ひっそりと群生

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【妹がエロゲー声優だったんだが】感想

【男性向け18禁】



2016年12月31日発売
やきうぶ(YAKI-UBU)』※リンク先公式HP(18禁)
妹がエロゲー声優だったんだが 】(PC)(18禁) ※リンク先DLsite.com(18禁)
以下感想です。






妹がエロゲー声優だった。
エッチな演技の為に、妹と一緒にエッチをしていく、以上!!



『「お兄ちゃん、相談があるの……」
 昔から、クソがつくほど真面目で、
 勉強熱心な妹だった。
 一方の兄は、エロゲーが趣味のどこにでもいるオタク。
 兄妹仲は、それなりに良好。
 家庭環境にも恵まれた、
 絵に描いたような、しあわせな家族。
 けれど、妹には親にも言えない秘密があった。

 「これ、私が声で出演してるんだけど……」

 差し出されたのは、
 18禁のマークがついたゲームのパッケージ。
 声?
 出演?
 うちの妹が???
 そう、妹が内緒にしていた仕事。
 最近、人気の若手エロゲー声優、
 華沢雪奈の正体は、妹の七海(ななみ)だった――』



おぅんごぅる(おるごぅる)さんの単独作に触れるのは10作目、「妹がエロゲー声優だったんだが」に。
プレイ時間は、約1時間15分くらい。
システム面は7でもインストール可。
ディスクレス起動可。
選択肢無し。


内容はタイトル通り、妹がエロゲー声優で、でも男性経験が無く。
そんな妹にエロシーンの勉強の為、エッチな事を施していくお話。
ほぼエロシーンのみで進行の為、サクッと気軽に楽しめる兄妹抜きゲーという感じでした。
頭空っぽにして楽しめるのと、「皆のアイドルは俺のモノ」系が好きな人にはたまらない一品かと思います。


以下、今回は同人ゲームなので同人ゲームの書き方で感想を書いていきます。



『システム、演出』
YU-RIS製。
欲しい機能全部有り。
システムボイスやBGVもオンオフがあり、痒い所に手が届く仕様でした。


『音楽』
BGMは素材曲。
フリゲや同人で聞く曲が多かったです、場面には合っていました。
声は野中みかんさん。
作中の妹、七海と同じく、最初は同人の方で活躍され徐々に商業の方に進出したらしい方で、経歴を見ると七海との近さを感じました。
七海の初々しくたどたどしい演技が新人らしさがあり上手く、演技での言葉責めと実際に感じてしまった際の声の違いが良かったと思います。


『絵』
絵は「リアル妹がいる大泉くんのばあい」で麻衣の方を担当されたタコ焼きさん。
ライター追いをしているので自分の中では「大泉くんコンビ」でした。
妹の七海が大学生という設定がありますが、大学生にしてはあまりにもロリロリし過ぎていて…最初中学生くらいかと思っていました。
もう少し等身が高めで、「幼く見えるけれど大学生」くらいの等身が良かったなーとは思います。
あの完全ロリ等身なのも二次元的には魅力がありますが、大学生にしては厳しかったなと。
ライターさんの前作、「となこい」で純愛レイプ目が出てきたのですが、今作でもまさかの後半に一部純愛レイプ目があり、滾りました。


『物語』
文章はまさにおるごぅるさんだなーというのが伝わります。
純愛でもエロがガッツリエロく、読ませるエロシーンを書かれる方なので、連続エロで進む物語でも常にエロさが途切れる事無くじっくり読めたのは流石でした。
短い中でも短いからこそ、同人だからこそ、自分の「好き」をぶつけているようなシチュが多く良かったです。


『好みのポイント』
普通にプレイすると「妹との抜きゲー」くらいの印象で終わるのですが、おるごぅるさんの他作を知ってると色々とエロの方向性で分かりを感じたのが面白かったです。
単に同人ゲーの一つとして触れていたら感じ取れなかった面白さがあったので、今作はライター追いしていて良かったなと思いました。





