ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【一途な(処女→)彼女と恋したい】感想

【男性向け18禁】



2020年12月25日発売
ういんどみるCOSMOS』※リンク先公式HP(18禁)
一途な(処女→)彼女と恋したい】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約4時間くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。
選択肢はエクスタシータッチシステムのみで話は一本道。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
このゲームをプレイ時が2021年の5月なのですが、1年以内に発売された商業ゲームをプレイするのが凄く珍しいです。
ういんどみる系列は初プレイ。
固定ヒロインゲーとしてはかなり当たりでした。
主人公、ヒロイン、共に不快感無くどちらも何もかも初めて同士で始まるので初々しさが凄い。
ひたすらにずっとニヤけながら可愛い可愛いと連呼していました。


ヒロインの響花が見た目でのイメージで大人しい系か?と思っていましたがそんな事は無く。
委員長気質の真面目で、見た目で抱いていた印象と違いハキハキと思った事を伝えてくるので見てて結構スッキリとした子で良い意味で期待を裏切られました。
もっとオドオドしてて自分の意見をあまり言わずにこやかに笑ってるだけかと思ってたので、かなりスパッとした性格に加えて主人公を最初から「時森」と名字だけで呼ぶ関係で、「君付けしないんだ!!?」とサッパリ爽やかな関係が最初から築かれていて予想外に良かったです。
「恋バナの中で本命の響花を名前を挙げ、それを本人に聞かれ告白しお互い実は両想いで付き合う」という所から始まる恋人になった所からスタートゲーでなので、好きになっていく過程は無く、そういう恋人になる前の関係が好きな人からしたらツボには刺さらないかもしれませんが、恋人になってからの関係を沢山築いていくという話としては欲しい物が殆ど揃っていて大満足。
特に何度もデートシーンがあり、デートシーン大好きな自分としてはもうニヤニヤが止まりませんでした。
固定ヒロイン物はデートシーンを端折る事が多かったりデートシーンが少なかったりするのが多く、そこが個人的に残念な中で何度もデートと約束し待ち合わせしてデートをするシーンがあり、それだけで大当たり。
買い物だったり、ただ出かけたり、欲しいデートが沢山見れて幸せでした。


エロシーンも回想で8つと多め。
エロは自慰の見せ合い、正常位、フェラ、バック、手コキ、パイズリ、騎乗位、69が有り。
欲しいエロは完備な上、過程の描き方が良く。
響花が真っ直ぐに真面目な所とちょっと変わった所で真面目が入り混じったような子で、「順序が大事!」と言い出し最初は自慰の見せ合いエロから入ったのが面白く。
最初のエロは固定ヒロイン物だと初体験から入るのが多い中、これは嬉しい誤算。
見せ合いっこや触り合いっこから始まるエロとか、細か過ぎるくらいに順序を踏む描き方が好きなので響花の風変わりな真面目さ含めて独特な流れを作っていて面白かったです。
エロに至るまででも手を繋ぐ時に「小指から繋ぐ」など、響花らしさが溢れた距離の詰め方をしていて、順序、響花の言う「過程」というのがかなり段階を踏むので少し進む度にコチラもドキドキするという、密度の高い時間を感じることが出来ました。


そして何より、響花がエロい!
「出来が良い姉」のコンプレックスがあり、その反動で優等生をやっていますが、「姉からは性の気配が全く無かったから自分は姉がしてなかった事をしたい」などなど、姉に対しての対抗心やストレスで毎日自慰をするくらいにエロい娘さんで。
エッチな事に関しては興味津々だし、どんどん更にエッチになって行くしでたまりませんでした。
正直主人公よりも性欲が強く見える所があり、とても現代の二次元ヒロインという感じで良い、とても良い。
女の子の方が性欲強いとか最高に性癖なので主人公よりもエロエロな響花の性欲に大興奮でした。
主人公視点とヒロイン視点が頻繁に交互に来るのが効果的になっており、響花の自慰やフェラ練習などヒロインのエロさがあます所無く描かれていて最高。
ヒロインの方が性欲強いブーム、もっと来て欲しい!!
そういう女の子の性欲を無下にしない、はしたないという理由で描かないという事が無くバンバン押し出して行くのは個人的に性癖に刺さる描写が増えて嬉しいのでもっと、もっと増えて欲しいと芯から思いました。


でも、響花本人は真面目なので、病人の主人公に迫ったり、性欲旺盛になっていくのに戸惑い。
「節度を守らなきゃ」と思う事で主人公と溝が出来るというのもまた物語の締めとして流れが良く。
「好きな子が自分にだけエッチになって行くのは嬉しい事だ!」と和解するのも満足できるEDで。
始終二人だけの悩みだけで物語が動き、二人でしっかりと解決して行く姿が微笑ましかったです。
「出来の良い姉」の件も響花のコンプレックス部分だけで終わり絡む事は無く、変に家族とかの介入も無く。
個人的に気持ちが落ち込むような要素が無く、出てくるのは親友のるなと静音が友人らしく良いお節介をかけて来るだけなのでかなりストレスフリーで二人の世界を楽しめました。


