ひっそりと群生

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【[Rensa] -if-】感想

【男性向け18禁】



2009年01月09日発売
荒磯の巌』様 ※リンク先公式HP
【[ Rensa ]-if-】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。








物語は本編よりも分かりやすくシンプルな展開。
しかし本編以上に細やか過ぎる心理描写で本編以上に登場人物に腹が立ちつつも理解出来ないとは言えない。
否定出来ないどころか様々な物を抉り返される…そんなヒロイン小道朝との「続・れんあいノベル」。



『夏目有生と小道朝の付き合いがはじまり三年。
 さまざまな事件が起きた高校生活も終わり、新しい生活もすでに日常化していた。
 平穏な日々、変わらない想い。
 しかし小さな影が落ちたとき、心の隙間が生まれ出でる。
 溝は連鎖を生み、そして――』
(公式より引用)



※こちら「Rensa」(※リンク先前回感想)という作品の続編的立ち位置になります。
 if…ファンディスク的な位置付けなので前作のネタバレは含みます。

本編で「小道朝」と結ばれた主人公「夏目有生」、二人は順風満帆に日常を送っている…と思われたが…
当たり前過ぎてつまらないと感じてしまった日常、余裕の無さ、相手の為の隠し事、諦めなければいけなかったバスケ部の後輩達との邂逅。
二人の歪と他の介入によって、再びRensaが始まる…


相も変わらず、絵、BGM、演出面関係は良いものといえませんでした。
それでも文章の読み易さは素晴らしく、そして今回は話の流れはそうでも無く…
色々な物が極端な中で、しかし心理描写の一点があまりにも素晴らしく、満足度を下げたくは無い何かが有る。
ここまで来ると「Rensaクオリティ」とでも名付けましょうか…

DLサイト公式のサンプル画像で既にありますが、分岐によって様々な展開に分かれます。
そしてその展開どれもが予想の範囲内には収まるでしょう。
物語だけで見ると本編よりも拗れが無く展開が分かりやすいので正直、本編よりも「楽しさ」としての満足度は低かったです。
ですが、それを上回る破壊力がヒロイン「小道朝」の視点、彼女の思考にありました…
話は本編よりも凄く分かりやすい構造をしつつも「小道朝」の視点が加わった事で感情表現の部分が格段に上がっていて。
おそらく、Rensaをプレイしたプレイヤーが(本編とif合わせて何人居るか分かりませんが)全員口を揃えて言う事でしょう、
「小道には幸せになって欲しくないと」
全員に幸福を願われない、そこまでのヒロインを生み出したであろうこの作品。
そしてそういう評価を受けつつも、
「『小道』はきっと現実に沢山居る」
と思えてしまう納得感…

本編と同じように、むしろ本編以上に万人受けは絶対にしないでしょう。
けれど、最後まで奇跡という項目を儲けつつも、現実を描き切った本編のRensaと今作のifに、
「素直に楽しかったとは言えないけれども、ここまで描かれると満足しました」
と言わざるをえませんでした。



『システム、演出』
基本は前作と変わらずですが、チャートが追加された事で圧倒的に楽に全ED見れたので操作性の方面で追加。
ただ、選択肢が前回ほど人物の拗れに拗れを引き起こすタイプの選択では無かったです。
前作の選択肢での拗れを期待した部分としてはマイナスなので相殺で前作と同位置くらいな気持ちになりました。


『音楽』
安 定 の Rensa BGM!!
「Rensaハジマタ…」みたいな気持ちに包まれます。


『絵』
正直小道のエロCGで気持ちがマイナスになるくらいに気持ちが萎えるのですが。
(CGの造形がどうのではなくコイツにアニメーション全エロのリソース割いてるんじゃねーよ的な気持ちで)
ほづ師匠の涙のCGが美しく、相殺かなという気持ちです。
この作品のアニメーションは師匠の美しい涙の為にあります。


