ひっそりと群生

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【美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち-】感想

【男性向け18禁】



2015年03月27日発売
ωstar』※リンク先公式HP(18禁)
美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち-】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約5時間くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


美少女万華鏡シリーズは「呪われし伝説の少女」「忘れな草永遠の少女」「かつて少女だった君へ」と続きプレイ4作目。
今回も安定と信頼のエロと美術力、その上、今作からヒロインが2人になりサブヒロインも居るのにお値段は変わらずロープライスのままだという。
あまり値段方面の話はしないタイプなのですが、ヒロインが増える事でかかるコストの事を考えるとちょっとコスパ良過ぎて。
ダブルヒロイン物の抜きゲーとしては値段良し!絵良し!エロ良し!でマイナス要素皆無だと思います。
このシリーズはやっぱり抜きゲーとして"強い"そう再確認しました。


世界観は今までのシリーズと違い、AIロボットが自我を持ち反乱を起こし人類と戦争を起こした後、戦争で人類もロボットも殆どが死滅し科学技術が失われた中、科学技術の結晶である塔の中に住む主人公とその塔のより少し離れた先で集落を築き宗教で思想や行動を制限され生活する人間達だけで世界観が構築されているポストアポカリプスとディストピアが入り混じった箱庭のような世界。
今までが現代基準だった為、この辺りの世界観は新鮮でした。
その科学技術の結晶の塔の中でずっと起動されていなかったAIロボットのアリスとドロシーを修繕し、起動させる所からヒロインとの交流がスタートします。
世界観や設定もあり、「AIと人間との恋愛問題か!」と思う部分もありますが、そこは流石抜きゲー。
そういう「人とは何か?」「AIとは何か?」のややこしい流れには一切ならず、ひたすらにアリスとドロシーのエロエロな日々でした。
まぁ抜きゲーでも「そこまで設定入り組む!!?」というレベルでAI問題を挿入して来る抜きゲーもあるにはありましたが、今までの「美少女万華鏡」シリーズを見ると完全抜き特化の為、そういう要素が無かったのは作品イメージ的に良かったとは思います。
そっちに特化するとどうしても抜きの要素のノイズにはなるので。
主人公に目覚めさせられたは良いけれども最初は仲が悪くいがみ合い、セクサロイドの機能によってセックスした事で更に険悪な関係になり、主人公の命を狙うようになったアリスと塔の中でドッタンバッタンな大騒ぎを繰り広げる事で徐々に仲良くなったり、主人公に目覚めさせられた後、従順に仕事をこなすけれど無表情で、セックスをしても感情が分からないドロシーだけれど、感情が無い訳では無く、交流を重ねる事で表情が分かるようになり親密になったり。
ツンデレのアリスとクーデレのドロシー、どちらの少女も魅力的でダブルヒロイン物としてとても良かったです。
体型もアリスは金髪洋風巨乳、ドロシーは黒髪和風貧乳とどちらの需要も網羅。
特にアリスとドロシーがゆっくりと主人公に惹かれていくのですが、お互いの存在に嫉妬し合ったりする感情の流れがダブルヒロイン物、ハーレム物としてニヤけてしまい、どちらの少女も可愛い可愛いで大変ニヤけました
AI物としての要素は薄いとは言いつつも、背景の美しさは健在で、科学技術の結晶である塔の内部のポストアポカリプス感は素晴らしく。
話としては薄くなったSF要素を背景で上手くカバーしていたと思います。
本当に、背景は毎回見る度に「美術班大丈夫かな…」と心配になるレベル。
料理の画像だけで死人が出てないか心配になるほどですし、ロールケーキを食べるシーンでロールケーキだけに一枚絵がある上、ロールケーキを少しずつ食べていく差分があるとか…抜きゲーとしてこの描写いる?という箇所にまで美術が行き渡り過ぎていて。
人物画だけでなく、背景関係の画像集みたいな物も出たら間違いなく購入したくなる程に素晴らしい背景でした。


