ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【バイナリィ・ポット】感想

【男性向け18禁】



MANYOさんの関わられたゲームとは少し違うゲームをしたくなり。
なんとなくオーガストの作品を最初からプレイしたくなったので初回版を購入。



2002年02月22日発売
オーガスト』※リンク先公式HP(18禁)
バイナリィ・ポット】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








オーガストは昔、PS2版で『Princess Holiday ~転がるりんご亭千夜一夜~』(※リンク先wiki)と『月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』(※リンク先wiki)はプレイした事がありましたが、PC版はプレイしたことが無く、この際なのでPC版をまるっと購入。
コレ、Amazonでもまだ良い値段するみたいです。1000円内で初回版が買えて良かったです。
流石、天下のオーガストというか。
本当に初期作品と言ったら王宮魔法劇団時代の『One Way Love~ミントちゃん物語』(※リンク先wiki)が初期の初期なのですが、一応オーガストとしての最初という事で開始。


感覚変換システムを用いた接続者100万人越えの巨大オンラインゲーム「ワールド」がある時代、主人公は現実では店長としてカフェを経営し、夜には「ワールド」でハンターとして生活するのだった。
なるほどなるほど、二重生活系ですね。
ワールドは.ha◯kみたいな、劇場版コ◯ンのベイ◯ー街みたいな、そんな感じ。
…上記2つよりかは若干ゲームに意識を飛ばすのが軽そうな印象。


内容は二重生活を送り「え!?ゲーム内のあの人が実は現実のあの人だった!!?」という驚きを描きたかったのだと思いますが、結構ある程度予想できてしまうのが残念。
ゲームよりも現実の女の子達とイチャラブするのが目的なので、そんなに深く入り込まなかったのは良い事でしょうか。
あとはハンターとしての格好いい仕事がそんなに描かれる事がなく、ハンターとして潜入→即ミッションクリアみたいな描かれ方をしていて、戦闘描写やカッコよく決めてく描写はありません。
…まぁオーガストにそれを求めるのもおかしいので、コレはコレでグダグダせず有りですが。
そして驚いたのが、今のオーガストでは考えられないのですが、ゲーム内の出来事とはいえ、まさかの陵辱シーンがあります。
しかも人間verと触手verという充実(?)のラインナップ。
オーガストのイチャラブ好きで、オーガストコンプしたい!!」となってる人はご注意を、かなり地雷を踏み抜きます。
げ、ゲーム内だし…と割り切れるなら良いですが、ゲームだろうがなんだろうが地雷!!の人には是非避けて頂きたいです。
月陽炎でみりす時代のALcotスタッフが人妻ルート設けてたように…2000年前半今では考えられない飛ばしっぷりです(でもそこが好き)
そういう部分を抜かせばオーガストらしいゲームだったとは思います…プリホリはにはにPS2版しかしてない自分が言うのもなんですが…


ツールがまさかのNscripter製には驚きましたが絵も綺麗で、音楽も高水準、2002年として考えると今でも遊べる良いゲームだと思います。
システムも基本攻略したい女の子を追いかけてればルートに入れるので快適です。
一つ問題があるとすれば履歴でボイスの再生が出来ない事と、移動選択中はセーブが出来ない事でしょうか、それ以外は面倒な事もなくサクサク進めました。


プレイ順は
優希→奈都子→里美→佳澄→千歳→ミリィ→優希 TRUE END
の順で攻略



『優希 ルート』
THE・王道
店の経営がヤバくなるのをしっかりと助けてくれる昔からいる幼馴染
最初に通る優希ルートでは「ワールド」よりも現実の重要性が描かれてました
「現実」寄りのヒロインだったと思います


『奈都子 ルート』
友達の為に行動する思いやりのある女の子。
人気投票で二位なのもまぁ納得。ドジっ子ですが思いやりがあり料理上手で優しいです。
「ワールド」の中での大変な出来事を解決するお話ですが、彼女のルートでは「ワールド」内とはいえ里美にまさかの陵辱シーンがあります。
…今のオーガストでは考えられないですね、でも私は昔の時代に今では考えられないゲームメーカーが出してた陵辱ゲーとか大好きなので凄くテンション上がりました。
もうべっかんこうさんは陵辱CGを描かなそう…。
ログアウト出来なかった里美の部屋が汚れていたとか、ボカされてますが深く考えるとかなりエグエグしく好きです。
一つ残念な部分があるとすれば、彼女に英語を教えるイベントで「向き合って勉強を教える」とあるのにCGが向き合ってない所。
隣りに座ってが正解です、こういうお話とCGの齟齬も分担作業ならではで、中々に面白いです(一人でシナリオと絵を書いてるフリゲとかではあまり見かけないので)
「ワールド」の中のドラッグのせいで交わってしまい、それを現実で悩む姿、そこから恋愛に発展する姿が現実とゲームのリンクが有り中々に楽しめました。


