ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【犯人はまだ寮の中にいる!!弐】感想

【三人称全年齢】



2019年05月07日配信
ぷろじぇくと‡天和地獄』様 ※リンク先公式HP
犯人はまだ寮の中にいる!!弐】(PC) ※リンク先ふりーむ!
以下感想です。








本格的正統派クローズドサークルミステリー!
高難易度の謎解きが貴方を待っている!!



『「この鍵は登録者の指紋、静脈、体温を瞬時に感知して、鍵の開閉を行えるようになっている」

 かつて、謎の殺人鬼が猟奇殺人を繰り広げたと噂される廃寮。
 仙台S高専の映像制作愛好会に所属する8人の男女は、高専祭で上映する映像作品を撮影するため、夏休みを利用して、その廃墟と化した社員寮へと合宿に向かった。
 ところが、合宿2日目、メンバーの1人が惨殺されたことで事態は一転。

 生きている人間にしか施錠できない密室の謎――。

 そして、次々と起こる血みどろの不可能犯罪に、主人公は立ち向かうことができるのか。

 ……という、推理系ノベルゲーム形式のアドベンチャーゲームです。』
(公式より引用)



難易度(個人的に)かなり高めの本格的ミステリーノベルゲーム。
選択肢数、ED数、どれもミステリー物として豊富な種類が揃っていました。
一つ一つの選択肢がフラグになっている為、生半可に挑んだだけではきっとクリアできないと思います。
一つの謎が解けると浮上する新たな謎、様々なEDに辿り着く度に一つの謎が解決し、そして湧き上がる疑問…
全ての謎を知る事が出来るのは全てのEDに辿り着いた者のみ。
君は無事にBEST ENDまで到達する事が出来るのか!!
そんな製作者様からの熱い挑戦を感じました。



『システム、演出』
吉里吉里製。
基本性能は全部揃った上で吉里吉里の機能が最大限発揮されていたように思います。
謎解き物では有り難いキャラのプロフィールを常に見れたり。
車の動き、キャラクターの動き、選択肢などの表示やセーブロードなどの細かいUI、どれも一級品。
ゲームをしていて飽きるという箇所は無く、操作もスムーズ快適でプレイ環境は最上級に良いと思います。
ただ、他のシステムが上質なので起動後のサークルアイキャッチが飛ばせなかったのは若干難点だった所と、上記で書いた通り、かなり謎解き自体が難しめなのと、ヒントの項目のヒントや答えが全く答えになっていないので、謎解き苦手な人はかなり躓くと思います。
自分も謎解き苦手で…ネット上のあらゆる情報を見てどうにかクリアする事が出来ましたが、ネットが無いと相当厳しいかと…
もう少しヒントや答えが分かりやすかったら良かったとは思いました。


『音楽』
素材曲、選曲や使用箇所がとても良かったです。
おまけには音楽鑑賞モードもあり、充実していました。
選択肢が出る際のSEや危害を加えられたりした際の声のSEなど細かい所でこだわりを感じました。


『絵』
キャラデザや立ち絵は素材サイトからのを流用された上で、所々必要な箇所で必要なアレンジが入っていて凄く細やかでした。
洋服や小物、一枚絵などはほぼオリジナルで制作されており、必要な時に必要な絵が必ず見れて良かったです。
ただ若干立ち絵の立ち位置の高さが男女によって違うのが気になりました。
背景もクローズドサークルで大事な部分としてオリジナル。
車が並んだ背景や、部屋の一つ一つが丁寧に作られていて、さらに鍵の説明箇所などで細かい図面での説明があり、ミステリー物として見た目での説明が隅々まで行き渡っていたと思います。


『物語』
超…本格的ミステリーでした。
殺人事件、閉じ込められる、第二、第三と死んでいく仲間。
そして最後には…という王道だけれども王道だからこそ味わえるドキドキがありました。
BAD ENDやNORMAL ENDにも伏線や真相が紛れていて正しいEDだけでは分からない謎があったりなど、ゲーム的にも楽しめる要素が沢山ありました。
平成の前半~半ばのフリゲ界隈で流行ったミステリーノベルゲームの雰囲気がしっかりとあり。
その上で最後には不思議な力で解決~や謎の超能力や神様的な存在が介入~も無く。
ホラーとして終わらずしっかりと純ミステリーで終わったのが最高でした。


『好みのポイント』
上記で書いた通り、純ミステリーな所と…あとはBEST ENDで明かされるとある真相には驚きました。
全然予測しておらず、かといって違和感もあまり無く、良い感じにひっくり返ったので凄く…良かったです。
全体的な事件での犯人の精神状態や心境、心情などもちょっと…いや、かなり異端めいていて…人とのズレっぷりがとても好みでした。
そんな色々と驚いたりする要素はありながらも最後まで王道を貫き続けた事に拍手を贈りたいです。
とても良い本格ミステリー作品でした。





以下ネタバレ含めての感想です





まぁ本格ミステリーとは言いつつ極限状態になると発狂するキャラが多いので、「このサークルのSAN値ヤバいな…」とは思ってしまうわけですが。
いや、本当に、マジで発狂しないの主人公と会長しか居ない…
皆危機的状況に陥ると速攻で他者を攻撃するのでこのサークル攻撃的な人物が多いな…とは思ってました。
…が、この状況下に置かれた際に自分がまともな精神で居られるか?と聞かれたら無理だと思うので…正しくないけど正しい行動なのかもしれないとは思っています(逆にどこまでも冷静だった主人公や会長…特に会長の精神が強靭過ぎるとは思ったり)。


