ひっそりと群生

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【My Sweet Home】感想

【男性向け18禁】



2007年12月31日発売
『よかれとおもってやったのに』様 ※公式HP閉鎖
My Sweet Home】(PC)(18禁) ※リンク先公式紹介ページ(18禁)
以下感想です。








プレイ時間はオリジナル版をプレイ済みなので約3時間くらい。
分岐は有り、ED分岐は3つ。


オリジナル版をプレイ済み。
テキスト自体は変わらず、物語の感想は『My Sweet Home ~invoke for remenbarabe days~』(※リンク先感想)で書いているので省略。
オリジナル版から変更があった部分のみで感想を書いていきます。



『システム、演出』
Nscripter吉里吉里製に。
操作も早く、メッセージ速度も早く、スキップも早く。
オリジナル版は履歴がメッセージウィンドウで少しづつしか戻らなかったのに対して画面丸々で表示されるようになっていて。
メッセージウィンドウの見た目や履歴画面などもデザインが良くUIはかなり良くなっていました。


『音楽』
オリジナル版の曲の主旋律はそのままに、音質の改善がされ若干の音が加えられされて良い方向にアレンジが加わっていました。
オリジナル版のシンプルさも好きですが、リメイク版のオリジナルを損なわない華やかになったBGMも好きです。
「kitchen」「cookie」「lighting」「rain hills」が追加曲かな?
EDテーマの「rain hills」悪くは無いのですが、オリジナル版OPの「カーテン」があまりにも好み過ぎて。
OPがカットされ「カーテン」が無くなっていたのが非常に残念でした。
え、OPが新規になるとかなら分かるのですが、何故カットした上で「カーテン」無くしたんですか??
権利の関係でしょうか?それでも「home」は残っているのに。
クリア後に「カーテン」を無限リピートしていたので、「カーテン」リストラはちょっと無いんじゃないかなと思いました。
「カーテン」があった上での「home」でしょう、どうして、どうして…
声に関しては皆樹のみ有り、プロのエロゲ声優のヒマリさんで流石の上手さ。
ヒロインは一人の作品なので、下手に男性キャラに声を入れなかったのは良かったです。
euphoria」で叶の声で存じ上げましたが、通常時の演技も濡れ場での演技もどの場面でもお上手でした。
ただ、演技自体に問題は何一つ無く声質もリメイク版の見た目には合っていて総合では上級レベルなのですが、オリジナル版の声が無かったからこそ皆樹がどんな風な声でどんなニュアンスで話していたかを想像する、そういう余地や余白が無くなってしまったとは思い。
小説がアニメ化した時の心象に近いです。
オリジナル版がそういう空白を楽しむ部分が強かったので、声付きになったのは現代基準でのアプローチでは有りですが、声が無かった時を考えると複雑な気持ちにはなりました。


『絵』
おそらく一番の変更点。
人物画がJOEさんからchoco chipさんに。
choco chipさんはアトリエ◯ぐや作品でよくお見かけする、というか専属の方なのかな?
アトリエ◯ぐやの時のムッチムチした感じは無く、サラッとした絵柄で、垢抜けた感じになっていて、リメイクとして新規ユーザー向けには良い絵柄だったと思います。
でも、オリジナル版を知っているとどうしてもあの田舎っぽさというか良い意味での芋っぽさは無くなっていて。
特に立ち絵での目で色々と語っていた表情はリメイク版では薄くなっていたのと、儚さの方が強くなっていて素朴で儚いけれど隣に、身近に居る感じは減っていました。
あと、細身みたいな設定で表現がありましたがおっぱい大きかったです。
ですが所々でCGが増えたのは非常に良く、立ち絵でも裸の立ち絵があったのは個人的に満点、裸の立ち絵大好き。
特にエロシーンでの服を脱がしていく描写や行為が文章と合わさって絵でも進んでいく差分などは細かく非常に良かったです。
ただ背景に関してですが…オリジナル版の写真ではダメだったんですかね?
背景は変える必要無かったのでは?と思っています。
これもまた権利の関係でしょうか?
彼等の住む家はもう「My Sweet Home」のタイトル通り、オリジナル版をプレイしているとどうしてもあの写真の背景でインプットされてしまっていて。
素材でCGの背景になった事で生活感が無くなってしまっていたなと。
どの部屋もですが、勇や皆樹や亮輔の部屋は写真だったからこそ出ていた空気があり。
特に亮輔の部屋は「帰ってくる事は少なくても誰かの部屋である」というのがあの背景写真から伝わって来ていて好きだったので、背景の変更には正直凄く残念でした。
背景単品で見ると悪くはないのですが、どうしてもあの写真だからこそ出ていた家の空気が無くなっていたのは雰囲気が重要な作品として痛手だったと思います。