『里美 ルート』
優希→奈都子と進めていたので、奈都子ルートも相まってあまり良い印象が無かったです。
「友人の居ない所で友人と仲良くなった人に友人の悪口を良い、本当に仲良くなったか試す」
友人想いにも見えますが、そういう試し方あまり好きではないですね…
結局は悪口言ってるのは間違いないのと、奈都子は「私の事を思ってくれて言ってる事」だと言ってますが、それが本当かも分からないじゃないですか…
いや、オーガストのヒロインなので裏なんか無いとは思いますが、作品によっては「相手を想うフリをしつつ実は自分を良く見せるための嘘」を吐くヒロインだっているんですよ!!
奈都子は危険だからと一人で突っ込んで行った挙げ句に大変な目に合うし、あんまり考え無し、実力も無いのに言う事聞かず突っ走る系ヒロイン苦手で…
奈都子ルートから行ったのもありますが、基本話の展開は同じでスキップで殆ど飛ばせてしまうのが残念。
本人のルートでは回避出来るかと思ってましたが、彼女本人のルートでも陵辱を回避出来ないのは驚きました…攻めてたんだなぁ。
奈都子が友人の為に頑張るような話だったのに対し、里美はけっこう自業自得なお話だったので…うん…キャラの性格も相まって素直にあまり楽しめませんでした。


『佳澄 ルート』
人気投票では五位で、その理由も眼鏡、年上とまぁ分かるのですが、私は佳澄さん好きです。
ホワホワしながらも実はしっかりとしてて、彼女が居ないと店が成り立たない!!みたいなキャラ好きなんです。
縁の下の力持ち、というかほぼ中心。しっかり者お姉さん好きです。
彼女の正体についてはなんとなく察してました。ミキかカーマインだろうなと。
ただ、色合い的にカーマインの方を千歳と予測してたので消去法でミキだと思ってましたが、当たりました。
「ワールド」との人物と現実の人物が誰か!!みたいな楽しみがかなり早い段階で分かるのもあり少し残念。
佳澄ルートでは千歳の正体も判明しますが、こちらでもゲームとは言いつつカーマインの触手陵辱があります。苦手な方に当たらない事を祈ります。
佳澄さんのお話は…えぇと…彼女、ミキの所属する所の一部が実はヤバイ事してて…みたいな話でしたがどうも頭に入ってこなかったです。
難しいからと言うよりも、「ワールド」の中の事件はあまり興味を惹かれるように描かれておらず…なんか読んでてただのイベント事で終わるんですよね。
「ワールド」内の危機→色々調査→サクッと解決
の流れが殆どなので楽しさよりも作業感が強かったです…もう少し重点を置いてくれれば内容が頭に入り楽しめた気がします。
「ワールド」がありつつも現実世界のイベントの方が楽しく、そちらのイチャイチャが楽しかったです。
暗い所が怖い佳澄さん可愛いです。


『千歳 ルート』
見た目では一番好みです。あと「ワールド」ではクールお姉さんなのに現実ではちびっ子なのも好きです。
内容は佳澄ルートとほぼ一緒、最後だけ違う感じ。奈都子と里美、佳澄と千歳は対になってました。
佳澄ルートでもそうでしたがこちらも触手の陵辱は回避不可。
それと、佳澄ルートではミキとのHシーンがありましたが、千歳ルートではカーマインとのシーンはありませんでした…何故…
折角、ゲーム内で別の姿があるのでそちらのシーンも用意して欲しかった…あと単純にカーマインの見た目が好みだった。
声優さんは佳澄といい千歳といいお上手だなと思いました。ゲーム内のキャラも担当されてますが、別人にちゃんと聞こえるのが凄いなと。
最後にお店で働く事になりますが、千歳の制服姿を見たかったので見れて嬉しかったです。出来れば立ち絵でも見たかったです!!


『ミリィ ルート』
ゲームそのものの崩壊と別れ…と思いつつ良い感じにハッピーに纏まるのがらしいといえばらしい。
彼女のルートは今までの全ヒロインのルートを踏まえてます。
ゲームの会社そのものと立ち向かったり…内容は熱いのですが、何分サクサク進みすぎて…あまり熱くなりきらずに終わった印象。
あまりシリアスになるのも世界観と違ったのでコレで良かったとは思います。
人外娘との別れと再会、王道ですが良かったです。


『優希 TRUE END』
ミリィルートを踏まえつつ、全ての真相を解き明かすオールエンド。
実は…結構予想の範囲内でした。
でも、彼女の真相は凄く好きです、なんだかんだ一番助けてくれたのが優希だったんだなと。
彼女の父親の部分の掘り下げが無かったのでその辺りが残念ですが…
全ての謎が解け、メインヒロインと結ばれ、お店の仲間たちに支えられ生きていく…超王道の良いオールエンドだったと思います。



オーガスト初期作、色々と確かに00年代前半の印象はありましたが、萌え要素、CG、音楽、どれも時代を考えれば良かったです。
主人公もオーガストらしく可もなく不可もない主人公で、店長としてもそこそこやれてゲーム内ではベテラン。
見ていると大学には行っておらず高校卒業後に即ここで店長してるっぽく、女の子に対しても優しいし、見せ場はあるし、主人公としては平均上です。
というか不快になるポイントが少ないだけで高得点です、良い主人公だと思います。
特にべっかんこうさんの描かれる美少女もですがマサトやオヤジとい男キャラ良い味出してて好きです、というか描かれるオッサン好きです。
最後に一つ、これも散々言われてそうですが…店の制服のデザイン凄いよ!!はにはにくらいまで凶器になりそうな肩パフ凄いよね!!!
…はい、私服は普通な分、凄いデザインだとw
けよりな辺りからはドレス関連以外の私服は結構普通になっていくので現代に合った良い方向転換だと思います。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 バイナリィ・ポット ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/h/binarypot.html