ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【あいすのっ!】感想

【男性向け18禁】



MANYOさんの担当されたゲームをクリアしていく企画47弾。



2009年12月25日発売
あるてみす。』※リンク先公式HP(18禁)
あいすのっ!】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








あいすのっ!、愛すのっ!、愛すyou!



『『どうせ冬にやってくるのならサンタクロースだけにしてほしい』
 ビンタと一緒にプロポーズを食らった主人公・多田智一はそう呟いた。

 冬が来るたびに見る謎の夢。
 いきなり現れた美女・秋野沙姫。
 お互いの印象は最悪。
 話を聞く限り彼女は智一のことを知っている様なのだが、
 智一は彼女に覚えが無い……。
 果たして主人公は、雪解けまでに問題を解決できるのだろうか……。

 それは、まるで粉雪のような、儚く切ない冬恋物語。』
(公式より引用)



プレイ時間は約1時間45分くらい。
システム面は7でも起動可。
分岐有り。
こちらは再プレイになります。


冬の日、出会った美少女からいきなり告白され!いきなり同棲!いきなり逆レイプ!
サクサクと関係が進行し、ヒロインと楽しい日々を過ごし、沢山エッチ出来て。
そして最後にはちょっとした切なさもあり…
固定ヒロインイチャラブ抜きゲーとしてコンパクトに纏まっていた一作でした。


以下、今回は同人ゲームなので同人ゲームの書き方で感想を書いていきます。



『システム、演出』
吉里吉里製。
基本性能は有り、流石の吉里吉里
通常のボイスやSE設定とは別にBGVやエロシーンでのSEも設定出来る所も良く。
エロゲーでエロシーンでの音管理を別枠で出来るのはとても有り難かったです、特にエロシーンだけのSE管理が出来るシステムは他のエロゲーでも採用されて欲しいくらいでした。
ただ、アイキャッチが何度も入るのですが、クリックで飛ばせなかった所は他のシステムが良い分、若干苛立ちがありました。


『音楽』
BGMがMANYOさん担当。
決まったメーカーで曲を作られる事が多いので、今作は珍しいタイプ。
BGMは全部で7曲、全クリ後にBGM鑑賞モード有り。
どの曲もMANYOさんらしさがあり良曲が多いです。
「今日も一日頑張りましょう」「優しい気持ち」「タネアカシ」は曲調が思いっ切りMANYO節が出ていて聞いてて楽しいです。
個人的に「タネアカシ」が一番好き。
MANYOさんを抜きにしてもエロゲピアノ曲の中で上位に来るくらい好き。
今作がマイナーなので有名曲では無いですが、この曲がグッと来る人は多そうだと思います。
OP曲の「LOVE GENERATION」もとても良く、リピートかけてました。
歌っているmayu-coさんは声で分かるくらいにRi…某エロゲ声優で歌手の方です、声で速効分かるかと。
この曲のフルは「ARTEMIS.Special SOUND」というCDにのみ収録なのですが、現在そのCDがありえないくらいプレミア付いているので入手は困難だと思われます。
どこかに収録して欲しいですが、歌ってる時の名義が違うので色々と難しそう…
でも良い曲が多いので、歌手の方が好きな人には買いです。
声はヒロインのみ、ヒロインの沙姫役の榊木さんは今作のみでしか聞いた事が無いですが、良い声だと思います。
細かい所で若干演技が気がかりですが、声質は凄く良く、明るい姉さん女房っぽさが合っていました。


『絵』
refeiaさんの絵は美しい。
本作はrefeiaさんの美麗な絵を見るゲームでもありました。
固定ヒロインイチャラブ抜きが5割でrefeiaさんの絵が5割くらいを締めているかと。
refeiaさん、エロゲとしての原画担当は5作くらいなのに凄く見た事がある絵柄だなーと不思議に思っていましたが、この方DLsiteのHPイラストを担当されていらっしゃる方でした。
そりゃ見た事あるはずだ。
トップに出てくるマスコットキャラクターを描かれているのでDLsiteで買い物をした事がある人は必ず触れているかと。
「どこかで見た事あるな…」という謎が解けました。
ゲーム内の立ち絵もCGもとても美麗で、エロシーンも構図に違和感無し。
特に沙姫の頭の紐リボンが沙姫の感情に合わせて動く立ち絵は見ていて楽しかったです。