以下ネタバレ含めての感想です





「妹」「童貞」「言葉責められ」、これが自分の性癖だーーーー!!!
というのを隅々まで感じるエロゲーでした。
上記でも描いた通り、おるごぅるさんの他作を知っているか知らないか、ライターで買ったか買ってないかで大きく印象が二分化する作品かと。
ライターを知らないと「コスパの良い妹抜きゲー」、ライターを知っていると「性癖盛り盛り、同人らしく性癖を詰め込んだおるごぅるゲー」という感じ。
なので、抜きゲーとして買うのも全然有りですが、今作のエロでビビッと来た方は他のおるごぅるさん単独作でのエロも満足するかと思われます。
コスパとプレイ時間を考えると一種のおるごぅるさんのエロ入門みたいな作品。


最初に「妹」が出て来てご都合主義的に始まり、会話の中で何度も「童貞」連呼された時には「らしさ」が初っ端から溢れていて笑ってしまいました。
「同人で短いの作るから、もう性癖だけ詰め込むな!」という勢いを感じます、好き。
所々で童貞を馬鹿にされるのは当たり前、でも、実際のエッチでは性技が巧みで妹を骨抜きにし、Sっ気がありつつも言葉責められではM要素があり、種付けプレイも有り。
これは間違いなくおるごぅるさんの作品でした。
所々での「お兄ちゃんに抱かれる女の人は皆ダメになっちゃう!」や、お風呂場での言葉責めの中の「私の手を他の声優さんだと思い込んで~」みたいにヒロインと1対1のエッチの中で他の女性を連想させるようなワードをヒロインが言い興奮材料にする所とかが今までの作品でのエロを知っていると「見た!これ知ってる!!」と履修を済ませた生徒のような気持ちになったり。
非童貞になっても童貞の頃の感覚を思い出している文章を見た時に氏の性癖と強く握手を交わす気持ちになりました。
こういう感じでの楽しみ方は過去作を知ってる上での楽しみ方になるので、本作だけに触れた純粋な楽しみ方とは違うかもですが、ライター追いという点では正しい楽しみ方をしたなーと思っています。


ただ、「妹」ゲーではありますが、「有名声優さんを自分だけのものにする」という一種の「アイドル独占ゲー」でもあるので、主人公が七海を呼ぶ時に声優の時の名前を呼ぶ事が多いのですが、個人的にはそこが気になったり。
七海を七海として愛して欲しかったので、声優名での呼びよりも七海と呼んで欲しかったなーと。
まぁ、「妹がエロゲー声優だったんだが」なので、声優の方に比重を置くのも分かりますし、最初に声優名と声優名の愛称を自分で入れられるので、そこが重要視されるのは分かるのですが、最後の方では七海を多様して欲しかったとは思います。
あと、個人的におるごぅるさんの作品での「「妹」である七海と「声優」である七海、その違いが二人の関係に色々と絡まってくる」みたいなのを期待していたのですが、そんな事にはならず。
単に「妹がエロゲ声優だったゲー」のままだった所が他作の流れを知っていると少し残念ではありました。
お値段とプレイ時間を考えるとそこまで難しい話には出来ないのと、今までの他メーカーでの妹ゲーが後半シリアスになったので「んな難しい事自分だけの同人作で書きたくない!単に妹とエロするだけを書きたい!!」みたいな気持ちも伝わり、そこもまた別の熱意があって同人的だとも思ったので、有りだとは思いました。
実際作中で「妹と結ばれる時の主人公が面倒臭い考え方をする」みたいな描写がありますし、サクッとエッチな描写を書きたかったんだろうなぁ。


前作の個人作、「となこい」での妹が「攻略できない事に意味がある」タイプの妹キャラだった為、逆に同人になった今作で「知るかー!妹だけを攻略したい!妹と難しい事考えず明るいエッチ三昧したい!!」という熱さも感じ、全てから自由さを感じました。
同人ならではの自由さがあり、おるごぅるさんの「大好き」が詰め込まれた作品だったと思います。
個人的な話の好みとは違いましたが、エロシーンはしっかりと読ませる所に技量を感じエロから性癖と熱量は感じ取れ、なによりおるごぅるさんの性癖は自分と合致する事が多いので、そういう意味ではライター追いの中でプレイできて良かったです。


一緒に付属のドラマCDやラジオCDは音声作品が苦手な為聞けてませんが、次回のサークル活動も楽しみにしています。
あと華沢さんでざーさんはあの、例の方が名前のモデルなのでしょうか?
最近の声優さんに詳しくなくてもなんとなく察せて「なるほど…」と思いました。