BEST ENDの鬼怒川の真相には「凄い!」と驚いたり、芹華の人とのズレの部分はとても好きですね…
異端というか…こういう犯人の幼少期が特殊故に独特な思想持ってるタイプ好きなので大変テンションが上がりました(某有名ミステリー漫画の連続殺人鬼の高◯とか好きなので…)。
鬼怒川の真相は…某有名ミステリー小説でも見かけましたが…やっぱり好きです、こういうロジック。
あとがきでかなり鬼怒川への描写に気を使っていらっしゃったり、芹華の焼死に対しての表現に気を使っていらっしゃったり…ミステリー物として凄いこだわりだなぁと思いました。
ただ、鬼怒川の一人称がオレな部分だけは若干納得しかねますが(ボクっ娘に対して何らかの理由がないと一人称に納得出来ない党なので)。
あと、BAD ENDの裏話でも鬼怒川の真相が判明するので、出来ればBEST ENDのみであの真相が判明すればなーとは思いました。
最初にBADの裏話を見てしまうとBESTでの驚きが減ると思います。


皆死なないEDが確かにBESTですが、完全に死者が出るミステリー物で衝動殺人の場合、それは難しく…絶対に第一の殺人が起こる辺りにご都合主義が無くて良かったと思います。
…と言いつつ、折角のゲームなので第一の殺人の犯人が分かった上で犯人を止められる!みたいなEDも見たかったかも…とは思いましたがその場合鬼怒川が既に犯罪を決行する気満々なので袋小路なんですね…なんてサークルメンバーだ。


ノベルゲームの純ミステリー物を久しぶりにプレイしたのですが、不思議なパワーが発動する系が苦手な自分としては全くそういう事は無く、最初から最後まで充実したミステリーを堪能できました。
物語、絵、システム、演出、選曲、全てが高水準の素晴らしい作品でした。
全ての純ミステリーノベルゲーム好き&高難易度の謎解きノベルゲームが好きな方に届いて欲しい一作です。


あと、おまけルームの山塚さんの毒舌が好きでした。


最後に、公式のヒントでは芹華の高感度ばかりが言及されており、「もっと違うヒントが欲しい…」と、とても躓いたので個人的に攻略…ではないですが、ユーザー的にここを気を付けていれば解けやすくなるかも的なポイントを。



【TRUE END】
きっと多くの人が最初に辿り着くので割愛。

【BAD END1】
第一の殺人後、芹華と温井に付いて行き車まで行った後に下山。
意地でも俺は下山を選ぶぜ!というくらいに下山を選ぶ。

【BAD END2】
芹華の高感度が上がら無さそうな選択肢を選択。
行動選択でも芹華を選ばない。
芹華が疑いをかけられた後に一旦付いて行き、その後自室で過ごす。

【BAD END3】
行動選択で必ず一回芹華を選び、芹華の高感度が上がる選択肢を選択。
芹華が疑いをかけられた際に一旦付いて行き、その後一緒に過ごす。

【BAD END4】
芹華の高感度を上げ、芹華が疑いをかけられた際に芹華を引き止めない。
その後、三日目の犯人選択で「死者の中にいる?」を選択し、第一の殺人の犯人を選ぶ。

【NORMAL END1】
芹華の高感度を上げ、夜の行動選択で一度必ず犯人の部屋に行く。
芹華に疑いが向けられた際に一度芹華に付いて行き犯行現場を調べてから謎を解く。
その後の選択肢では3つ目までは間違えると速攻で止まるけれど3つ目以降、死体の状態の選択しから間違っても止まらず難しい。
「遺体をどうしたかったのか」と「遺体の欠損した部分」を考えて犯人を指名すると絵未からのダメ出しを受けない。

【NORMAL END2】
芹華の高感度を上げ、夜の行動選択で一度必ず犯人の部屋に行く。
その後、芹華を引き止めず第二の事件まで行く。
途中で考えを進めると穴埋め問題が出るので、HとIに正解の答えを入れる。
HとIさえ合っていればおそらくOK。

【NORMAL END3】
芹華の高感度を上げ、食堂での芹華との選択肢で彼女の家族について聞く。
その後、芹華が疑いを向けられた際に現場に行かず無実を証明し、犯人選択で犯人を指名。
途中で考えを進めるず穴埋め問題はしない。
三日目に犯人について考え、死者の中から芹華を選択。
その後、名を呼ぶ。

【BEST END】
芹華の高感度を上げ、食堂での芹華との選択肢で彼女の家族について聞く。
その後、芹華が疑いを向けられた際に現場に行く。
推理の際に間違った道筋で犯人選択まで行き犯人を指名。
途中で考えを進めると穴埋め問題が出るので全て正解を選ぶ。
多分ここが一番難しく、
A「第二の事件の犯人」
B「Aが犯人の場合の出てくるおかしな点」
C「Bのおかしな点の証明①」
D「Bのおかしな点の証明②」
E「第二の事件での遺体の事」
F「食堂で芹華から聞いた情報」
G「芹華が疑いを向けられた際に芹華と一緒に行った事」
H「NORMAL END2での正解」
I「NORMAL END2での正解」
こちらを選択する事で六波羅が矛盾が無さ過ぎる自分の推理に葛藤し、その後分岐。
ドアから飛び出し犯人の元へ行きます。


以上。
多分これで行けると思います。
あまりにも難易度が高め(だと個人的に思っている)ので、挫折者が続出しない事を祈ります。