AIやSFの難しい部分は無かったのですが、一応ラストにちょっとした仕掛けや後半に物語動く箇所はあり。
主人公が実は滅亡前にあったAIロボット会社の重要ポストに居た女性の息子で塔の中で生まれた存在で、主人公がマザーと呼んでいたロボットとの記憶は本当の母親との記憶と混在していたり。
離れた村で信仰されている宗教に出てくる「悪魔」という存在は「ロボット」であり、アリスとドロシーのロボットバレが起こり村の住人が主人公達に牙を向けたり。
村の宗教管理者が補完していた「ロボットを殺す薬」は戦争の際にロボットを死滅もさせたけれど、実はAIロボットが人間の組織に近く作り過ぎた事で人間にも作用し、人類滅亡のキッカケにもなった薬で、ワクチンを打っている主人公以外の人間も死滅してしまう薬だったりと、後半にはシリアスが盛り込まれてもいました。
イチャラブゲーや抜きゲーでのシリアス苦手ではあるのですが、そもそも世界観がポストアポカリプスなのと、「村が宗教で管理されている」という段階でラスト何か絡んで来そうだなーと思ったり、このシリーズは後半でシリアスを入れるので「来るものが来た」という感じでさほどシリアス要素は気にはなりませんでした。
少なくとも「忘れな草永遠の少女」の後半シリアスよりかは受け入れられましたし、主人公が「実はクソ野郎でした」みたいな事も無かったので、話に対して嫌悪感を抱く事は無かったです。
ただ、まぁ、このシリーズはどうしてもホラー要素を入れたいのか、村人がロボットバレで怒りを向けた際の村人の男たちの表情がガチモンで怖かったり、負の感情を向けられるシーンでの演出が怖かったり、住んでいる塔の一区画が燃えた際、アリスとドロシーを救うため火に飛び込んだ後、主人公が顔に大火傷を負うのですが、焼け爛れた主人公の顔がリアルで怖かったり。
とにかく原画家八宝備仁さんが絵が上手過すぎるのと、美術班が有能過ぎて怖いシーンがガチで怖いんですよ!
一応「怪奇、怪異」や「ホラー」と銘打ってるからか、「怖いシーンラストに一つは入れないと!」みたいな制約があるらしく、ホラー要素をぶっこんで来るのですが、抜きゲーとしてプレイしていたらタマヒュンするくらいには絵が美麗だからこその怖い画像があったりします。
自分はこういうの好きですが、ホラーガチで苦手な人は回避になるという…抜きゲーとしてそれで良いのか?とも少し思ってしまいました。


シリアスな話の流れもあり、ラストは村の人類が滅び、村の外に居て過酷な環境で病魔に侵されながらも強く生きてきたブギーマンという人類と火傷を負った主人公だけが生き残るというもので、外見が醜くなってしまった存在だけが生き残るというのが個人的に面白いなぁと思いました。
「強く生き残る存在が美を持つとは限らない」みたいな、そういう自然の強さを感じます。
とは言っても主人公は最終的に塔の科学技術で皮膚移植をして成功するというご都合主義的な展開になりますが、そこは抜きゲーなので。
やっぱ今作のエロでは美麗なエロを見たい!というのが需要の為、そういう流れは有りかなとも思います。


エロはシーン回想で22個、流石の多さ。
アリス8個、ドロシー9個、3P4個、リリー1個。
ドロシーが1つ多めに見えますが、1つ多い中でアリスの自慰がある為エロカウントとしては3Pに近いかも。
それに、最初はアリスのみ復活させる為、アリスとの交流が多い+アリスを気にかける描写が多いのと話の流れ的にアリスの方がヒロイン要素が強めに感じるので、エロでドロシーが1つ多いのはバランス調整として有りだと思います。
アニメーションは6個、どれも動きが滑らかな上、アリスのでっぱいもドロシーのちっぱいもそれぞれの大きさのおっぱいがプルップル動いて重力を感じます。
大きいからこその動きと小さいからこその動きの細やかな違いがとても凄く、職人技を感じました。
今回ダブルヒロインの為、3Pシチュが多いのですが、ダブルフェラにダブルパイズリにダブル足コキに…眼福でございました。
洋と和の少女を両手に抱えて可愛がれるの、贅沢の極みです。


絵は上記で散々語ってますが他の追随を許さない美麗さ。
原画家八宝備仁さんが男女どちらも上手い人の為、男女の絡みがハチャメチャに良く。
主人公の顔が出ると微妙になる原画家さんが多い中、主人公が個性的でなおかつエロシーンで顔出ししても違和感が無く、むしろ絡み良さが上がるという稀有な原画家さんだと思っています。
最初のドロシー手コキシーンとか主人公の感じてる顔が思いっ切り出ますが、男も上手いから見ていて最高の構図になっていて。
モノクル付けてる見た目なのに顔が出ても個性的で許容出来る上手さ。
ドロシー抱きしめるシーンのCGなんかドロシーの方の顔でなく主人公の方の顔が映るのに「上手い、というか顔マジでイケメン」となるから流石でした。
主人公も主人公で人とあまり話せずテンションを頑張って上げているタイプなので「陰キャが頑張って陽キャを演じている」などが好きな自分としては好感というか共感が高く、普段はアレでも体を張る時には本気で頑張る主人公だったのでキャラとして良い主人公でした。


