ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【果てしなく青い、この空の下で…。】感想

【男性向け18禁】



2000年06月30日発売
TOPCAT(解散)』
果てしなく青い、この空の下で…。】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








10作に一個は名作と呼ばれている作品を挟んでプレイしないと心が死ぬと学びました。
というわけで、この感想がいつ投稿されるかは分かりませんが、2021年の80作目は「果てしなく青い、この空の下で…。」に。
プレイ時間は約16時間45分くらい。
初回版を購入しようかと思いましたがCDが付いていると聞き、「メモリアル版」を購入。
「メモリアル版」にパッチが適応出来るか不明だったのでパッチは未導入。
一応全ED見れますが、縦書きモードで文章が枠から外れたり一部CGを見てもCG鑑賞モードに反映されない場合がありました。
ディスク無しだと最初にディスクの確認を聞かれますがディスクレス起動は一応可。
ただし、ディスクレスの場合はBGMは流れてもED曲が流れません。
EDの「nikoensis ~追想~」は名曲なのでディスク有りで起動推奨。


山、村、四季、素朴、たかみち!
いやぁ、強い!!
田舎の伝奇物と言えば必ず名前が上がる本作ですが、噂に違わずの強さを誇っていました。
まず、最初に触れるべきはたかみちさんの絵でしょう。
大槍葦人さん、たかみちさん、杉菜水姫さんは自分の中で三大「なんでエロゲに居るんだろうイラストレーター(だがそこがいい)」だと思っていますが、絵が表示されればされるほどに今作がエロゲである事を忘れる絵柄で。
田舎の素朴な日本の女の子を描かせたら右に出る人は居ないのでは?という力強さでした。
立ち絵、一枚絵、どちらも素晴らしい、最高。
登場人物達の表情や動きの差分が豊富で全てに魂がしっかりとこもっており生き生きとしていて、少女達には春夏秋冬に合わせた服があり、絵面だけで満点の領域、強い。
というかたかみちさんは絵だけで本当にズルいです。
この一般人に見せても絶対に万人が受け入れるような絵柄にエロがあるだけでパワーでしょう、ズルい。
ギャルゲーでありつつも主人公と父親の座っている背中の一枚絵があったり、「こういう一枚絵を普通はエロゲでは描かない」というような一枚絵が沢山あり、他のエロゲとは一線を画する存在になっていました。
背景をそのまま一枚絵の背景に使ったCGもあり、そういう所で一体感もあって。
単純に立ち絵の後ろにある背景も2000年発売という事を考えると驚きの美しさ。
2000年、2000年にこの背景は驚きです。
2005年でもショボい背景は本当にショッボいので、山と村の田舎の背景を見るだけでも価値があります。
そういう絵の方面での妥協が全く無く、しっかりとした空気を作ってから伝奇を描かれているので没入しないわけがありません。
世間から切り離された田舎の村の空気感と季節を追う毎に迫り来る人智を超えた怪奇現象。
恐ろしい状況と仄暗い背景とおどろおどろしいBGMやSEで見事に伝奇ホラーの空気を作り上げていました。
ホラー物がそれなりに得意でも怖いシーンは怖いので雰囲気作りの上手さに圧倒されます。


田舎、伝奇、ホラー、そしてその中に地上げや金儲け、ヤクザなどの大人の野望という大きなものもあり。
主人公達は学生で、そういう大きな大人の力に押し潰され、必死に足掻いても決して勝てず。
主人公は基本どのルートでも彼女達に大きな影響を与える事は出来ず、ただ単に彼女達の辿る物語を追う事しか出来ない。
なのでルート分岐は「彼女達の誰か一人の物語を見る為の分岐」であり、主人公パワーで解決!が無いんですよね、本作。
起こった物事も他の大人の力でどうにか回避出来るという状況が多く、子供の無力感みたいなものも強く描かれていたと思います。
大人でも諦めるしかないほどの金と権威の力、それが立ちはだかった時、人は人智を超えた存在に頼る。
そういう背景もまた伝奇物と上手く絡まっており、「怪異に頼らざるを得ない状況」という物が上手く描かれていました。
不可思議な物とそれを受け入れざるを得ない状況の融合が素晴らしかったです。


BGMも和の素朴さや和の壮大さがあり、作品に合い過ぎです。
wikiにて本作コンセプトが「ジ◯リでエッチ」と書いてあるのも納得、久◯さんをリスペクトしたような曲が多いです。
未だにエロゲの名曲BGMに上がるのも納得。
「nikoensis ~追想~」はプレイ前から何度もリピートしていたのと、「学校」はとある同人CDでアレンジを聞いていたので一番印象に残っています。
プレイするとなんだかんだ「おまけ」というクリア後おまけ時にかかる曲も笑ってしまうので好きです。