『物語』
相変わらず文章は完結で読みやすいです。
ただ構成に関して若干分かりやすいというか。
前作の「今までの当たり前に居た人物がどんどん拗れ本性を見せる」的な面白さでは無く、「この流れならこうなるだろう」と先が見えている構成だったので前作より低めです。
引きこまれ方もその拗れる部分で引きこまれたので下げました。
笑いの部分も笑いとしてはそんなにですが、ヒロイン、小道朝にプレイヤーが向けるであろうこの負の感情が凄まじく…
腹が立ちつつも、他では中々にフィクションのキャラには向けないであろう感情が湧きました。
キャラクターに関してはそのヒロイン「小道朝」が居る。
それだけでインパクト大です。
彼女はあまりにも凄まじ過ぎます…


『好みのポイント』
この作品、相変わらずの極端さでした…絵、音楽、演出方面、相も変わらずのRensaクオリティです。
その上で、読み易い文章、各キャラの心の動きは健在なのですが、構成は前作よりも面白いとは言い難く。
物語として全体を見るのなら前作より出来は低めでも良いくらいです。
ですが、逆にヒロイン「小道朝」の視点がある事により映える映える。
彼女の視点が…まぁあまりにもリアル、リアル、現実的…
その思考、言動、何もかもが不快に誘いつつも、否定出来ない納得感を感じました。
不快に思いつつも、彼女が彼女であるからこそ成り立つ物語…
あんまりにもあんまりな性格で怒りと同時に哀れみを感じつつも…彼女の性格を他人事と言えない部分。
怒ったからこそ、可哀想だと思ったからこそ、彼女への感情を無視していくべきでは無いと…
言ってしまえば反面教師として受け取ってしまったので前作よりも高めで追加しました。





以下ネタバレ含めての感想です





一応Rensa ifという物語だけで見ての総評で言うなら、
「まぁ小道が小道という女なら、秋山が秋山という男ならこの道に進むだろうな…」
というのは手に取るように分かります。
なので、物語的にはすっごい流れの分かりやすい物語を見ている気持ちでした。
が…まぁ小道の心理描写の凄まじさは下記に書くとして…
別の部分の凄さとしては実質ファンディスクなんですよコレ…
ファンディスクでここまで落としにかかって来るのって凄いなと。
普通ファンディスクって、
「このキャラのその後の幸福を描きたい」「このキャラの良さを掘り下げたい」
とか考えそうなものなのに、全くその気が無いんですよこのif…
FDで本編のスッキリとした(ように一応見える)EDを粉々に打ち砕く。
人によっては非難轟々でしょうが、その砕いた事により本編EDでの、
「小道自身の性格は改善していない」
という違和感を…「小道朝」を最後まで描き切った事に拍手したいです。
彼女は最後まで彼女のままでした…



『各キャラとそのルート感想』


【夏目有生】

前作と比べて友情面では自信が付いてたなぁという印象。
前作で乗り越えた壁なので、「自分の友情に自信を持ち友情を重んじる」部分には文句無かったです。
ただ、恋愛方面では、ダメでしょう彼!
優しいのですが…優しすぎます…
本来怒るべき、呆れるべき部分で許してしまいます。
その怒るべき部分というのは、
「小道が言葉にせずに勝手に怒っていた部分」
ではなく、彼女が行った裏切りに対してです。
秋山とあそこまでなったのならば怒るべきだし、突き放すべきなんですよね。
小道は許されたらいけないと思うんですよ…というか許したら余計につけあがるというか…
多分あの時は自分が悪いと思いつつも後に「コイツなら許してくれる」となるタイプだと思いますよ、絶対に。
「恋は盲目」「好きになった方が負け」
を体現したような存在というか…優しいけれどチョロいというか…女を見る目が無いというか…
夏目の、
「朝はこんな健気な事を考えてるんだろうな」
という思いと実際の小道が考えてる事が全くもって真逆で…何度も。
「おい夏目!小道はそんな殊勝な事は考えてないぞ!!自分しか見てないぞ!!!」
となり、そんな彼に対し、
「何度も相手が浮気していてその事で毎回喧嘩しているのに、毎回許してしまう人」
を見ているかのような気持ちに…
許すのは個人の自由なので、どう許しても良いのですが、
「本人が素敵でも、駄目な人を許し続ける事で周りから見てるとその人自身の評価を下げる事にもなる」
という典型的なパターンを見ているかのようで。
本当に優しくて素敵な主人公な分、小道によって評価が下がっていくのがまた…リアルだなぁと感じました。
だからこそ師匠を選んだ時には大喜びしました。
「うん、そうだ、夏目には小道以外が相応しい!!」
と本編から見ている事もあり、やっと正しい相手と結ばれたな!と友人のように背中を叩いてあげたくなりました
いや、本当に彼には幸せになって欲しいですね(師匠と)