主人公の春生もめちゃくちゃ良い奴で。
元々掃除当番でも無いのに人を掃除を変わるくらいに良い奴な上、「響花は恥ずかしがり屋だからちゃんと順序を踏まないと」と常に響花を中心にして物事を考えており。
どんな時でも響花を優先し、しっかりと自分の想いは真っ直ぐ伝え「好き」を恥ずかしがらず伝える姿が好感高かったです。
「出来の良い姉」の話の時もちゃんと言葉を選んで話したり、至る所から響花への配慮が伺えて。
思春期男子としてそれなりに性欲はあるけど響花の方が性欲が強く、でもそういう響花が大好きでエッチな響花に嬉しくなりつつ沢山受け止めようとする姿も良く。
不快感がほぼ無い主人公で満点でした。
主人公で躓くと固定ヒロイン物は一瞬で冷めるので、良い奴で本当に良かったです。


音楽はBGMが優雅な曲が多かった印象。
「川わたる風に踊ろう」「絆ぐ手に伝わるどきどき」などは西洋の町並みを彷彿とさせる曲でした。
本編の舞台は思いっきり日本ですが。
OP曲は「もっともっともっと一途に!」は曲自体は良いのですが、音が若干右よりに聞こえたのが残念。
音質を良くして欲しかったです。
声は柚原みうさんをおそらく初めてお聞きしたor初めて意識してお聞きしましたが、とても可愛らしい声で響花にピッタリ。
ウィスパーボイスでは無いのですが、吐息が入り混じった時の声が良く。
自慰シーンなどの吐息混じりの声が最高でした。
ただ、射精SEが抜きゲーじみてるので、射精SEは要らなかったとは思いました。


絵は崩れ無く。
月杜尋さんは元々Purple softwareにいらっしゃったのかな?
Purple softwareのゲームは未プレイですが、お名前だけはお見かけした事があります。
塗りの関係もあるのでしょうが、眼力が強いキャラ絵を描かれる方だなと。
とにかく瞳が綺麗で引き込まれそうでした。
コチラも塗り関係かもですが、黒髪の影に紫を入れたり、最近の流行りの塗り方だなーと思います。
オレンジやイエローなどを影にするの、塗る時に色合いの自信が無いと塗れなさそうです。
CGも良く、手を繋ぐCGで一枚あるのがグッと来ました。
ラストの主人公の顔付きのキスCGは最後に主人公の顔を見れてテンション上がりました。
エロゲで主人公の顔が見えるの好きなので、最後の最後でお出しされた演出がツボでした。
良さは至る所にありましたが、何より表情の変化が良いゲームでした。
立ち絵でコロコロ変わる表情が楽しく、エロシーンでもクリック毎にかなり表情が変わるので表情のスクリプトが良いなーと。


ただ、だからこそなのか、それとも本作のツールがUnityだからなのかは分かりませんが挙動がかなり危うい所が多く。
もしかしたら自分が7なのでスペックの問題かもですが、途中で微妙なラグがあったりしました。
システム音声は無し派なので切りましたが数ヶ所で微妙に音声が聞こえたり、反映されなかった気が。
アプリ化とかの予定があるのかもしれませんが、どちらにも対応できるツール故にPC特化はしてない感じ。
自分のスペックの問題だけかもですが、ノベルゲームなのでそんなに差は出ないはず。
エロシーン時のバックグラウンドボイスも、バックグラウンドボイスが鳴ったままでヒロインの台詞が流れるので音が二重になる所も微妙で。
物語は良いのにUI関係でいくつかストレスを感じました。
あとはミニゲームは個人的に要らなかったかな、全部飛ばしてしまいました。
ノベル系のエロゲでクリックゲーは要らない派なので飛ばせる機能があって安心しました。


全体的に固定ヒロイン物としてマイナスポイントが無く良作だったのですが、2点だけ。
響花の方がエロく主人公がとても響花想いで紳士的なので、主人公の童貞感が薄い所だけが、そこだけが気になり!
自分の性癖として童貞主人公の焦りも大好物なので、主人公の方が余裕に見えて「もっと焦って欲しい!」と何度か思いました。
「恥ずかしがり屋で初めての響花を不安にさせない為」と主人公が必死に自制している努力の部分ではあるので、そこもまた最高な所でもありますが、地の文、心の中ではもっと葛藤して欲しかったです。
あとは卑語多い所。
抜きゲー全開だと気になりませんが、この作風だとちょっと違和感がありました。
完っ璧に自分の性癖の問題なので本作が「初めて同士」物として良作なのは間違い無いです!


某所を見る限りシナリオライターの神海心一さんは今作が初シナリオらしく。
主人公、ヒロインともに好感が高く、様々な過程を大事にした良質な固定ヒロインゲーでとても良いシナリオだと感じました。
タイトルも処女至上主義の方御用達というか、アレルゲン表記がしっかりとされ内容に偽りの無いオタクの欲望丸出しのタイトル付けで清々しく好きです。
この手のタイプだと他にも登場する女性キャラ、親友のるなや静音も固定ヒロインゲーとして予定があるのでしょうか?
今作がかなり個人的に満足度の高い固定ヒロインゲーだったので、もし別枠で発売されたら絶対にプレイしたいと思いました。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 一途な(処女→)彼女と恋したい ページ
https://seiya-saiga.com/game/windmill/ichikano.html