ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【年下彼女】感想

【男性向け18禁】



2021年06月25日発売
あざらしそふと』※リンク先公式HP(18禁)
年下彼女】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約4時間くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
1年以内(2021年12月現在)に発売された商業ゲームプレイは12作目。


ざらしそふとプレイは2作目。
そして今作のライターが同人サークル『夜のひつじ』(※リンク先公式)のpororiさんで驚きました。
「夜のひつじ」作品は1作目から20作目までプレイさせて頂いています。
内容は商業らしい文章の軽さがある中でpororiさん独自のシチュエーションや哲学、思想、問答などがあり、商業でありながらも物語の端々から感じるpororiさん成分を摂取する事が出来ました。
今回は「退屈」という事が大きく下地にありながらその「退屈」を哲学的に問答して行き、「教師と生徒という関係の"いけないこと"や"禁忌"」「欲望を一生懸命抑えている男性と欲望を抑えられるくらいにはその男性が無害だと判断した女性が男性の欲望をなぞるように小悪魔的に迫るシチュ」「我慢」「誰にも何も禁止されてない、やりたいことをやる」「かわいい、かわいそう、かわいい」「はらませたい」「あなただけ、あなたがすき」「なにをしてもいいんだよ」と物語を紡いで行きいつものpororiさんらしい「二人の世界」を作り上げていました。
日常シーンは「夜のひつじ」のよりも哲学描写は少なめですが、エロシーンでは本領が発揮されており。
「欲望」をここまで文章で言語化出来る方は中々にいらっしゃらないと思います。
我慢、弱さ、本能、許容、そういうものをここぞとばかりに突き付け、エロスとして昇華する手腕は流石の一言。
イチャラブ的なエロスが無いとは言いませんが、それ以上に文章表現でのエロスが強く、一撃の瞬間的なエロの重さよりも読んでいるとジワジワとエロが身体を駆け上って来るような、そういうエロさで一撃目からエロい!というような瞬発力は少ないのですが、熱が身体に残り続けるようなエロを書かれる方だと毎回思います。
自分の拙い文章力では表現出来ないのが本当に嘆かわしいです、この作品のエロシーンで最高を感じた方は是非「夜のひつじ」作品をお願い致します!貴方の求めるエロが絶対にあります!!(ダイマ)


そういうpororiさん節を所々から感じ、商業作としては良かったと思いつつも、自分は日常シーンの8割が哲学で埋め尽くされた同人作品が恋しいと思ってしまう部分もあり。
同人作が平均2時間の中で哲学50、エロ50で進んでいくとしたら今作は哲学とエロがそれぞれ半減し、さらに追加した2時間がサラリとした文体になりほぼイチャイチャになったというような作りになっていた感じで。
商業としてはイチャイチャが多くなるのは正解だとは思いつつもpororiさんの地の文で主人公がずっと思考し続ける話の展開がとても好きなので、好みの部分は削られていたなーと思った所はありました。
昨今の同人作品での表現で見かける宗教観を入れると小難しく、独自の哲学で進めるとどうしてもクドくはなるので、そこを減らしサラリと読みやすい文体を多めにするというのは正しいとは思いますが…うん、やっぱり物足りなさがあります。
そうなって来ると「同人の方を読んでてね」となるので、本作は「独自の文体を書かれるライターさんの入門書」としては良い作品だと思っています。
今作の思想の部分を気に入られたら同人の方も宜しくお願い致します!!(再びダイマ)


音楽はシンプルに良いBGM。
主題歌も良く、CD付きの初回を買って正解でした。
EDの歌詞が良いなーと思ったらDucaさんでとても納得。
低価格作品でも音楽鑑賞モードがあるのであざらしそふとは神。
声は絢音役の柳さんは初聞きでしたが、「どこにでも居そうな女子校生」の演技がとても良かったです。
平凡な女子校生っぽさが凄くありました。
あと、pororiさん作品での共通演技なのですが「いいよ」とか「うん」とかエロシーン中のちょっとした時の台詞の言い方がとても良く。
エロシーンでの一言、数単語での了承を含む台詞回しが最高なんですよ!
これは演技指導的なのが入ってそうだなと思いました。
あとは今作唯一の声有りサブキャラ、部長役の小波さんも良かったです。
フワフワホワホワ独自の価値観で生きる不思議ちゃん演技が上手かったです。
「夜のひつじ」作品の時にはこういう濃いサブキャラは中々出ない為、pororiさんの描かれる濃いサブキャラが珍しくて面白いなーと思いながら不思議ちゃんっぷりを見ていました。


固定ヒロインゲーとして見た際には2時間くらいでサクッと終わった方が良さがあるとは思いつつ、「教師と生徒」という関係での「だめなこと」「禁忌」を行い最初のエロはスマタのみで挿入はかなり後半というのは関係性をジワジワ構築していく展開が好きな自分としては好みではありました。
でも、日常シーンは特に何か物語を動かすレベルの行動を起こさないのであれば、もう半分くらいがバランスが良いとは思いました。
あと、これは何となくなので確証は無いのですが、エロシーンにて寸止めや搾乳手コキや挿入はとてもパワーを感じたのですが、フェラやパイズリなどではパワーがどことなく落ちていたように感じ。
「商業だからノルマとして入れたけど、さほど性癖では無いのかもしれない…」と地味に感じました。
いや、単に感覚的な話で霊感のような物なので絶対などは言えないのですが、もしこの感覚が本当だったら色々と面白いな…となり。
そういう角度でも楽しむ事が出来ました。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 年下彼女 ページ
https://seiya-saiga.com/game/azarashi/toshishitakanojo.html