【小道朝】

ここまでプレイして、彼女の好感度が高いユーザーは絶対に居ないのではないでしょうか?
Rensaプレイヤー10人が居たら10人全員口揃えて「小道は駄目だ」と言う事でしょう。
その上で今作は18禁化したにもかかわらずエロシーンも彼女のみ。
前作の他ヒロインが好きだったり(というか小道が好きなユーザーはおそらく居ない)小道が嫌いだったり(というか小道が好きなユーザーはおそらく居ない)。
そんなユーザーからしたら拷問以外の何物でもありません、単純にエロくもないですし。
本当に夏目の事を一切見ておらず、下半身でしか見ていない上に思考があまりにもあんまりな為、エロシーンですら可哀想としか感じません。


でも、それって逆に凄いとも思ったり…ここまで嫌われるヒロインを描けるって中々に無いです。
夏目に許されるどのEDでも大ブーイングが起こり、夏目に捨てられるED程、賞賛が巻き起こる。
ほづ師匠と夏目が結ばれるルートほどプレイヤーに喜ばれる、不幸に成れば成る程プレイヤーに喜ばれる。
その辺りに自業自得とは言え、ここまで「不幸を願われる」そんなヒロインの小道が逆に凄いと感じたり、哀れに感じます。
そしてその愚の部分を含めて彼女はとてもリアルなのですが、彼女のリアリティ部分に関して深く書くとどうしてもネガティブになりがちなので下記に。


『Finale』においてはルート的には秋山との肉体関係が無く、委員長の話を聞き、自分から更正しているので救われた感じがありますが、実はこの道筋っておそらく本作が一番言いたかった事、
「想いは言わなければ伝わらない」
という本題に小道が気付いていないんですよね…
途中にある小道視点独白の、
『だいたい、して欲しければちゃんと言えばいいんだ。あたしは頼まれて断ったことないのに。』
に対し、お前だよお前!それはお前がして欲しい事なんだよ!!お前から言うべきだ!!!
と盛大に突っ込みたくなった人が居ると信じていますが、彼女は自分のプライドからか自分の想いを口にはしません。
そこが改善していないと考えると…小道は今後もまた疑心暗鬼に囚われた時に、秋山の様な男が出て来たら同じ事を繰り返しそうな予感がします。


小道が小道でなければ成り立たない。
けれども…どうして(ヒロインで選ばれるのは)小道なのか、と感じるそんな怒りと魅力に溢れたRensaでしか許されないヒロインでした。


【秋山正輝】

小道視点で「秋山はこういう事考えてたんだろうな」という予想がピッタリと一致する分かりやすい間男。
本気3:遊び7くらいな所が実にリアル。
ただ、彼も5人の友情に「うらやましい」と感じたり、山中さんの一件といい中々に寂しそうな人だなと。
間男の癖に嫌いになれず、若干共感してしまいそうになりました(間男に共感持ててヒロインには全く愛着持てないのが逆に凄い)。
小道に関しても、
『小道は自分の信じたい話だけを信じる傾向がある』
『素直というより、視野が狭く、自分の都合が何より優先するタイプと言えばいいだろうか』
と正直夏目よりも本質を見抜いていたり、夏目に対しても会った事も無いのに小道からの印象で、
『小道と居るのはよっぽど神経が図太いか、鈍感なんだろうな。もしくは賢者か?』
と夏目の本質を見抜いていたり…間男としては本当に彗眼です(だから間男に成れるとも言いますが…)。
問題は本編での彼らのあまりにもあまりにな拗れっぷりを知らないので間男特有の「推測の上での慰め術」を使えなかった事。
そして小道の面倒臭さの深淵までは見抜けなかった事ですね…
「お前ほど面倒臭い女はゴメンだ!」
と尾っぽ巻いて逃げますが、小道はそんな女です、本当にご愁傷様です。