『物語』
冬の空気感や固定ヒロインのイチャラブの空気は素晴らしい!
ただ、文章がさほど上手いと感じず、掛け合い自体は面白くなかった所が若干ネックでした…
沙姫が下ネタを言う系のヒロインなのですが、その下ネタが面白く無く。
しかも主人公との掛け合いも面白い下ネタというよりも下品で、空気感は良いのですが掛け合い自体は楽しくないという不思議。
主人公の地の文も所々引っかかるというか癪に障る部分があり。
というか、主人公が初登場時にタバコのポイ捨てから始まるのでそういう部分も肌に合いませんでした。
一応、沙姫に怒られる所からスタートなのですが、反省はしないので、うぅん…な感じ。
明らかな悪人や性格悪かったり駄目なキャラがするのは受け入れられるのですが、普通の主人公がそれをするのはちょっと…自分には合わなかったです。
あと、前半は抜きゲーで進みますが、後半から情報密度が濃くなるので、全編に満遍なく情報が割り振られてたら良かったなとは思いました。


『好みのポイント』
背景や雪、冬の質感がとても良かったゲームでした。
冬のイチャラブ抜きゲーの中ではかなり雰囲気が好きです。
あと、分岐方法が攻略サイト様によると中出しの回数で決まるらしく。
そういう分岐の仕方が抜きゲーっぽくて好きです。
特に分岐後のエピローグはそういう部分も絡んで来ますし、ラストの展開も合わさってちょっとだけジンワリとしました。





以下ネタバレ含めての感想です





後半、ラスト方面でいきなり情報密度が上がりシリアスになって行くので、プレイしていると唐突感は少しありました。
一応序盤から所々で沙姫の反応などが伏線にはなっていましたが、シリアス要素を後半に詰め込み過ぎな印象。
自転車の事とか中盤あたりから描いても良かった気はします。
今作は実は主人公が雪(精霊なのか何なのかは謎)だったという真相なのですが、後半からシリアスが始まり、唐突に主人公が消えるので!!?となる人は多いかなと。
そういう部分がかなり抽象的に描かれていて、抽象的な空気感も冬に合っていて好きですが、もう少し主人公の事についてちゃんと描いてて欲しいという気持ちもありました。
沙姫との過去とかでもう少し自分が雪である事を伝えてたら分かりやすかっただろうなと思います。


主人公が雪である事から「あいすのっ!」というタイトル、「愛すのっ!」という意味もありますが、「I SNOW」という意味でもあるんですよね。
ダブルミーニング的タイトルが好きなのでそういう意味ではとても好きなタイトルです。


主人公が雪なのに家を持っていたり、経済的にどうやっているのか謎は多いのですが、ラスト中出しによって分岐し、中出し回数が多いと子供が出来、最後また雪の日に沙姫と娘と再開するという流れは結構好きだったりします。
中出し分岐でその分岐によって子供が出来るとかエロゲ的で良いですよね、そういうの好き。
まぁ…主人公が冬しか顕現出来ない為、沙姫の子育ての苦労を考えると現実面での苦労では手放しでは喜べない所もありますが…
冬しか合えないという限定的な逢瀬はロマンティックではあるので、フィクション方面では好きです。


最初プレイした時は抽象的な表現だった為???な所が多かったのですが、真相を知ってプレイすると序盤の沙姫の反応などを楽しむ事が出来ました。
音楽は少ない中で良曲目白押しなので、買って良かったなと。
BGM「タネアカシ」が最高に好きなので、この曲を聞けるだけで個人的には価値がありました。


MANYOさんの担当される同人ゲームは旧作プレイはあっても新作は今の所今作がラストになると思います。
また次回からは商業に触れて行こうと思いますが、コンパクトな所が同人らしく、雰囲気固定ヒロインイチャラブ抜きゲーとして楽しかったです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:DLdou ~抜きゲーの批評と攻略~ 様
https://dldou.com/
 あいすのっ! ページ
https://dldou.com/walkthrough/4588