エロももう、たかみちさんの絵でエロというだけで自分の中では相当なエロスを発揮しているのに、それに田舎っぽさがあってドエロく。
なんというか、田舎の情報の薄さ、性教育の薄さから生まれる無知エロというか。
全員幼馴染で昭和の時代背景も相まって外からの性の情報を取り入れてないが故にお互いの身体しか知り得る手段が無く。
性に興味津々で自分達の身体を使って性を知っていくようなエロさというか。
近い歳の男性は主人公しか居ないので主人公の身体に興味津々になるシーンとかが多く。
それが本当にドエロい。
文章だけですが悠夏と藍の百合エロとか、藍に性器を見せた後に藍が自慰をするシーンとか、悠夏と藍が興味で主人公の性器を触って射精させるシーンとか、天才か?と。
興味が先行してエッチな事するの大好きな人にはたまらんです、たまらん。
更には作風から仄暗い要素として無理矢理系のエロもあり、堂島という分かりやすい悪党が分かりやすく他の物を人質のように取り込み主人公やヒロインに無理矢理性行為をさせるシーンが多く、お互い本意ではないエロシーンが大好きなので堂島に悪を感じつつも「堂島よくやった!」という気持ちを隠せずにはいられませんでした。
とは言いつつも、堂島、英里子先生に対しては学校に手を出さないという名目上陵辱的な行為をしますが、ヒロインに対しては正規のルートを通っていれば本番をしないんですよね、いや、BAD方面でも本番はしなかった気がします。
手コキ、玩具プレイ、主人公に命令してヒロインを抱かせたり、ヒロインに命令して主人公にフェラをさせたりはしても自分から抱く事はしないので(というか堂島も上に立つ存在の女性にタジタジでその女性を抱く為に性欲発散は出来ないみたいな事情があったり)、悪党というよりも完全に小悪党くらいの認識でした。
作風が作風なのでいつNTRが発生するかドキドキしていましたが、そんな事は無かったぜ(人によってはアウトになる部分もあるかもですが、堂島はヒロインを抱かないので自分の中のNTR基準には入りませんでした)。
堂島、確かにヤバい事沢山やってるけど下手に善性で正当化しておらず分かりやすく直球ストレートで悪党なので嫌味が逆に無いタイプ。
彼が起こす事も「悪事」や「陵辱」とは書かれず「悪戯」と書かれるのが妙に可愛かったです。
むしろ堂島の命令によって堂島よりも主人公の方が良い目を見てたなーと思ったり、逆レイプでは確かにあるけど主人公の地の文を見る限り嫌がってる描写あまり無く超据え膳状態。
最後ハーレムルートみたいなのもあるし、初体験前にフェラされたりルートヒロインじゃない子も命令の中で抱けたりエロに関してはメッチャ良い目に合ってる気がします、主人公。
そういえばヒロインの初体験が藍以外全員バックだったのには驚きでした。
バック大好き教としてはガッツポーズだったのですが、和姦の初体験エロの9割が正常位じゃなくバックなの攻めてるな…とは思いました。
あと、射精シーンでチカチカ点滅しない所が作品の情緒を感じて逆に良かったです。