【楠穂摘】

本作の良心、そしてプレイヤーにとっての真のヒロイン。
夏目の恋愛は彼女の為にあり、アニメーション機能は彼女の涙を美しく魅せる為に有る。
本編だと彼女のルートは正直必要か?という印象があったのですが、ifの師匠関係を見ると、
「本編で師匠ルートやってて良かった!!」
という気持ちになり、ifのこの気持の為に本編の師匠ルートは存在したのだと思えました。
このifの為の布石だったと…そう思えるくらいには本編で彼女のルートをクリアしていて良かったです。
だからこそメインルートで思います。
…どうして小道なのか。


【実原ゆき&香川直人】

前回で気にしていた不穏な部分はifでは特に無く普通に良い友人として登場しました。
…普通過ぎるが故にifでは特に語る事が無くなってしまいましたね。
前回感じていた不穏さで拗れを更に引き起こしてくれれば面白かった、もっと書ける事があったと思ってしまう辺りRensa…恐ろしい。
ってか香川イケメンになりすぎじゃないですか?
個人的にはコッチが好みです。


【沢田真由】

女神。
前回と変わらない評価と思いつつ、そこに仏も加えたいです。
委員長が素晴らしすぎて何故、沢田のルートが無いのだろうと思いましたが、何故無いのかに対しては沢田に関しては、
「夏目は沢田に相応しくないから」
かなと。
今回のifによって夏目もまた駄目な部分が出てきます。
「小道をどうしても突き放せない良く言えば優しすぎる、悪く言えば甘すぎる部分」
です。
本編においておそらく沢田は一番安定したEDを迎えていました。
だからこそ沢田は「妹の為」という折れない部分があれば一人で生きていける事が出来て、自分に厳しく一人でしっかりと就職まで決めて見せた。
単純にifでは夏目との恋愛での接点が無いというのもありますが沢田に関しては、
「沢田が素敵過ぎて夏目では駄目という判断ではないかな?」
と思いました。
物語的には正直本編でも委員長ルートが素敵すぎて、何故沢田のifが無いのかと歯ぎしりしました。
…どうして小道なのか。


【小道夕子】

彼女の視点があるので若干、
「ひょっとして夕子さんルートもある!?」
とエロゲ的な期待をしましたが…全く無かったですね…残念。
でも、旦那さんとの逸話を聞く限り彼女は旦那さんを裏切らず、彼女のルートは絶対無いでしょう。
どうしてこの旦那さんに誠実な母が居てこの娘に成ったのだろうと思いつつも、
「母の道が正しくあっても娘が同じとは限らない」
その真逆もまた有るだろうし、世の中こんなものだろうなぁという納得感もありました。
でもエロゲ的に、
「夕子さんを夏目が寝取り、小道の家庭を崩壊させ、小道に絶望を与える」
というルートも見たかったなとも思います。
…どうして小道なのか。





以下、小道朝という女性のリアリティさに関して思った事。
超絶ネガティブ満載なので別枠として。





『別枠として「小道朝」という女性のリアリティの追求』


最も心理描写の部分で評価している部分であり、別枠で書かないとあまりにも暗めなのと。
反感は買う事だとは思うので下の方で。


正直ここまでリアルな存在を描き切ったキャラも中々に居ないと思います。
彼女のリアリティをあえて言語化するとしたら、


「言わなくても相手に気付いて欲しいと思い、自分が言っていないのに相手が気付かなければ自己完結し怒る」
「無自覚に自分に好意を抱いてる相手が自分の為に動く事を考えてる」
「本編だと香川、ifだと秋山…次の相手が居るからこそ夏目と別れ、次の相手が居なかったら多分夏目から離れてない」


