎めないのに今度は「二人で居ると駄目になるから…」とかで別離しちゃうんですか!!?
いや、トントン拍子に同棲OKになったじゃん!親も教師もOKになったじゃん!!
なんで一度解決した別離の話題を蒸し返すんだよ…
卒業したら学生アパートには住めなくなるからそれを考えて…とかそんなん卒業する時に考えれば良い話じゃないですか。
後半に無駄にシリアス入れようとして何故か解決した別離問題を蒸し返して「なんでだよ!!?」になった感が凄かったです。
ルートの中では話の流れが一番良くわかりませんでした…同棲して、イチャイチャして、卒業する時に住む場所を新しく探すでは駄目だったのか…謎です。


『深山藍衣(ミャンマー) ルート』
実は主人公の中学時代の元カノ。
うん…これ、自分の感想でどこでも言ってるかもですが、純愛ゲーでヒロインが同列一列系の作品で元カノ設定はあまり好きでは無く…
主人公の元カノってだけで他のヒロインよりも一歩リードしていてスペシャリティがあり。
ルート攻略順固定だったり、作品全体がメインヒロインの為の物語とかなら分かるのですが、どのヒロインも同列系では横一列、同列になってない所が苦手で苦手で…
なので、そういう意味では得意では無かったです。
ただ、童貞主人公×処女ヒロインの初体験スキーとしては、ミャンマーとの初体験に失敗している設定は好きでした。
ペッティングまでして勃たないの…トラウマだろうなぁと思うし、ミャンマーED後の後日談でミャンマーに「自分と別れてから誰かとセックスしてたかは知らない」と言われますが、失敗してその失敗を彼女に受け入れて貰えなかった記憶がある限り出来ないでしょうそんなん。
そういう部分も、記憶喪失だったからこそ他ヒロインとのエロシーンで成功したのだと思うので、記憶喪失部分が孔を成した所かなと。
というか、このルートはミャンマーが結構酷く。
そういう初体験の失敗で別れたのも酷いですが、「ボクシングと私、どっちを選ぶの?」展開になったのも酷い。
「夢と私、どっちを選ぶの?」系、苦手で…それを言った瞬間に個人的にヒロインのリアル好感度がダダ下がります。
まぁ、ミャンマーも今まで主人公しか居らず、主人公だけを見て生きてきたので他の何かが介入するのを嫌がるのは分かりますが…
その介入が女性や他人とかならまだしも、人間ではない何かだったら応援はしないんだなぁと。
ボクシングが危ないスポーツなのも分かりますが、応援できるタイプの物なら応援してあげようよ…みたいな。
他ヒロインが試合を真正面から応援してくれるので余計にミャンマーのリアル好感度がグイグイと下がって。
中3の時にボクシングに主人公を取られた件でギクシャクして距離が出来ていたのも分かりますが、そのギクシャクで初体験の失敗を受け入れて貰えず、夢すらも受け入れて貰えず…主人公が何も受け入れて貰えてない状況が不憫で不憫で。
エッチの失敗も夢も受け入れてくれない女、単純に嫌過ぎる…
プレイヤーが知らないといけない事柄とはいえ、初体験失敗談を主人公抜きで他ヒロインに話すのもどうかと…
「こんなに何も受け入れてくれない女と一緒に居て、主人公の自我大丈夫か?」と本気で心配したルートでした。
最後はミャンマーが折れて元の鞘に戻りますが…個人的に今後も色んな所でミャンマーの「許せない」に引っかかると地獄を見そうなルートだなと思いました。


『早乙女司(オトメ) ルート』
一番見た目も話も好きでした。
まず、帽子を被ったら少年みたいだけれど、帽子を脱ぐと髪が長く美少女というのはド性癖です、有難うございます。
ゲーム開始前、OPムービーを知った時から見た目で好みでした。
中身もオドオドしつつも愛らしく、健気で。
ボクっ娘も自分の好み的にはそんなにですが帰国子女設定で納得出来ました。
そして何よりも他ヒロインルートと違い、プレイヤーのリアル好感度が下がらないのが良い!
このルートでは主人公が過去の記憶を取り戻し、逆に今までの一年の記憶を失ってしまいます。
それにより、記憶を失ってから出会った司との想い出がリセットされるという状態に。
他ヒロインが知り合いであり、ややこしくなった複雑な関係を持っていた所スタートなら司はまっさらな状態からのスタート。
その為、過去に想い出が無いヒロインになります。
一番「記憶喪失」の部分を上手く使って居たなーと。
主人公に自分との関係を忘れられた司ですが、他ヒロインと違い、今まで主人公に頼り切ってオドオドしていた自分を振り切り、「主人公ならこうして欲しい思う」と約束していた公園でのバンドライブに出演する姿が本当に健気で、そして凛々しく。
泣きたいだろうに、辛いだろうに、「今出来る精一杯の努力をする」と立ち上がり突き進む司。
司は他ヒロインと違い、マイナス要素無く成長するんですよね…そこが見ていてとても良かった。
最後にはライブの曲がEDロールで流れ、司の歌声を聞き、一年間の記憶も想い出しハッピーエンド。
作りがとても鮮やかだったと思います。
司の実家の良家も介入して来なかったですし、変に暗くシリアスになる事も無く。
一番プレイしてスッキリしたルートで、ラストにして良かったです。


『TRUE ルート』
誰と結ばれたとかも無く、皆で仲良くクリスマス!
…というか他のヒロインの印象が司以外ルート分岐すればするほどあまり良く無くなって行ったので、このEDがかなり好きでした。
正直、ヒロインの好感度を同じくらいの数値で保ち一定の好感度を全員が越えるとハーレム…では無いですが「全員との友情ルート」みたいなのが本編で欲しかったです。
恋人になってないと11月以降強制BADなんですよね…BADじゃなく全員との友情ルートに続いて11月以降もワチャワチャして欲しかった。
そうすればこのTRUEの流れも納得というか、一番楽しげに皆で笑ってハッピーエンド!だったので、この「Sugar+Spice!」という作品では一番楽しげなEDでした。


『回収 ルート』
ほぼ作業、以上。



共通がべらぼうに楽しいゲームでした。
もっと告白後のイベントが変わったり、野郎キャライベントを見たかったり。
商業では頑張っていると思いつつも、もっと見たい!が沢山あった作品でした。
次回はこのままの流れでFDの「Sugar+Spice! Party☆Party」をプレイしたいと思います。
見たかったアレやソレは見れるのか…黒越と佐藤は見れるのか…
そこは見れない気がするなぁ、難しそうだなぁ…とは思っていますが、「楽しい」は健在だと思うので、色々な要素を楽しみにしています!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 Sugar+Spice! ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/s/sugarspice.html