ひっそりと群生

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【空の青と白と/瞬きの夏】感想

【男性向け18禁】



2022年06月24日発売
Barista Lab』※リンク先公式HP(18禁)
空の青と白と/瞬きの夏】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約2時間45分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
Barista Labの作品のプレイは3作目、今の所全作品プレイ済み。


流石Barista Lab、安定のBarista Lab。
固定ヒロイン専門メーカーだけあって、欲しい要素を欲しいだけ手堅く纏められていました。
今回は主人公が創作小説部という部活内で書いた小説をヒロインが読んだ事で主人公のファンになり、物語の続きが気になるヒロインが主人公に続きを書いて貰うために懸命に尽くし奮闘する所から始まる創作で繋がるタイプ。
廃部になりそうな中、ヒロインが訪れ廃部を免れ、続きを諦めかけていた創作物を自分以上に好きで居てくれる人に出会い完成まで頑張ってみようと筆を再び取るという…始まりがもう既に好きで好きで。
自分の創作物を自分以上に好きで居てくれる存在に出会う事の喜びや救い、それによって完成させたいと思う気持ちなど、ヒロインとの交流でジワリと感じ、暖かな気持ちになりました。
主軸は恋愛要素になる為、若干創作の部分がおざなりには感じますが、イチャラブゲーとしての導入や関係の築き方としては文句無し、大変良し。
前作の「リリウム」で主人公とヒロインが一緒に和菓子を作りますが、「ヒロインと一緒に何かを作り上げる」というのはやっぱり見ていて楽しいなーと感じたのと、料理であれ物語であれ、「創作」というのはとても良いスパイスになるなと感じました。
主人公は「現状維持」をモットーにしていますが、ここぞ!という場面で動かないダメなタイプの「現状維持」では無く、日常を大事にしたいタイプのモットーで。
ヒロインが懸命に「貴方の作品が好きです」と押してアピールすれば、例え「現状維持」が崩れても、「やってやるか」としっかりと前に進むタイプで見ていて気持ち良く。
ヒロインもまた大和撫子のような見た目をしながらも自分の意思は貫くタイプで自分の「好き」を諦めず、「主人公が物語を書くためならなんでもします!!」という気兼ねを見せ、真正面から作品の「好き」を、そして想いが結ばれれば主人公に対しての「好き」をぶつけて来る子で。
その純粋さと懸命さ、見た目に反した押しの強さにひたすらにノックアウトでした。
いや、本当に、ヒロインのつぼみが可愛くて可愛くて、その上で真っすぐで強さもあって…ヒロインに嫌味が無いのはBarista Labの素晴らしいお家芸なのですが、今作はそれに加えてヒロインの強かさ、押せ押せドンドンな性格が絡まって二重に最高でした!
自分の「好き」の為に押して来るけれど、でもそれがワガママ過ぎる性格にはなっておらず、バランスが絶妙で本当に可愛かったです。
主人公とヒロインのバランスが良く最高のイチャラブの中で世界観も今までの作品よりも現実寄りで、創作のアイデアの為に町を周るのですが、町の有名所を周る事で田舎の牧歌的な空気に触れプレイヤーからも町を近く感じられ、他作よりも主人公達が住む町に親近感が湧いたのと、夏の遠い空やちょっと重たい、でも澄んだ空気を直に感じ取れて今まで以上に世界観が良い作品に仕上がっていました。


ヒロインが主人公が昔書いていて頓挫した小説も読んでくれていたり、最後は一緒に創作をしようと約束し合ったり。
友人の小夏も巻き込んで一緒に文化祭で本を出していた描写があったり。
正直、話がとても良かったので、本編では飛ばされますがその文化祭の様子や文化祭で出す本を作る過程などを見たかった!もっと創作をする側面を見たかった!という気持ちが強くありますが…そこを描きすぎるとちょっと話が重めになるとも思うので、恋愛やイチャラブを中心にするならそこを端折って二人の世界だけを描く事も丁度いい塩梅だとなとは感じました。
見たかった部分はありつつも、イチャラブモノとしてはとても良いバランスを保っていたと思います。
文章も所々でクスッと笑ってしまったり、読みやすく好みの文章でした。


絵はBarista Labお馴染みのせせなさん。
あいも変わらず可愛い絵柄で立ち絵、一枚絵とどの絵も違和感が無かったです。
特に立ち絵の服と髪型の差分は素晴らしい量。
公式でも拝めますが私服の量が多いのと、髪型の変化も良く。
更にはちゃんとエプロンの差分まであり、立ち絵と一枚絵で洋服で違和感を感じる事はほぼ無かったです。
所々のSDキャラも可愛く生き生きとしていました。
毎回背景が美しいとは思っていますが、今作はタイトル通り空の「青」、雲の「白」をしっかりと感じ取れる雲の遠い夏の背景に、田舎の素朴さが合わさり、朝昼夜、どの背景も夏!が広がっていて素晴らしかったです。
超個人的にサブキャラである小夏のアバターキャラの見た目がめちゃくちゃに好みだったので、サブキャラのままで良いのですがもう少し作中で拝みたかった気持ちはありました。


エロは回想で6シーン。
正常位、バック、フェラ、搾乳手コキ、騎乗位有り。
制服や浴衣の差分服でのプレイ有り。
ラスト、水着の一枚絵があるのですが、水着ではエロは無かったのは残念。
それ以外は比較的に純愛ゲーとしては欲しい要素は揃っていたと思います。
エロも変な時に入る事は無く、順序がキッチリしていたので違和感無くスムーズな進行でした。
ただ…今までのBarista Lab作品では一緒にお風呂があったのですが、一緒に入る描写が無かったのが心残りです!!
一緒に温泉には行きますが流石に入るのは別々でしたし、一緒にシャワーはありますが、ゆったりと二人でお風呂に浸かるシーンが無く…
今までBarista Labの恒例のシーンで本当に一緒にお風呂は自分の癖なので、そのシーンが無くなっていたのが非常に、非常に残念でした!!


音楽は前作、前々作に比べて洗練されていたように感じます。
軽い音が少なく、重厚なBGMが多く満足。
軽い音も軽い音で好きですが、今作の夏の雄大さは重みがある音が合っていると思います。
「空の青と白と/瞬きの夏 - Main Theme」「はるかなる青き故郷」が好きです。
「はるかなる青き故郷」は作中作のファンタジー小説の説明時に流れますが幻想的なBGMが非常にマッチしていました。
声はつぼみ役の夢月さんは前作ヒロイン、リリウム役でお聞きしていました。
ホワッとしながらも芯がある、優しく可愛らしく真っ直ぐ純粋でとてもつぼみに合っていました。
可愛く品良く家事パーフェクトなタイプの良妻賢母ヒロインの演技はもう流石です。
小夏役の一原さんは初めてお聞きしました。
元気っ子でアドバイス上手な支え役タイプのハツラツさが良く。
小夏は色々と暴れ馬的エピソードが多そうなので、つぼみを含めたその後のドタバタを演技を含めて見たいと感じました。


今作もまた固定ヒロインゲーとして引く所がほぼ無い、真正面からイチャラブに挑み下手なシリアス無くずっとまったりゆっくり優しい世界に浸れる作品でした。
アナベル→リリウム→空とと、と変な要素を加える事無く確実に良い要素をどんどん引き立てて行っていてとても安定感があります。
本当に堅実な固定ヒロインゲーブランドで安心感があります。
新作が出たらまた絶対にご購入させて頂きます!楽しみにしています!!