絵良し、雰囲気良し、エロ良し、何もかもが最高ではあるのですが、ちょっと個人的に思うのはヒロインの話にルートロックがかかってないのがおかしく感じる程ルート毎に開示される真相に差が有りすぎるのと、ヒロインの魅力に差が有りすぎる所。
今作、ルート分岐にロックが無く、フラグさえ立てれば誰からのルートでも行けるのですが、どう考えても「雨音→悠夏→藍→明日菜→文乃」で行くべきなんですよ。
少なくとも文乃は最後じゃないとダメです、明かされる情報量が段違いなので。
本当に何故ロックをかけてないのか不思議な程に情報が違います。
分かりやすくミステリアス少女な文乃ですが、まぁ分かりやすく真相の根幹に居る人で。
と、同時にその部分がヒロインの魅力の差にも繋がってきて。
一応それぞれのヒロインでそれぞれが抱えている一族の事柄が明かされて行き、その内容をプレイヤーが統合し解釈して行くタイプではあるのですが、全体を見ると今作は圧倒的に文乃ゲーであり、文乃の為にあるような物語でした。
下記でルートごとに感想を書きますが、他ヒロインがキャラの魅力と話の魅力が一長一短なのに対し、文乃があまりにもキャラの魅力と話の魅力どちらも総取りの為、贔屓感が強く。
最後のおまけというか、完全ハッピーEDの流れも文乃ルート後が一番違和感が無い為、文乃ルートがもっとも正史に近いのでは?と思っています。
ただ、今作は分岐構造的に一人のルートに行ったら他のヒロインは救えないというような構成とおそらく多重分岐で多重世界型の為、文乃ルートでも全員救えて大団円!では無いのだろうなと。
全員のTRUE ED後のおまけ的な要素こそが一番ハッピーな流れなのでしょう、ちょっと荒唐無稽ですが。
まぁそういう部分もあり、そういう差の部分で若干モヤっとした部分があります。
それと上記で書いた通り、「ヒロイン毎で開示される情報をプレイヤーが纏め上げ解釈していく」というタイプで、作中で明確に「過去、この時にコレが起こった」という事は語られません。
断片的な情報を繋げて穴埋めをして行くタイプなので、「ここではコレが起こりました!」とハッキリ過去回想などがあるのが好きで考察系が苦手な自分には合わなかったなーと思う所はありました。
日本の民話みたいなのも前知識で必要そうな部分もありますし、全てを自力で理解するのは難しそうです。
今の時代ド名作なので考察サイトや解釈サイトがごまんとあると思うので、感想を書いたら考察を巡る旅に出ようと思います。
現代のネット様々です。



プレイ順は
雨音→悠夏→藍→明日菜→文乃
の順で攻略



『芳野雨音 ルート』
パッケージなどで中央に居る為メインヒロインではありますが、一番ヤマノカミの真相や「儀式」などからは遠いように見えた子。
芳野は「世忍」と言う名であり、ヤマノカミに生け贄を捧げる家系だった、という事は分かりましたが、このルートで判明するのは「世忍」の事と、雨音が自分の事を「芳野」と呼んでいる時は両親が憑依している時、という事で良いのでしょうか?
「芳野」呼びの時は雨音の人格が薄くなっていた時だと思います。
堂島に命令されて行われる主人公に対してのフェラが上手だったのもおそらく「世忍」の家の誰かの人格が移ってる時、みたいな。
彼女の話は彼女が堂島の家に勤める事をどうにかしたいと足掻くのと、彼女の両親の件を知る話でした。
結局BADもTRUEも「世忍」無双が起こり堂島の家は壊滅的になるのですが、主人公を介して「世忍」に悪戯し過ぎた結果という感じ、自業自得ですね。
大きく話に影響を与える事は出来ませんが、主人公の行動によって雨音が無双後に死ぬか生きるかが分岐するのは好きでした。
結局、主人公が影響を与えるのは雨音という小さな世界だけなんだなーと、そしてそれこそが一番大事なんだなーと。
フラグを立て主人公の存在をヒロインに見せ付け、ヒロインの生死だけに影響を与える。
そういう小さいけど大きな影響みたいなのが大好きなので、雨音ルート、好きです。
過去に文乃と井戸に行っている描写がありますが、あれは彼女達の過去なのでしょうか?
通った道筋で明かされる事が変わるタイプなら明かされる道筋を辿ってない可能性があるので考察サイト様に身を委ねようと思います。
堂島に対して手コキをしても射精を知らず無知エロになってた所がエロかったです。


『穂村悠夏 ルート』
穂村、「炎」の家の事。
家の事というよりも洞窟の存在の事が大きい気が。
このルートが文乃ルートの洞窟行きに繋がるので。
まぁそういう所もあって若干前座に見えるんですよねこのルート。
明かされる事も雨音の次くらいに真相には遠いですし、祀っている「魔」の件はどちらかというと藍ルートの方がインパクトありますし。
あと何よりも悠夏本人の性格がバッチバチに合わなくて困りました。
主人公の事を好きなのは一目瞭然ですが、言葉で想いを伝えてないのに嫉妬したり理不尽に怒りますし。
文乃にも言われますが人に頼りすぎな所が多く、更には自分から進んで行う事は確認ミスで大体失敗するという。
迷惑ポジにあたるので見ていて大変イライラしました。
理不尽に当たる系好きじゃないんですよ。
そんな彼女ですが、TRUEよりもBADの方が好きだったりします。
父親が毒殺され、自分も迷惑をかけまいと自害するED。
このEDがある事で彼女自身が自分のそういう迷惑をかける気質に気付いていたんだなーという事が分かり、救いは無いんですが、「分かってたんだな」みたいな喪失感がありました。
そういう最後の最後で「本人が実は気付いていた」みたいなのが判明するのが好きなのでグッと来ました。
ムチで叩かれるSMがあったり、大スカがあったり、エロで身体を張ってたなとも思いました。