この3つかなと。
勿論、この言語化には反感も買うでしょうし「皆が皆そうではない」という意見が出てくると思います。
その通りだと思いますし、上記部分に当てはまらない方も勿論居るでしょう。
ですが、世間的な恋愛、周りで見かける恋愛でのこの部分の何と多い事多い事…
全部とは言わなくても半分はこのような恋愛が多いと思いますし、この思考を持ってる女性は絶対に居ないとは言い切れないと思います。


ドラマや小説…果てはバラエティでもですが現実で、


「言わなくても分かってよ!」という台詞や言葉、思考がある以上
「あの人は自分の言う事何でも聞いてくれる」という台詞や言葉、思考がある以上
「次が居るから安心して別れられる」という台詞や言葉、思考がある以上


この言葉や思考が存在する以上確実に、「小道朝」はこの世界に存在していて、無自覚のまま恋愛を続けています。
自覚をしていた女性も作中で存在し、その「山中藍香」は自覚した上で男性を掌の上で転がして生活をしていました。
彼女の場合は秋山が転がされたように、自覚をしている分、とても魅力的です。
「山中さんの掌の上で転がりたい!!」
という人も居るかと思います、が、逆に小道に、
「小道の掌の上で転がりたい!!」
となる人はほぼ居ないでしょう…そもそも掌の上で転がしてる自覚が無いのですから。
この自覚と、無自覚って実は凄く与える印象が大きいなぁと…
でも、大抵の人は自覚はしていません。
「無自覚だからこそ端から見てて腹が立つ気持ち」
そして、
「無自覚だからこその業の深さと恐怖」
そんな世の中に沢山溢れているであろう「無自覚」
恋愛での現実感と、それ故の苛立ちと魅力を見せつけてくれました。



凄く暗すぎるのと私が感じた小道へのリアリティがあんまりにもあんまりな為、別枠に設けました。
ですがこのRensaはそういう物語だと本当に思います…埋もれるのは惜しい…こういう作品が好きな方に是非プレイして頂きたい…
別の言葉で言えば、一緒に苦しんで欲しい。
本編ではまだ俯瞰していられた、けれどもifでは俯瞰が出来ずに苦しんだ気持ちを誰かにも味わって欲しい。
小道の行動に非難しつつも、綺麗にその非難がブーメランとして返って来て心理的にダメージを受けた以上。
この「小道ブーメラン砲」を食らって苦しんだ以上。
私はリアルだと感じた部分を何かしら言語化しないといけないと思い、苦しくもここに綴りました。


ED8にて語られた、
「して欲しい事、思った事があったらちゃんと言え」
と夏目に語られる部分…おそらく本編からifにかけての一番の本題もまさにそれだと思っています。


相手への申し訳無さからか、
「言ったら申し訳なくて言えない…でもして欲しい」
と思ってる人、居ると思います。
プライドがあるからか、
「言うのは恥ずかしい、でも言わなくてもコレくらいやって欲しい」
と思ってる人、居ると思います。
様々な理由で「言わず、言わないけれど察して欲しい人」が存在します。
ですが人間である以上、特殊能力でも無い以上相手の気持ちは分かりません。
相手に言葉で伝えなかった時点でそれは言わなかった側の落ち度、そこで、
「相手が察してくれない」
と怒るのはお門違いです。


小道と秋山の視点を通らないと行けないので構成的に順番通りに行けば最終で通るであろうED8でも言われます。


「想いは言わなければ伝わらない」


言わなかった結果、こんな結果になった人間の姿を描き切ったと思います。
いや、本当に、自分の感じた事、想いは拗れる前に伝えるべきだなと思いました。