BGMは砂漠な世界観もあり、アラビアンな曲調があったり、塔の中が近未来的でも植物が生えていたりでお洒落な為、曲も優雅だったり。
「朝の気分」が早めの三拍子なのかな?三拍子曲が好きなので明るく軽やかで好きでした。
声はアリス役の上田さんは声優さんとしては初聞きですが、歌では数曲お聞きしていて。
Splash!」や「みらくるみるく☆シルブプレ」、好きでした。
演技としては…ちょっと発音というか滑舌が若干気になったり。
舌っ足らずさが可愛いよりもちょっと気になりました、ロリ声は可愛いので声質は良いと思います。
「キス恋」での有海のダウナー系演技は悪く無かったのでロリ声が自分に合わないのかも…
通常演技は滑舌が気になりましたがエロシーン演技は水気の演技など凄く良かったので、エロシーンに強い方だとも思いました。
ドロシー役の手塚さんは「蜥蜴の尻尾切り ~切れないしっぽ~」のヒロインの荊役でお聞きしてました。
荊がちょっと特殊なヒロインだったのですが、ドロシーはかなり正統派のクーデレで。
静かで落ち着いた声質の方だとは思っていましたが、正統派クーデレ、とても良かったです。
ポソポソと話すのが声質に合っていました。
リリー役の有賀さんは「劣等姦」の鬼子役でお聞きしていました。
サブヒロインの為出番は少ないのですが、個人的には鬼子のロリ系が好きだったかも。
基本低い声が好みになる事が多いのですが、鬼子の声が印象に残ってます。
リリーのお姉さん声も良かったのですが…出番の数での印象深さもあるかもとも思ってます。
さり気に作中映画でのゾンビに八宝備仁さんが居た事を知り笑いました。
ゾンビ「グワーッ」しか言いませんが、こういうちょい役で他スタッフが居る遊び心とか好きです。


抜きゲーとしては満足出来る一品でした。
アリスとドロシーの個別EDがあった上でハーレムEDがあるのが更に良し。
いやぁ、この作りでハーレムED無いとおかしいでしょう…と思ってたのでハーレムEDがしっかりと有り安心しました。
固定ヒロインゲーが大好きな自分でも分かります、今作はハーレムEDが正史だと。
話の流れの中で「AIロボットじゃなく、俺達は家族だ」となるシーンなどが地味に好きでした。
アリスもドロシーも、どちらも魅力的で可愛らしい少女達でした。



プレイ順は
アリス→ドロシー→アリス&ドロシー→リリー
の順で攻略



『アリス ルート』
『ドロシー ルート』
村でのロボットバレやロボットを殺す薬の事、そして主人公の過去などが明かされるのは個別ルートのみになる為、歴史が動く事に主人公達が関わるのは個別ルートになります。
…が、話の筋自体は変わらずエロでの分岐しかしない為、分岐の意味あったのかな…とも思ったり。
「アリスルートではこの謎が開示される」「ドロシールートではこの謎が開示される」などの分岐があっても良かったのでは?とも思いましたが、その場合展開や文章量などが面倒なのでコレはコレで有りかなとも。
ただ、当然ですが選ばれなかったヒロインが不憫になるという…
そりゃそうだよ、一度関係持ってるんだもん!一度関係持っといて選ぶとかなんだよ!!と固定ヒロインルートスキーの自分ですら思いました。
よって、個別ルートは世界の真実を知る為にあり、正史はハーレムEDだと信じています!


『アリス&ドロシー ルート』
コッチこそが個人的に正史です。
村に行かずロボットバレも無く3人仲良く塔で暮らし続けるED。
主人公、一応育ててくれたマザーの言い付けで人間を救う為に村の人間と交流してますが、他の人間との交流が無くても塔は永久機関の為に永遠に生活出来る上、個別ルートを見ると村の人間は少しでも戒律に引っかかると主人公を敵視し主人公を襲撃し、塔にまで襲いに来るので根本的に救えないと分かっている為、個別ルートを通ると「コイツら救わなくても良いんじゃないかな?」となるという。
なので、村との交流を断って人類を救わなくても心が傷まない構図が良かったです。
村の住人、ロボットだと分かったらアリスとドロシーを犯したがったり本当にクソ野郎が多かったのでこのまま滅べば良いと思います。
ブギーマン達とだけ交流があれば良いよ、本当に。


『リリー ルート』
リリーと関係を持ちますが、実験中に失敗し火事を起こし、アリスとドロシーに救われ二人が火事に巻き込まれ居なくなるというルート。
エンドロールも流れない為。実質BAD。
このルートだとリリーは村で忌み嫌われている塔に赴いて主人公と共に居ますが…リリー的には塔に居る事は別に良いのかな?とか少し思いました。
BADのルートなので気にする事でも無いかもですが、塔に住んでいて機械に囲まれている主人公に対し、個別ルートで機械=悪魔と知った時にリリーも嫌悪を向けて来たので、そこの所の心境が気になりました。



今作はハーレムEDが無かったら喚き散らしてたかもしれません。
それくらいにハーレムEDこそが求めていた物でした。
固定ヒロイン作品が好きですがアリスもドロシーも、どちらも選べません!!
旧人類が死滅し、ワクチンを打った主人公や適応したブギーマンなどの新人類が生き残り、主人公が育てた向日葵の咲く新たな大地で再び文明を築いて生きて行けば良いなと思いました。


「美少女万華鏡」シリーズは次回は「罪と罰の少女」になりますが…どうやら女装物、男の娘物らしく。
色々な性癖を見せ付けてくれるシリーズですが、また強い「癖」になりそうです。
次回はどんなエロとどんなホラーが美麗なイラストで表現されるのか、楽しみです。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち- ページ
https://seiya-saiga.com/game/omega-star/biman3.html