『松倉藍 ルート』
松倉、「魔ッ蔵」の事。
とは言いつつも、「魔ッ蔵」は文乃ルートでも語られる事が多かった印象。
キャラとしては「幼くしてれば主人公にくっつくのを許される」というしたたかな一面を持っていたり、自慰したり、IQが高かったり、幼く見えるけど実は中身は成熟してるタイプ。
そういう子は好きなのですが、話が猫屋敷の怪奇話で謎を追っていくよりもホラー色の方が強かったり、単純にキャラとして「猫好きの幼女キャラ」みたいな記号の部分が大きく見えていたりで、話にもキャラにも傾かずちょっとどっち付かずになっていたような気もしました。
多分、色々な場面で主人公達を救ってきた「魔」は藍に乗り移っている存在、でいいのかな?
「魔ッ蔵」はそれを閉じ込める為の家系なので両親は藍の事を危険視している。
猫屋敷は「魔ッ蔵」の元々の家…なのかな?
自分の中でこのルートはかなり不確定要素が多いです。
藍に乗り移っている「何か」が各ルートで堂島を襲った事だけはなんとなく分かります。
BADに行くと堂島の命令とはいえ姉妹丼がありニッコリ。
双子の姉妹丼は必須科目だと思っているのでBADではありますがニコニコしながら見ていました。
堂島が藍に対して「お前処女じゃないのか!?」と驚く所が好きです。
ただ、ルートの辿り方なのか藍を抱いてないのに主人公が抱いた事になっていたので矛盾が生じた所はありました。


『松倉明日奈 ルート』
死者を蘇らせる「儀式」の「生け贄」。
「魔ッ蔵」の家系ではありますが、「魔ッ蔵」よりも自分が志願した「生け贄」の件が強く描かれます。
文乃には「明日奈は空想物語が好きで「生け贄」になったのもそういう非現実に触れる為であり自分の為」と言われ、文乃に連れ添いながらも文乃からは信頼されていなかった明日奈。
でも本当は堂島が穂村の家や主人公や主人公の父親を殺そうとしている事を知り、文乃に堂島を止める方法として「儀式」があれば堂島は殺すのをやめる、そしてその場合には「生け贄」が必要という事から「生け贄」に志願したという。
一番は主人公を救う為に「生け贄」になっていたというのがBADで明かされます。
この「実は主人公の為に身を捧げていたヒロイン」みたいなのが大好きなのでBADの真相が刺さってしまい、一気に好きに。
文乃は明日奈の事を「夢見がち」くらいにしか思っておらず本当の事は見ていなかったんだなーと。
ルート中も文献を調べていく中で徐々に惹かれ合い主人公が明日奈の事を気にかけていく流れが良く、恋愛物で惹かれていく過程としては一番好きです。
ただ、キャラも話も強すぎる文乃とルート的に対になっている部分や、彼女のルートでは堂島の命令の中で主人公の初体験は文乃になるのでかなり文乃に食われて不憫な子にはなってるんですよね。
それに眼鏡の外見も合わさるから余計に。
どんどん惹かれる関係性は好きなのと、TRUEでのEDの流れは好きなので、もう少しルートの中で文乃に勝る要素があればなーとは思いました。