変更点は大きく「システム、演出」「音楽」「絵」の3つです。
物語のテキスト自体は変わりません。
ただ一箇所、分岐関係でオリジナル版では皆樹を疎かにすると「勇の一人暮らしED」に行った上で二人暮らしになった皆樹と亮輔のその後が語られない…エピローグが無いED(実質BADかな?)に行きましたが、そのEDが亮輔に対し物申し続ける選択肢を選ぶと辿る、エピローグがある「勇の一人暮らしED」のルートと統合されていました。
ルート分岐としては面倒さが減った良い分岐だとは思いますが、皆樹を疎かにしても「皆樹兄妹ED」に行けるようになってしまっていて、「皆樹こんなに疎かにしたのに兄妹としてやって行っても良いのか?」という気持ちにはなりました。
オリジナル版だと確か途中まで「皆樹恋人ED」と同じ道順で公園のシーンからの選択肢で分岐だったはず。
でも、実はオリジナル版には「皆樹兄妹ED」では墓参りに行くCGが無い為、このEDがある事自体に気が付かなくて。
リメイク版をプレイして気付いたという流れがあります。
オリジナル版は攻略サイトも無いため一つCGがあった方が分岐的に分かりやすいなーとオリジナル版の方に思う形になりました。



単品として、これを最初に触れるとしたらとても有りだとは思います。
どの要素も単品で見ると非常に出来が良く、物語に触れるのなら手に入りやすいリメイク版の方が有り。
ただ、オリジナル版を知っているとどうしても思う部分が出てきました。
そこはもう比較を知っているが故の運命かと。
リメイクとしては一長一短だったというのが素直な印象です。
良い部分もある、でも、気になった部分もある、みたいな。
色々と変わった部分で思ったのは、変わった事により全体で作り出されていた「疑似家族」の橋渡りみたいな危うい空気というのはリメイク版では無くなっていた、少なくとも減っていた気がしました。
あの3人がギリギリで「家族」をなんとかやって生活している危うさが本作の魅力だと思っていたので…
空気感…雰囲気ゲーが好きな人ほどオリジナル版に触れた方が全てが噛み合った上での危うい3人の生活感を味わえると思います。


物語を読む分には問題無いですが、リメイク版をプレイされて「3人の「家族」としての曖昧さ、不安定さを感じたい!」と思われる方がいらっしゃったら、オリジナル版に触れたらもっと楽しめるかと。
システム面や操作性ではコチラの方が時代もあり圧倒的なのですが、オリジナルにはオリジナルの良さが、リメイクにはリメイクの良さがどちらにも有る、そんな風に感じました。



そういえば、無自覚でしたがわりと連続で義妹ゲーをプレイしていた事に気付きました。
個人的趣向ではお姉ちゃんや年上が好きです(笑)
ただ、趣向抜きにして義妹ゲーや妹ゲーも名作が多いので沢山触れたいなと思いました。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:マイナーエロゲ攻略 様
https://seesaawiki.jp/erogekouryaku/
 My Sweet Home ページ
https://seesaawiki.jp/erogekouryaku/d/My%20Sweet%20Home