八車文乃 ルート』
一番のメインヒロインかと。
彼女の出生がヤマノカミを祀る神社の「儀式」に繋がり、堂島と父の斉臥が行おうとしている事に繋がるので。
キャラとしてもミステリアスですがルートに入り「文乃の事を心配する」「自分の為では無く文乃の為に行動する」という姿を見せると一気に打ち解けて笑ってくれて。
今までの他者を遠ざける姿勢は「良い子になって褒められると父が喜ぶから、父を付け上がらせたくないから」という反発から距離を置き冷たく接してきていて。
現代で言う一種のクーデレ的キャラ、それ故にデレた時の破壊力が凄い。
デレ後の正面を向いて微笑む立ち絵は反則級です、秋で選択肢後にあの立ち絵になるのが正解の選択肢だと一目で分かる作りはズルい、ズルいよ文乃。
話も根幹にありキャラも魅力的という…こんなん他のヒロイン勝ち目が無いじゃないですか、ヤダー。
そういう部分もあって、若干贔屓を感じる所に「うぅん」と感じる所はあります、好きなんですが、ちょっと一人のキャラに魅力を詰め込み過ぎではないかなと。
あと、文乃からの明日奈への扱いは明日奈ルートのBADで明日奈が「生け贄」を受け入れた真実を知ると独りよがりの勘違いで明日奈の事を決めつけており結構酷いので、そこは嫌な部分がある子だなぁと。
死産で生まれた子で多分母親の「儀式」によって蘇ったのが文乃なんじゃないかな?と。
その辺りは明確に語られないわ父親の斉臥は狂人だわ母親も蘇ってまともに話すかと思いきやいきなりSMをご所望するわで会話が通じず両親が本当にどちらもまともじゃないので文乃本当に大変だなとなりました。
まぁあの斉臥の嫁なんだからよくよく考えると普通じゃないですよね、そりゃそうだ(失礼)。
全員のTRUE後に変わる全員集合の卒業式EDですが、文乃は文乃ルートでしか卒業式に参加しない為、やっぱり最終EDは文乃なんだろうなとは思います。
辻褄が一番合うのは文乃ラストです。
自分は物語で分からない箇所も確かに多かったのですが、この作品によって文乃に人生狂わされたのか某SNSのアルファの方で文乃をアイコンにしている方をお見かけした事があり、影響力が強いキャラだとは思います。
「私の存在価値なんて…~」という台詞は販促ムービーのラストを彩る台詞にもなっていますし。
やっぱり今作は総合的には文乃の為の物語なのではないかな?と感じました。



全TRUE後、全員集合卒業式後に見れる話でおそらくヤマノカミが堂島の屋敷を破壊し、諸悪の根源である堂島を撃退し大団円を迎えますが、今作は井戸の水で未来が見える所などからおそらく平行世界系だと思っていて。
全ての真相を見たプレイヤーへのヤマノカミからのプレゼントがあのヤマノカミの堂島屋敷粉砕なのでしょう。
完全にギャグ路線ですが、平行世界物なら全然有りですし、全員がハッピーならあれが正史で良いんじゃないでしょうか?自分は好きです。
本作は本人のルート以外だと卒業式に出ないキャラが居るので、そういう部分から見て本人のルート以外では救われない子が居る形式(K◯non形式)になっている所があるとはなんとなく思いますが、ギャグ路線でも全員華麗にハッピーになってるヤマノカミED、凄く良いなと思いました。
クリア後おまけの小話では主人公が全ヒロイン抱いてるハーレムルートスタートですし。
もう良いんじゃないかな、ハーレムで。
…そしてハーレムのエロ欲しかったです、おまけに一つくらい入れていて欲しかった。


田舎、伝奇、ホラー全てが上質な絵と曲と話で彩られ。
舞台も昭和という既に過ぎた時代のお話なので普遍的で未だに古さを感じさせない一作でした。
不屈の名作である事が凄く伝わります。
沢山の人が名作と上げていた理由が分かりました。
そしてこの「果てしなく青い、この空の下で…。」には地味に思い出があり。
昔、移植版の「どこまでも青く…」をプレイしていましたが、当時ネットに繋がっておらず攻略サイトという物に触れられず。
今作は季節毎に一旦区切られるというちょっと特殊な構造をしている+この時代のKIDのシステムが良くなかった事もあり先に進めず。
分岐も複雑な為、誰かのルートの途中でギブアップした記憶があります。
いや、でも、移植版の声優さん豪華でした。
川上さん、清水さん、井上さん、成田さん、長島(チョー)さん、などなど。
今見ても驚きのキャスティング、移植版の声優さんに触れられた事は良かったです。
その過去に諦めた作品の原作に今回触れる事が出来、一つ過去の悔しさを拭えた気がしました。
攻略サイト様には頭が上がりません、過去に決着を付ける事が出来ました、有難うございました。
現在は「完全版」としてフルボイスでリメイクされているらしく。
移植版とはキャスティングが違いますが声有りでもプレイしたいなと思いました、いつか購入します。
春夏秋冬細かく区切られ読みやすく、ずっと飽きずに読み進める事が出来、楽しかったです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:Template 様
http://www.terra.dti.ne.jp/~misaka/
 果てしなく青い、この空の下で…。 ページ
http://www.terra.dti.ne.jp/~misaka/capture/aozora/index.html
参考攻略サイト様:メガネの殿堂 様
http://adult.megaden.net/
 果てしなく青い、この空の下で…。[完全版] ページ
http://adult.megaden.net/archives/55326381.html